英会話を上達させるには、インプットとアウトプットが必要です。どちらか一方だけでは、英会話は上達しません。インプットアウトプットには様々な学習法がありますので、自分に合ったものを見つけてくださいね。
英会話を上達させるには、インプットとアウトプットが必要です。どちらか一方だけでは、英会話は上達しません。インプットアウトプットには様々な学習法がありますので、自分に合ったものを見つけてくださいね。
英会話は上級のスキルです。ですから、少し英語を学んだだけでは会話はできるようになりません。
英会話には英語の知識を十分に身につけることが必要です。英語の知識を学ぶには様々な方法があります。
さて、英語のスキルの中でインプットとされるものには次のようなものがあります。
この中で、英会話で必要なのはリスニング、文法、語彙、発音。それができれば相手の話していることが理解でき、自分の言いたいことを伝えられます。
英会話においていかにインプットが大切なのかが分かりますね。それではどうすればインプットができるのでしょうか。
インプットに必要なものの中で一番手軽なものが本です。ただ本からはたくさんの知識を得ることができますが、読んで終わりということにもなりがちですね。
ご自身の学生時代の参考書やお子さんの英語の教科書があったら一度挑戦してみてはいかがでしょうか。中学生や高校生の頃に学んだ英文法や単語などが思い出すことができたら、自信にもつながります。
YouTubeにはリスニングに適した動画がたくさんあります。しかも、無料というのは嬉しいですね。無料とはいえ、充実した内容のものもありますので、ぜひご覧ください。
ドラマや映画も教材としては最適、同じドラマや映画を繰り返し見るうちにリスニング力が確実に向上するのを実感できます。聞き流して終わり、では効果は見込めませんのでご注意を。
大切なのは、聞き取れない単語や意味の分からない単語をそのままにしないということです。もし、聞き取れなかったら、何度も聞き返して聞いてくださいね。
英語のセミナーや勉強会で、英語の勉強をするのもインプットには効果的です。ここで大切なのは、「聞くだけで済まさない」ということです。
問題の解説は、使えそうなフレーズがないかを考えながら聞きましょう。そして、そのフレーズを自分のものにするという意欲が大切なのです。
インプットでとても大切なのが単語です。単語の意味が分からなかったら英文は読解できませんし、リスニングも困難です。
ただ、単語は数が多いですし、覚えるのが大変という印象はありませんか?
そこで効率よく覚えるコツや覚え方をご紹介します。
たいていの人は英単語を日本語訳とセットで覚えます。しかし、翻訳するのは英語の問題を解くときにしか役立ちません。
単語は英語のままで覚えましょう。つまり、日本語とセットにしないということです。そうすると、リーディングや、リスニングの力も格段に上がります。なぜなら聞いた言葉をその都度日本語に訳さなくても意味がとれるからです。
具体的には、単語はイメージで覚えるということです。
たとえば「apple」という単語を見たら、「リンゴ」を思い浮かべるというような覚え方です。そして、英単語はイメージをとらえるだけでなく、スペルと発音も一緒に覚えるようにしましょう。
また、たくさんの英単語を覚える必要はありません。難しい英単語は簡単な英単語に置き換えることができます。
つまり、簡単な英語を簡単に使えるようにすることこそが、英会話上達のコツなのです。英単語は使わなければ忘れてしまいますので、忘れるのを前提として覚えることも必要です。
単語は多く覚えればいいというものでもありません。ほとんど使わない単語を覚えても、あまり意味がないからです。
そこで、覚えるのは「日常会話によく出てくる単語」「自分自身が関わっている専門分野単語」を中心としましょう。実際に使う可能性の高い単語を中心に覚えればよいのです。
ただし、中学校の教科書に出てくる単語はすべて覚えるようにしてくださいね。それが英会話の基礎となります。そこから必要に応じて語彙を増やしていくとスムーズに学習が進みます。
単語だけを覚えるのではなく、例文を見てどのように使われるのかを理解してください。また、熟語にはどのようなものがあるかを覚えると効果的です。ただし、例文は丸ごと暗記する必要はありません。
単語の中には丸暗記する方が効率的なものもあります。頻出英単語の中でも、とくによく見かける単語、例えば中学で習うような単語は記憶として定着しやすいからです。
語原が同じ単語があれば一緒に覚えるのもお勧め。
たとえば
kind→親切な
unkind→不親切な
kindness→親切
というように、接頭語や接尾語がついて別の単語になるものを同時に覚えることで、単なる暗記よりも意味のある暗記になります。
ただ、派生語ばかりに気を取られるのでは、かえって効率が悪くなる場合もありますので注意してくださいね。
読み書きだけでは英語の学習は不十分です。発音を覚えなければ、話すこともできませんし聞き取りも難しくなります。そこで発音を覚える際のポイントをご紹介しましょう。
発音記号を覚える必要はありません。発音記号はよく見かける特殊な発音のものだけを覚えれば大丈夫です。
「発音記号とは、日本語では使われていない音を区別するためのものだ」という程度に思っておきましょう。
また、無理してネイティブの発音を真似る必要はありません。ネイティブの発音をそのまま真似すると、逆に通じない場合もあります。
ネイティブの発音はマスターするのは難しいので、真似することで自己流の発音となってしまったら本末転倒です。
ただし、ネイティブの発音は聞き慣れるようにしましょう。聞き取りのレベルはネイティブに合わせなければなりませんが、話すのは相手のレベルと合わせる必要はないということを覚えておいてくださいね。
ただ単に覚えるだけでは、なかなか実践力が身につきません。効果的なインプットとは「理解できるインプット」です。
理解できるインプットを具体的にいえば「好きな分野の英語を覚える」ということ。
どんな人にでもいえることですがつまらない内容の英文は頭に入ってきません。
そこで、最初の足がかりとして、自分の好きな分野や知識がある分野に絞ってみましょう。英語表現が分からなくても、知識があるとある程度理解できるものです。
知らない単語や表現も推測ができればモチベーションも上がりますね。その結果、語彙も増えていき英文も理解度が高まるわけです。
スポーツが好きなら、メジャーリーグやバスケットボールの中継を聞いてみましょう。またBBSやCNNのニュースを見るのもお勧めです。好きな俳優や女優が出ている映画やドラマを繰り返し観るのも効果があります。
インプットだけでは、絶対に英会話は上達しません。英語を話すにはアウトプットが必要なのです。アウトプットとは知識を使うことですが、実際にアウトプットしなければ理解できないことも多いのです。
そこで英会話を学習していく上でアウトプットする機会が必要となります。
いくら、リーディングや単語の練習をしても英会話は話せません。実際に話してみることが大切です。
ネイティブの人と会話する機会がよくある、という人はよいのですが多くの人はあまり機会がありませんね。
そんな場合にお勧めしたいのがアウトプットとしての音読です。英文を音読していると、そのうちに見なくても言えるようになります。同じ英文を何度も繰り返すことでより効果が上がります。
自分が話した英文がアウトプットだとすると、耳から入ってくるのはインプットです。つまりインプットとアウトプットが同時にできるわけですから、効率がよくその上効果的です。
英会話スクールに通っていれば、ネイティブと話す機会は定期的にありますね。しかし、英会話スクールに通っても英会話ができるようになるとは限りません。
インプットが不十分な段階で通うとアウトプットができないため英会話が出きるようにならないというわけです。英会話で必要なのは、「文法と語彙力、リスニング、スピーキング」です。この3つを強化することが必要です。
英語と日本語で一番違うのはアクセントの違いです。日本語は「高低」、英語や「強弱」がある言語のため、日本人の発音はネイティブには聞き取りにくくなります。
そのため、発音するときは「強弱」をつけることを意識してみましょう。これは、相手の言葉を聞くときにも役立ちます。意識して聞いていると、音の強い部分だけを聞けば意味が通るのです。
慣れてくれば、聞こえなかった部分で何を言っているのかが分かるようになります。
英会話と並ぶアウトプットの代表が英作文です。
英作文の練習をすることは、英語の「反射神経」を養うことにもなります。反射神経?と疑問に思われたかもしれませんが、我々が日本語を放すときに瞬間的に相手の言葉を理解して、適切な言葉を相手に投げかけています。それこそが反射神経なのです。
そのためには、パターンプラクティスの学習が効果的です。基本の英語を少しずつ変化させることで反射的に答える練習をします。
たとえば基本とする文を決めたら、三人称単数形を主語にする、過去形にする、受動態にする、現在進行形にするなどさまざまな形に変えていきます。
英作文は、英会話と違って一人でいつでもどこでもできます。
また、英語で日記を書くのもお勧め。今日あったことを英語で書いてみましょう。最初は適切な単語や構文が出てこないかもしれませんが、何ヶ月も続けていればすらすら出てくるようになりますよ。
日記を書いたらそれを音読するといっそう効果的です。
英会話にはアウトプットが不可欠ですが、そのためにはインプットがきちんとできていなければなりません。
しかし、インプットばかりに偏ると知識は十分だけど、全然話せないということになりがち。
実際、日本の大学受験生の多くがそのような状況なっているのではないでしょうか。勉強して英単語や熟語を詰め込みリーディングもヒヤリングもできるのに、なぜか話せないのはアウトプットが全くできていないからです。
英会話が上達する人は、インプットが2割に対してアウトプットが8割だといいます。
前述のように机上でいくら勉強しても、話せるようになりませんので、実際に英語を使ってみましょう。また、アウトプットできるものはインプットできたものの中のごく一部に過ぎないために、多くの人が話せないのです。
英単語や英文法などは、いくら覚えても知識としての英語でしかありません。残念ながら日本人は勉強熱心にもかかわらず英会話は苦手という傾向があります。それは日本人の特性として「恥ずかしがって話せない」ということがあるようです。「下手だから話せない。間違ったら笑われてしまうのでは?」と思っている人は多いですよね。
しかし、実際、日本以外の国の人たちは、文法も発音も上手ではないのに積極的に話しています。
大切なのは、自分の意志を伝えることです。
英語は間違えても大丈夫です。
この3つに気をつけて思い切って話してみてください。
一ついえることは英会話を自分のものにするのはそれほど難しいものではありません。基本的に英語で話す内容は日本語と同じだからです。
私たちが言葉を習得したときのことを考えてみれば、どうすれば英語が話せるようになるのかが分かります。たとえば子どもが言葉を習得するには、繰り返し聞いて、覚えたら話しますね。それと同じことが英語にもいえるのです。
文法の勉強は英会話に必要ないと思っている人、案外多いのではないでしょうか。しかし、英文法がインプットされているかどうかは英会話で大きな違いがあります。
たとえば、受動態、過去形、未来形などの簡単な英文法でも覚えていなければ、相手が言っていることが理解できない可能性すらあります。
また、英文法を勉強することで、適切な文を組み立てることもできます。
英文法はインプットしたらすぐに英会話に役立ちますので、是非勉強してください。その際、難しいことを勉強する必要はありません。中学生か高校生用の問題集か参考書で十分。一冊を何度も繰り返し勉強するようにしましょう。
ライティングの勉強で効果が高いのは英文をそのまま書き写すことです。「え?それだけ?」と驚かれるかもしれませんが、何度か繰り返して書き写していると元の英文を見なくても文章が書けるようになります。英文の意味を考えながら写すのがお勧めです。
この学習法は最初のうちはインプットですが、慣れてくればアウトプットになるわけです。
飽きてしまわないように、いくつかの文章をローテーションで使うとよいでしょう。
英語の学習は、インプットとアウトプットの両方が大切です。受験勉強、TOEICの学習はインプットがほとんどですので、いくら時間をかけても英会話は上達しません。
インプットとアウトプットをバランスよく学習して英会話を上達させてくださいね