欧米では当たり前!歯磨きと一緒にデンタルフロスでキレイな歯に!
私たち日本人は毎日の口内ケアとして歯磨きを行いますよね。
実は、その歯磨きだけでは歯と歯の隙間の汚れを除去できず、十分なケアにはなっていないのです。
欧米では当たり前になっているデンタルフロスでのオーラルケアも、日本ではあまり浸透していません。
というのも、私たち日本人は口臭やオーラルケアへの意識が低く、歯磨きだけで済ませている人が大半だからです。
十分なケアを行うためには、歯ブラシによるブラッシングに加えてデンタルフロスの使用が必要不可欠です。
こちらでは、欧米と日本のオーラルケアに対する意識の違い、そしてデンタルフロスの使い方や選び方をご紹介します。
目次
欧米では当たり前
欧米では歯ブラシでのブラッシングと合わせてデンタルフロスのケアを行うのが一般的になっています。
どうして欧米ではそのような入念なケアが行われているのかというと、「オーラルケアへの意識が高い」という背景があるからなのです。
オーラルケアの意識が高い
日本では歯科医院に対して「虫歯をはじめとした口内トラブルを治療するところ」というイメージがありますよね。
しかし、欧米では「歯科医院は口内トラブルを防ぐために通院するところ」と認識されています。
実際、欧米ではスケーリングや歯のクリーニングといった口内トラブルを予防する治療を目的とした受診が多いのです。
さらに、日本ではオーラルケアを自己流で行うのに対し、欧米では歯科医院で受けた指導に基づいた「正しいプロのオーラルケア」を実践している人がほとんどなのです。
欧米では歯科医師の指導に基づいたケアとしてデンタルフロスを使用する人が実に多く、使用率は欧米全体の約6割にのぼります。
一方日本でのデンタルフロス使用率は、2割にも満たない低い数字になっています。
つまり、オーラルケアへの意識が高く、口内トラブルを日頃から予防している欧米に対し、日本はオーラルケアへの意識が非常に低いという実態が存在します。
在日外国人100人に行われたアンケートでは、7割もの人が「日本人の口臭にガッカリしたことがある」と回答しました。
そのデータを裏付けるかのように、日本人の約8割が歯周病に陥っているとか。
こうした日本と欧米のオーラルケアに対する意識の違いが、デンタルフロスの使用率に反映されているだけでなく、口の中の健康度にも大きく関係していたのです。
デンタルフロスは当たり前
オーラルケアへの意識がとても高い欧米で、どうしてデンタルフロスが高い割合で普及しているのかというと、歯と歯の間の汚れや歯垢を綺麗に除去できるからなのです。
歯ブラシでのブラッシングでも十分に口の中を綺麗にできているように感じますよね。
しかし、歯ブラシでは歯と歯の隙間の汚れを60%しか落とすことができないのです。
歯ブラシの毛先だけでは、半分くらいの汚れしか落とせないのですね。
一方デンタルフロスでは、歯ブラシで落とすことのできなかった歯垢や汚れを約90%落とすことが可能に!
つまり、歯と歯の間までほぼ完璧に綺麗にすることができるのです。
歯周病や虫歯の原因となる菌は、磨き残しを餌として繁殖します。歯と歯の間の汚れを残したままにしてしまえば原因菌の数はどんどん増加し、歯周病や虫歯のリスクが高まります。
それだけではありません。口の中のネバつきや口臭の原因にもなります。
こうした口内トラブルの原因となる歯と歯の間の汚れをほぼ確実に除去できるからこそ、デンタルフロスはオーラルケアへの意識が高い欧米で普及しているのですね。
デンタルフロスの使い方
デンタルフロスを使用するにあたり、使い方や頻度そして注意点を踏まえて口の中を綺麗にしましょうね。
正しい使い方
- デンタルフロスを30~40cmくらいに切り、両手の中指の第一関節付近に巻きつけます。このとき、両手の中指それぞれの間隔が10~15cmになるよう調整して巻きつけましょう。フロスをピンと張ることがポイントです。これで準備はOK!
- 上の歯の場合には親指と人差指でつまむように、下の歯の場合には両手の人差し指をフロスに添えるようにします。
- 2の状態でフロスを歯の間に入れ、力を入れすぎないよう注意をしながら根元から歯垢を掻き上げるようにゆっくりと動かします。
- 1つの歯の掃除が終わり次の歯を掃除する前には、フロスをずらして常に新しい部分で掃除するようにしてくださいね。
デンタルフロスの正しい使い方は上記の通りです。
次にデンタルフロスの使用頻度について見ていきましょう。
頻度
デンタルフロスの使用頻度は、1日に1回で十分だとされています。
口内トラブルの原因となる歯垢が歯に付着し、歯石として固まるまでおよそ2~3日。
歯石となって取り除けなくなる前のタイミングで歯垢を除去できれば問題ないのです。
1日1回のデンタルフロスを毎日習慣として続けることが、最も効果的な使用頻度になります。
1日1回デンタルフロスを使用するにあたり、最も効果的なのは「就寝前の歯磨きの後のタイミング」です。
眠っている間には唾液の分泌量が低下し、口の中の菌が増殖しやすい状態にあります。
そこで、寝る前にできる限り汚れや歯垢を除去し、菌の繁殖を防ぐのです。
また、デンタルフロスは、歯ブラシでのブラッシングを行った後に行うのがベスト!
ブラッシングの前にデンタルフロスを使用しても、ブラッシングによって再び歯の間に汚れや歯垢を詰まらせてしまう恐れがあるからです。
注意点
歯の汚れを綺麗サッパリできるデンタルフロスですが、使えば使うほど良いというわけではありません。
1日に何回もデンタルフロスを使用すると、必要以上に歯の表面を傷つけてしまいかねません。
ですから、目安として1日1回、多くても1日3回までにとどめておきましょう。
歯に染みるような痛みを感じた場合には、直ちに回数を減らすようにしてくださいね。
選び方
デンタルフロスによるケアを続ける際に大切なのが、ストレスなく続けられるような自分に応じたタイプを選ぶことです。
様々なデンタルフロスの中から、代表的なタイプのものをそれぞれの特徴とオススメの人とを合わせてご紹介します。
デンタルフロスの種類
ロールタイプ(糸状のもの)
まず、糸巻きタイプとも呼ばれるロールタイプは50m入りのものがほとんどで、持ちがかなり良いので非常に経済的です。
糸がケースにコンパクトに収納されていますから、持ち運びに便利で、常に清潔なデンタルフロスを使えるというメリットがあります。
歯と歯の間に入れた際に引っ掛かり抜けなくなっても、片方の手を離してスルッと抜き出せるというのも嬉しい点です。
しかしながら、手に巻き付けるという使用方法のため、慣れるまでは苦労するというデメリットがあります。
デンタルフロスに慣れてきた人にはオススメのタイプですね。
ホルダータイプ(持ち手があるもの)
糸状のロールタイプに対し、ホルダータイプは持ち手付きのデンタルフロスです。
持ち手があるのでコントロールしやすいため、初心者の人にもオススメのタイプです。
デンタルフロスを新しい習慣として取り入れたい人は、まずこちらのホルダータイプから始めてみましょう。
また、ホルダータイプにはY字型とF字型の2種類が存在します。
Y字型は奥歯の隙間を、F字型は前歯の間をそれぞれ掃除するのに適しています。
ですから、ホルダータイプのデンタルフロスを使用して歯を綺麗にする際には、Y字型とF字型の2種類を使い分けましょうね。
ワックス加工のあるもの
デンタルフロスの中には、ワックス加工のされているものが多くあります。
ワックス加工がないものと比べて歯の汚れや歯垢の除去率が低くなるものの、滑りが良いので葉の間に入れやすくなっています。
さらに、使用中に糸がほつれることもないため、フロスが歯に引っかかることも少ないです。
デンタルフロス初心者の人が慣れるまでの間使用する分には十分なアイテムです。
比較的扱いやすいワックス加工のもので、まずはデンタルフロス自体に慣れる・習慣付けてみるのも良いですよ。
ワックス加工がないもの
ワックス加工のないデンタルフロスは、ワックス加工が行われているものに比べて滑りが悪く引っかかりやすいものの、歯垢や汚れの除去効率は抜群!
ワックス加工がされているもので扱いに慣れ、1回1回の除去率を高めたいという人に特にオススメです。
まとめ
欧米ではほとんどの人がケアの一環として行っているデンタルフロスは、歯垢の高い除去率が魅力のケアアイテムだったのですね。
歯磨きだけで済ませるオーラルケアをやめて、明日からでもデンタルフロスを使ったオーラルケアを始めてみませんか?
毎日のオーラルケアが、口内環境を清潔で健康な状態へ導きますよ。
デンタルフロスをはじめるにあたり、こちらでご紹介しました選び方や使い方を参考にしていただければ幸いです。