留学の手続きは時間がかかることや、難しいこともたくさんありますよね。学校も、たくさんありどこにしたらいいのかわからないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そんな場合に頼れるのが、留学のプロ!留学エージェントです。
ここでは、留学エージェントって何?という基本的な疑問から、留学エージェントのサービス、選ぶ際のコツなど留学エージェントについて詳しく解説します。留学エージェントを使うか迷っている人や、これからエージェントを選ぶ人にも知っておきたい情報をたくさんご紹介します。
帰国後のサービス
・英語や留学経験を生かした就職先の紹介などキャリアサポート
・就職セミナー
・海外大学、大学院への進学サポート
・帰国後の語学学習サポート
留学エージェントの費用は、無料の場合と有料の場合があります。一般的に、現地のみにオフィスがあるエージェントは学校手配やサポート料金が無料の場合が多いです。一方で、日本にオフィスを開設しているエージェントは手配もサポートも有料の場合が多いです。
これは、日本の留学エージェントは広告費を多くかけている場合が多いことや、日本各地の主要都市にオフィスを設置していて、オフィスの賃貸料や人件費などコストが多くかかるためです。現地オフィスの場合、現地のみのオフィスを設置することで、賃貸料や人件費を安く抑えることができます。
無料の場合や有料の場合も多くは、現地の学校から紹介料をもらっている場合が多くあります。その紹介料は、みなさんが払う授業料から出るので、完全に無料というわけではありません。これらの裏事情があるため、留学エージェントのほとんどは、紹介してもらえる学校は提携先の学校のみです。
多くはありませんが、留学カウンセリングを受けながら、様々な学校から自由に学校を選べる会社もあります。その場合は、費用は割高になります。
留学エージェントのオフィス所在地は大きく分けて3つのタイプがあります。ひとつは、日本のみにオフィスがある場合、次に、現地のみにオフィスがある場合、そして日本と現地にオフィスがある場合です。
日本のみにオフィスがある場合は、現地のみのオフィスにくらべ費用が高くなりがちですが、留学前に対面で様々なサポートを受けることができます。特に留学前は、わからないこともたくさんあるので、対面で相談できるのは心強いですね。
現地のみのオフィスの場合、留学前はスカイプやメールなどでの相談で実際に会うことはできません。ただし、現地にオフィスがあるので、困った時に相談しやすいことや、費用が無料または安く抑えられる点でメリットがあります。また、現地で学校と直接会ってやりとりしているため、最新の情報が得られるという点も現地オフィスがあるメリットです。
両方にオフィスがある場合、留学前と、留学後両方で手厚いサポートを受けることができます。ただし、両方にオフィスがあるとうたっている場合でも、現地のオフィスは業務委託で、提携先でしかないということもあります。その場合、日本で聞いていたサービスが受けられないなどトラブルになる可能性もあり、その点は注意が必要です。
留学エージェントを使うメリットは、うまく使えば時間やお金を節約できる点です。自分ひとりで手続きをして留学することは可能です。しかし、そのためには一から情報を調べる必要があり、時間がかかります。手続きなども、知らないと失敗してしまうこともあり余計にお金がかかってしまう場合もあります。
また、留学エージェントは現地の語学学校や大学などとある程度、関係性ができているため、入学基準が個人で出願するより緩和されることがあります。語学力が多少足りなくても、エージェントが推薦することで高校卒業後すぐに大学に留学できる例もあります。この場合、語学学校の時間や費用が大きく節約できます。
さらに、学費に関しても多く学生が入学するため、個人で入学するよりも安く割引価格になることも多くあります。
留学エージェントを通して同時期に留学する仲間に出会うことも大きなメリットです。ホームシックになった時など、連絡を取り合ってお互い助け合い、帰国後も長く助け合う仲間ができることもあります。
留学エージェントといっても、長年留学のサポートをしている老舗から、できたばかりの会社まで様々です。留学エージェントや、留学カウンセラーに関しては、国家資格や登録の義務がなく、「誰でもできる」という現実があります。
留学は多額の費用がかかるものなので、残念ながら儲けるためだけにやっているようないい加減な会社や、詐欺まがいの会社もあります。そのようなエージェントにひっかからないように、きちんと留学エージェントを選ぶ必要があります。留学エージェントを選ぶ際に注意する点を確認しましょう。
留学エージェントを選ぶ場合は、必ず複数のエージェントを比べて選びましょう。留学エージェントを使う場合、初めての留学の人がほとんどでしょう。ひとつのエージェントの担当者がいい人だった、いいプランがあったからといってその会社に決めてしまうのはとても危険です。
複数のエージェントの説明会やカウンセリングを受けて、その違いを比べてみましょう。できれば、実際に会うことが望ましいですが、現地のエージェントの場合は、スカイプなどで話してみましょう。複数の説明会やカウンセリングを受けること自体でも、留学について学びがあります。また、比べてみて、それぞれ長所と短所があることがわかるでしょう。
説明会やカウンセリングの申し込みに対する対応も比較しましょう。こちらから聞いたことにすぐ対応してくれる、しっかりした資料を提示する、契約の内容を明示してくれるかどうかは、エージェントの対応を見る上で大切なポイントです。
注意したいエージェントは、メールの返信が遅く、回答のまとを得ていない場合や、希望を聞かずに特定の学校を進めてくる場合、契約を急かす場合などです。信頼できるエージェントは、「よく考えてください」と考える時間を与え、留学や学校のデメリットなどもきちんと伝えてくれます。
留学エージェントを絞る時に、プランや内容だけでなく、その会社自体についてもしっかり調べましょう。資金がほとんどない状態で、自営業的にエージェントをしている場合もあります。資金力や、会社の母体、いつからある会社なのかなど、会社について調べて、安心して任せられる会社を選びましょう。
もちろん、大きな会社だからといって100%安心だとは言いきれません。大手の英会話スクールや、大手留学エージェントが倒産して、既に留学費用を払った人が留学できなくなってしまったという例も過去にはあります。
このような場合、事前に知る余地もなく、防ぎようがない場合もあります。しかし、会社の資金力や、信用についてある程度調べて置くことで、多くのリスクは回避できます。自分で調べて、リスクを回避するということは、これから留学生活を送る上で大切なスキルになるので、その練習の意味も含めてしっかり調べましょう。
留学エージェントを選ぶ上で必ず確認したいのが、エージェントの実績です。どれくらいの期間運営していて、これまでどのような学校にどれくらいの人を入学させているかを確認しておきましょう。それらの学校が、自分が望む留学先なのかをよく見る必要があります。
アメリカ大学留学の場合などは、数多くの学校があり、地域、レベル、専攻分野、奨学金など様々な違いがあります。幅広く留学をサポートしている会社もあれば、一部の提携先にしか留学できない学校もあります。
お金を払って、誰でも簡単に入れるようなレベルの大学を斡旋され、英語力を上げるという「条件付入学」の合格をもらって留学している留学生も少なくありません。語学学校で英語力をつけて大学に入学し、そこから別の学校に編入して成功して行く人もいます。しかし、語学学校で英語力を上げられず挫折して、大学へ行くつもりでいたのに最終学歴が高卒になってしまうという場合もあるので、エージェントの実績は慎重に調べましょう。
エージェントを見極めるポイントとしてカウンセラーの質も大切です。親身になって、相談を聞いてくれるかということも大切ですが、そのカウンセラー自身の留学経験も確認しておきましょう。
エージェントによっては、まったく留学実績がない人や、ごく短期の留学したことがない人がカウンセラーとして相談にのっている場合もあります。それらの人が全て質が悪いというわけではありませんが、実際の留学時の悩みなどを相談してもマニュアル的な回答しか得られない場合も多いので、最低限ある程度の留学経験があるカウンセラーを揃えているエージェントを選ぶことをおすすめします。
留学エージェントを賢く使うことで、お金も時間も節約して賢く留学することができます。もちろん、ひとりで留学の手続きはできますが、ものすごく時間と労力がかかる上に、エージェントを使った場合より学費が高くついたり、いい学校に入れない場合もあるので要注意です。
留学エージェントは賢く使えばメリットが大きいですが、だれでも留学エージェントになれるので、信頼できない会社も多く存在します。エージェントを選ぶ場合は、きちんと調べて、比較して、お金を預けたり、手続きをまかせても大丈夫と思える会社を選びましょう。
同じエージェントでも、使う人によってサポートを受けられる量が大きく変わります。自分から積極的に質問や相談をするなど、賢く活用しましょう。