乾燥肌のスキンケアとして保湿クリームが必要であることはよく知られています。
しかし、ニキビ肌の人は、「べたべたするから嫌だ」とか「ニキビに悪いから必要ない」と思っている方も多いのではないでしょうか?
それは大間違いです!
ニキビ肌の人でも保湿クリームを使わないと、さらにニキビが悪化してしまうことも。
今回は、「ニキビ肌の人にあまり良くないイメージのクリームがなぜ必要なのか」という理由と、ニキビケア用クリームの選び方について徹底解説していきます。
合わせておすすめの保湿クリームも紹介しますので、ぜひ参考にして下さい。
ニキビの原因は油分?乾燥!?
ニキビに油分は大敵だとか、オイリー肌はニキビができやすいとか、肌の油分が増えるとニキビが増えるイメージはありませんか?
実際にニキビができる原因としては、ホルモンバランスの乱れやストレスなどで皮脂の過剰分泌が起こり、毛穴が詰まってしまうことが挙げられます。
肌の皮脂量が増えるとニキビができやすいため、脂っぽい肌はニキビができやすい環境といえます。
しかし、実際は純粋なオイリー肌の人だけがニキビができやすいというわけではないのです。
実は乾燥肌もニキビができやすい!
自分はオイリー肌だと思っていたのに、実は乾燥肌だったということがあります。
10代のころの思春期ニキビは、成長ホルモンの影響で男性ホルモンが過剰になることによって、皮脂分泌が増え、ニキビになりやすくなります。
しかし、20代、30代以降の大人ニキビは、肌の水分不足がニキビを引き起こしていることが多いのです。
肌の水分が足りないと、肌を守るために皮脂の分泌を増やしてしまうため、一見オイリー肌に見えても肌の内側は水分量が少ない、インナードライ肌と呼ばれる肌質の可能性があります。
この場合は、肌の脂を抑えるスキンケアをすると逆効果!肌の内側までしっかりと保湿して、肌を潤すことが必要です。
ニキビ肌にもクリームは必要なの?
ニキビ肌でも保湿が必要ということは、保湿クリームを使えばよいのでしょうか?
乳液よりも油分が多いクリームですから、保湿できたとしても、ニキビにはあんまり良くないと思われる方も多いかもしれません。
実際のところ、クリームは本当にニキビ肌に必要なのでしょうか。
乳液との違いも合わせて見ていきましょう。
クリームと乳液の違いは?
クリームは化粧水や美容液の成分をしっかりと肌の中に閉じ込めるために、スキンケアの一番最後に行います。
美容成分や保湿成分などを蒸発させないために、フタの役目を果たしていて、乳液と同様に肌を油分でバリアしてくれます。
同じ役割をもつ乳液とクリームですが、その違いは水分と油分のバランスの差にあります。
乳液の方が水分が多く、クリームの方が油分多めにできています。
水分の蒸発を防ぐ役割としては、油分の多いクリームの方が長時間肌のうるおいをキープすることができるのです。
肌表面のクリームでニキビ菌は増殖しない
「べたつくからクリームは嫌い!」と思ってクリームを使わない人もいるかもしれません。
確かにクリームには油分があります。
ニキビ肌の人は、その油分がニキビの悪化する原因になると思いがちですが、ニキビ菌は空気が触れる場所では繁殖しないんです。
だから、クリームは肌表面につけるものであるため、こうした心配はいらないということです。
ただし、クリームを塗りすぎると毛穴の奥に入り込んでしまう可能性があるため注意が必要です!
あくまで油膜を作ってフタをするためのものですから、使用する際はうっすらと肌に塗る程度で十分です。
乾燥肌によるニキビにはクリームが必須!
クリームの油分そのものがニキビの原因になることはありませんので、クリームは保湿成分を閉じ込め、肌の乾燥を防ぐためにも絶対必要です。
特に大人ニキビの場合は、乾燥から発生したり悪化するケースが多いです。
肌の表面はオイリーでも内面はカラカラに乾いていることも考えられます。
それを防ぐためにも、化粧水や美容液で肌を整えたら、保湿クリームを塗ってしっかりと肌に美容成分を閉じ込めるようにしましょう。
ニキビ肌のクリームの選び方
ニキビ肌でもクリームを使って問題ないことが分かりましたが、どんなクリームを選べばいいのでしょうか?
ニキビ肌におすすめのクリームの選び方をみていきましょう。
保湿成分配合のものを選ぶ
ニキビ肌の場合は特に保湿成分が入ったクリームを選ぶことが大切です。
例えば、セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸の配合されたものです。
セラミドは肌の土台とも言える存在で、保湿効果だけでなく肌のバリア機能を回復させる働きも持っています。
また他の保湿機能も、セラミドによってより効果を発揮することができます。
コラーゲンは保湿効果とともにターンオーバーを促す作用があります。
肌を健康にし、美白やエイジングケアの面からも外せない成分です。
ヒアルロン酸は水分を蓄える力が強く、肌の乾燥を防ぎ改善する効果があります。
無添加の保湿クリームがおすすめ
ニキビ肌の人は添加物に弱い、敏感肌の人が多いです。
そのためクリームを選ぶときは保湿成分に注意するだけでなく、無添加のものを選ぶことも大切です。
ニキビができているときは肌に炎症が起こっているのと同じです。
とても弱っている状態なので、合成香料や着色料といった添加物が入っていると、敏感に反応し悪化させることになります。
逆に無添加の肌に優しいものを使えば、きちんと保湿され肌の機能の回復に繋がります。
そうしてニキビが落ち着くと肌のターンオーバーも正常化し、さらに保湿成分が浸透しやすい状態を作ることができます。
クリームの正しい使い方
ニキビ肌の保湿クリームの選び方をみてきましたが、クリームの塗り方も間違えないようにしましょう!
意外とクリームを塗る順番を勘違いしている人もいると思いますので、再度正しいクリームの塗り方を確認していきましょう。
クリームを塗るまでの順番は?
まずは、クリームを塗る順番を説明していきましょう。
スキンケアの手順
- 洗顔
- 化粧水
- 美容液
- 乳液
- クリーム
となります。
特に化粧水からクリームまでの流れは、人によっては美容液を使わなかったり、乳液またはクリームどちらかを使う人もいると思いますので、この順番は肌を保湿する上での理想の手順です。
この順番が前後してしまうと化粧品の本来の効果が発揮できなくなることも考えられますので、仮に美容液や乳液を省いたとしても、順番は間違わないようにしましょう。
いずれにせよ、クリームは一番最後に行うことを覚えておきましょう。
乳液とクリームはどちらも使った方がいいの?
結論を先に述べると、クリームの使い方はお好みです。
両方使ってもいいですし、片方だけでも問題ありません。
べたつきが苦手な場合は、朝のスキンケアや夏の暑い時期は乳液を使い、夜はしっかり潤いを与えるためにクリームを使うという使い方もできます。
ひどい乾燥肌の人は、特にしっかりと保湿できる方がいいので、クリームの方がおすすめです。
肌の状態にあわせて、乾燥しやすい目元や口元だけ乳液とクリームを重ねづけするという方法もあります。
また、同じクリームでも保湿成分のたっぷり入った軽い付け心地のものであればべたつきもあまり感じずにすみます。
商品によって使用感が異なりますので、実際に使ってみた感じで乳液とクリームをうまく使い分けるといいですね。
クリームの塗り方
意外とクリームの正しい塗り方を知らない人も多いので、ここで紹介しておきます。
クリームの効果的な塗り方
- 手のひらに10円大くらいの大きさのクリームを取る。ケチらずにたっぷり使うことがポイント!
- 手の体温で温めながら、手でこすり合わせるようにクリームをのばします。
- 肌の中央から外側に向かって、顔全体になじませます。
- 目元や口元、鼻など細かい部分は指先を使ってなじませていきます。首元も忘れないようにしましょう。
クリームは直接肌に塗るのではなく、いったん手のひらでゆるめてから塗ると、肌になじみやすくなります。
クリームの容器がビンなど直接手で取るものは、素手でクリームをすくうと雑菌が入ってしまうため、スパチュラ(へら)を使ってすくうようにしましょう。
市販のニキビ肌向け保湿クリーム
それではニキビ肌におすすめのクリームをみていきましょう。
まずはドラッグストアや薬局でも購入できる、市販でおすすめのニキビ肌向けクリームを紹介していきます。
キュレル 潤浸保湿フェイスクリーム
価格:2,300円(税抜)
容量:40g
ジェルクリームのようにさらっと軽い付け心地ながら、つけたあとはとてもしっとりした質感に。
潤い保持力を助ける潤浸保湿セラミド機能成分やユーカリエキスが角質の深部までじっくり浸透します。
消炎成分も配合されているので肌荒れを防ぎ、ふっくら吸い付くような肌へ。
弱酸性、無香料、無着色、アルコールフリー、アレルギーテスト済み。
乾燥性敏感肌の人によるパッチテスト済みで肌の弱い方にも安心のクリームです。
オードムーゲ 薬用スキンクリーム
価格:1,200円(税抜)
容量:40g
少量でよく伸び、肌なじみがよくべたつかないテクスチャーは、抗炎症成分配合で肌荒れやニキビを予防。
ヒアルロン酸などの保湿成分によってたっぷり潤いを与え、肌の乾燥も防ぎます。
無香料、無着色、ノンアルコール、アレルギーテスト済み。
金のプラセンタ もっちり白肌濃クリーム
価格:1,200円(税抜)
容量:60g
高濃度の国産100%のプラセンタ、ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミドを配合。
乾燥やくすみ、ハリを改善し、潤いを閉じ込めて乾燥しらずのもっちりした肌へと導きます。
しっとりしていますがべたつきのないテクスチャー。
無香料、無着色、ノンパラベン、無鉱物油。
ロコベースリペア クリーム
価格:1,800円(税抜)
容量:30g
低刺激性で高保湿のハードタイプのクリームで、少量でよく伸び、使い心地はサラサラとしてべたつきません。
セラミド3、コレステロール、遊離脂肪酸の働きで肌のバリア機能もアップし、つらい乾燥肌もしっとり潤いに満ちた肌へと導きます。
顔以外にかかとなど乾燥が気になる部位へ使うことができます。
無香料、無着色、防腐剤無添加、アレルギーテスト済み。
ニキビケアシリーズの保湿クリームもおすすめ
市販の保湿クリームは単体で購入することが多いと思いますが、各ブランドから出ているニキビケアシリーズの保湿クリームを使うのもおすすめです。
ニキビにおすすめの保湿成分やニキビケア成分が含まれているので、しっかりとニキビや乾燥を防ぐことができます。
またニキビケアシリーズにはトライアルセットもありますので、お試しもしやすくなっています。
ビーグレン QuSomeモイスチャーゲルクリーム
価格:6,480円(税込)
容量:30g
さらりとしたテクスチャーで肌にスッとなじみやすいのに、しっかりと肌にうるおいを保ってくれます。
アクアタイド、アリスチン、コラーゲン、ヒアルロン酸といった4つの美容成分を複合した、b.glen独自の「QuSomeハイドレーションコンプレックス」で、長時間の保湿を維持します。
毛穴が目立たず、ニキビのできにくい、潤ったみずみずしい肌へ導きます。
7日間トライアルセットなら、1,800円(税抜)の送料無料・代引き手数料無料でお試しすることができます。
ヒフミド エッセンスクリーム
価格:6,480円(税込)、4,320円(税込)
容量:40g、22g
保湿力の高い3種類のヒト型セラミドI・Ⅱ・Ⅲを配合した、保湿クリーム。
ニキビ肌におすすめの保湿成分セラミド配合なので、乾燥からくるニキビを防ぎ、肌の調子を整えます。
保湿成分リピジュアも配合で肌にしっかりと潤いを与え、もっちりとした健やかな肌へ導きます。
トライアルセットなら、送料無料の980円でお試しすることができます。
ルナメアAC ジェルクリーム
価格:2,592円(税込)
容量:60g
FUJIFILMの独自技術でニキビ予防の有効成分、グリチルリチン酸ステアリルとトコフェロール酢酸エステルをうるおい成分を複合した「アクネシューター」配合の、みずみずしいジェルタイプの保湿クリームです。
肌がベタベタしないのに、長時間うるおいをキープしてくれます。
にきびや肌荒れを防ぎながら、しっかりと保湿し、健やかな肌へ導きます。
無香料・合成着色料不使用。ノンコメドジェニックテスト済みです。
1週間トライアルセットなら、送料無料の1,080円(税込)でお試しすることができます。
エトヴォスバランシングライン 薬用アクネVCクリームジェル
価格:4,500円(税抜)
容量:50g
ビタミンC誘導体とグリチルリチン酸ジカリウム配合で、ニキビケアと美白ケアを同時に行える、薬用クリームです。
保湿クリームですがオイルフリーでジェルのように、さらっと使えるテクスチャーとなっています。
またヒト型セラミド、ヒアルロン酸、アミノ酸配合で、肌にうるおいを与えてしっとりとした肌へ導きます。
肌の状態を整えて、ニキビのできにくい肌にしたい人におすすめのクリームとなっています。
2週間のお試しセットなら、1,900円(税抜)の送料無料で購入することができます。
背中や胸のニキビにもクリームが必要!?
顔ニキビの保湿クリームの必要性やおすすめ商品についてみてきましたが、背中や胸、デコルテなど体のあちこちにニキビが出来てしまいますよね。
つい体ニキビのケアを怠りがちになってしまいますが、体ニキビも顔ニキビと同じように保湿をしなければなりません!
体ニキビの原因も毛穴の詰まりによるものですから、お風呂で体をしっかり洗って肌を清潔にしたあとは、ボディローションやボディクリームで必ず保湿ケアをしましょう。
体ニキビにおすすめの保湿クリームもいくつか紹介しますので、参考にしてみてください。
体ニキビにおすすめの保湿クリーム
ルフィーナ
価格:9,720円(税込)
容量:60g
ルフィーナは繰り返すニキビやニキビ跡を健やかな肌へ導く、ニキビケア薬用クリームです。
肌にうるおいを与え、バリア機能を回復させる、8種類の保湿成分が含まれています。
特にヒアルロン酸よりも保湿力があるといわれる「シロキクラゲ」の成分が他の商品にはない特徴です。
またニキビケア成分の「グリチルリチン酸ジカリウム」と美容成分「水溶性プラセンタエキス」といった有効成分も配合。
意外と乾燥しやすい背中やデコルテのニキビ予防にぴったりです。
ケアセラ APフェイス&ボディクリーム
価格:オープン価格
容量:70g
天然型マルチセラミドや植物エキスなどこだわりの保湿成分を配合した、乾燥対策用のボディクリーム。
弱酸性、低刺激、パラベンフリーのため、敏感肌の人も安心して使える処方となっています。
肌なじみが良く、コクのあるテクスチャーのクリームとなっていますので、うるおいを長時間キープしてくれます。
背中や胸など体全体や顔の気になるところに塗ることができます。
それでもニキビがひどい場合は病院へ
洗顔からクリームまできちんとスキンケアをしてもニキビが良くならない場合は、病院へ行くのも一つの方法です。
クリームと合わせて皮膚科で処方される塗り薬も使えば、プツプツとしたニキビや赤みのあるニキビも落ち着きやすくなります。
皮膚科で処方される薬としては、ディフェリンゲルやベピオゲルといった毛穴の詰まりを取り除く作用のある薬と、アクアチムクリームやダラシンといった抗菌薬が処方されます。
これらの薬で肌がヒリヒリする場合には、保湿剤としてヒルドイドクリームが処方されることもあります。
塗り薬を塗る順番としては、化粧水や乳液、クリームといった基礎化粧品のあとに塗り薬を使用します。
また、お医者さんによっては複数の薬を混ぜた、専用のクリームを作ってくれたりもするので、ニキビが頻発する場合は病院へ行きましょう。
まとめ
クリームは油分のイメージからにきびに悪そうと思いがちですが、実はしっかり保湿するためには必要不可欠なものといえます。特に乾燥肌の人の場合は欠かせません。
保湿クリームの選び方のポイントをまとめました。
- セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸などの保湿成分がしっかりと入ったものを選ぶ
- ニキビ肌の人でも使いやすい低刺激で無添加処方のものを選ぶ
20代~40代の大人ニキビは乾燥によってできることが多いので、しっかりと保湿クリームを使ってケアするようにしましょう。
またニキビは顔だけでなく体にもできますので、体の保湿も忘れないようにしましょう。