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日本語と英語のアクセント・リズムの違い!英語のイントネーションを身につける方法

 

日本人が英語を流暢に話せないのは、英語の正しいアクセントやリズムがわからないからです。英語独特のアクセントやリズムを学んで、英語を楽しく話してみましょう。英語のアクセントやリズムを身に着けることは英会話ができるようになるための大切な一歩です。

目次

日本語と英語のアクセント・リズムの違い!!

日本語と英語のアクセントの違い

日本語と英語では、アクセントに決定的な差があります。たとえば、カタカナの「アメリカ」と「America」を比べると、日本語ではとくに音の強弱も高低もありませんね。しかし英語では、アクセントのあるmeの部分のみが強く聞こえて、ほかの部分はあまりはっきり発音されません。

小麦粉のことを「メリケン粉」ということがあるのも、明治の初期、開港当時の人々には「American」が「メリケン」に聞こえたことからという説があります。

日本語では、「あ め り か」とすべての音をはっきり発音しますので、英語の発音とはかけ離れたものとなっています。したがって、カタカナの読みのまま発音すると、海外では通用しないというわけです。

アクセントの発音のしかた

アクセントのある音節は、強く長くはっきりと発音します。逆にアクセントのない音節は、弱く短く曖昧に発音しましょう。

ただ、アクセントの場所がわからないときは、単語帳についているCDや、ネットの音源、スマートフォンのアプリなどを参考にしてみてください。

スマートフォンの単語アプリは、無料でネイティブによる単語の読み上げ機能がついているものもあります。是非、この機会にインストールしてみてくださいね。正しい発音がわかったら覚えられるまで何度も発音してみてください。多少大げさに発音するくらいの方が印象に残ります。

さて、正しいアクセントで発音しないとネイティブには通じない場合も多いのです。地名、ホテルの名前などはとくに注意が必要です。

海外でタクシーに乗ったときなどは、アクセントを間違えるとどこのホテルか、わかってもらえないこともあるのです。中には発音が正しくなかったために、方向違いの場所に連れて行かれてしまったという人もいるとか。海外旅行に行ったときは、ホテルの名前や地名は現地の人の言葉をよく聞いて、なるべく同じように発音しましょう。

英語は強弱のリズム

日本語のイントネーションは、「高い、低い」です。たとえば「橋、箸」「柿、牡蠣」などは文脈のほか、イントネーションの上下によって判断されます。地方によってイントネーションは逆になりますが、標準語では「橋」は「し」、「箸」は「は」を高く発音しますね。

一方、英語は強弱のリズムです。発音の強弱は日本語にはありませんし、英語のアクセントが強弱であること、英語には独特のリズムがあることは学校教育でもそれほど重視されないので、一般的にはあまり知られていません。しかし、そのリズムを学ぶことは英語を話す上でとても大切です。

日本語のリズムは、すべての音が「強」です。しかし、外国人のタレント、とくに英語がネイティブな人が日本語を話すと強弱のリズムをつけるために、英語訛の日本語という印象を受けるのです。

たとえば次のような英文では1つの単語ごとに強弱をつけて発音されます。

「I went to town to buy a pencil yesterday」

日本人が英文を読むと、すべての単語を同じような強さで発音してしまいがちですが、ネイティブの発音をよく聞いて強弱のリズムがどんなものなのか把握しましょう。今度、英文のリスニングをするときには、とくに発音の強弱に注意して聞いてみてくださいね。

強弱リズムがわからなければリスニングはできない?

英語において、強弱のリズムはとても大切な意味を持ちます。前述のように、日本語では音の高低で単語を区別します。一方、アメリカでは強弱で単語を区別するのです。

英語のリスニングで、次のようなことに気がついた人はいませんか?

I can play tennis.

I can’t play tennis.

この二つの文の違いがとてもわかりづらいのです。

「can」と「can’t」では真逆の意味ですがほとんど同じ発音なので聞いただけでは区別がつきません。なぜなら、ネイティブは「t」の音をはっきり発音しないからです。

しかし、これは強弱のリズムで区別ができます。「can」のときは「I」が強く、「can’t」のときは「can’t」が強く発音されます。つまりどこが強く発音されているかで、相手の言葉を聞き分けるわけです。

逆にいえば、強弱のリズムがわからなければ、英会話もリスニングも難しいといえますね。

強弱の見分け方

日本人が苦手な「弱」

日本人は「強」のリズムは聞き取れます。日本語は「強」のリズムばかりですので、聞き慣れているからです。しかし「弱」になると、途端に聞き取りが難しくなります。たとえば「a」「the」「in」「to」などは、ほとんど聞き取れません。

強弱のリズムを練習すれば、弱く発音されている部分も聞き取れるようになるのです。

弱く読まれる単語

弱く読まれる単語を覚えておきましょう。基本的には短い単語、一音節の単語は弱く読まれます。次のようなものがありますので、英文を聞くときに意識してみてください。

前置詞

in、of、from、to、for

接続詞

but、or、that

冠詞、定冠詞

a、an、the

代名詞、関係代名詞

me、she、he、his、him、her、it

助動詞

will、could、would

be動詞

I’m、he’s、she’s

聞き取れない理由

知っているはずの単語が聞き取れないのは、英語の正しい発音が頭に入ってないからです。「L」と「R」、「B」と「V」のような日本語では区別がつかない子音や、日本語にはない母音があるのも聞き取れない理由の一つ。人間は、自分が発音できない言葉は聞き取ることはできないといわれています。

そこで、聞き取るためには発音の練習をするのが早道。カタカナ英語からは脱却して、ネイティブの発音を参考に練習してみましょう。

英語のイントネーションを身につける方法

イントネーションとは

イントネーションとは、抑揚、音の高低のことですが、英語では、日本語と違って単語の区別にはほとんど使われません。

日本人は、音の高低しか使いませんので、英語を話すときにも同じことをしてしまいがち。ところが、それだとネイティブには通じない場合もあります。通じる英語を話したいのであれば、そのクセを直しましょう。

一番言いたいこと、強調したいことを強く言う

文の中で強調したい部分はマーカーで色を付けたり、赤線を引いたりしますね。話し言葉では、それはできませんのでイントネーションをつけて表現します。

ネイティブは一番強調したい単語の前に、間を起きます。そして、その単語はほかの言葉よりもゆっくり発音したり、強めに発音したり、という工夫をするわけです。そして、大事ではない部分は弱く読みます。

音節を意識して英文を読む

さて、英語のイントネーションを身につけるには、音読が必要です。まずはリズム音読をしてみましょう。リズム音読とは、手を叩きながら読むということです。最初はゆっくり読んでくださいね。

さて、手を叩きながら読めましたか?読めない人は、英語のリズムが意識できていないからです。英語のリズムを意識できれば、弱く短く発音している部分を聞き逃すことはなくなります。

音節を意識する

英語で大切なのは音節。音節というのは、単語を読むときに何拍で読むかということです。たとえばhistoryという単語を読むとき日本人は「ヒストリー」と4音節で読みます。しかし英和辞典を引いてみると「hisーto-ry」となっており実際は3音節の単語だということがわかります。

つまり、カタカナ読みの感覚で英語を読んでいると、正しい英語とはかけ離れていってしまうというわけです。音節がいかに大切なのかわかりますね。

英語のリズムを身につけるには、カタカナ英語から脱却することも必要です。

まとめ

英語力の向上のためには、英語のリズムを身につけることが大切です。そのためには音節を意識して、英文を読むようにしましょう。また、英語のアクセントは高低ではなく強弱ということも覚えておいてくださいね。強弱のアクセントに慣れれば、小さく発音されている音もきちんと聞き取れるようになります。