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精子の奇形率が高いと不妊になる?奇形精子の原因と治療法を紹介

 

奇形精子症と聞くと「奇形」という言葉がつくので、恐ろしく感じてしまうと思います。

しかし、100%正常な精子を持っている男性はおらず、誰もが奇形精子を持っています。

その、奇形精子率が高いのが「奇形精子症」です。

「奇形精子症」の症状や原因、治療方法などについて詳しくみていきましょう。

 

目次

奇形精子症とは?

奇形精子症とは、男性の精子の多くに形の異常(奇形)が見られる場合に診断されます。

精子の奇形は特別なことではなく、子供を持つ男性も含めてすべての男性の精子の中に奇形があり、奇形率が0%ということはありえません。

全ての男性の精子に存在するものですが、その割合が異常に高くなってしまうと、自然妊娠が難しくなってしまいます。

一般的には、正常な精子の割合が15%以下だった場合に、自然妊娠が難しくなるといわれていて、さらに割合が低く4%未満の場合奇形精子症と診断されます。

ただし、この割合は世界保健機構(WHO)の基準で、基準値としては高く設定されています。

奇形の割合がここまで多くなくても、病院などによっては奇形精子症と診断する場合もあります。

精子の奇形率を調べる検査は、精液検査とクルーガーテストという方法があります。

クルーガーテストは精子を特殊な染料で色付けして、奇形を調べる方法です。

ここまで、奇形について説明してきましたが、「奇形」という言葉の持つイメージがあまり良くないことから、最近では「奇形」という表現を使わず「形態不良精子」と表現することのほうが多いようです。

奇形精子の種類

正常な精子は、頭部分が少し尖りがある丸い形で後ろに長い尾がついています。

イメージ的にはスプーンのような形で、この形がベストですが、様々な奇形がありこの形にならないものがあります。

 

【頭部の奇形】

  • 頭部が変形している
  • 頭部が平均より小さい
  • 頭部がボールのように丸くなっている
  • 頭部が2個ついている
  • 頭部の先端がとがり過ぎている

頭部には遺伝子情報がたくさん詰まっているため、この部分の奇形があると受精が難しくなるといわれています。

受精が成功した場合も染色体異常が起きやすく、無事に育つことはまれだと言われています。

 

【尾部の奇形】