日常生活では、~までという表現を使う機会がとても多いと思います。中学校で受けた英語の文法の授業では、~までと言い表したいときに、untilとbyを使うということを習ったと思います。しかし、この二つの単語はそれぞれどういう時に使い分けるものなのか、しっかりと覚えていますか?日本人が苦手としがちな~までという表現のuntilとbyの使い分けや、さらにtillやbeforeはどんなときに使うのか、ややこしくて間違えがちなこれら4つの前置詞の使い方について、ここでは詳しくご紹介します。
日常生活では、~までという表現を使う機会がとても多いと思います。中学校で受けた英語の文法の授業では、~までと言い表したいときに、untilとbyを使うということを習ったと思います。しかし、この二つの単語はそれぞれどういう時に使い分けるものなのか、しっかりと覚えていますか?日本人が苦手としがちな~までという表現のuntilとbyの使い分けや、さらにtillやbeforeはどんなときに使うのか、ややこしくて間違えがちなこれら4つの前置詞の使い方について、ここでは詳しくご紹介します。
「明日の予定?5時まであいているよ!」
「このレポート来週までに終わらせないといけないんだけど・・・。」
「昨日は10時までずっと寝てたんだ。」
「あそこのお店のセールは月曜日までだよ。」
「今日って何時まで診察の受付してますか?」
日常生活では、~までという表現を使う機会がとても多いと思います。中学校で受けた英語の文法の授業では、~までと言い表したいときに、untilとbyを使うということを習ったと思います。しかし、この二つの単語はそれぞれどういう時に使い分けるものなのか、しっかりと覚えていますか?日本人が苦手としがちな~までという表現のuntilとbyの使い分けや、さらにtillやbeforeはどんなときに使うのか、ややこしくて間違えがちなこれら4つの前置詞の使い方について、ここでは詳しくご紹介します。
byのイメージは「すぐそばに」「近く」です。
具体的な例文を見てみましょう。
(学校のそばにスポーツショップがある。)
(学校の近くにスポーツショップがある。)
二つの英文を読みながら、頭の中で学校とスポーツショップをイメージしてみると、前置詞nearを使うよりもbyも使った方が、スポーツショップと学校がより近接しているというイメージになると思います。このように「近接している」というニュアンスを与えることができるのが byになります。
そこから派生して、byを使ってやり方や手段を表すこともできます。
(今日は地下鉄を使って会社にきました。)
ここでは、会社に行くという目的を達成するために使ったのが地下鉄という手段になります。最初に述べた近接のイメージと手段のイメージは違う感じがするかもしれませんが、目的を達成する手段という意味では、自分のすぐ近くにあるものになります。そのためやり方を表現したいときにbyを使うことができるのです。
さらにそこから派生し、byを使って期限を表すことができます。
(今日の夜までに宿題を終わらせなければいけない)
期限を表すbyも一番最初に述べた近接のイメージから派生したものになります。eveningの前にbyを付けることで、「夕方までに」という近接したイメージが生まれてくると思います。このようにbyの近接のイメージは手段や期限に派生させて使うことができます。
また、英語の受動態でもbyが用いられます。
(ビールは蛇に襲われた。)
受動態ではそれを行った本人がbyの後ろに続きます。ここでbyを使うことでビルを襲った張本人であるsnakeを身近に感じさせることができます
Byは~までという期限を表現することができますが、untilでも~までという表現をすることができます。しかし、byとuntilは同じ~までという意味でも、そのニュアンスには違いがあります。ここで二つの例文を比べてみましょう。
(今後7時までにレポート終わらな終わらせなければならない。)
この場合、7時という期限までにレポート終わらせていれば OK です。
(今は7時まで勉強しなければいけない)
この場合、7時という時間までずっと勉強を継続していなければなりません。つまり、byは期限を表す前置詞のため、それまでに何かの動作や状態が完了していれば OK となりますが、untilはそれまでの期間ずっとという継続をあらわすため、それまではずっと同じ動作や状態を継続していなければなりません。
このように同じ~までという日本語でも、byを使うかuntilを使うかでそのニュアンスは大きく異なってきます。英会話でこの二つを使いたい時には、期限を言いたいのか期間を言いたいのかということに注意して使うと良いでしょう。
beforeは~よりも前という前置詞です。そのため、untilよりもbyに近い感じがすると思います。次の二つの例文を比べてみましょう。
(10時前にはレポートを終わらせなければならない。)
(10時までにはレポートを終わらせなければならない。)
このようにbyとbeforeの意味はほとんど同じになりますが、beforeは単純に10時より前にという時間を表すのに対し、byは10時までにという時間的な区切りや期限を表しているイメージになります。そのため、I have to finish my report by 10pm.の方がやや厳しいイメージを受けると思います。
byはこれまでに述べたように、例えば来週の金曜日など、「ある時点までに何かが起こるという期限」を表すイメージです。これに対し、untilは来週の金曜日までなど、「ずっとそれが続いていく継続期間」というイメージになり、byはuntilのように継続するのではなくて来週の金曜日の時点でポンと何かが起こるようなニュアンスになります。例えば次の二つの文章を比べてみましょう。
You need to submit the report by next Wednesday.
(次の水曜日までにレポートを提出する必要がある。)
Keep the ticket until next Wednesday, please.
(次の水曜日までチケットを持っていてください。)
上の二つの例文ではどちらも次の水曜日までという言葉が使われていますが、byは次の水曜日までにという期限を示すのに対し、untilでは次の水曜日までずっとチケットを持っているという継続性を示すときに使われます。日本語にするとどちらも~までという意味になりますが、英語ではbyを使う際は、ある期限までのどこかで何かが完了しているという意味を表します。
そこで問題ですが、もしbyとuntilを間違えて使ってしまった場合はどうなるでしょうか。10時までに学校へ行ってね!と言いたい場合ですが、次の()にはbyとuntilのどちらが入るでしょうか。
(10時までに学校へ行かなければいけないよ。)
学校へ行くというのはピンポイントの出来事なので、上で述べたようにbyを使うのが適していますね。学校へ行くという行為は10時までの期間の間ずっと行う動作ではなく、継続性のあるものではないので、ここでuntilを使うのには違和感があると思います
次も間違いの例です。
(この申込用紙をネット上で6時までに提出してください。)
~までという意味でuntilが使われていますが、untilは時間の継続を表すため、これでは6時までずっと申込用紙を提出し続けることになってしまいます。この場合は、ある時点を指してそれが期限だということを伝えるbyを使うのが正解です。
それではここで、問題練習を行ってみましょう。次の()にbyとuntilのどちらかを入れてみましょう。
(3月の終わりまでに有給を取得したほうがいいよ。)
この場合、有給をとるというのは3月の終わりまでに継続して行う動作ではなく、3月の終わりという期限までにピンポイントで行う動作になります。そのためここでは、byを用いるということになります。
もう一つ問題です。次の日本語を英語にしたときに、( )は何が入るでしょうか。
バーゲンセールは水曜日までです。
この場合バーゲンセールは水曜日までずっと行われているので、この( )にはuntilを使うということになります
なお、tillはuntilの省略形になるため、untilを用いたほうがフォーマルな言い回しになります。
Byとuntilのように、日本語にすると「~まで」と訳が同じになってしまい、使い分けするのが難しいという言葉は他にもちらほら見受けられると思います。そのような時は日本語訳で考えるのではなく、頭の中で図形などを使ってイメージして、日本語だけに頼らず英語の前置詞の意味を理解することが大切です。