ゴルフは紳士のスポーツというだけあって、多くのルールやマナーを守りつつプレーしなければなりません。しかし、初心者の方はそれら多くのルールやマナーを一度に理解するのはかなりハードルが高く、逆にゴルフを敬遠してしまう要因になりかねません。
そこで今回は初心者が最低限覚えておきたいマナーを中心に、基本的な部分をピックアップして解説いたします。
ゴルフは紳士のスポーツというだけあって、多くのルールやマナーを守りつつプレーしなければなりません。しかし、初心者の方はそれら多くのルールやマナーを一度に理解するのはかなりハードルが高く、逆にゴルフを敬遠してしまう要因になりかねません。
そこで今回は初心者が最低限覚えておきたいマナーを中心に、基本的な部分をピックアップして解説いたします。
なぜゴルフに厳しい「マナー」があるのか、その理由を考えたことはありますか?
実はゴルフのマナーはそのほとんどが「他人に不快な思いをさせない」「他人も含めみんなが気持ちよくプレーする」ということを念頭に置いて定められています。
従って、ゴルフのマナーを守ることは、ゴルフ場にいる全員がいい気持ちでラウンドすることを約束することなのです。
なお、ゴルフのマナーは国やゴルフ場によって異なります。例を挙げるとすれば、日本ではカートをカート道以外で走らせることはマナー違反となりますが、他国ではフェアウェイまでカートを乗り入れてもOKというケースが多いようです。
また、国内のゴルフ場でも、来場時にはジャケット着用を義務付けているコースとそうでないコーストがあるなど、マナーに違いがあります。
このような点を踏まえ、一部例外もあることを認識していただき、以下基本的なマナーについてご説明いたします。
マナーの中で最も重要だと言えるのが服装に関するマナーです。
多くのゴルフ場でジャケット着用がマナーとなっています。ブルゾンや革ジャンなどはNG。インナーには襟のあるワイシャツやポロシャツを着用しましょう。
また、スニーカーやハイヒールもNGです。革靴やヒールの低いパンプスなどを履きましょう。d
ポロシャツ+チノパンが基本です。女性の場合は少しバリエーションが増え、キュロットスカートやミニスカート、ワンピースなどもOKです。ただし、あまり短いスカートはNGとなります。
安全のためキャップは必ず着用しましょう。シューズも指定のゴルフスパイクを履くようにしてください。
次に、ゴルフ場内におけるマナーを見ていきましょう。プレースタートする前や昼食時、プレー後などもいろいろなマナーが存在します。
プレースタート時間の遅くとも30分前にはゴルフ場へ到着するように計画しましょう。着替えや準備運動の時間を含めると1時間前の到着が理想です。
ゴルフ場は指定されたエリア以外では禁煙です。喫煙しながらのラウンドはマナー違反となりますのでご注意ください。コース内へのポイ捨てなど厳禁です。
昼食時にレストランへ入店する時はキャップを取り入り口のハンガーにかけましょう。キャップを着用したままの入店はNGです。
また、アルコール類は飲み過ぎないようにしてください。
練習グリーン上では、多くの人がパットの練習をしています。先に練習している人の邪魔をしないように譲り合いながら練習をしましょう。
クラブハウス内やコース内などでは基本的に大声で話さないようにしましょう。
次に、コース内にてプレー中の時に守るべきマナーをいくつかご紹介します。
他の人がアドレスに入ったら声や音を出さないよう注意しましょう。また、同じ組に初心者がいる場合、ボールの行方を見ておき、どこにボールが飛んだかをアドバイスしてあげるとスピードアップにつながります。
他人のショット時は、ショットする人の前方や後方に立たないようにしましょう。また、ダフってディボットを作ってしまった場合は速やかに目土で修復するようにしましょう。
グリーン上では走らない、飛んだり跳ねたりしないのが原則です。できるだけ芝を傷つけないように慎重に歩きましょう。また、パットする人のためにピンフラッグを抜いてあげるのもマナーのひとつです。
他にも、他の人のライン上を歩かない、パットしている人の近くに立たない、ボールマークはグリーンフォークを使ってしっかり治すことを心がけましょう。
バンカーショットの後はレーキを使ってバンカーを平らに均すことを忘れないようにしましょう。
さて、日本人ビジネスマンなら多くの人が経験するであろう接待ゴルフ。一般的なコンペや友人同士のプレーとは異なり、接待ゴルフには独特のマナーが存在します。
接待相手や同伴者によっても異なりますが、一般的な接待ゴルフのマナーを以下に列記します。
ラウンドの足手まといとなるような腕前だと接待相手が疲れてしまいます。目安としてはスコア100を切る程度の腕前が無いと厳しいでしょう。
それなりに格式の高いゴルフ場を接待会場として選ばなければなりません。もちろん、服装もコースに合わせて失礼の無いよう調整しましょう。
言うまでもなくごまかしや嘘はNGです。正々堂々とルールを守ってプレーしましょう。トラブルになりそうなローカルルールなどは事前に話し合っておくのが賢明です。
接待の場であるためビジネスの話をしがちですが、基本はゴルフプレーに集中しましょう。ビジネス以外の話題を多くストックしておき、相手が楽しくラウンドできるよう盛り上げておきましょう。
さて、ゴルフを始めるといずれ「プロのプレーをこの目で見たい」と思う時が来るでしょう。そんな時はぜひプロツアーを観戦してみてはいかがでしょうか。やはりプロのプレーを間近で見ることは大きな刺激となり、自分のプレーに取り入れてみたくなったりします。
では、実際にプロツアーを観戦する時に注意すべきマナーとはどのようなものがあるでしょうか。
これは絶対に守ってください。特にプロはアドレスに入ってからの集中力が重要です。アドレス中に物音がした場合、集中力を乱されミスショットをしてしまう可能性もあります。
アスファルトを歩くときに音が出るような底の硬い靴はNGです。また、芝を傷つけるためヒールもNG。
春先に多い花粉症。くしゃみはプレーの妨げとなるので、事前に薬を服用しておきましょう。またお手洗いも少ないので体調の悪い場合は観戦をあきらめる方が良いでしょう。
ゴルフのマナーは他人に迷惑をかけないという目的ばかりではありません。万が一の事故を防ぐために守らなければならないマナーもいくつかありますのでご紹介しましょう。
素振りをする際には周囲に人がいないことを確認してから行いましょう。緊張していると周囲の確認がおろそかになりがちなので、十分注意してください。
前の組や隣のホールへボールを打ち込まないようにしましょう。万が一ボールが人のいる方向へ向かって飛んで行った場合は、大声で「ファーーー!」と発声し注意を促してください。
「OBに入ったけどボールが見えている。もったいないから取ってこよう」と考える人がいますが、基本的に立ち入りが危険な場所であるからOBゾーンにしていることを忘れてはなりません。崖から転げ落ちてしまう危険性もあるのでOBゾーンには入らないようにしましょう。
最後に、絶対に守らなければならないマナーをご紹介しておきます。この手のマナー違反を犯したら、一緒にラウンドする友人から二度と誘われなくなることもありますのでご注意ください。
原則としてハーフ2時間半以内のラウンドがひとつの目安です。初心者の場合はボールがあちこちに飛びますが、移動時にゆっくり歩くのではなく小走りにするなど、時間短縮のための努力をすることがマナー向上につながります。
他人のプレーを邪魔するような行為はNGです。例えおふざけでもショットの邪魔をすることは許されません。
スコアをごまかす行為や、誰も見ていないからと言ってボールを手で投げるといった行為はNGです。
ゴルフには多くのマナーがあるため一度に覚えるのは大変ですが、初心者の方はベテランゴルファーと一緒にラウンドしながら徐々にマナーを身につけていってください。
ただし、服装のマナーだけは最初からしっかりとキメることができるようにしてくださいね。