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生理痛による恥骨痛、結構みんな悩んでました!原因と解消法は?

 

生理痛というと「下腹部や腰回りに生じる痛み」というイメージがありますが、決してこれらの部位のみが痛むというわけではありません。

生理に伴うホルモン分泌から生じる体内の変化から、様々な不快な症状が現れるのです。

生理に伴う辛い症状の1つとして、恥骨痛が挙げられますよ。実際に生理前~生理中のタイミングで恥骨の痛みに悩まされる女性は少なくはありません。

こちらでは、ズキズキとした痛さから女性を悩ませる恥骨痛の原因や解消方法でのポイントをご紹介します。

正しい解消法や改善方法で辛い症状を少しでも和らげましょう

目次

恥骨ってどこ?

そもそも、恥骨とは骨盤の一部で、左右に拡がる骨盤を全面で繋ぐ役割を担っています。

おへそに手を当て、その手を真っ直ぐに下におろしていくと股の部分で硬い骨に当たるかと思いますが、その骨こそが恥骨です。

そのため、生理前~生理中といった生理が関係する時期に、「足の付け根付近が痛む」「股の当たりがチクチクと痛い」という症状に心当たりがある場合には、生理痛の1つとして生じる恥骨痛が生じていると考えられます。

恥骨痛の原因

初期の恥骨痛では比較的痛みが軽く、「恥骨付近に違和感を抱く程度」あるいは「チクチク痛い程度」にとどまります。

しかし、支障がないからと放っておくと痛みの程度は「ズキズキと痛む程度」へと悪化します。

さらに、ズキズキと痛む恥骨痛をさらに放置すれば、立ったり歩いたりといった普段の行動も困難になったり様々な病気の原因になったりと健康を阻害する要因へと変化します。

そうした恥骨に関連したトラブルを未然に防ぎ、恥骨痛を効果的に改善するためにも、まずは恥骨が痛む原因をきちんと知っておきましょう。

ホルモンであるリラキシンの影響

生理痛の1つとして生じる恥骨痛には、リラキシンという女性ホルモンの作用が関係しています。

リラキシンとは卵巣や子宮、胎盤などから分泌されるホルモンで、関節や靭帯を緩める作用があります。

分娩時に赤ちゃんが産道をスムーズに通って出てこられるよう、主に妊娠中に分泌が活発になります。

しかし、妊娠中のみならず生理前~生理中のタイミングでも、リラキシンの分泌量が増加します。

これは骨盤を開きやすい状態にすることで、経血の排出を促して生理をスムーズにするためです。

このように、分娩や生理などに大きく関係するリラキシンの作用は女性にとって無くてはならないホルモンです。

しかし、このリラキシンの作用は恥骨の中でも左右の骨盤を繋ぐ役割を果たす恥骨結合という部分を緩ませてしまいます。

すると、骨盤が体を支える力が弱まり、結果として恥骨痛が引き起こされるのです。

リラキシンの分泌量が正常であれば恥骨痛は引き起こされません。

しかし、必要以上に多くの量が分泌されるとそれだけ多くの作用を受けてしまうため、恥骨痛が生じるリスクが高まります。

体の冷え

運動不足やそれによる筋力不足から血行不良の状態にあると、筋肉から熱を生み出しにくいだけでなく体が冷えやすくなっています。

生理前~生理中のタイミングで恥骨痛を感じる人の場合には、上記のような原因から下半身の冷えが生じているために痛みを感じやすい状態になっているとされています。

癖から生じている骨の歪み

足を組んで座る

猫背で姿勢が悪い

ヒールの高い靴をよく履く

日頃何気なく行う上記のような癖が長期に渡って蓄積すると、恥骨痛を引き起こす骨盤のゆがみが生じます。そのため、上記のような骨盤のゆがみの原因となる癖に心当たりのある人は特に要注意です。

妊娠している可能性も

生理前~生理中のタイミングに加えて妊娠時に分泌量が増加するリラキシンの影響から恥骨痛が生じるとご紹介しました。

したがって、恥骨痛は生理痛としてだけでなく、妊娠初期症状としても生じることも知っておきたいですね。

もともと腰痛に悩まされている女性の場合には、特に早期の段階で恥骨痛を伴う傾向にあります。

心当たりのある方はすぐに痛み止めに頼るのではなく、意識的に休息を取ったりタイミングを見て妊娠検査薬を試してみたりしましょう。

少しでもらくになりたいなら?

生理のたびに恥骨痛に悩まされている場合には、体の冷えやゆがみそしてホルモンバランスの乱れが原因であることが考えられます。

これらの原因を解消し恥骨痛の症状を少しでも楽にするうえで必要な、日常生活の中で心掛けたい改善方法や解消方法のポイントをご紹介します。

生理痛の1つの症状として、時には妊娠初期症状として生じる恥骨痛は、適切な対処を行わなければ痛みの程度が次第に大きくなっていきます。

それを防ぐためにも、毎日の生活の中で以下のポイントを心掛けてくださいね。

ホルモンバランスを整える

女性ホルモンであるリラキシンの過剰分泌によって恥骨痛が引き起こされます。

そこで、ホルモンバランスを整えてリラキシンの過剰分泌を抑えるようにしましょう。

まず、ホルモンバランスを整えるにあたり、良質な睡眠が欠かせません。

しっかりと睡眠をとるようにしてくださいね。

眠っている状態で22~2時のゴールデンタイムを過ごすことがベストです。

また、様々な栄養素を摂取できる正しい食生活やそして適度な運動といった、正しい生活習慣もホルモンバランスの調整では必要となります。

ホルモンバランスは一朝一夕で整うものではありませんが、毎日の生活を健やかに送り続ければ必ず正常なホルモン状態へと改善されます。

ホルモンバランスを整えることは、恥骨痛以外にも生理に伴う不快な症状の改善や健康的な体作りに繋がりますから、今日からできることを少しずつコツコツと行いましょう。

体を温める

体の冷えは血行不良から恥骨痛を引き起こすほか、痛みを感じやすい体質へと変化させてしまいます。

ですから、体を温めることも恥骨痛の解消や緩和には欠かせません。

体を温めるには、体をしっかりと動かして血流を促進することも大切ですが、生理中には運動が億劫になりますよね。

そこで、生理中でも簡単にそして効果的に体を温められる「腹部や骨盤を温める」「お風呂は湯船に浸かる」といった以下の2つのポイントを意識的に行ってみてくださいね。

腹部や骨盤を温めよう

恥骨痛の改善方法の中でも簡単にできるのが、腹部や骨盤を温めることです。

腹部や骨盤を温めることで子宮周りの血行が促進され、恥骨痛の原因となるホルモンの過剰分泌を防いだり痛みに対して過敏になっている状態を改善したりといった効果が得られます。

生理前~生理中には腹巻きを使用したりホッカイロをお腹や腰回りに貼ったりするとgood!

効果的に温めると当時に血行不良の予防として、腰回りや腹部を強く締め付けるアイテムの着用を控えるようにしましょう。

生理前~生理中には、締め付けが少なくゆったりとしていて温かい素材のアイテムを着用してみてはいかがでしょうか?

お風呂は湯船に浸かる

体を温める手段として、毎日のお風呂できちんと湯船に浸かることも効果的ですよ。

39~41度程度のお湯で20分程度の半身浴もお勧めです。

このときには脱水症状を防ぐためにも水分補給を欠かさずに行ってくださいね。

ストレッチで体のゆがみを矯正する

体のゆがみ特に骨盤のゆがみは恥骨痛に繋がりますから、矯正効果の高いストレッチを毎日行って少しずつ骨盤を正常な状態へと改善していきましょう。

以下でご紹介します2つのストレッチ方法は、生理中でも簡単に自宅でできる方法です。生理中の運動も兼ねてストレッチで体の歪みを矯正したいですね。

矯正効果の高いヨガ「猫のポーズ」

  1. 手のひらと膝をついて四つん這いになります。この時、それぞれ肩幅と腰幅の間隔で開きましょう。
  2. 息をゆっくりと吐きながら、へそを覗き込むイメージで背中を丸めましょう。お尻ではなくへそに意識を集中させてくださいね。ゆっくりと深呼吸をしながら、この体勢を30秒キープします。
  3. 今度は息をゆっくりと吸いながら、天井を見上げるイメージで徐々に背中を反らして行きましょう。視線が天井に来たら、そのポーズを30秒間キープします。
  4. 1連の動作を1セットとし、1日に4~5セット行うようにしてくださいね。

腹式呼吸を行いながらゆっくりとした体の移動で筋肉をほぐすことのできるヨガは、血行促進効果やリラックス効果も得られます。

イライラしたり気分が落ち込んだりとストレスを感じやすい生理中だからこそ、簡単にできるヨガを行って気分をリフレッシュしましょう!

ストレッチポールを使ったストレッチ

自宅で簡単に体の歪みを矯正できるアイテムとして、ストレッチポールというものがあります。

これを使用してストレッチをすると、より効果的に体の歪みを矯正することができますよ。

  1. ストレッチポールの上に仰向けになって寝ます。ストレッチポールの上部の端を肩に添え、下部あたりにお尻がくるようなイメージで横になりましょう。
  2. 両腕を脇から45度程度開いて手のひらを床につき、足は辛くない程度の幅で軽く広げます。
  3. 2の状態のままストレッチポールを左右に転がすイメージで、ゆっくりゴロゴロと左右に揺れましょう。恥骨部分を意識して行うとさらに良いですよ。

ストレッチポールさえあれば、後は仰向けになってゴロゴロするだけの簡単な方法で矯正が可能となります。

気になる方は是非ストレッチポールをチェックされてみてはいかがでしょうか?

体の歪みに繋がる悪い習慣を断つ

体の歪みを矯正するストレッチを取り入れると同時に、体の歪みに繋がる悪い習慣を絶ちさらなる歪みを予防しましょう。

  • 高いヒールの靴を履かない
  • バッグを片方の肩ばかりに掛ける
  • 体の歪みに繋がる座り方を控える(足組み、アヒル座り、女の子座りなど)
  • 片足のみに重心をかけて立つ
  • 猫背などの悪い姿勢

こうした日常的な癖は無意識のうちに行っているものですが、気付いた際には正しく座り、立ちましょう。
あるいは極力上記のような方法をしないという意識を持ちましょう。

どうしても気になる方は病院へ

恥骨痛が気になる、あるいは痛みの程度が酷い場合には婦人科の受診をお勧めします。

恥骨痛をそのままにしておくと症状の悪化や痛みが長引く原因となりますから、ご紹介しました対処法でも和らげられない場合には、医療機関での専門的な治療を受けましょうね。

最後に

「足の付け根付近が痛む」「股の当たりがチクチクと痛い」という症状に心当たりがある人は、知らないうちに恥骨痛が生じていたことになります。

初期症状ではあまり悪影響がないものの次第に痛みの程度が大きくなり、最終的には歩いたり立ったりすることが困難になるほか様々な病気の原因となります。

「単なる恥骨痛だ」「所詮生理痛の1つだし」と軽んじるのではなく初期段階にあるうちにあるいは辛い恥骨痛を発生させないために、癖や習慣の改善をきちんと行いましょう。