生理痛がひどい時、どんな方法で痛みを和らげていますか?
即効性がある鎮痛剤を服用している人も多いかと思いますが、それでも痛みが引かない、という人も多いはず。
そこで生理痛を和らげる方法として、今回おすすめしたいのが「温める」ということです。
とはいっても、ただ痛みがひどい場所を温めればいいというわけではありません。
実は温める場所によって効果も効き目も違ってくるのです。早速詳しくみていきましょう。
生理痛がひどい時、どんな方法で痛みを和らげていますか?
即効性がある鎮痛剤を服用している人も多いかと思いますが、それでも痛みが引かない、という人も多いはず。
そこで生理痛を和らげる方法として、今回おすすめしたいのが「温める」ということです。
とはいっても、ただ痛みがひどい場所を温めればいいというわけではありません。
実は温める場所によって効果も効き目も違ってくるのです。早速詳しくみていきましょう。
女性にとって生理は健康のバロメーターといわれているのをご存知ですか?
例えば生理痛がひどいうえ手足の冷えも伴うようならば、それは自分の身体からのSOSかもしれません。
生理前から生理中にかけて、女性の身体の中で「プロスタグランジン」という物質が分泌されます。このプロスタグランジンこそが、つらい生理痛の原因となる成分です。
プロスタグランジンは経血を体外へスムーズに排出させるために、子宮を収縮させる作用があるため、生理には必要不可欠な物質なのですが、過剰に分泌されると子宮の収縮が過度になってしまい下腹部の痛みを引き起こします。
もともとプロスタグランジンは痛みを強める作用もあることから、多く分泌されることで頭痛や腰痛も引き起こしてしまうのです。
プロスタグランジンが過剰分泌される原因に、「冷え」があります。
生理中に身体が冷えて全身の血流が滞ることで、プロスタグランジンの生成は急激に増えてしまうほか、できあがったプロスタグランジンは子宮内に滞りやすくなるため、ひどい生理痛を引き起こすこととなります。
このように、体の冷えと生理痛のひどさは切っても切れない関係にあるのです。
冷えから生理痛の悪化を招いているのなら、身体を温めることでひどい生理痛を緩和できるということになりますよね。
そのためには日頃から体を冷やさないように工夫することも大切です。
実際に、どんな方法で、どこを温めればよいのかを詳しくみていきましょう。
お灸とは、東洋医学のひとつで、ツボの上で「もぐさ」と呼ばれるものを燃やして行う治療法のことをいいます。
「もぐさ」とは乾燥させたヨモギの葉の絨毛を生成したもので、50~60度の熱でゆっくりと燃えていく特徴があります。
お灸と聞くとどうしても「熱い」「火傷しそう」「肌に跡が残りそう」といったイメージを抱く人も多いかと思いますが、方法ひとつとってもさまざまなものがあり、なかには火を使わないものや煙が出ないものもあります。
「台座灸」など、肌に跡が残らないタイプのお灸もありますので、自分に合った方法で実践できるところもお灸の魅力のひとつです。
お灸が生理痛緩和に効果ある理由としては、以下のようなことが挙げられます。
一方で、お灸をするうえで守るべき注意点もあります。
また、初めてすぐはお灸をしても温かさを感じないこともあります。
しかし続けていくにつれ、ツボの血行が改善され、段々と温熱を感じるようになっていくので心配はいりません。
また、お灸は熱ければ熱いほど効果があるというわけではないので、無理に我慢する必要はありません。
あくまで心地よい温かさを感じる程度に調節して行いましょう。
内くるぶしの頂点から、指の幅4本分ほど上のツボ。
ひざのお皿の内側の上端から、指幅3本分上にあるツボ。
おへそから指幅2本分ほど下にあるツボ。
おへそから指幅3本分ほど下にあり、そこから左右に指幅3本ずれたところにあるツボ。
生理痛がひどい時、お腹を温めるために温湿布やカイロを使用するという人も多いと思いますが、実はお腹以外にもっと効果がある場所があるのです。
「仙骨」はお尻の割れ目の上にある骨です。
ここを温めることで骨盤が温まり、子宮や卵巣の血行が改善されるので生理痛緩和につながります。
また、おへそから8~10センチ下のところにある「恥骨」周辺には、「丹田」というツボがあります。
丹田はホルモンバランスを調整する効果があるツボなので、ここを温めることで、生理痛に効果があるとされています。
生理痛がひどくてどうにかしたいときには、「仙骨」と「恥骨」部分の両方にカイロや温湿布を張り、サンドイッチ状に温めるとより効果が期待できますよ。
生理痛がひどい時、、内ももがひんやりするときはありませんか?
内ももには卵巣に関するツボがあると言われており、子宮が冷えていると内ももにも冷えとして現れると言われています。
したがって、内ももを温湿布などで温めてあげることで、子宮にも温熱効果が広がり、生理痛を緩和することも可能です。
カイロは身体を温めるには最適なアイテムですが、使用にあたっては注意も必要です。
例えばカイロを直接肌に張らない、そしてカイロを付けたまま寝ないという点はしっかり守りましょう。
生理痛がひどい時は腹巻を肌身離さず身に着けているという人も少なくはありません。
しかし腹巻の多くはウエストによってしまうので、温めたい場所に届かなかったり洋服にシルエットを残してしまったりしてしまいがちですよね。
そこでおすすめしたいのが「腹巻パンツ」です。
腹巻パンツとは、その名の通り腹巻とパンツを合体させたもので、お腹から腰回りまですべてをカバーしてくれるという優れものです。
これにさらにカイロを張ってお腹を温めると、生理痛の痛みが和らぐという人もいます。生地が薄いものもあるので、洋服にシルエットを残す心配もありません。
生理周期をコントロールしている女性ホルモンは、脳の視床下部から命令を受け、分泌されています。
脳の視床下部は自律神経の中枢部でもあるので、女性ホルモンは自律神経とは切っても切れない仲でもあるのです。
そんな自律神経が集まる場所というのが首です。
首が冷えてしまうと自律神経のバランスが崩れ、全身の冷えを招き、生理痛の悪化を促します。
したがって、首を温めてあげることは自律神経のバランスを整えるだけでなく、生理痛の緩和にもつながるのです。
首を温めるための最適なアイテムとして、ストールやマフラーがあります。
外出先でこれらを積極的に着用しても良いですし、家にいるときにはカイロをタオルに巻いて、首の付け根部分を温めても効果的です。
「第二の心臓」と称されるふくらはぎは、血液を全身に循環させる役割を持つ大切な部位です。
したがって、ふくらはぎが冷えてしまうと血行が悪化し、冷えを招きます。
実際に下半身の冷えに悩まされている人の多くはふくらはぎに問題があるそうです。
一方で、ふくらはぎを温めてあげることで血行が促進されるので、冷えが改善され、つらい生理痛の緩和も期待できます。
例えば日常的にレッグウォーマーを着用しふくらはぎを温めてあげるなど、工夫して冷えを防ぐことが大切です。
生理痛がひどい時は熱めのお湯にひざ下を浸けて温める「足湯」も効果的です。
全身が温まりますし、下半身の緊張もほぐれるので痛みの緩和が期待できます。
いかがでしたか?生理痛を和らげるためには冷えをしっかり改善する必要があります。
そのためには、生理中だけでなく、日常的に工夫して体を温めてあげることが大切ですよ。
出典 おしえて生理痛