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高校留学行くならどこの国?【イギリス高校留学】教育制度の違い・費用の相場は?

 

イギリスの高校への留学をお考えですか?

本場の英語が学べて、教育レベルが高い国として人気のイギリスですが、教育システムが日本と大きく違うため、高校で留学する場合はまず教育システムから知る必要があります。

 

ここではイギリスの高校留学に必要な情報を詳しくご紹介します。教育システムや、留学できる学校の種類、費用、ビザ申請方法などを知って、早め準備を開始しましょう。

目次

イギリスの高校の教育システムは日本とどう違う?

イギリスの義務教育は5~7歳の間で、親が子供の状況を見ながら学校に入る年齢を決めます。義務教育の終了はおおよそ16歳で、日本でいうと高校2年生までです。

学校の卒業の概念がなく、G.C.S.Eという全国統一試験に合格すると義務教育を修了したと認められます。G.C.S.Eでは、単に試験の結果だけでなく、過去2年の授業の評価も加味され、試験結果はA~Gまでの7段階で評価されます。

 

義務教育終了後は、進路希望に応じて2つの学校に別れて、それぞれ2年間学びます。

大学進学を希望する生徒は、Sixth Form Collegeという大学進学準備高校へ進みます。イギリスの大学では入学後すぐに専門科目を学ぶため、一般教養はこの学校で学びます。Sixth Form College在学中にG.C.E-Aという統一試験を受験して、その結果次第で進学できる大学が決まります。

一方、就職を希望する生徒はCollege of Further Educationという職業専門高校へ進み、就職備えます。

これらの学校卒業時は、日本の大学1年生と同じ学年になり、イギリスの大学は一般的に3年制です。このように、日本の教育システムとは各学校の年数の差があるため、高校留学は少し複雑です。

日本の中学校を卒業していれば、イギリスではG.C.S.E取得相当と認められるため、中学卒業後すぐに6th Form Collegeに留学することはシステム上可能です。しかし、6th Form Collegeはレベルが高くG.C.E-Aの試験も論文形式で、高い英語力が求められることから、よっぽどの学力と英語力がないと難しいです。

そのため、G.C.S.Eの受験から始めるのが一般的です。しかし、G.C.S.Eも10年生(高校1年生)に入学して2年で合格することは非常に難しいため、一般的には学年を1つ下げて英語を学びながら受験準備します。

学期制度についてはイギリスでは新学期が9月から始まります。3学期制で、学年の終わりが7月です。各学期中に10日程度の休みがあります。その他に、学期間にクリスマス休暇、イースター休暇があります。

イギリスの高校留学の種類

日本人が留学する場合、両親がイギリスで納税している場合を除き公立高校には入ることができません。そのため、ほとんどの場合が私立高校への留学となります。私立の学校の多くはボーディングスクールという寮制の学校です。

海外では一般的なボーディングスクールですが、イギリスが発祥の地で歴史が古く数百年も歴史がある学校もあります。

ボーディングスクールでは、少人数で一人一人の個性を引き出す教育をしていて、世界中から留学生が集まります。留学生が多いためEFL(English as a foreign language)という外国人のための英語クラスを設けている学校も多いです。先生やスタッフも学校内に住んでいて、学習面だけでなく精神面のケアもしてくれるので安心です。

課外活動も盛んで、スポーツだけでなく、芸術、ボランティア活動など様々な活動に参加することができます。

ガーディアン制度

イギリスに留学する場合は、ガーディアンという現地の身元保証人を手配して学校に届け出る必要があります。

 

中間休みには寮が閉鎖になることがあるので、その間の宿泊の面倒も見てくれてイギリスの親代わりになるガーディアンを見つける必要があります。イギリスに親戚や知人がいる場合以外は、手配が難しいため留学エージェントなどに相談することになります。

共学、男子校、女子校

イギリスの私立では、共学、男子校、女子校とありますが、共学の学校は、もともと男子校だったところが多く、女子の数が少ないところが多いです。そのため、女子には女子校が人気です。

イギリスの高校留学の費用の相場・ビザ申請

イギリス留学の費用の相場とビザ申請について詳しく見てみましょう。

費用の相場

私立のボーディングスクールに留学した場合の年間費用は300~600万円程度と全体的に高めです。費用は学校や、地域によって大きく差があります。ロンドンなど都市部の学校は費用が高くなります。

上記の費用には、EFLのレッスン料、テキスト代、制服代、資格試験料、クリーニング代、保険料、休暇の宿泊費、長期休暇の航空券代などが含まれます。

この他に、ガーディアンの費用が年間30~50万円程度かかります。留学エージェントに依頼する場合は100~150万円程度の費用がかかります。

ビザの申請

高校留学に必要なビザはTier4 (Child) Student Visaです。このビザは17歳以下で6ヶ月以上留学する生徒のためのビザです。取得すると16歳以上はアルバイトが可能になります。

ポイント・ベースシステム(Points-Based System)で、ポイント要件を満たして申請する必要があります。このビザの場合以下の2つの書類で計40点満点を満たす必要があります。

 

・ビザスポンサーからの「Confirmation of Acceptance for Studies(CAS)レター」(30ポイント)
・財政証明書(10ポイント)

以下の書類を揃えて、ビザセンターでの申請予約をオンラインから行います。日本にある申請センターは東京と大阪の実です。

・パスポート

※過去のものも全て

・CAS番号

※入学手続き完了後、学校から送られてくる

・英文の保護者同意書

※サインが書かれているもの

・資金を証明する書類

※英訳書類が必須

・戸籍謄本

※親名義の口座で資金を証明する場合

・顏写真2枚

※パスポートサイズ

ビザに関する手続きは頻繁に変わるので、必ず最新の情報を確認しましょう。

イギリスのスクールライフ

イギリスのスクールライフは日本と違う点も多いです。ここでは、特に私立ボーディングスクールのスクールライフを中心に見てみましょう。

授業や学校生活

イギリスは通常の勉強の科目に偏らず、スポーツや芸術など幅広く学びます。特に学年が上がると、メディアスタディーや旅行学など、日本では大学でしか学べないような学問も学べます。

勉強は日本では暗記が中心ですが、文系では知識をもとに様々な分析をしたり意見を述べたります。理数系も、答えがあっているかよりもどのようなプロセスで解くかを重視します。芸術系は、綺麗にできるかよりも、個性的かどうかを見る傾向にあります。

私立の学校は少人数なので、特に個性を尊重していて、プロセスをしっかり見てくれます。その分、ごまかしがきかないので一生懸命勉強する必要があります。

課外活動も盛んで、部活ではなく季節ごとに好きな課外活動に参加します。学校でイギリス国内やヨーロッパ内の旅行に連れて行ってくれることもあります。

特にボーディングスクールは規則正しい生活をします。平日は午前4コマ、午後3コマ程度です。授業や課外活動が終わってからも、勉強している生徒が多く日本に比べかなり真面目です。

成績

イギリスの授業は日本と比べてプロセスを大切にします。テストや課題などの成果だけでなく、努力や授業での発言なども加味して成績をつけます。

 

イギリスの評価は相対ではなく絶対評価です。留学生は英語のハンデがあることは先生も知っているので、他の学生の何倍も努力をしたことが認められれば、良い成績をもらえることもあります。

イギリスの高校の魅力

イギリスは教育の歴史が古く、質の高い教育を受けることができます。

 

ボーディングスクールでは、お城をキャンパスとして使っているところもあり歴史を肌で感じながら学ぶことができます。費用は高めですが、その分少人数でケアが行き届いているだめ落ちこぼれにくいのもイギリスの私立校の魅力です。

まとめ

留学先としては人気のイギリスですが、高校留学は私立しかできないことや、ガーディアンが必要なことなどから費用が高額です。また、教育システムの違いから、同じ学年に留学出来ない場合も多いため、高校の留学先としてはマイナーな国です。

しかし、教育のレベルの高さや少人数の個性を伸ばす教育は魅力的で、卒業後に大学に進学した場合3年で卒業できるなどメリットはあります。メリットやデメリットをしっかり精査した上で、留学するかどうか決めましょう。

イギリスの場合、高校2、3年生からの留学はシステム上難しく、学校が要求する英語レベルも高くなります。そのことも踏まえて、早い段階から留学の準備を始めましょう。