現代人はビタミン不足になりがちとよく言われますが、ビタミン不足はニキビや吹き出物の原因にもなることもあります。
プツプツとできるニキビやなかなか治らないニキビは、化粧品だけでニキビケアをするのではなく、体の内面からケアすることも重要です。
体の中からニキビをケアするためにビタミンは必要不可欠ですが、なかなか食事から毎日しっかりビタミンを摂ることは難しいですよね。
そんな人に便利なのがサプリメント!特にニキビケアにおすすめのサプリがマルチビタミンです。
今回は、マルチビタミンの働きやおすすめのサプリメントを紹介していきます。
そもそもニキビができる原因は?
ニキビができる原因としては、10代のころの思春期ニキビはホルモンバランスの変化による皮脂分泌の増加によるものと言われますが、20代からの大人ニキビは様々な原因が重なって起こることが多いです。
代表的な理由としては、疲れやストレス、睡眠不足などでホルモンバランスが乱れることによって、皮脂が毛穴の中に溜まり、ニキビができます。
そのほか、偏った食事など不健康な食生活によって、ビタミンが不足してニキビが引き起こされている可能性もあります。
ニキビができる原因と対策まとめ!メカニズムから見るニキビの基礎知識
ビタミン不足でニキビができるって本当!?
乱れた食生活によってビタミン不足になってニキビができることもありますが、ビタミン不足は肌にどういった影響を与えるのでしょうか。
ニキビとビタミン不足の関係について詳しくみていきましょう。
ビタミン不足になると毛穴が詰まりやすくなる
ビタミンは美肌に欠かせない栄養素です。ニキビや肌荒れにおいても、ビタミンは重要!
ビタミンが不足してしまうと、皮脂分泌が過剰になったり、肌のターンオーバーが乱れてしまうので、毛穴が詰まりやすくなり、肌の再生機能も低下してしまうので、ニキビができやすくなります。
特にビタミンB群は肌の健康にかかわる重要な役割を持っているので、ビタミンB群が不足をすると、肌の調子が悪くなって、ニキビや吹き出物につながります。
生理前はビタミン不足になりやすい
生理前になると、口周りやあごにプツプツと必ずニキビができるという女性は多いですよね。
実は、生理前のニキビはPMS(月経前症候群)の症状の一つといわれており、ホルモンバランスの乱れから引き起こされます。
さらに、生理前はビタミンB6が消費されやすいため、ニキビができやすく、治りにくくなってしまうのです。
煙草を吸う人もビタミン不足になりがち
男女関係なく、喫煙をする人はビタミンCをはじめとしたビタミン類が不足しがちです。
これは喫煙によって活性酸素が増え、美肌をキープするために必要なビタミンが大量に消費されてしまうのです。
活性酸素は肌に悪影響を及ぼしてしまいますので、タバコを吸っている人は特にビタミン不足を意識しましょう。
ニキビ肌に必要不可欠な成分「ビタミン」
ビタミン不足によってニキビや肌荒れが引き起こされますが、ニキビ肌に必要なビタミンの種類はどういったものなのでしょうか?
それぞれのビタミンの特徴とニキビへの作用、多く含まれる食材など詳しくみていきましょう。
ビタミンB群
8種類のビタミンをまとめた言い方で、肌の健康においてビタミンB群は重要な働きをしています。
ビタミンB群の種類は以下の通りです。
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンB12
- ナイアシン
- パンテトン酸
- 葉酸
- ビオチン
この中でも特に肌の健康に関わるビタミンB群を見ていきましょう。
ビタミンB2
ビタミンB2は脂質や糖質の代謝を助ける働きがあります。
脂質は肌の老化を招く過酸化脂質の原因で、ビタミンB2がそれをスムーズに排出してくれることで、健康な肌へと導くことができます。
ビタミンB2が多く含まれる食品は、レバー、卵、納豆、乳製品などがあります。
ビタミンB6
皮膚科でも内服薬としてよく処方されるビタミンB6には、B2と似た働きの他、たんぱく質の代謝を補助したり、皮膚や粘膜の健康を維持する働きがあります。
ビタミンB6が多く含まれる食品は、かつお、まぐろ、レバー、バナナなどがあります。
パンテトン酸
パンテトン酸はビタミンB5ともいわれ、肌の健康を保つために必要なセラミドや脂肪酸を強化して増加するため、紫外線などの肌への刺激からダメージを受けにくい強い肌を作るのに必要なビタミンです。
パンテトン酸は、ギリシア語で「広くどこにでもある」といった由来で名づけられたように、多くの食品に含まれています。
その中でも特にパンテトン酸が多く含まれる食品は、レバー、納豆、卵、さけやいわしなどの魚介類です。
ビタミンC
よく知られているビタミンCには、コラーゲンの生成を助け、肌に弾力やハリを生み出す働きがあります。
加えて抗酸化作用やメラニン色素を抑制する美白作用があるので、ニキビだけでなくシミや日焼けなどに悩んでいるときに摂取したい栄養素です。
ビタミンCは柑橘系の果物や野菜に多く含まれ、特にブロッコリー、キウイフルーツ、赤ピーマンなどに多く含まれます。
ビタミンA
視力や皮膚、粘膜の健康を維持し、免疫力を高める効果を持つものとして、ビタミンAがあります。
抗酸化作用もあるため、肌の老化防止にも役立ちます。
ビタミンAが多く含まれる食品は、豚肉やレバー、うなぎ、海苔などです。
ビタミンE
ニキビの原因には、ホルモンバランスが関わっていることも多くあります。
そのホルモンの分泌をスムーズにする働きのあるビタミンEも健康な肌作りには欠かせません。
ビタミンEはこの他にも抗酸化作用や血行促進効果があるので、くすみのない肌へ導く効果も期待できます。
ビタミンEはアーモンドなどのナッツ類に多く含まれ、うなぎやかぼちゃ、アボカドにも豊富に含まれています。
ニキビケアにおすすめのサプリメントとは?
ニキビケアに必要な栄養素はできるだけ食事から摂取するのが望ましいですが、バランスよく摂取することは忙しい現代の人にとって難しいことですよね。
そんなときは、栄養を補助する役割としてサプリメントを飲むのがおすすめです!
効率良くビタミンを摂れるマルチビタミンがおすすめ
サプリメントコーナーに行くと、「ビタミン」でも何種類か置かれていますが、その中でも12種類ほどのビタミンが配合されたマルチビタミンなら効率よく不足しがちな栄養素を補うことができます。
この他、よく不足しがちと言われる必須ミネラルを10~11種類ほど合わせて、マルチビタミン+ミネラルといった形でも販売されている商品も多くあります。
ビタミンCやビタミンBだけ単独のサプリメントもありますが、マルチビタミンは一粒で多くのビタミンを摂取できるので、体全体のバランスを整えるには適しています。
マルチビタミンの成分と働き
そもそもビタミンは体内で作り出すことができないため、毎日の食事から摂取する必要があります。
マルチビタミンは、普段の生活で摂取できないビタミン類を補うためのサプリで、サプリメントの中でも体づくりの土台になるくらい重要です。
マルチビタミンの成分と働きの一覧は以下の通りです。
ビタミンA | 皮膚や粘膜の健康維持、視覚の正常化 |
ビタミンB1 | 皮膚や粘膜の健康維持 |
ビタミンB2 | 皮膚や粘膜の健康維持、抗酸化作用 |
ビタミンB6 | たんぱく質や脂質の代謝、皮膚や粘膜の健康維持 |
ビタミンB12 | 赤血球の生成を助ける |
ナイアシン | 糖質、脂質、たんぱく質の代謝 |
パンテトン酸 | 抗ストレス作用、皮膚や粘膜の健康維持 |
ビオチン | 皮膚や髪の健康維持 |
葉酸 | 赤血球の生成を助ける、胎児の先天性異常のリスク軽減 |
ビタミンC | コラーゲンの生成を助け、健康な肌や骨を作る |
ビタミンD | カルシウムの吸収を高め、骨の成長を助ける |
ビタミンE | 抗酸化作用 |
ビタミンK | 止血作用、骨の健康維持 |
このように全13種類のビタミンですが、ビタミンKについては日本人の食生活で不足することは少ないため、ビタミンKをのぞいた12種類となっていることが多いようです。
マルチビタミンの中にはビタミンB群をはじめとした、美肌を作るビタミンが詰まっていますので、ニキビケアにおすすめのサプリメントといえるでしょう。
マルチビタミンの上手な摂り方
食後30分以内に飲む
より効果的にマルチビタミンの栄養を摂取するためにも、飲むタイミングは基本的に食後30分以内を心掛けましょう。
反対に避けたいのは空腹時です。
胃が弱っている人の場合、空腹のときに飲むと分泌される胃液によって胃を痛める可能性があります。
また、他の食べ物と一緒に食べると吸収率が高まります。
だからできれば野菜などと一緒に摂取する方がおすすめです。
摂取量を守る
ニキビケアにおすすめのサプリは、どれも適正量を飲む分には問題ありませんが、サプリを飲み過ぎてしまうと副作用が伴うことがあります。
特にビタミンは不足してしまうと欠乏症になってしまいますが、逆に摂りすぎてしまうと、過剰症になってしまう可能性があります。
一日の目安をしっかりと確認し、飲み過ぎないように注意をしましょう。
ビタミンの過剰摂取による副作用
ビタミンは水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンに分けられ、水溶性ビタミンは尿として排出されるため、副作用は少ないですが、脂溶性ビタミンは体に吸収されやすいため、副作用が起こりやすいです。
ビタミンの過剰摂取による副作用は以下の通りです。
ビタミンA
頭痛や嘔吐、筋肉痛や疲労感など。
妊娠中の女性の過剰摂取は流産や胎児の奇形につながる可能性があるため注意。
ビタミンD
高カルシウム血症、多飲・多尿、嘔吐、食用不振など。
ビタミンK
食品に含まれるビタミンKは問題ないが、合成のビタミンK3の過剰摂取は溶血性貧血になる可能性がある。
ビタミンE
皮膚のかゆみ、胃の不快感、頭痛など。
男性ホルモンが増加して皮脂の分泌が増え、ニキビができることもあるため注意。
このように、ビタミンは体に必要な栄養素ではありますが、摂りすぎてしまうと副作用が生じる可能性があるため、ニキビが治らないからといって、定められた量以上にサプリを摂取することは控えましょう。
特にニキビ肌の人に、ビタミンEの過剰摂取はかえってニキビを招いてしまうかもしれませんので、十分に注意しましょう。
マルチビタミンサプリの選び方
できるだけ天然素材のものを選ぼう
実はサプリメントは、メーカーによって「合成」のものと「天然」のサプリメントとに分かれます。
合成サプリメントは薬品などが合成されて作られているので、選ぶ際はできるだけ天然素材のものを選ぶようにしましょう。
ビタミンCは合成でも天然でもそこまで違いはありませんが、ビタミンEなどは、天然の方が抗酸化能力が高いことが多いです。
値段は少し高くなりますが、できればより高い効果を得られるほうがいいですよね。
ただし、天然サプリメントの中でも、本当に天然の植物から作られたものと、天然素材からビタミンを合成的に作っているものとがあるので注意しましょう。
タイムリリース加工&キレート加工に注目!
マルチビタミンを選ぶ際、もう一つ注目してほしいのが、タイムリリース加工やキレート加工と呼ばれるものです。
通常水溶性のビタミンは、体内に留まるのは1~3時間ほどで、すぐに排出されてしまうことがほとんどです。
そのためどうしても吸収効率が悪くなります。
そこで、ビタミンが少しずつ溶けるようにして、効率的に、長く効果が得られるように加工する方法が作られました。
これがタイムリリース加工です。
また、キレート加工というのはアミノ酸でミネラルをコーティングする技術のことです。
ミネラルも腸で吸収されますが、ほとんどは体外へ排出されています。それを特定のアミノ酸で覆うことで、吸収率をぐんと高めることができるんです。
ニキビケアにおすすめのマルチビタミンサプリ
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