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あなたの口内環境は大丈夫??口の中を清潔に保って病気を予防

 

歯のケアをきちんとできていますか?

虫歯をはじめとした口内トラブルを防ぐために、デンタルケアをしっかりと行っている人も多いのではないのでしょうか。

そんな歯のケアは歯の健康状態だけでなく、様々な病気のリスクを防ぐといった体の健康面にも大きく影響を与えています。

口内トラブルを防ぎつつ、毎日の生活を健康的に送るために必要なケア方法をご紹介します。

目次

口内環境

まずは、「口内環境とは何か」「口内環境がどのような形で健康面に影響を与えるのか」について見ていきましょう。

口内環境とは

まず、口内環境とは歯並びや噛み合わせ、そして常在菌のバランスなどの口の中の状態を指します。

私たちにとって、口は食べ物を体内へと摂り入れる入り口であり、口内も体の一部です。

ですから、体調が口内環境に影響を与え、口内環境もまた体調を左右するのです。

つまり、口内環境をきれいに保つことは、体の健康を維持することと同じと言っても過言ではありません。

逆に口内環境が悪ければ、体調面でも思いもよらない形として悪影響を及ぼすのです。

身体への影響

まず、噛み合わせや歯並びが悪ければ、しっかりと咀嚼できないことから消化器官に負担を与えてしまったり、全体の歯で均一に噛めないことから体の歪みに繋がったりします。

頭痛・不眠・ストレスなど、健康に支障をきたすような諸症状も引き起こします。

また、口内環境が悪化すれば歯周病を発症します。

増殖した歯周病菌が、時には命の危険に関わる悪影響を及ぼすこともあります。

まず、歯周病菌が歯茎から血管内へと侵入すれば、血管を詰まらせ心筋梗塞や脳梗塞など重大な症状を引き起こすリスクが非常に高まります。

また、糖尿病の人の血管に歯周病菌が侵入した場合には、糖尿病を悪化させるとも言われています。

さらに、肺炎・メタボリックシンドローム・高血圧・肺炎・骨粗鬆症・低体重児出産など、健康を脅かす恐ろしい諸症状を引き起こすのです。

このように恐ろしい病気に繋がることもある口内環境は、毎日の生活の中でしっかりとケアをして清潔に保たなければなりませんね。

特に、妊婦さんは口内環境の正常化に気を付けましょう。

妊婦さんは注意

妊婦の人の口内環境では、歯周病の原因となる菌が増殖しやすい状態にあります。

というのも、妊娠をすると赤ちゃんを健康に育て産むために、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの分泌量が非常に多くなります。

それと比例して口の中に分泌される女性ホルモン濃度も上昇します。

歯周病の原因となる菌(歯周病菌)は、女性ホルモンが大好物。

ですから、女性ホルモン濃度が高まると同時に歯周病菌も活発になり増殖しやすくなります。

妊娠する前は正常な口内環境を保っていた人は歯周病のリスクが高まりますし、もともと歯周病だった人の場合には症状が悪化してしまうこともあります。

歯周病は先述の病気や諸症状の原因になるだけでなく、早産や低体重児出産のリスクを高めお腹の中の赤ちゃんの健康にも悪影響を与えます。
【レントゲン撮影】
歯科で行われるものは妊娠中でも問題がないものの、不安な場合には安定期に入ってからがオススメ

【飲み薬の服用】
妊娠4~10週目の初期の飲み薬の服用は、胎児に影響を与えますからなるべく避けなければなりません。その他の時期には安全性の高い薬が処方されますが、痛み止めの場合には確実に安全とは言えません。

【麻酔】
妊娠8週目以降の麻酔は、早産のリスクがあるため避けなければなりません。

妊娠中の歯の治療では、必ず妊娠中であることを医師に伝えそれを踏まえた処置をしてもらわなければなりません。

しかしながら、上記のような歯周病の治療のために行われる処置は、やはり赤ちゃんのことを考えるとなるべく避けたいですよね。

妊娠後に歯の治療を受けずに済むよう、妊娠した後にもしっかりと口内環境を健康に保ち、歯周病予防や改善に努めましょう。

改善・予防

口内環境を改善し、また歯周病をはじめとした口内トラブルを予防するためには毎日のケアが欠かせません。

歯磨きも欠かせませんが、その他のケアを心掛けることで効果的に改善・予防が行なえますよ。

唾液を増やす

唾液には、消化吸収を助けるほか、口の中を殺菌するという口内環境を正常に保つうえでは不可欠となる働きを担っています。

ですから、唾液の分泌量が減って口の中が乾燥しがちになると、歯周病の増殖や口臭など口内トラブルの原因となります。

逆に唾液の分泌を促せば、唾液が持つ本来の働きから歯周病予防や口内環境の改善に繋がるのです。
【こまめに水分補給を行う】
唾液の分泌量減少につながる水分の低下を防ぐ

【酸っぱいものや苦いものを食べる ガムを噛む】
唾液を促す刺激によって分泌量を増やす

【リラックスした状態を心掛ける】
リラックスして副交感神経を優位にさせると唾液の分泌量が増加するため

【食事の際にはよく噛む】
噛むという動作が唾液の分泌を促す

以上のような少しの動作を心掛けることで簡単に唾液の分泌を促すことが可能です。

毎日の習慣として取り入れてみてはいかがでしょうか?

運動する

毎日の生活の中に運動を取り入れることも、口内環境を健康に保つためには欠かせません。

運動では体をしっかりと動かすと同時に、たくさんの酸素を取り込みますよね。

筋肉を動かすことで血行状態が促進され、細胞が新しく生まれ変わる(新陳代謝)ために必要な酸素や栄養素を体中にしっかりと行き届けられるようになります。

新陳代謝が高まれば、口内の様々な機能も活発になります。

口内の細菌環境を整える口内の粘膜そして殺菌作用のある唾液など、口内環境を健やかに保つ機能が高まるのです。

つまり、運動をすればするほど新陳代謝が高まり、それと比例して口内環境が健康に!

運動が歯周病予防にも役立つとは意外ですね。

ただし口内環境のための運動を習慣化する際には、運動中・運動後の水分補給も必ず行うようにしてくださいね。

運動によって体内の水分が失われるほか、運動の際には口呼吸なので口の中も乾きやすくなります。

体の不調を防ぎ、口の中の乾燥による口内環境の悪化させないためにも、こまめな水分補給を欠かさずに行いましょう。

起きたらすぐ歯磨き

副交感神経が優位な状態では、唾液の分泌量が高まります。

しかし、副交感神経が最も高まる睡眠中には、唾液の分泌速度が低下し口の中が乾燥してしまいがちに。

そのため、寝ている間の口内では雑菌が繁殖します。

朝起きてそのままの口の状態で飲み食いすると、雑菌を飲み込んでしまうことになり体内の臓器に悪影響を及ぼします。

ですから、起床後には真っ先に歯磨きをする習慣を身につけましょう。

起床後の水分補給の前、何よりも先に歯磨きをするだけでも口内環境の改善・歯周病予防に効果を発揮します。

予防歯科も大事

口内トラブルに見舞われてから歯科医院受診をするのではなく、予防ケアのために歯科医院に通うといった予防歯科も非常に大切です。

何かしらのトラブルが生じてから行う治療は、あくまでも失ったものを取り戻すためのもので根本的な解決にはなりません。

むしろ、口内環境を健康な状態へと整えていき、様々なトラブルを未然に防ぐことこそが最良の治療法なのです。

口内環境や虫歯・歯周病のなりやすさなどは生活習慣や体質が作用するため、当然人によって異なります。

予防歯科では、その個人差に応じた口内環境の改善・歯周病予防を受けられますから、最も効率良く健康的な口内環境へと導いてくれますよ。

口内トラブルと思われる症状がなかったとしても、口内環境を健やかに保つためには予防歯科として定期的に歯科医院に通うことが好ましいです。

  • 予防歯科をコンセプトとして掲げている
  • 治療のはじめに写真やレントゲンの撮影をしっかりと行う
  • 予防歯科担当の歯科衛生士がいる(予防歯科の研修を多く受けているとさらにgood)
  • 唾液検査を取り入れている
  • 削らないための器具が揃っていて、それらの滅菌や消毒がきちんと行われている

予防歯科を目的として歯科医院を選ぶ際には、上記のポイントをチェックしましょう。

歯科医院といっても歯石を取るだけのところから、検査を踏まえた治療をしっかりと行うところまで受けられる治療内容に差があります。

希望に合った予防治療が受けられるかどうかを調べることが、予防歯科の第一歩となります。

まとめ

口内トラブルにくわえて全身の健康にも大きく関係する口の中は、毎日のケアで清潔で健康な状態に保つ必要があることがわかりました。

健康には気を付けているものの、口の中の状態については気にかけていない人も、今日から口の中にも気を付けた予防歯科やケアを始めてみませんか?

何事もコツコツ継続することが大切なように、口の中のケアも毎日続けることが重要です。

今日から始めるケアや予防歯科で、口の中からさらに健康的な体を目指しましょう!