イギリスへの大学留学を考えていますか?イギリスは世界で最も古い大学がある国で、古くから質の高い教育が行われてきたことで有名です。留学生も古くから受け入れていて、様々な国の学生が学んでいます。
イギリスの大学は3年制など、日本とシステムの違いがたくさんあります。そこで、ここではイギリスの大学について、日本との違いや、大学留学に必要な費用など、イギリス大学留学について詳しく解説します。
これを読めば、イギリス大学留学の基本的なことがわかります。是非、イギリス留学の参考にして下さい。
イギリスへの大学留学を考えていますか?イギリスは世界で最も古い大学がある国で、古くから質の高い教育が行われてきたことで有名です。留学生も古くから受け入れていて、様々な国の学生が学んでいます。
イギリスの大学は3年制など、日本とシステムの違いがたくさんあります。そこで、ここではイギリスの大学について、日本との違いや、大学留学に必要な費用など、イギリス大学留学について詳しく解説します。
これを読めば、イギリス大学留学の基本的なことがわかります。是非、イギリス留学の参考にして下さい。
イギリスの大学の制度は、日本の大学と違う部分がたくさんあります。それぞれ、項目ごとに詳しく見てみましょう。
日本は世界で見ても大学数が多い国で、700校以上あります。国立や私立の大学など、様々な大学があり、ひと口に「大学」といっても、レベルには大きな差があります。
一方、イギリスには大学は約100校しかありません。私立大学がほとんどなく、ほぼすべてが国公立なので、教育の質にばらつきが少なく、質の高い教育が受けられるのが特徴です。
日本の大学は4年制で、1~2年の間に一般教養を学び、3~4年で専門科目を学ぶのが一般的です。
イギリスの大学は3年制がほとんどです。医学部など学部によっては3年以上になる場合もありますが、基本的に学ぶのは専門科目だけです。日本のように、一般教養を大学で学ぶということはありません。
このようなシステムの違いのため、日本の高校を卒業した学生がすぐにイギリスの大学に留学することはできません。イギリスの大学に留学するためには、日本の短大を卒業するか、日本の大学で1~2年履修してから留学します。
日本の短大や大学に入らずに留学する場合は、イギリスのファウンデーションプログラムという大学進学プログラムに参加する必要があります。このファウンデーションプログラムは10カ月程度のプログラムです。
この他、英語力が不足している場合は、英語学校に通う必要があります。そのため、3年制ですが、日本人が留学した場合合計で4~5年程度かかるのが一般的です。
日本の大学は2学期制が一般的です。
イギリスの大学は3学期制です。入学時期は9月で9~12月、1月~3月、4月中旬~5月の3つの学期にわかれているのが一般的です。それぞれ間に、クリスマス休暇、イースター休暇、サマーホリデーがあり、サマーホリデーです。
日本の大学は各学校の入学試験がありますが、イギリスではUCASという共通の機関を通して出願します。
日本人が出願する場合、願書、推薦状、成績証明書、志望動機書とIELTSなどの英語スコアを提出します。IELTSのスコアは大学に直接進学する場合、6.0~6.5以上のスコアが求められるのが一般的です。
英語力等の問題で、条件を満たしていない場合は、ファウンデーションプログラムからスタートすることになります。ファウンデーションプログラムに入るためには、IELTSスコアが4.5~5.5程度が必要です。これに満たなければ、語学学校からのスタートです。
ファウンデーションプログラム修了時に、試験を受けて合格すれば大学に進学できますが、試験は学期末試験のようなもので比較的簡単なものです。試験に不合格でも、大学入学前に指定のプログラムを受けるという条件付きで入学が許可されることもあります。
イギリスの大学は、ロンドンの中心部にあるもの以外は、とても広いキャンパスが多いです。図書館、スポーツジムやカフェ、バーなどもあります。特に、田舎にある大学はキャンパス自体が小さな街のようで、郵便局や銀行、食料品なども扱う小さなスーパーなどまであります。そのため、基本的な用事はキャンパス内で住んでしまうので便利です。
日本の大学の授業は、教授が一方的に授業をするクラスが多く、学生はあまり授業中に発言をしません。
イギリスでもレクチャーといわれる多人数の講義もありますが、日本のように携帯をいじっていたり、居眠りをしたりということはなく、みんな真剣に授業を聞いているのが特徴です。
その他に、セミナーと言われる少人数の講義もあります。セミナーでは、予習が前提で授業がすすみます。授業中に意見を求められますし、授業態度も成績に影響するので積極的に発言する必要があります。セミナーではディスカッションやプレゼンテーションなどもあるので、高い英語力が必要です。
イギリスの大学では一般的に40%以下が不合格です。課題や試験で不合格になった場合は、再提出や再試験を受ける必要があります。成績が悪かったり、単位が足りなかったりする場合には落第もあります。基本的には同じ学年をもう一年繰り返す形ですが、まれに1年生からやり直す必要がある場合もあります。
イギリスの大学は100校のうち私立はわずか数校でほとんど国公立です。そのため、他の国のように様々な大学の種類があるわけではありませんが、大学入学準備の為のファウンデーションプログラムなどもあります。
専門的で高度な学問、技術を3年間で学ぶ大学です。
3年制の学士コースには、ジョイントディグリー(Joint degrees)というコースもあり、このコースの場合2つ以上の異なる分野を学びます。幅広く知識を身につけることで、就職に有利になると人気です。
また、1年間、インターンシップを行う、サンドウィッチディグリーという制度を設けている大学も多いです。実践力と学士号の両方を身につけて社会に出ることができます。
3年制大学では、通常の学士号コースの他に、「サティフィケート」や、「ディプロマ」を取得できるコースもあります。サティフィケートはフルタイムで1年、パートタイムで2年学びます。ディプロマコースは2年間のフルタイムコースです。
サティフィケートやディプロマコースを修了すると、学士号の3年生に編入が可能です。その後、1年間大学で学んで学士号を取得すると、修士課程への進学も可能です。
イギリスの大学に留学する場合、多くの留学生が、まずインターナショナル・ファウンデーション・プログラムで約10カ月間学びます。このインターナショナル・ファウンデーション・プログラムは、留学生がイギリスの大学に進学するための準備コースです。
ここでは、大学で専攻する分野の基礎と大学で学ぶために必要なスキルを学びます。ノートの取り方や、エッセーの書き方、リサーチやディスカッションの方法など様々なスキルを学ぶことができます。
イギリスの大学留学に必要な費用は1年間で300~500万円くらいです。大学はほとんど公立ですが、学部によって費用が違います。理系だと140万円前後、文系だと110万円前後が学費の目安です。理系でも医学部は特に学費が高くなり、200~300万円程度かかります。ファウンデーションプログラムは70万円程度からです。
また、ロンドンは物価が全体的に高いため、ロンドンに住むのかそれ以外の都市に住むのかでも違います。例えば、学生寮はロンドンだと8万円くらいですが、その他の地域では6万円くらいと2万円程度の差があります。ロンドンでひとり暮らしをする場合、家賃は月10万円以上かかります。この他に敷金や、家具付きでは無い場合には家具の費用が必要です。
寮で自炊をした場合の費用は月3万円弱です。外食を極力しなければ、もう少し安く抑えることも可能です。
意外に費用がかかるのが交通費です。特にロンドンの場合、地下鉄代が月に15,000円くらいかかります。学割等の制度もあるので、うまく活用して安く抑えましょう。
この他に、ビザ取得費で、5万円弱、英語試験のIELTSは1回25,380円かかります。IELTSは何度も受けると費用が高額になるので、なるべく少ない回数で結果を出せるようにしましょう。渡航費や、海外旅行保険(年間10~20万円)、お小遣いなど留学では授業料や生活費以外にもかかる費用が多くあります。いくらかかるか、細かく事前に計算してお金の計画をしましょう。
イギリスの大学は国公立がほとんどで、全体的に教育レベルが高いことが大きな魅力です。世界最古の大学があるイギリスでは、古くから大学教育を行ってきました。そのため、オックスフォード大学やケンブリッジ大学など、世界的に有名な大学が多くあるのもイギリスの大学留学の魅力です。
イギリスの大学は3年制で専門科目を集中して学ぶため、授業の内容が濃くなります。ほとんどのクラスで予習が前提に授業がすすめられますし、積極的な参加も求められます。イギリス人でも、夜遅くまで勉強しているので、英語力でハンデがある留学生は大変です。しかし、大変な分、専門的な知識や経験など様々なものが得られるのがイギリスの大学です。
イギリスの大学は歴史が古く、教育のクオリティーが高く世界的な評価も高いのが特徴です。制度自体は日本の大学と比べると違いがたくさんあります。特に、3年制で日本の高校卒業後すぐにイギリスの大学に進学はできないので、その点は注意が必要です。
入学審査も学校ごとに出願するのではないなど、知らないと戸惑ってしまうこともあります。イギリスの大学留学を扱っている留学エージェントもあるので、スムーズに留学するために、そのようなエージェントに相談することも検討してみてもよいでしょう。