アロマオイルではおなじみの「ティーツリーオイル」が、実はニキビ対策としても使える万能オイルということをご存じでしょうか?
アロマオイルとニキビケアって、あんまりイメージが湧かないかもしれませんが、どんな効果があるのか見ていきましょう。
また、ティーツリーオイルの上手な使い方についてもご紹介します。
ティーツリーとは?

ティーツリーはオーストラリアが原産の高木です非常に生命力が強い木で、切り倒しても2年ほどで再び栽培できるようになるほど、成長の早い木でもあります。
オーストラリアの原住民・アボリジニたちが、この木の葉をお茶代わりとして飲んでいたことから「ティーツリー」と名付けられたそうです。
そして優れた殺菌効果を持っているので、古くからアボリジニは傷や感染症を治す万能薬として使用し、20世紀に入り、ヨーロッパにもその効果が広まりました。
現在でも殺菌消毒剤として使われています。
そうした強い殺菌効果を持つのと同時に、ティーツリーは他のアロマオイルに比べて肌に優しいという特性を持っています。
他のオイルであれば直接肌につけると肌荒れすることがありますが、ティーツリーはそういう可能性が低いといわれます。
もちろんパッチテストは必要ですが、比較的直接肌に塗っても問題ないオイルであることは事実です。
ティーツリーのニキビへの作用
ニキビができてしまったときにティーツリーが役立つ場合があります。
ティーツリーの殺菌・抗菌作用はニキビの元となるアクネ菌の繁殖を抑制することができるといわれています。
もともとティーツリーは切り傷や虫刺され、皮膚炎などに使われてきたオイルです。だからつけることで治りを早める効果が期待できます。綿棒などでピンポイントに使うとより効果的です。
上手な使い方
ニキビ予防に日常的にティーツリーを取り入れる場合は、いくつかの方法があります。
- 洗顔をしてから綿棒にティーツリーを取り、ニキビができているところに直接塗る。
- 洗顔料にティーツリーを1滴たらして顔を洗う。
- 化粧水に1滴混ぜて使う。
- 広範囲にわたってニキビができている場合は、希釈スプレーにして活用。
※スプレーの分量の目安は、水50mlに対してベースオイル(ホホバオイル)などを5mlほど、そしてティーツリーを数滴たらします。
他にもある!便利な使い道とは?
風邪や花粉症の症状緩和
ティーツリーは抗菌・抗ウィルス作用や免疫力を高める効果もあります。
だからニキビ以外にも、風邪を引いたときやインフルエンザのときに使うのもおすすめです。
体が弱っているときは肌の調子も低下することが多いので、それを防ぐためにも活用してみてください。
また、ティーツリーオイルはスーッとした香りが特徴です。これが花粉の刺激から粘膜を守る働きをしてくれます。
そのため鼻水や鼻づまり、花粉症のときにも有効です。もし花粉症などで使用する場合は、ティッシュやハンカチに1~2滴たらして鼻から吸い込んでみてください。
これだけで手軽にアロマテラピーを行えます。
さらに日ごろから感染予防のためにハンドソープに混ぜておくという使い方もできます。
この他、抗菌作用があることで水虫やヘルペスといった症状にも有効ですし、シャンプーに混ぜれば頭皮のかゆみやフケ防止にもなります。
リラックス効果
ティーツリーオイルはスーッとした清涼感とともに、ウッディでフレッシュな香りが楽しめるオイルです。
集中力を高めたいときや、リフレッシュしたいときは、アロマポッドやディフューザーで芳香浴をしてみてください。それだけで森林浴をしているような効果が期待できます。
もしアロマポッドやディフューザーがなければ、カップにお湯を張り、そこに数滴オイルを垂らすだけでも十分です。そこから蒸気として香りが広がり、同じような効果を期待できます。
そうして使うことで抗菌、殺菌効果の持続性が生まれて、室内の空気をきれいに保つことができます。
だからリラックスできると同時に、より感染のリスクを減らし、アレルギー症状の緩和にも役立てられます。
掃除や洗濯にも便利!
風邪予防やリラックスなどの効果以外に、日常の掃除や洗濯といったシーンでもティーツリーオイルは活躍します。
例えば掃除の際、掃除機のフィルターに数滴つけておくと、不快なにおいを抑えてくれますし、細菌を減らすことにもつながります。
また、掃除用にティーツリーを使ったスプレーを作るのもおすすめします。分量は水約200mlに対し、ティーツリーオイルを10~20滴ほどが目安です。
これがあれば床や窓、壁といった拭き掃除全般に使えます。そのまま掃除のあとルームスプレーにすることもできます。
洗濯に使う際は、すすぎの際に数滴オイルを加えてみてください。それだけで部屋干しの嫌なにおいを抑えることができます。
注意点
市販されているティーツリーオイルは、アロマとして売られているものが多いので使用には注意が必要です。
原液をそのまま肌に塗るとかぶれてしまう人もいるようなので、必ずパッチテストを行うようにしましょう。
万能なオイルといっても肌に合うあわないがありますので、少しでも違和感を感じたら使用を中止するようにしましょう。
またニキビケアも即効性があるわけではないので、基本は通常のスキンケアでニキビ予防をすることをおすすめします。
おすすめのティーツリーオイル
ティーツリーオイル・エクストラクト

価格 | 2,800円(税込) |
容量 | 25ml |
出典 | ティーツリーファームズ |
オーストラリアのティーツリーオイル専門メーカー、「Tea Tree Farms」の高品質なティーツリーオイル。
二次蒸留することで、抗菌効果の「テルピネン4オール」成分を通常の約3倍にまで割合を高め、全成分の99%以上が「テルピネン4オール」で占められています。
柔らかいほのかな古木のような香り。
ハーバルライフ エッセンシャルオイル ティートゥリー

価格 | 1,650円(税込) |
容量 | 10ml |
出典 | 生活の木 |
ハーブのある暮らし「ハーバルライフ」を提案して、30年以上の歴史を持つ、「生活の木」ブランドのティーツリーオイル。
世界中から厳選された、高品質な精油を輸入しているため、安心してご使用いただけます。
フレッシュで清潔感の漂う、やや鋭い香り。
無印良品 エッセンシャルオイル・ティートリー

価格 | 1,490円(税込) |
容量 | 10ml |
出典 | 良品計画 |
無印のエッセンシャルオイルにもティートリーもラインナップされています。
薬のような清涼感のある香りで、心をリラックスさせてくれます。
お得な値段で手に入りやすいのも嬉しいポイントです。
ニキビケアは「洗顔と保湿」が大切!
ティーツリーの殺菌効果によるニキビケアをみてきましたが、ニキビをしっかりとケアするためには「洗顔と保湿」が欠かせません。
普段のスキンケアはニキビ予防のためのシリーズを使うようにしましょう。
特に10代の思春期ニキビはオイリー肌で毛穴が詰まりやすいので、洗顔をしっかりと行うようにしましょう。
20代~30代の大人ニキビは乾燥からできるニキビが多いので、保湿ケアに力をいれましょう。
保湿ケアは化粧水だけでなく、乳液やクリームを使って乾燥から肌を守ることが必要です。
正しいスキンケアを行って、ニキビができにくい肌を目指しましょう。
化粧水だけでニキビケアと保湿はできる?正しいスキンケア方法を紹介
まとめ
ティーツリーオイルはアロマオイルとしてのイメージが強いですが、ニキビケアにも使えます。
元々傷薬として使われてきたので、つけすぎなければニキビにも刺激を与える可能性は低いというのも、安心出来るポイントです。
しかも使い方はそれぞれ数滴たらすか、簡単に作れるスプレーを利用するだけというのも魅力的です。
アロマオイルとしては定番の品なので、手軽に手に入る可能性が高いです。ただし、全ての人の肌に合うとは限らないので、使う前にパッチテストは行ってください。
そしてティーツリーの原液を使用する場合は、肌への刺激が通常より強くなるので広範囲に塗らないよう注意しましょう。
ニキビケアだけでなく、さまざまな用途でピンポイントに、あるいは希釈したりして、自分の好きなように使えるティーツリーオイル。一度ニキビケアとして試してみてはいかがでしょうか。
参考サイト:日本アロマコーディネーター協会 精油について
参考サイト:東邦大学 薬用植物園 ハーブ園 ティーツリー