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カナダの大学に留学したい!日本の大学とこんなに違う?!大学の種類や必要な費用は?

 

カナダの大学への留学を考えていますか?カナダは、アメリカから近く、学費など留学の費用が安いことで人気です。また、発音がアメリカとイギリスの間くらいで、とてもきれいなのもカナダの特徴です。

カナダの大学は日本と違う点がたくさんあります。そこで、ここでは、カナダの大学留学を考える上で知っておきたい特徴、魅力などを詳しくご紹介します。

これを読めば、カナダ大学留学の基本的なことがわかります。是非、カナダ留学の参考にしてください。

 

目次

カナダの大学と日本の大学の違い?

カナダの大学は日本の大学と制度の違いがたくさんあります。入学審査や授業などそれぞれの項目ごとにみてみましょう。

大学の数

日本には大学が約700校あります。この数は世界的に見ても多い方です。

一方で、カナダは4年制大学が約90校でしかなく、そのほとんどが州立大学です。この他に、州立の2年制コミュニティカレッジが160校ほどあります。

数が少ない分、教育レベルが平均して高く入学が難しいのがカナダの大学の特徴です。

入学審査

日本の大学は入試のテストを重視する大学がほとんどです。

カナダの大学は、日本のような入試はありません。また、アメリカのSATやACTのような統一試験もありません。書類審査が一般的で、留学生の場合、高校の成績、部活やボランティアなどの課外活動、TOEFLスコアなどで判断されます。学校によっては、推薦状や、志望動機などの小論文(エッセイ)を求められる場合もあります。

日本では、入学するとほとんどの人が卒業します。カナダでは、卒業は自分の力次第というところがあるため、単位取得ができずに途中でドロップアウトする人もいます。卒業率は日本よりかなり低いです。

授業スタイル

カナダの大学は1クラスの人数が日本より少ないのが一般的です。

その分、授業で積極的に発言を求められます。日本では、教授が一方的に話す授業が多いですが、カナダでは授業参加態度も成績に大きく影響します。そのため、事前にしっかり予習して、質問や意見を積極的に発言してアピールする必要があります。

また、教授との関係も近く、授業外で質問しても快く答えてくれます。授業のこと以外でも、学校のことなど相談に乗ってくれる教授も多いです。

授業で出される課題もとても多いです。予習している前提で授業がすすめられるため、事前に教科書を何十ページと読む必要があります。また各教科、リサーチプロジェクトやエッセイなどの課題があり、課題提出日が重なると毎日遅くまで勉強漬けになります。

専攻

日本では学部や学科を決めて入試を受けます。しかし、カナダでは専攻は3年になる時までに決めればよいことになっています。2年生までは、一般教養や基礎科目を学ぶので、その間に興味がある分野のクラスを実際に受けて自分に合うか判断することができます。

また、カナダの大学は日本にくらべ学べる専攻分野が多いのも特徴です。日本では、大学で学べないような分野も、プログラムが提供されているので学位を取得することができます。

入学時期と学期制度

カナダの大学はセメスター制とよばれる2学期制が多いです。日本と大きく違うのは、学期が始まる次期であればいつでも入学が可能だということです。一般的には9月と1月の2回入学が可能です。また、単位制なので、必要単位を修了した時点で卒業となります。

編入

日本でも編入制度を設けている大学はありますが、枠がかなり限られています。また、単位の移行も制限がかなりあります。

一方、カナダでは編入システムを使う人が多くいます。特に4年制大学は入学や単位取得が難しく、費用も2年制大学よりかかるため、2年制大学で一般教養の単位を取得して、4年制大学へ編入する人も多いです。もちろん、4年制大学へ編入するためには、2年制大学でよい成績を取る必要があります。

学生

カナダの大学は世界中から留学生が集まってくるため、様々なバックグラウンドの人がいます。また、社会で働いてから大学で学ぶ人もいるため、年齢も様々です。

大学の種類・プログラム

4年制大学

カナダの4年制大学は州立と私立があり、おおまかに、3つのタイプにわけることができます。基本的には、高校卒業後に入学できますが、州によってシステムが違う場合もあります。ケベック州は、CEGEPという2年制大学で学んでから学部課程に進学します。

  • 【大規模】博士過程まである大学

総合大学で大学院だけでなく、医学部などの専門的な分野のプログラムもあるのが特徴です。博士課程まであるので、高レベルな研究をする環境が整っています。

  • 【中規模】修士課程まである大学

修士課程があり、大学院の教育に重点をおいていますが、医学部を設置していないところがほとんどです。規模が大きすぎないため、留学生が学びやすい環境です。

  • 【小規模】学士課程のみのリベラルアーツカレッジ

一般教養に重点を置いている大学で、学べる学部が限定されています。3,000人程度の小規模の大学が多く、クラスも20~30人程度と小さく質の高い教育を受けることができます。

コミュニティカレッジ

コミュニティカレッジは州立の2年制の大学です。コミュニティカレッジは2つのコースがあります。ひとつは、職業訓練など専門分野を学ぶコースで、もうひとつは、4年制の大学に進学するための大学進学準備コースです。

4年制の大学より学費が安く、入学のハードルも低いことから、まずコミュニティカレッジで一般教養の単位を取得して、大学に進学する留学生も多いです。

ユニバーシティカレッジ

ユニバーシティカレッジは、2年制のカレッジで4年制の授業が受けられる大学です。職業訓練コースの種類が豊富です。学士課程を修了すれば、学位も取得することができます。学位は、在学しているカレッジが発行する場合と、提携大学が発行する場合があります。

カナダの大学留学に必要な費用

カナダの大学の費用は、日本の大学と大きな差はありません。そのため、1人暮らしをして日本の大学に通うのと同じか、少し多いくらいで学ぶことができます。

もちろん、地域や大学によって費用の差がでてきます。また、カナダでは州によって大学の費用もかわります。安く費用を抑えたい人は、学費もしっかり比較しましょう。

費用としてかかるのは、授業料(入学金も含む)、滞在費、生活費、お小遣い、海外保険料などです。滞在費は、大学の場合寮があるところも多いので、寮費に、光熱費や食費などが含まれています。

1年間の費用の目安は180万円程度からです。この費用には、多少のお小遣いなども含めています。180万円×4年で最低720万円程度。この他に、語学学校の費用や、国内旅行の費用、渡航費、留学の準備にかかる費用などがかかります。

カナダの大学の魅力

カナダの大学の魅力は何でしょうか?先にご紹介した、システム面での日本との違い以外に、多くの人が挙げるカナダ大学留学の魅力を3つご紹介します。

費用が安い

カナダ留学の大きな魅力のひとつは、費用の安さです。質の高い教育を、リーズナブルな費用で受けることができます。また、アメリカと国境を接していますが、アメリカに比べ年間費用が100万円以上安くすむこともあります。

発音がきれい

カナダは英語の発音がきれいなことで有名です。イギリスとアメリカの発音の両方から影響を受けていて、バランスが取れています。そのため、大手の国際メディアではカナダ人をキャスターに多く採用しています。

労働ビザや永住権が取得可能

カナダの大学を卒業すると最大で3年間の労働ビザが取得可能です。また、卒業後に指定の職種で1年以上働けば、永住権の取得が可能です。労働ビザや永住権の取得は厳しく制限している国が多いため、海外で働きたい!海外に住みたい!と思っている人にはとても魅力的な制度です。

まとめ

カナダは大学の数が日本より少ないため、入学難易度は高いですがその分質の高い教育を受けることができます。しかも、費用が安く、日本で進学するのとあまり変わらない費用で、学べるのも魅力です。

日本では、学べないマイナーな分野で学士号が取得できたり、専門分野をじっくり入学後に決められたりするなど、日本とは違う点も多くあります。卒業後は、就労ビザや永住権など、カナダで活躍する道もあります。世界で活躍したい!海外で長く暮らしたい!と考える人はカナダの大学留学を考えてみてはいかがでしょうぁ。