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知らない間にやってない?生理痛になりやすい人の生活習慣

 

生理前から生理期間の後半までに、下腹部の痛みや頭痛などの生理痛の症状を訴える女性は多くいます。

生理痛は、人によっては日常生活に支障が出るほど症状が重いこともある一方で、まったく生理痛を感じないという女性も実は少なくはありません。

ではどうしてこのような違いが生まれてしまうのでしょうか。これには生理痛を引き起こしやすい人と、そうでない人で生活習慣が異なることが関係しているのです。

 

目次

生活習慣チェック

まずは生理痛を引き起こしやすい人に共通してみられる生活習慣をいくつか紹介していきましょう。以下の項目にひとつでも当てはまるものがあるならば、それが原因で生理痛が起きている可能性もあります。

  1. 起床時間、就寝時間、食事の時間が不規則
  2. 食べ物の好き嫌いが多い
  3. 過度なダイエットを行っている
  4. 冷たい飲み物を良く飲む
  5. 冷房に当たる環境にいる
  6. ストレスやプレッシャーを強く感じる生活をしている
  7. 長時間同じ態勢のままいることが多い
  8. 湯船につからずに、シャワーで済ますことが多い
  9. ミニスカートや素足でいることが多い
  10. 体を締め付ける下着をつけていることが多い
  11. 喫煙者である
  12. 運動不足である
  13. 睡眠不足だ
  14. 過度な飲酒をすることが多い
  15. 病気である

不規則な生活が続いたり、栄養が偏ったりすると血行が悪くなり、ひどい生理痛を引き起こしやすくなります。

また、生理期間中は特にホルモンバランスが崩れやすい時期なので、上記に挙げたような生活習慣を繰り返すことで、生理痛は悪化します。

一方で、生活習慣の乱れは生理痛だけでなく、生理不順や不正出血も引き起こすことがあります。

こういった生理トラブルは、病気や不調を訴える体からのSOS信号である可能性もあります。ひとつでも心当たりがある人は、すぐに対処するようにしましょう。

改善方法

生理痛を引き起こしやすい生活習慣に一つでも心当たりがある人は、できるだけ速やかに改善を心がけましょう。具体的な改善方法は以下の通りです。

規則正しい生活を心がける

そもそも生理痛は、女性ホルモンの影響を強く受けています。

例えば生理前に起こる生理痛は、黄体ホルモン(プロゲステロン)という女性ホルモンの一種の分泌量が急激に増えることが原因と考えられています。

また、生理の前半に起こる生理痛は、プロスタグランジンという生理活性物質の過剰分泌が原因なのですが、これは元をただせば卵胞ホルモン(エストロゲン)が過剰分泌されたことに起因しています。

したがって、ひどい生理痛は女性ホルモン分泌を整えることで改善できると言えます。

女性ホルモン分泌を整えるためには、まず規則正しい生活を心がけることが大切です。といいますのも、女性ホルモンは生活のリズムの乱れに大きく影響を受けやすいものでもあるのです。

毎日の生活の中で、起床・就寝だけでなく、食事も決まった時間にとるようにしましょう。

寝る時間に関しては、12時までに就寝できればベストです。

食生活に気を付ける

生理中の女性の体はとてもデリケート。

特に不摂生な食事は、身体・精神面に影響を与え、さまざまな不快症状を引き起こします。

例えばカフェインや砂糖を摂取しすぎるとイライラしたり、情緒不安定になったりと、精神面で影響が出てきます。

カフェインに関していえば、せっかく鉄分を摂取してもその吸収を阻害する働きもあるので、生理の時には特に控えたい成分でもあるのです。

したがって、生理前から生理中にかけては、コーヒーや紅茶、緑茶などのカフェインを多く含む飲み物は控えるようにしましょう。

また、生理前~生理中はどうしても甘いものが食べたくなるという人も多いと思いますが、ケーキやチョコレートなどの砂糖を多く含む食べ物も、過剰摂取は控えましょう。

そのほかにも、脂肪分を過剰摂取することで肝臓機能の低下を招き、ホルモン代謝に悪影響を与えます。

脂肪分は生理痛を悪化させるとも言われているため、生理の時はファーストフードや揚げ物など、脂肪分を多く含む食事はできるだけ控えるようにしましょう。

体が冷えない工夫をする

体が冷えることで血行が悪くなり、生理痛の悪化を招きます。

先述した生活習慣のチェックリストにもありましたが、ミニスカートや素足の状態が多かったり、体を締め付けるガードルなどの下着を日常的に身に着けていたり、湯船につからずシャワーで済ませる習慣が身についている人は、体冷えている可能性が高いので注意が必要です。

例えばお風呂にゆっくり入るだけで、体全体が温まり、血行促進にもつながるので、生理痛の改善にも効果が期待できます。

温度は人によって個人差がありますが、10~15分位ゆっくりと浸かることを前提に自分好みに調節してみると良いですね。

お風呂にゆっくりとつかるとリラックス効果も得ることができるので、日頃のストレスを癒すという面でも最適な方法だと思います。

定期的に運動を心がける

定期的に運動することで血行促進につながり、生理痛の改善も期待できます。

特に日頃から運動不足だと感じている人は、まずはできる範囲で毎日の生活の中に運動を組み込んでいきましょう。

最初はいつもより少し歩くようにするだけでも問題ありません。例えば電車やバスに乗って通勤・通学している人は、ひとつ前の駅で降りてその分歩くようにしても良いですし、もちろんジムに通って本格的に運動を始めても良いかと思います。

お風呂上りにストレッチをするだけでも効果は期待できますが、当然ながら1回きりではなく定期的に行うことが大切ですよ。

十分な睡眠と休養を摂る

睡眠不足はお肌の大敵とよく言われていますが、実は生理痛の大敵でもあります。

生理中は特に十分に睡眠時間を確保し、できるだけゆっくりと休養することが大切です。

そうすることで、ホルモンバランスを乱す原因となるストレスや疲れを解消できますし、荒くなりがちな生理中の気分も和らげることが可能です。

改善しても次の症状があるとき

生活習慣を改善したにもかかわらず、以下の症状がみられる場合は速やかに婦人科を受診する必要があります。

  • 生理が終わっても生理痛がある
  • 生理が止まってしまった
  • 生理周期が定まらない
  • 生理痛がひどくて会社や学校にいけない、何も手につかない
  • 経血の量が増えたり減ったりする

毎回生理痛がひどく、日常生活に支障が出るのならそれは「月経困難症」である可能性があります。

月経困難症は「器質性月経困難症」と「機能性月経困難症」という2種類に分類することができるのですが、このうち器質性月経困難症であれば、何らかの病気が隠れていることになります。

この場合、考えられる病気としては、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などの生殖器系のものがあります。

こういった婦人科の病気は誰でもかかる可能性があるうえ、初期症状があまり見られないことが多いので、病気の早期発見のためにも定期的に婦人科で検診を受ける必要があります。

なかでも、子宮内膜症は、20~40代に多く発症すると言われていましたが、最近は10代の患者も増えてきており、全体の患者数は800万人を超すと言われています。

また、発見が遅れた場合、不妊を引き起こすこともあるので、将来的に子供を産みたい、という女性は特に注意が必要です。

最後に

いかがでしたか?ひどい生理痛は、実はあなたが当たり前のように行っている生活習慣によって引き起こされているのかもしれません。心当たりがある人は、まずはできる範囲で改善を心がけましょう。