月に一度の生理のたびに、体がだるおも~な倦怠感に襲われる方も多いのではないのでしょうか。
倦怠感のせいで普段なら問題なくこなせられる仕事や家事がうまくできずイライラしたり、中には布団から起き上がることも難しくなる人もいたりと、程度は人によって異なりますがどれも嫌な症状です。
毎月のことですから、できる限り楽に生理を乗り越えたいですよね。
そこで、こちらでは生理中の嫌な倦怠感の原因と対処法について分かりやすく解説します。
倦怠感の原因
生理中には体がだるかったり重かったり、あるいは強い眠気から無気力になったりと、症状に個人差はありますが体を動かすことがとにかく億劫になります。
そもそもどうして生理中には体がだるく感じられるのでしょうか?まずは倦怠感の原因について見ていきましょう。
原因はPMS(月経前症候群)
PMS(月経前症候群)とは、生理の数日前から生理中の1週間程度ものあいだに身体面や精神面の不調となって現れる症状のことをいいます。
精神的な症状では情緒不安定、イライラ、不眠、倦怠感など。身体的な症状では腹痛、むくみ、頭痛などの症状があります。
生理前~生理中は少しのことでもイライラしてしったり気分が沈みがち、あるいは体がだるくなったり頭痛に悩まされたりと、生理中に必ずといって良いほど悩まされる心身の不調がPMS(月経前症候群)にあたるのです。
こうしたPMS(月経前症候群)は、エストロゲンやプロゲステロンの2種類の女性ホルモンの分泌量が変化することによって引き起こされています。
女性の体内では月に一度にきちんと生理が生じるよう、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの分泌量を変化させることで生理周期を管理しています。
生理前~生理中には特にプロゲステロンの分泌量が急激に増加し、ホルモンバランスが乱れがちな状態です。
このホルモンバランスの乱れこそがPMS(月経前症候群)の原因だとされています。
また、PMS(月経前症候群)はイライラや情緒不安定など精神面にも影響を与えますから、生理の時にはとても敏感で普段なら気にしないことでもストレスに感じてしまいます。そのストレスによってさらにPMS(月経前症候群)の症状を深刻にしているとも考えられています。
つまり、PMS(月経前症候群)から生理中の倦怠感が生じる、あるいはPMS(月経前症候群)のストレス増加によって体がだるく感じるのです。
貧血や低血圧も関係
血液中の赤血球が十分に酸素を運搬することができず、身体全体が酸欠に陥っている状態が貧血です。
生理で多くの血液を失うほか、食事制限によるダイエットからの鉄分不足など、女性特有の理由から貧血に陥る人が非常に多いです。
身体全体の細胞が本来得るべき酸素が足りていない状態になると、倦怠感だけでなく疲れやすい、または疲れがとれにくくなります。
また、低血圧とは心臓から全身に血液を送り出す力が弱く、体の隅々まで血液が循環しにくい状態のことです。
生理中に活発に働く子宮付近の細胞に栄養や酸素を送り届けるべく、全身の血液が子宮に偏ります。
すると、脳に行くはずの血液が不足し、脳が十分な酸素を得られず酸欠に陥った結果として倦怠感や眠気といった症状が生じるのです。
つまり、生理中の倦怠感はPMS(月経前症候群)だけが原因となっているのではなく、生理中の体の変化から生じる貧血や低血圧といった症状も関係しているのです。
もしかすると食べ過ぎかも?
生理中に体が重くだるく感じるのは、食べ過ぎによる体重の増加も考えられます。
生理前~生理中には、プロゲステロンの増加によって食欲が増します。
これは、プロゲステロンが妊娠に備えて栄養や水分を体に蓄えようとする作用があるからです。
そのため、食欲が増すだけでなく実際に体重も増加するのですね。
増えた食欲のままに食べすぎてしまうと当然太りますし、普段よりも胃腸をはじめとした消化器官への負担が大きくなります。
体重や内臓への負担の増加が倦怠感の原因にもなりますから、生理前~生理中の食べ過ぎは避けるようにしましょう。
脚がだるい場合にはむくみが原因
脚全体がだるく感じる場合には、むくみが原因となって生じています。
生理前~生理中には、プロゲステロンの影響により体内に水分が溜まりやすい、つまり体がむくみやすくなっているのです。
脚がむくんでいるということは、本来なら脚から心臓へときちんと送り戻されるはずの水分が脚に溜まっている状態です。
すると、むくみから血行状態が悪くなるので、脚への酸素や栄養素の運搬が上手く行われなくなり、だるさや疲れやすいといった症状が引き起こされるのです。
解消法
生理に関連する様々な体の変化によって生じる倦怠感ですが、生活習慣や食生活を改善することで症状を和らげることが可能です。
次に、倦怠感を解消するために摂り入れたい対策法の数々をご紹介します。
生理中だけでなく、日頃から生理中の倦怠感を意識した食生活や生活習慣を心掛けることで、不快な症状をかなり楽にすることができますよ。
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