MENU

高校留学にニュージーランドはあり?教育制度の特徴や留学費用の相場を紹介!

 

ニュージーランドの高校留学を考えていますか?

ニュージーランドは人口380万人の小さな国で、人口より羊が多いといわれる自然豊かな国です。国全体で留学生を受け入れる政策を行っているため、世界中から留学生が集まっています。

公立高校でも留学生のサポートがしっかりしていて、かつ留学費用が安く抑えられるのがニュージーランドの高校留学の特徴です。

ただし、日本とは教育のシステムが違うため、留学を考えるにあたってそのシステムの違いなどを知る必要があります。ここでは、ニュージーランドの教育システムや、高校のライフスタイル、留学費用など、高校留学に必要な基礎知識をご紹介します。

目次

ニュージーランドの高校の教育システムは日本とどう違う?

ニュージーランドと日本の教育システムは様々な違いがあります。高校留学を考える上で、教育システムを理解しておくことはとても大切です。ニュージーランドの教育システムについて詳しく見てみましょう。

学校教育制度

ニュージーランドでは5歳の誕生日の翌日から小学校に入学します。義務教育は小学校入学から満16歳(日本の高1)までで、全国統一試験(NCEAレベル1)に合格すると義務教育を修了したことになります。

学年は日本のように、小学○年生、中学○年生と学校ごとに年数を数えるのではなく義務教育が始まった時から1年ずつカウントして1年生~13年生(Year1~Year13)まであります。日本の高校修了にあたるのが、13年生で、5歳から始まっている分日本より1年長くなります。

小学校はPrimary Schoolです。中学、高校は、一貫教育のSecondary Schoolか、Intermediate SchoolからHigh Schoolに進学するかのどちらかです。Primary Schoolは6年制が一般的です。一部、小・中一貫の学校もあり、その場合は卒業後高校(High School)に進学します。

National Certificate of Educational Achievement(NCEA)

Secondary Schoolは13年生までですが、ニュージーランドでは卒業という概念がありません。義務教育が11年制までなので、大学進学を希望しない生徒は、11年生で終了します。大学や、高等教育への進学を望む場合のみ12年、13年を履修します。

ニュージーランドでは卒業のかわりにNCEAという国家試験のような統一試験を受験します。NCEAでは単位(Credit)が認定されます。必要な単位数に合格すれば修了の証となります。

NCEAは試験だけでなく、学内の評価もあわせて判定されます。合格の評価は上から順にE(Excellence)、M(Merit)、A(Achieved)の評価で判定されます。

NCEAは3種類あり、11年修了時にNCEA1、12年修了時にNCEA2、13年修了時にNCEA3を受験します。合格したNCEAの種類によって進学できる学校、コースが変わります。大学に進学するためにはNCEA3の合格が必要です。

ニュージーランドでは日本のような大学入試はなく、このNCEA3の結果で入学できる大学や学部が決まります。

入学基準

ニュージーランドの多くの学校は書類審査のみで入学が可能です。日本での成績も検討材料ですが、本人のやる気、可能性などを重視する傾向があります。そのため、日本で不登校だった場合や、成績が悪かった場合も入学が認められたケースもあります。

ガーディアン制度

ニュージーランドの中学、高校に留学する場合、ガーディアンという現地保護者を付ける必要があります。ガーディアンは、日本の保護者の代わりで、緊急時の手術の承認なども行います。留学する本人は、ガーディアンの指示に従う必要があります。

ホストファミリーなどがなってくれる場合もありますし、留学エージェントに依頼する場合もあります。

ニュージーランドの高校留学の種類

交換留学

ニュージーランドの交換留学は、アメリカなど盛んな国ほどは多くはありませんが、一部可能なプログラムもあります。一般的には、交換留学は国際交流を目的とした留学です。一部、日本の高校ではニュージーランドの高校と姉妹校提携を結んで留学できる場合もあります。

交換留学の場合、ケースによりますが1年間程度留学して学んだ単位を日本の学校の単位に移行できることが多いです。また、受け入れのホームステイや、留学サポートがボランティアで行われているケースが多く、私費で留学するディプロマ留学よりも年間の費用が安くなります。

ただし、学校や留学期間等は決まっていて、自由に選んだり期間を延長したりすることはできません。

ディプロマ留学

交換留学の場合1年程度に限られているため、私費で卒業を目指してディプロマ留学をする生徒も増えています。

ディプロマ留学で12年生まで修了して、NCEA3にパスすればとニュージーランドの大学に進学することができます。

日本の大学でも、多くの大学で帰国子女枠での受験を認めています。AO入試などでも、交換留学よりも長期留学で、現地の学校を卒業している実績は高く評価される傾向にあります。

ニュージーランドのディプロマ留学は公立高校と私立高校、どちらも可能で選ぶことができます。

公立高校

公立高校が全体の約96%あります。学校のレベルは一定の水準が保たれていて、学力の差はそれほどありません。

ニュージーランドの公立高校は、地域住民も参加して学校運営をしています。そのため、小学校では教科書を使わない学校もあるほどで、高校も地域によって特色があります。オーストラリアなどは、州ごとに管轄されていて好きな学校を選ぶことができませんが、ニュージーランドは公立でも好きな学校に出願することができます。

また、ニュージーランドは国策として留学生の受け入れを推進していて、公立高校でもサポート体制がしっかりしています。

多くの学校には留学生担当や、日本語対応できるスタッフもいます。留学生を受け入れる学校は英語補修コースを開設することを義務付けられていて、ESOL(English for Speaker of Other Languages)も完備されています。

公立校がほとんどであることや、サポートシステムがしっかりしていることなどから、多くの場合公立校に留学します。

公立のボーディングスクール(寮制の学校)があるのもニュージーランドの特徴です。ボーディングスクールでは、週末や長期休暇には帰宅しますが、学校がホームステイの手配をしてくれるケースがほとんどです。

ボーディングスクール以外の学校に通う場合は、基本的にホームステイです。

私立高校

ニュージーランドでは数は少ないですが、私立高校もあります。宗教系の学校が多く、宗教教育を重視している学校がほとんどです。校則やしつけには厳しい学校が多いのが特徴です。

また、一部ミッション系の学校があり、キリスト教関係の学校法人が運営しています。このようなスクールは敷地や校舎は学校法人の資産で、運営は公的機関が行っています。教えのベースはキリスト教で、宗教に関する授業も他の公立高校より多くなります。

公立高校と同じく、ボーディングスクールもあります。また、通学制でホームステイをしながら通える学校もあります。

ニュージーランドの高校留学の費用の相場・ビザ申請

留学準備で特に気になるのが費用ではないでしょうか。ニュージーランド高校留学の費用の相場と、ビザ申請について見てみましょう。

費用相場

1年間の留学費用の相場は200~500万円程度です。公立高校の学費は100万円程度で、私立高校の学費は120~400万円程度が目安です。私立高校の学費は寮費が含まれている場合もあります。

ニュージーランドは、公立も私立もアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなど人気の留学先に比べ費用が安く、これが人気の理由のひとつとなっています。特にボーディングスクールの

主にかかる費用は下記の通りです。

 

ホームステイ費用:40~50万円程度

※手配料がかかることも

制服、文房具の費用:4~5万円程度

保険の費用:4.5万円程度(ニュージーランドの保険を使った場合)

ガーディアンの費用:25~30万円程度

※学校によっては留学サービス機関を使うように指定されることもあります。

この他に小遣いや、渡航費などがかかります。また、学年によってはNCEAの受験費用(3万円程度)もかかります。

教科書は貸出制になっているため、購入する必要はありません。

英語補修コースの費用は学費に含まれている場合と、別途かかる場合があるので事前に確認する必要があります。

ビザの申請方法

ニュージーランドで3ヶ月以上留学する場合は学生ビザが必要です。学生ビザの申請はオンラインでできます。日本からオンラインで申請する場合の費用は無料です。

 

【申請に必要な書類】