英単語を覚えるのが得意、という人はあまりいないのではないでしょうか?英単語を覚えるのを苦痛で、英語の勉強が嫌いになったという人も少なくありません。
それでは、英単語を効率的に英会話でも使えるように覚えるにはどうしたらよいのでしょうか。
英単語を覚えるのが得意、という人はあまりいないのではないでしょうか?英単語を覚えるのを苦痛で、英語の勉強が嫌いになったという人も少なくありません。
それでは、英単語を効率的に英会話でも使えるように覚えるにはどうしたらよいのでしょうか。
日本人は英単語を覚えるのが苦手とされています。それは、日本人は英語を勉強するときに、スペルと意味だけを覚えて肝心の発音を覚えないからです。
大半の人は高校受験や大学受験のときに単語帳を使っていたのではないでしょうか。単語帳を眺めているだけでは本当に単語を覚えたことにならないのです。書いて覚えているから大丈夫という人も安心してはいけません。スペルを完璧に覚えるためなら書いて覚えることは必要です。
スペルと意味だけを覚えるのは、試験勉強には効果がありますが、英会話には意味がありません。
なぜなら、単語の発音を覚えていなければ話すことも聞いて理解することもできないからです。
電車の中で、受験生や社会人が英単語の本を読んで暗記しているのをよく見かけますね。しかし、これはとても効率の悪い勉強法です。
確かに単語の意味を覚えることはできるかもしれませんが、覚えた単語を使うことは難しいでしょう。なぜなら、そのような学習で単語の意味を覚えたとしても、その単語の発音や使い方まではなかなか覚えられないからです。そのため、せっかく覚えた単語を英会話で使うことはできません。
「憂鬱」「林檎」「檸檬」などの漢字を正しく書ける人は少ないですよね。しかし、読める人は大勢います。英単語でも同じことが言えるのです。正しいスペルを覚えていなくても、読めるなら問題ありません。
さて、中学の時に、スペルを覚えるために、何十回も書かされたという人も多いのでは?
それでは英語が嫌いになっても仕方がないかもしれません。効果が上がらない単純な反復作業は誰にとっても苦痛です。
ただ、中学レベルの基本的な単語は覚えるしかありません。今から英会話を話せるようになりたいのであれば、少なくとも中学の教科書に出てくるような単語は完璧にしましょう。
英単語の意味を暗記するだけが英単語の学習ではありません。英単語の学習には次のような要素があります。
スペルと意味を覚えるだけでは使いこなせないというのは、ほかの要素を学習していないからです、とくに3は英会話にとって必要不可欠です。
日常会話で必要な単語は、およそ3000語程度といわれています。それだけ覚えておけば、まず困りません。
高校や大学を卒業したあと、英語の勉強は一切してこなかったという人でも700語程度の単語は覚えているといいます。つまり残りの2300語を覚えればいいのです。
日常会話ではその程度で大丈夫ですが、専門分野がある人は、それにプラスして専門分野の英単語を覚えましょう。
単語は1日10個ずつ覚えればいいと思っている人もいるかもしれません。しかし、そうすると2300語の単語を覚えるのに230日かかります。
すると、最初の頃に覚えた単語は最終日である230日目にほとんど忘れてしまうでしょう。これではいつまで経っても単語は身につきません。
単語は1日100個勉強しましょう。といっても一度に覚えるのは無理です。それではどうするかというと何度も繰り返すわけです。覚えている単語はチェックをつけてはずしていきますので、最初は23日間かかったものが、2周目、3周目と回を増すごとに期間が短縮されていきます。
さて、海外旅行に行ったことのある方なら実感されたと思いますが、単語を覚えたからといって英会話はできません。単語を覚えること単なる知識でありインプットです。実際使うにはアウトプットしなければなりません。
アウトプットに必要なのは、経験です。どのようなときにその言葉を使うのか、ということが即座に分からなければならない訳です。ただ、実際に英会話を話す機会がないと、経験を積むことはできませんね。
アウトプットは、ライティングの作業でも可能です。英語で日記を書いたり、ちょっとしたメモを英語で書いたりなど工夫してみましょう。また、ブログを書くのもお勧めです。そうすることによって、英会話の機会があったときに覚えた単語を生かせるのです。
余裕があれば、英会話スクールに通うのが一番効果的です。オンラインで英会話学習ができるサイトもありますので、スクールに通う時間のない人は試してみてはいかがでしょうか。
英単語の覚え方にはいろいろありますが、一番効果があるのは反復学習です。人は一時的に覚えても時間がたつと忘れてしまいます。しかし反復することで記憶が定着します。つまり、「忘れることを前提に覚える」ということです。
前日にやったことを忘れてしまっていても、がっかりしないでくださいね。もちろん個人差はありますが、人は1日たつと8割近くのことを忘れてしまうと言います。ですから、忘れるのは当たり前なのです。
次のように覚えるのがお勧め。
1.発音しながら覚えていく
2.発音を、何度も反復する
3.なかなか覚えられない単語を書きながら覚えていく。
単語は発音しながら書いていきましょう。とにかく単語を読み上げることが、一番大切です。発音が分からないものは、発音記号を見る、あるいは単語を読み上げてくれるアプリを使うなど工夫してみてください。
単語だけを覚えても、実際には使いこなせません。
そこでお勧めなのがその単語を使っての英作文です。例文を参考にして自分なりに英文を作ってみてください。それを何度も読み返せば、どんな時に使えるのかが印象に残ります。すると、実際に英会話の機会があればその言葉がスラスラ出てきます。インプットとアウトプットを組み合わせて暗記するのが効果的です。
単語を覚えるのは毎日の積み重ねと反復学習という気の遠くなるような作業です。
しかし、英単語は覚えておしまいではありません。覚えることが目的ではないからです。
さて、単語をしっかり覚えることができたらどうなるでしょうか。まず、英字新聞や英語のサイトが辞書なしで読めるようになります。
もちろん、英文がすらすら読めるようになりますので、長文読解の問題にも自信がもてるようになります。発音も覚えていれば、字幕なしで海外のドラマや映画を見ることができます。海外旅行に行っても、町中でネイティブに道を聞かれても堂々と話すことができます。単語を覚えるのが嫌になったら、先のことを考えてモチベーションをあげていきましょう。
英単語の学習は1ヶ月や2ヶ月で完成するものではありません。最低でも半年から一年は英単語の学習を継続しましょう。英単語の勉強をすることは英会話を自分のものにするための第一歩でもあるのです。
英単語の本は自分の語数レベルに合わせましょう。あまりに自分の語数レベルと違う本だと意味がありません。
長年、英語と関わってこなかったという人なら高校受験レベルのものがお勧め。それが終了したら徐々に難しいものにしていきましょう。最終的にはセンター試験やTOEICレベルの単語帳を目標にしてはいかがでしょうか。
最近の英単語の本にはCDがついています。CDを最大限に活用しましょう。まずは、CDを聞いて、知っている単語にチェックを入れていき、知らない単語をピックアップしましょう。
自分でピックアップした単語をカードやリストにする人がいますが、作ったからといって覚えられるわけではありませんので、余裕がある場合にとどめましょう。
英単語をピックアップしたら、例文も一緒に覚えます。
英単語の記憶は英会話ができるようになるための大切なプロセスです。インプットとアウトプットのバランスをうまくとって効果的に覚えてくださいね。英会話に生かすためには、例文を覚えたり自分でその単語を使う英文を作ってみたりすることが必要です。