ガーデニングを楽しんでいる人にとってはなじみ深い「木酢液」
植物の除草や殺虫のために使われるものですが、じつはこの殺菌作用がニキビにも効果があるのだとか。
今回はそもそも木酢液とはどういうものなのか、どのように使えばいいのかなどをご紹介します。
木酢液とは?
木酢液は備長炭を作るときに出る煙を採取して作られる液体です。
煙を液体化というのにびっくりされるかもしれませんが、煙を冷やすことで液体化できるのです。
もちろん、ただ液体化しただけでは不純物がたくさん入っています。だからそれを蒸留することによって、純粋な木酢液を採取しています。
こうして作られる木酢液は、1000㎏の原料から約200㎏ほどしか得られません。
ガーデニングをされている方はお分かりになるかもしれませんが、木酢液の香りは独特です。
そのため園芸用の除草、殺虫としての用途だけでなく、犬や猫といった動物の忌避剤としても使われます。
さらに、木酢液は皮膚病の治療にも用いられてきました。
これは木酢液に酢酸を始め、200種類以上もの天然成分が含まれていることに関係します。
そのため木酢液は「木のエキス」とも言われています。
木酢液はニキビにおすすめ?
木酢液が皮膚病に使われてきた理由は、その主成分である酢酸が関係しています。
酢酸は殺菌作用を持つと同時に、肌の表面にある角質を柔らかく、引き締めるためしっとりとした肌へ導きます。
このことから、ニキビをはじめとした皮膚の悩みに使用されることが多いようです。
また、ニキビ以外にも乾燥肌や肌荒れで悩んでいる場合や、アトピーにもおすすめです。
木酢液の上手な使い方とは?
お風呂で入浴剤としての使い方
木酢液を効果的に使うのであれば、お風呂を利用するのがおすすめです。
一般家庭用のお風呂であれば、約150~200Lのお湯の中に木酢液を30~70mlほど加えてかきまぜます。
これで準備はOKです。こうすることで、お湯を人の肌と同じくらいの弱酸性にすることができます。
あとは普通通り湯船に浸かりましょう。木酢液の殺菌効果で、肌がすべすべになるだけでなくデコルテや背中にできたニキビにも効果が期待できます。
さらに木酢液には血行促進効果があります。だからこうしてお湯に加えることで、自然と血流改善に導くことができます。
冷え性の人の場合は特にお風呂に浸かることが大切ですが、木酢液を加えると、さらに効果が期待できます。
香りが苦手な人はハーブを混ぜるとGOOD!
ただ、木酢液は独特の香りがするので、それが苦手と感じる人もいるでしょう。
元々煙なので、スモークチーズやソーセージのような香り、と思う人もいますが、香りの感じ方は人それぞれ。
もし苦手だなと思ったときは、ハーブなどを混ぜてみてください。気を付けたいのは、市販の入浴剤と一緒にすることです。これは避けましょう。
洗顔などスキンケアとしての使い方
また、木酢液の殺菌効果を利用して洗顔に使う方法もあります。この方法は、洗面器に木酢液を数滴入れて、この水ですすぐだけという簡単な方法です。
毎日繰り返すと、次第に肌の状態が良くなるという人が多いです。とはいえ洗顔のしすぎは肌の乾燥を招きますので、やりすぎにはご注意を。
そして、ニキビができたときは直接患部に塗る方法があります。このときは、原液を綿棒につけて塗るようにしてください。そうすると数日で改善するというケースが多いです。
他にもある!木酢液の使い方!
水虫対策
木酢液の殺菌効果は水虫対策にも効果的です。
もし悩んでいる場合は、洗面器に木酢液を10倍に薄めたものを張り、足を浸します。例えば水1Lに対して木酢液100㏄です。
あるいは、木酢液を加えたお風呂に足湯のように足だけつけても構いません。
もし症状がひどい場合には、綿棒に木酢液をつけて患部に直接塗ります。
ヘアケア
木酢液は髪の毛にも効果があります。洗面台などにお湯をためて、そこに木酢液をキャップ2杯分ほどたらします。
あまり濃くしすぎないのがポイントです。そしてそのお湯に頭を入れて頭皮マッサージをします。
こうすることで、ふけかゆみの防止効果や白髪の改善、また枝毛や切れ毛といった髪の毛のダメージを軽減することができます。
マッサージが終わったらすすぎ、しっかりと乾燥させましょう。
消臭剤
生ごみやトイレなどの下水、ペットなどのニオイに悩んでいる人にも、木酢液はおすすめです。
木酢液の中に含まれる有機酸類や消臭成分がニオイと中和し、消臭効果を発揮します。
使用方法は、30~100倍に薄めた木酢液を霧吹きやジョウロを使って散布します。分量は、例えば水1Lに対して木酢液30~100㏄という風に考えてください。
もし生ごみ用のバケツに使用するときは、バケツの内側周りに垂らすようにして散布します。
さらに生ごみを入れた上からも少量散布することでより効果を期待できます。
おすすめ木酢液スキンケア&入浴剤
爽美林
通常の木酢液は褐色がかっているものが多く、湯船などで使用すると色がついてしまうことがあります。
しかし、この爽美林のものは低温で蒸留する真空蒸留製法によって無色透明なのがポイントです。
もちろん、有効成分はそのままで、不純物は取り除かれています。添加物も入っていないので安心して使えます。
また、使用することで、湯船の湯垢防止や排水口のニオイ軽減効果も期待できます。
スタートセット2860円、150ml 1890円、500ml 3810円、1.5L 9310円など。
定期購入コースもあります。
木酢肌水
木酢液は種類も用途もさまざまです。こちらの和方堂の木酢肌水は、ミストタイプになっており手軽に使えるのが魅力です。
EGCg(緑茶由来エピガロカテキン)配合でお肌をより清潔に保ちます。
スキンケアをする前のプレ化粧水として使ったり、テカりやブツブツが気になる場合もしゅっとスプレーすればOKです。
無香料、無着色、アルコール無添加、指定成分無添加、防腐剤無添加で、小さいお子様にも使いやすいです。
また、ドライヤー前に使えばサラサラ、つやつやの髪の毛に。200ml 1025円。
木酢入浴液
合成香料や着色料は一切使わず100%天然成分の木酢入浴液です。お湯に加えればなめらかに、お風呂に使えばやさしく温まります。
森の中の懐かしい炭焼き小屋のような香り。サイズは500ml、1000mlとがあります。
ニキビの有効成分配合の化粧水もおすすめ
木酢液の作用や使い方をみてきましたが、人によっては肌の刺激になったり、肌に合わなかったりする場合もあります。
ニキビ菌をしっかりと殺菌してニキビのできにくい肌にするためには、有効成分配合の化粧水を選びましょう。
ニキビケア化粧品には、それぞれニキビを予防するための成分が含まれていますので、ニキビへの実感を得やすいです。
しっかりニキビを治したい人は、ぜひニキビケア化粧品も検討してみてください。
ニキビケアには化粧水の選び方が大事!おすすめの化粧水・成分を紹介
まとめ
木酢液はガーデニングだけでなく、ニキビを始めスキンケアや消臭剤など幅広い用途で使うことができます。
香りに関しては好みがあるので、苦手な場合はハーブなどを加えてアレンジしてみてください。ただし市販の入浴剤とは一緒に使わないでくださいね。
木酢液の使用方法はお湯に加えたり、患部に直接つけたりと簡単です。スプレータイプならさらに手軽です。
一本あると、色んな使い方ができるので、自分の使用目的や用途に合わせて、使いやすい木酢液を選んでみてください。
【参考サイト】
日本木酢液協会 木酢液・竹酢液Q&A