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イソフラボンのチカラで生理痛を軽減!1日の摂取量は?

 

毎月やってくる生理での大きな悩みとして挙げられるのが生理痛ですよね。我慢できないこともない程度から寝込んでしまうほどの酷いものまで、その度合いは人によって様々です。

また、生理痛が酷くなったり痛む期間が長引いたりといった生理痛に関連する嫌な症状が、ホルモンバランスの乱れから生じていることが判明しています。

そんなホルモンバランスの乱れにアプローチし、生理痛の緩和に効果を発揮する成分がイソフラボンになります。

こちらではイソフラボンの基礎知識から得られる嬉しい効果をはじめとし、イソフラボンの摂り方についてご紹介します。

できることなら少しでも和らげたい生理痛を、イソフラボンの力を借りて毎月の生理を楽にしちゃいましょう!

 

目次

イソフラボンとは?

イソフラボンとは、主に大豆の胚芽に多く含まれるポリフェノールの一種です。

大豆はもちろんのこと、味噌・豆腐・豆乳・おからなどの大豆製品に豊富に含まれています。

体内に摂り込まれると女性ホルモンと似た働きを行うことから、女性らしい体作りや美肌・美髪効果、女性ホルモンの減少から生じる更年期障害の改善、骨粗しょう症の予防といった嬉しい効果が得られます。

生理痛に効果的な理由は?

イソフラボンが生理痛の緩和に効果的な理由は、重い生理痛が生じる原因である「ホルモンバランスの乱れ」に直接アプローチするからです。

まずは生理が重くなるメカニズムについて見たあと、そのメカニズムにイソフラボンがどう関係するのかを解説します。

生理痛が重くなるメカニズム

そもそも、生理痛が重くなってしまう理由として挙げられるのが、ホルモンバランスの乱れになります。

まず、女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)との2種類が存在します。

この2つのホルモンバランスが正常な状態で保たれているからこそ自律神経が正常に機能できています。

また、これら2つのホルモンバランスによって、毎月の生理が管理されています。というのも、毎月きちんと生理を迎えるため、女性の体内では生理期間以外にも平均28日間ほどの生理周期でホルモン分泌が変化しています。

エストロゲンとプロゲステロンとが相対的に増えたり減ったりと変化することで、毎月きちんと生理が行われるよう調整されているのです。

生理周期の中でも生理中にあたる月経期にはエストロゲンの分泌量が低下し、プロゲステロンが優位な状態になります。

このタイミングでホルモンバランスの乱れから急激にエストロゲンが低下しすぎてしまうと、生理痛が重くなり出血量も増加します。

つまり、「本来必要な量のエストロゲンが分泌されない」あるいは「生理前にエストロゲンが過剰に分泌される」といったホルモンバランスの乱れによって、生理前と生理中とのエストロゲンの減少量の差が大きければ大きいほど生理痛が重くなってしまうのです。

そのため重い生理痛の予防では、いかにエストロゲンとプロゲステロンとの2つのホルモンバランスを正常に保つかが鍵を握るのです。

生理痛のメカニズムにイソフラボンがどう関係するの?

イソフラボンが生理痛に効果を発揮するのは、重い生理痛の原因となるエストロゲンの急激な低下をイソフラボンで補うことができるからです。

これは、イソフラボンはエストロゲンと分子構造がよく似ており、体内に吸収されるとエストロゲン同様の効果を発揮するという特徴があるからこそ。

そのため、エストロゲンの不足から生じる重い生理痛の緩和には、イソフラボンの摂取が非常に有効となるのです。

また、イソフラボンにはエストロゲンの過剰に分泌されている場合には、エストロゲンの分泌量を正常な状態にまで抑制するという作用もあります。

生理前と生理中のエストロゲンの減少量の差が大きければ大きいほど生理痛が重くなるのですから、エストロゲンの過剰分泌の抑制もまた生理痛の緩和には役立ちます。

このように不足したエストロゲンを補いながら、時にはエストロゲンの過剰な分泌を抑制する働きのあるイソフラボン。

ホルモンバランスを正常に保つという作用が得られるイソフラボンは、生理痛の緩和には非常に有効な栄養素と言えますね。

イソフラボンの生理痛以外の効果

ホルモンバランスを正常に保つという嬉しい効果が得られるイソフラボンですが、それ以外にも女性にとって嬉しい効果がたくさん!

というのも、女性ホルモンのエストロゲンは「女性らしさを作るホルモン」とされています。

そんなエストロゲンと似た働きを得られるのがイソフラボンなのですから、バストアップ効果や美肌・美髪効果が得られるのです!

そのほか、更年期障害の改善、骨粗しょう症、乳がんといった女性特有の疾患の予防に効果を発揮するなど、女性の健康維持には欠かせない作用が詰まっています。

1日の摂取量と摂り方は?

生理痛緩和だけでなく健康維持のために日頃から意識して摂取したいイソフラボンですが、1日の摂取量や摂り方に注意すべきポイントがいくつかあります。

過剰摂取はNG!1日の摂取量は70~75mg

イソフラボンは大豆をはじめとした豆腐・味噌・醤油・納豆・豆乳などに多く含まれていますから、大豆製品に馴染み深い私たちは普段の食事からでも摂取しやすい成分となっています。

ここで抑えておきたいのが、イソフラボンの1日摂取量の目安が70~75mgであるということです。

先述の通り、イソフラボンは体内に摂り込まれた後にはイソフラボンと同様の働きを行います。そのため、イソフラボンを過剰に摂取するとホルモンバランスが乱れる原因となり、かえって生理痛が重くなってしまうのです。

また、ホルモンバランスの乱れから生じる女性特有の疾患の発症リスクも高まることもありますから、イソフラボンの過剰摂取は絶対におやめください。

イソフラボンの1日摂取目安量70~75mgを食生活の中で守りつつ、そしてその食事を続けていくことこそ生理痛の緩和に大切な心掛けですよ。

イソフラボンの1日摂取目安量70~75mgって具体的にどのくらい?

  • 納豆(1パック45g)だけなら2パックで約71mg
  • 豆腐だけなら1丁まるごと(約300g)で約80mg
  • 豆乳(1パック200g)だけなら:2パックで約82mg
  • きなこ(大さじ1で6g)だけなら:大さじ8杯で約77mg

イソフラボンは大豆や大豆製品のほとんどに含まれていますが、原料となる大豆の種類や加工方法の違いによって上記のように含有量が異なります。

上記から分かるように、ある1つの大豆製品のみからイソフラボンを摂取しようとすると、それだけたくさんの量を口にしないといけません。

この食べ方は飽きやすいですし、長続きしなさそうですよね。

そこで、食事の中で「納豆1パック(45g)+豆腐半丁(150g)で約76mg」「大豆煮豆(30g)+豆腐4分の1丁(75g)+厚揚げ2分の1枚(100g)+味噌(20g)で約73mg」と、様々な大豆製品を少しずつ摂り入れるという工夫を行いたいですね。

また、外食などにより食事からのイソフラボンの摂取量が少なくなってしまった場合には、豆乳やイソフラボンのサプリメントを上手に取り入れて補給しましょう。

豆乳やサプリメントは手軽にイソフラボンを摂り入れられる反面、過剰摂取に繋がりやすいというデメリットもあります。

そのため、美味しいからと豆乳を飲みすぎないように、サプリメントでは記載されている1回あたりの服用量に従いながら、イソフラボンの摂取目安量をきちんと守るようにしてくださいね。

適量の摂取を毎日続けよう!

女性ホルモンであるエストロゲンと似た作用が得られるイソフラボンは、生理痛や女性特有の疾患の予防に大変役立ちます。

女性にとって大変心強い味方となるイソフラボンを日常生活から上手に摂り入れて、嫌な生理痛を和らげたいですね。

しかし、ご紹介しましたように生理痛に良いからと過剰に摂取することは、生理痛の悪化や思わぬ疾病の原因となります。

そのため、食事の中で様々な大豆製品をうまく組み合わせたりサプリメントを活用したりして、摂取量の目安を守りながら毎日続けて摂取することが大切になりますよ。

イソフラボンを取り入れるにあたり、今一度食生活を見直してみるのも良いですね。