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生理の時の喉のトラブル、関係ないようで実は関係してた!

 

普段よりも増して喉が渇いたり喉の痛みを感じたりと、生理前には喉のトラブルを感じる人も多いのではないのでしょうか?

「風邪を引いたのかな?」と思ってしまう喉の症状は、実は生理前の体の変化が関係して引き起こされていたのです。

関係なさそうで実は関係していた生理と喉のトラブルについて、その原因と合わせて改善方法をご紹介します。

生理前に生じる不快な喉のトラブルを賢く解消するために、是非お役立てください。

目次

喉のトラブルと原因

生理前に生じる喉のトラブルには、大きく分けて喉の痛みと喉の渇きの2つのパターンがあります。

それぞれの喉のトラブルが生じる原因について見ていきましょう。

痛み

生理前に感じる喉の痛みは、「生理前の体調の変化から抵抗力が弱まっている場合」と「生理前のホルモンバランスの変化から生じている場合」の2つの原因によって引き起こされています。

抵抗力の低下

女性の体内ではホルモンバランスによって、月に一度きちんと規則正しく生理が来るよう管理されています。

ホルモンバランスが1ヶ月の間に大きく変動することで、毎月きちんと生理がやって来るように調整されているのですね。

規則正しい生理のために変化するホルモンバランスは、生理前のタイミングで最も大きく変動します。

このホルモンバランスの大きな変化によって、普段よりも体の抵抗力が弱まります。

生理前は体の抵抗力が弱まり、普段の抵抗力をもってすれば問題のない細菌にも粘膜が刺激を受けます。

その結果として、喉の粘膜に付着した風邪の原因菌によって喉が炎症を起こし痛みに繋がるのです。

プロゲステロン(黄体ホルモン)による体の不調

ホルモンバランスの変化によって抵抗力が弱まったこと以外にも、そもそもホルモンバランスの変化が喉の痛みをもたらすこともあります。

規則正しい生理の管理を担う女性ホルモンには、プロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)の2種類が存在します。

生理前のタイミングでは前者のプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が急激に増加します。

個人差はありますが、このプロゲステロン(黄体ホルモン)の増加から頭痛・微熱・喉の痛みといった風邪とよく似た症状が生じることがあります。

免疫力の低下による風邪の症状とプロゲステロン(黄体ホルモン)による症状とが非常によく似ていることから、混同されがちです。

渇き

生理前の喉の渇きは「プロゲステロン(黄体ホルモン)による体温の上昇」「体が水分を蓄える方向にシフトする」そして「ストレスによる影響」の3つが原因となって生じています。

プロゲステロン(黄体ホルモン)による体温の上昇

喉の痛みの項目でもご紹介しましたように、生理前には女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が急激に増加します。

プロゲステロン(黄体ホルモン)には、風邪のような症状を引き起こすほか、微熱があるような体温の高い状態にします。

体温の上昇を受けた脳が、体内の状態を正常に保とうと働き喉の乾きを感じるのです。

当然、高くなった体温と比例して喉も熱を持ち、喉が乾いていることも考えられます。

いずれにせよ、ホルモンバランスの変化による体温の上昇から、喉の渇きが引き起こされていたのですね。

体が水分を蓄える方向にシフトする

生理前に分泌量が増えるプロゲステロン(黄体ホルモン)には、エネルギーを体内に蓄えるという特徴もあります。

この作用は健康な妊娠のために作用します。

これは、子供をお腹の中で健康に育てそして安全に出産するには、栄養や水分などたくさんのエネルギーが必要だからです。

妊娠を想定した作用ではありますが、妊娠が成立しなかったとしてもプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が増えると、必然的に体が栄養素や水分などのエネルギーを蓄える方向にシフトします。

食欲が増したり喉の渇きを訴えたりと、生理前には普段よりも口にするものが増えるのは、この作用の一環だったのです。

ストレスによる影響

気分が沈みがちだったりイライラしがちだったりと、生理前の心の状態は些細なことでも大きく変化しますよね。

ただでさえ気持ちが安定しない生理前には、体調が悪かったりやる気が出ずに思うように仕事ができなかったりといった肉体面での変化も相まってストレスを感じやすくなります。

人間は大きなストレスを感じると、口の中が乾燥します。

つまり、生理前の精神面や肉体面での不調によって無意識のうちに感じているストレスが、口の渇きつまり喉の渇きという症状になって生じていたのです。

対策は?

喉の痛みや喉の渇きといった生理前の喉のトラブルは、女性ホルモンの作用や体の変化によって生じていることがわかりました。

しかし、根本的な原因となる女性ホルモンの変化は、自力でどうにかできるというものではありません。

なので、生理前の喉のトラブルを改善するには、日常生活の中で喉をいたわる対策が大切になります。

少しずつの水分補給をこまめに

喉が渇き水分を摂り入れる際には、少しずつこまめに水分補給をするようにしてください。

喉が渇いたからと一度にたくさんの水分を摂り入れると、必要でない部分にも水分が行き渡りむくみが生じやすくなるからです。

こまめに飲む際にも、ゆっくりと飲むことで吸収率が高まり効率良く水分補給が行えますよ。

また、口にする飲み物は冷たいものよりも温かいものがおすすめです。

生理前は体温が高い高温期が続くものの、体は非常に冷えやすい状態にあります。

体の冷えからの風邪・冷え性を防ぐために、温かい飲み物をゆっくりと飲み芯から体を温めましょう。

体をポカポカにする作用のある生姜湯は、生理前の飲み物として特におすすめですよ。

生活習慣を見直す

生理前や生理中には体の抵抗力が弱まり、風邪を引きやすく体調も崩しやすい時期でもあります。

ですから、この時期には体をしっかりと休ませ、少しでも抵抗力を高くするために生活習慣を見直しましょう。

  • 栄養バランスの良い食生活を心掛ける
  • 睡眠を多く取るようにする
  • ストレスをためない

普段から規則正しい生活リズムや優れた食生活を送ることができたのなら、それに勝るものはありません。

しかし、仕事や家事で忙しい場合には、せめて生理前や生理中だけでも普段よりも体をいたわる生活スタイルを心掛けましょう。

生理に向けた準備期間で弱っている状態ですから、無理なダイエットや運動はもちろんNG!

生理前や生理中は「休憩時間」と捉えて、無理せず体を休ませることを大事にして毎日を過ごしましょう。

マスクを使用する

マスクの着用は、喉の乾燥予防の他にも抵抗力が弱まった体を風邪の原因菌から守るには非常に効果的!

季節を問わず生理前の時期には、外出の際にマスクを着用する習慣を身につけてみてはいかがでしょうか?

背骨や鎖骨を温める

肩甲骨の間の背骨部分や鎖骨は喉と関係のある部位ですから、喉のトラブルを感じる際に温めると症状の軽減に繋がります。

塩分の過剰摂取はNG

喉の渇きを感じる際には、極力塩分の摂取量を減らすようにしてくださいね。

塩分を過剰に摂取すると、体内の塩分濃度を正常に保とうと水分を欲するようになるからです。

生理前の体の変化によって喉が乾きやすい状態で多くの塩分を摂取すれば、当然喉の乾きはより深刻になります。

必要以上の水分摂取によってむくみが生じないよう、生理前の食事では塩分に気を付けたいですね。

まとめ

生理中に生じる喉のトラブルは、ホルモンバランスの変化やそれによる体調の変化が原因となっていることがわかりました。

普段なら負けない風邪の原因菌に負けたり少しの体調の変化から喉のトラブルに繋がったりと、生理前や生理中にはそれだけ体が弱まっていたのです。

そのため、生理中に喉のトラブルを感じた場合には、無理をせずに体を休ませることを第一にして生活を送りましょう。

喉のトラブルからさらなる風邪の悪化・体調不良を引き起こさないためにも、紹介した内容を参考にしてみてください!