毎月ひどい生理痛に悩まされていませんか?程度はともかく、生理痛がある女性は全体のおよそ7割にも及ぶといわれており、あまりにひどい痛みで日常生活に支障が出るという人も少なくはありません。
また、そんなきつい生理痛を和らげるお助けアイテムとして鎮痛剤があります。
今回は、生理痛に効果がある鎮痛剤について、その成分やメーカーごとの商品、選び方などを詳しく紹介していきたいと思います。
毎月ひどい生理痛に悩まされていませんか?程度はともかく、生理痛がある女性は全体のおよそ7割にも及ぶといわれており、あまりにひどい痛みで日常生活に支障が出るという人も少なくはありません。
また、そんなきつい生理痛を和らげるお助けアイテムとして鎮痛剤があります。
今回は、生理痛に効果がある鎮痛剤について、その成分やメーカーごとの商品、選び方などを詳しく紹介していきたいと思います。
まずは、主な鎮痛剤の成分について、それぞれ特徴や効果などを見ていきましょう。
イソプロピルアンチピリンはピリン系の成分で、痛みや熱を抑える効果があります。
効きが早く、ひどい痛みでもすぐに緩和してくれることが特徴です。
一方で、ピリンアレルギーの人の場合、ピリン疹が出る恐れがあるので、服用は控える必要があります。
アセトアミノフェンは非ピリン系の成分なので、ピリンアレルギーかどうかに関わらず、多くの人が安心して服用できることが特徴として挙げられます。
ピリン系のものと比べて生理痛の痛みの原因となるプロスタグランジンの発生を抑える力が弱いので、効き目は穏やかですが、その分胃腸への負担が軽減されています。
そのため、小さな子供の発熱や痛みに対策として活用できるほか、胃腸が弱い人にもおすすめできる成分です。
しかし一方で、炎症を抑える効果がほとんどないため、人によってはアセトアミノフェンだけでは症状が緩和されないこともあります。
効き目が高く、服用による副作用もないことから、鎮痛剤としてもっともポピュラーな成分でもあるイブプロフェン。
痛みや熱を抑えてくれるだけでなく、炎症を鎮める効果もあることから、鎮痛剤としてだけでなく、風邪薬としても活用されています。
アスピリンは非ピリン系の成分で、正式名称をアセチルサリチル酸といいます。
痛みや発熱を抑えてくれる効果が高く、生理痛の鎮痛剤としてだけでなく、筋肉痛や頭痛などの治療薬としても昔から使用されています。
15歳未満、胃潰瘍の人や呼吸器系に不安がある人は服用できないので注意してください。
エテンザミドはアスピリンとほとんど同じ成分となっています。
しかし痛みや発熱を抑える効果は比較的低いため他の成分の補助的役割で使用されています。
いざドラッグストアにいっても、どの鎮痛剤が良いのか悩んでしまう人は多いと思います。そこで続いては、各メーカーで販売している鎮痛剤の特徴や服用条件、成分などをそれぞれ見ていきましょう。
ライオン製薬では、「バファリンルナi」「バファリンルナj」などを生理痛に効果的な鎮痛剤として販売しています。
それぞれの特徴や服用条件、成分などは以下の通りです。
成分(1回分) | イブプロフェン(130mg)、アセトアミノフェン(130mg)、無水カフェイン(80mg) |
特徴 | 眠くなりにくい、小粒で飲みやすい痛みのもと、痛みの伝達部分にダブル処方効果、胃にやさしい |
服用条件 | 15歳以上、1回2錠を1日3回まで |
成分(1回分) | アセトアミノフェン(100mg) |
特徴 | 眠くなる成分を含まない、水なしで飲める、飲みやすいフルーツ味、 |
服用条件 | 7歳~11歳未満は1回1錠、11歳~15歳未満は1回2錠、15歳以上は1回3錠を1日3回まで |
エスエス製薬で展開している代表的な鎮痛剤としては、「イブA錠」「イブA錠EX」があります。
成分(1回分) | イブプロフェン(150mg)、アリルイソプロピルアセチル尿素(60mg)、無水カフェイン(80mg) |
特徴 | 生理痛や頭痛のもとであるプロスタグランジンの生成を抑える、小粒で飲みやすい |
服用条件 | 15歳以上、1回2錠を1日3回まで |
成分(1回分) | イブプロフェン(200mg)、アリルイソプロピルアセチル尿素(60mg)、無水カフェイン(80mg) |
特徴 | つらい生理痛、頭痛に高い効果を発揮、小粒で飲みやすい |
服用条件 | 15歳以上、1回2錠を1日3回まで |
第一三共ヘルスケアでは、第一類医薬品である「ロキソニンs」を販売しています。こちらは薬剤師のいる薬局でのみ購入可能です。
成分(1回分) | ロキソプロフェンナトリウム水和物(68.1mg) |
特徴 | 痛みの原因を素早く抑え、鎮痛・解熱効果を発揮、眠くなる成分を含まない、胃にやさしい、飲みやすい小型の粒 |
服用条件 | 15歳以上、1回1錠を1日2回まで |
アラクスでは「ノーシンピュア」をはじめとして、以下のような鎮痛剤を販売しています。
成分(1回分) | イブプロフェン(150mg)、アリルイソプロピルアセチル尿素(60mg)、無水カフェイン(80mg) |
特徴 | 生理痛や頭痛に早く効く、痛みのもとに作用するので、つらい症状に効果的、小粒で飲みやすい |
服用条件 | 15歳以上、1回2錠を1日3回まで |
成分(1回):イブプロフェン(150mg)、アリルイソプロピルアセチル尿素(60mg)、無水カフェイン(80mg)
特徴:生理痛や頭痛に早く効く、痛みのもとに作用するので、つらい症状に効果的、小粒で飲みやすい
服用条件:15歳以上、1回2錠を1日3回まで
成分(1回分) | アセトアミノフェン(200mg)、アリルイソプロピルアセチル尿素(30mg)、無水カフェイン(40mg) |
特徴 | 吸収が良い、胃にやさしい、早く効く、服用時の苦みがない、小粒で飲みやすい |
服用条件 | 7歳~11歳未満は1日1錠、11歳~15歳未満は1回2錠を1日3回まで |
成分(1回分) | アセトアミノフェン(300mg)、エテンザミド(120mg)、カフェイン水和物 (70mg) |
特徴 | 頭痛によく聞く、飲みやすい、眠くなる成分を含まない、胃にやさしい、早く効く |
服用条件 | 15歳以上、1回1包を1日3回まで |
成分(1回):アセトアミノフェン(300mg)、エテンザミド(120mg)、カフェイン水和物 (70mg)
特徴:頭痛によく聞く、飲みやすい、眠くなる成分を含まない、胃にやさしい、早く効く
服用条件:15歳以上、1回1包を1日3回まで
成分(1回分) | イブプロフェン(200mg) |
特徴 | 早く効く、眠くなる成分を含まない、ノンカフェインなので就寝前でも服用が可能 |
服用条件 | 15歳以上、1回1カプセルを1日2回まで |
成分(1回分) | アセトアミノフェン(300mg)、エテンザミド(380mg)、カフェイン水和物(60mg) |
特徴 | 速やかに効果を発揮、胃にやさしい、眠くなる成分を含まない |
服用条件 | 15歳以上、1回2錠を1日2回まで |
大正製薬では、「ナロンエース」や「ナロン錠」などが鎮痛剤として展開されています。
成分(1回分) | イブプロフェン(144mg)、エテンザミド(84mg)、ブロモバレリル尿素(200mg)、無水カフェイン(50mg) |
特徴 | 痛みのもとと伝達をブロックすることで高い鎮痛効果を発揮、効き目が速い |
服用条件 | 15歳以上、1回2錠を1日3回まで |
成分(1回):イブプロフェン(144mg)、エテンザミド(84mg)、ブロモバレリル尿素(200mg)、無水カフェイン(50mg)
特徴:痛みのもとと伝達をブロックすることで高い鎮痛効果を発揮、効き目が速い
服用条件:15歳以上、1回2錠を1日3回まで
成分(1回分) | アセトアミノフェン(265mg)、エテンザミド(300mg)、ブロモバレリル尿素(200mg)、無水カフェイン(50mg) |
特徴 | 非ピリン系、頭痛、生理痛、発熱に効果を発揮 |
服用条件 | 8~14歳は1回1錠、15歳以上は1回2錠を1日3回まで |
生理痛の痛みを和らげるためだからといって、鎮痛剤を飲み続けていると効果が薄まる、ということはありません。
そもそも1カ月のうちで生理期間を1週間としても、鎮痛剤を飲むのはその内のわずか数日だという人が多いと思います。
これだけ短い期間ならば、薬の癖がつく心配はありません。
一方で、鎮痛剤で痛みをカバーできなくなってきたら、それは異常である可能性が高いので、早めに婦人科を受診するようにしましょう。
鎮痛剤にはドラッグストアなどで販売している市販薬と、医師に処方してもらう処方箋との2つがあります。
このうち、処方箋で出してもらう鎮痛剤の方が効き目は優れているので、痛みがひどいという人は特に、一度婦人科を受診して相談してみると良いでしょう。
毎月病院に行くのが面倒だという人もいるかもしれませんが、その分効き目は良いですし、実は医師に頼むと数週間~1カ月分くらいはまとめて処方してもらえますよ。
鎮痛剤を服用する際は、きちんと注意事項を守りましょう。また、場合によっては服用を控える必要もあります。具体的には以下の通りです。
また、15歳未満は服用できない鎮痛剤が多くあるほか、アレルギーがあったり、胃腸が弱かったりすると服用できないものもあるので、きちんと説明書を見てから自分に適しているものを選ぶようにしましょう。
いかがでしたか?生理痛に効果がある鎮痛剤について紹介してきましたが、鎮痛剤はあくまで痛みを和らげるものであって、痛みの原因を改善するものではありません。
生理痛を根本から改善するためには、生活習慣の見直しや漢方薬の服用が効果的だとされているので、ぜひ併せてチェックしてみてください。