かかってしまったら痛~い虫歯。
神経に達している時は何もしなくても激痛が走っています。
治療も歯を削れば終わる場合から銀歯を詰める場合や神経を抜き取る場合まで様々。
歯を抜かなければいけないことだってあるでしょう。
大人も子供注意したい虫歯がどうして、どのようにできるのかをご紹介します。
かかってしまったら痛~い虫歯。
神経に達している時は何もしなくても激痛が走っています。
治療も歯を削れば終わる場合から銀歯を詰める場合や神経を抜き取る場合まで様々。
歯を抜かなければいけないことだってあるでしょう。
大人も子供注意したい虫歯がどうして、どのようにできるのかをご紹介します。
歯が黒く溶けてしまう虫歯を一言で説明するなら、虫歯菌による感染症です。
虫歯菌(特にミュータンス菌が有名)は糖分をエサにして、歯を溶かす酸を作ります。
つまり、虫歯は細菌の排せつ物によって起こっています。
歯が溶けると言うのは、大変なことのように聞こえますよね。
しかし、どんな健康な人でも毎日少しだけ歯が溶けています。
それは、みんなのくちの中に虫歯菌がいるからです。
そもそも、私たちの口内には1兆を超える細菌がいます。
そのバランスが口内環境を決めているので、口の中がきれいという人は誰もいません。
健康な人の口の中は、虫歯菌が活発ではありません。
そのため、歯が溶けたとしても最小限で済み、再生します。
唾液に含まれるミネラルが歯を再石灰化させるのです。
しかし歯を磨かずに放っておいた口は、虫歯菌が増えてしまうのです。
虫歯菌が集まると白くネバネバとした物質になります。
これを私たちは歯垢(プラーク)と呼んでいます。
さらに、歯垢が固まったものは歯石と呼ばれます。
つまり、歯垢がたくさんある方が虫歯になりやすいです。
虫歯の怖いところは最初の内は痛みがない点です。
これは、最初に削れるエナメル質に神経が通っていないからです。
しかし、エナメル質が溶けてくると痛みや知覚過敏を感じるようになります。
そして、虫歯はエナメル質の中にある象牙質に達し激痛を引き起こします。
もっと深くなると血管を通って悪さをすることもあります。
このように、虫歯が進行してしまうと生活に支障が出るほどの痛みを感じ、最終的には抜歯することも余儀なくされてしまいます。
できればC1やC2と呼ばれる段階で食い止めたいものですね。
以下では虫歯がどのように進行するのかを紹介します。歯科検診で言われる単語の意味もこれで早わかりです。
虫歯の初期段階です。
子供ならちょっと歯を磨かないだけでこうなることもあります。
エナメル質が溶けた虫歯で、黒というよりは茶色くなっています。
軽いものなら肉眼でも見えづらいレベルです。
歯の再石灰化で治すことも可能です。
自覚症状はまずありません。
C1はエナメル質が溶けて黒くなっている状態です。
ここからは虫歯らしい虫歯と言えます。
しかし、エナメル質にとどまる限りは自覚症状もほぼないはずです。
再石灰化は難しいですが削る部分は少ないです。
削った後は樹脂を詰めます。
稀に麻酔をすることはあれ痛みもあまりしません。
虫歯が象牙質に達するのはこのC2からです。
象牙質には神経が通っているので食事の時に強い痛みを感じるのもこの時からです。
象牙質は柔らかく、C2からは虫歯の進行が速くなります。
そのため早めの治療が求められます。
麻酔をした上で削り、プラスチックや銀歯を詰めます。
それでも、治療は早く終わります。
C3になると、神経にまで虫歯が侵食しています。
つまり、食事をしていない時でもずきずき痛むようになります。
こうなってしまったら歯を削るだけでなく神経を除去する方法を用います。
神経を除去するときはリーマーやファイルと呼ばれる針のような器具でかき出します。
もちろん麻酔をした上で行いますが痛むこともあります。
神経をすべて抜き去ったら消毒薬を入れて完了です。
神経を除去するのは意外と時間がかかり、一本の歯を治すだけで1~2か月通院する場合もあります。
それでもC3までの段階なら十分歯を残せます。
エナメル質、象牙質、神経と浸蝕した虫歯はついに歯の根元に達します。
こうなると歯の痛みを感じなくなる場合もあるでしょう。
もはや神経がないのですから。
ただし、根元に膿がたまっているため有害です。
ほぼ、抜歯しか選択肢がない状態です。
C4の虫歯は有害物質が血管に乗って体中を巡る可能性も考えられます。
近いところではあごの骨への感染が起きます。
虫歯は歯垢から作られる酸が原因です。
では、歯垢はなぜできるのか。
食べ物が口の中にあるからです。
歯垢は食事から8時間で発生し2~3日もすれば歯石になります。
その前にしっかり歯を磨きましょう。
歯を磨くときは見える部分だけでなく歯と歯の間や歯周ポケットも忘れずに。
特に歯周ポケットをそのままにすると虫歯だけでなく歯周病の原因にもなります。
甘いものは虫歯菌の大好物。
特にチョコレートやキャラメルのような歯に残りやすいものは注意が必要です。
虫歯菌のエサが増えると言うことは虫歯菌が出す酸も増えてしまいます。
甘いものを食べるのは食後だけでなく、おやつの時間も考えられます。
間食をするとは観貝でリセットした口内に細菌のエサが供給されます。
そのため、歯の石灰化が十分に生かされません。
おやつを食べる時もだらだら食べずに時間を決めて食べない間隔を作ることが大切です。
唾液が少ないことも虫歯になる理由です。
なぜなら唾液には虫歯菌の活動をおさえる力と歯の再石灰化作用があるから。
虫歯菌が大好きなのは酸性ですが、唾液はアルカリ性なので程よく中和してくれます。
だから、私たちの歯はなかなか虫歯にならないのです。
最近は1㎎に1億匹もいると考えるとその脅威が分かります。
唾液が少ない人はストレスを抱えていることや口呼吸をしていること、タバコを吸っていることが考えられます。
他にはホルモンバランスの乱れなど。
口の中が乾きがちな時はこまめな水分補給を心がけましょう。
残念ながら歯の強さは個人差があります。
しっかり歯磨きをしても虫歯になりやすい人、歯を磨かなくても虫歯になりにくい人。
どちらにせよ、日々のデンタルケアは欠かせません。
子どもの虫歯は遺伝ではありません。
また、子どもの口の中には虫歯菌がいません。
親のスプーンなどから菌が移ります。
虫歯に気を付けたいのは母乳による免疫が切れる1歳半~2歳半です。
また、子どもの乳歯は弱いので大人より虫歯になりやすいです。
お菓子を食べることや歯磨きをさぼることも原因となるでしょう。
まずはデンタルケアの習慣をつけることです。
大人の虫歯として挙げるなら加齢や生活習慣病による虫歯です。
人間は年を取ると歯茎が下がってくるので虫歯菌にさらされやすくなります。
さらに唾液の量が減ってしまうことも後押しします。
生活習慣病の場合も特に高血圧で血流が悪くなる場合やアルコール、タバコの影響で唾液の分泌が減ってしまいます。
ものを食べるために欠かせない歯は、一生の財産と言えます。
だからこそしっかり守っていきたいですね。
虫歯にならないようにするためには毎日の歯垢を落とすこと。
子供の内から歯磨きと規則正しい食事を習慣づけましょう。