急に唇に水ぶくれが出てきた、かゆみや痛みが気になる。
もしかしたら、口唇ヘルペスかもしれません。
ただ不快なだけじゃなく見た目も気になってしまう口唇ヘルペスは一体どんな病気なのでしょうか?
その原因や対策法も合わせて学んでいきましょう。
急に唇に水ぶくれが出てきた、かゆみや痛みが気になる。
もしかしたら、口唇ヘルペスかもしれません。
ただ不快なだけじゃなく見た目も気になってしまう口唇ヘルペスは一体どんな病気なのでしょうか?
その原因や対策法も合わせて学んでいきましょう。
口唇ヘルペスに限らずヘルペスと言う症状を聞くことはありますよね。
ただの湿疹とは違うヘルペスは一体どのような症状なのか、解説します。
ヘルペスとは単純ヘルペスウイルスによって発症します。
最初の内は肌が赤くなり、かゆみやほてりが感じられる程度ですが、進行に伴い皮膚に水ぶくれができて、不快な痛みとかゆみがやってきます。
ヘルペスによる水ぶくれはその中の液体も感染源になります。
感染力が強いため、水ぶくれをつぶした時の汁によって他の部分に飛び火することも考えられるのです。
ヘルペスの部分を触った時はすぐに手を洗ってください。
口唇ヘルペスはウイルスに感染して2~10日の間に発症します。
他のヘルペスと同じく
皮膚に違和感がする→赤くなる→水ぶくれができる
と言う流れで進行していきます。
そして、長くても4週間でかさぶたになり回復していきます。
ヘルペスは治った後もウイルスが潜伏しているため免疫低下の際に再発することがありますが、こちらは1週間もすれば治ります。
しかし、現在は大人がヘルペスに初感染する例が増えており、子どもより重くなる傾向にあります。
ヘルペスは基本的に接触感染です。
飛沫感染によるものは少なく、空気感染によって伝染することは無いでしょう。
ヘルペスウイルスの主な感染源は家族です。
家族との触れ合いやキスによってヘルペスウイルスがうつり、潜伏します。
直接触れた部分はもちろん、他の部位でも発症します。
口唇ヘルペスの場合は、他人の体液に触れることでも感染します。
キスはもちろん、間接キスでもヘルペスの感染が起こりかねません。
オーラルセックスもヘルペス感染の原因となります。
自分が口唇ヘルペスにかかってしまった時、その部分を触れない様に注意しましょう。
特に気を付けたいのが舌でなめることです。
口唇ヘルペスを舌でなめることでヘルペスウイルスが舌に移り、そして口の中に移動します。
つまり、口唇ヘルペスを舐めることでヘルペス性口内炎を引き起こしかねないのです。
もう一つ気を付けたいのは自分の他の部位にあるヘルペスに触った後で唇を触ること。
これも口唇ヘルペスの原因になります。
特に唇が傷ついている時は要注意です。
ヘルペスの発症は免疫力が左右します。
免疫力が強い時ならウイルスの影響をうけませんし、感染してもすぐに治ります。
逆に、免疫力が弱い場合はヘルペスが発症してしまいます。
そのため、ヘルペスに感染してから何年も発症しない人もいます。
免疫力を低下させるものは体調不良や栄養不足、ストレス、睡眠不足など。
結局のところ、不規則な生活が原因となるのです。
ちなみにヘルペスが関わらない口内炎も免疫力の低下によって発症しやすくなります。
口唇ヘルペスは病院に行く場合もそうでない場合も抗ウイルス薬によって治します。
病院に行かない場合は市販薬でケアを行います。
アクチビア軟膏のような外用薬が有名ですね。
病院で処方される医薬品よりも効果が穏やかなので、症状が軽い時や再発した時に使えます。
その他に、悪化させないためにできることは患部を触らないことです。
たとえばヘルペスになった唇を指で触ってその手で別のところを触ると、その部分もヘルペスになってしまいます。
患部を清潔に保つことも重要です。
しかし、時間を作れるのであれば皮膚科で受診することが最適です。
皮膚科に行くメリットは効果の強い薬を処方してもらえること以上に本当の病名を診断できることです。
唇が腫れたといってもヘルペスじゃない可能性も十分にあります。
怪しいと思った時は市販薬を買う前に病院に行くことを優先してください。
ヘルペスには塗り薬と飲み薬が使えますが、塗り薬の方が安い傾向にあります。
塗り薬の場合は外部にいるウイルスに作用し、飲み薬の場合は神経細胞に隠れたウイルスの増殖を抑えてくれるからです。
つまり、飲み薬も使った方がより治療できるということです。
病気には病気に合った治療があります。
ヘルペスの市販薬を使う時もヘルペスの判断が難しい時は使用を控えた方が良いですし、逆にヘルペスの薬を処方してもらった時は症状がなくなっても飲み続けることが大切です。
どうしても病院に行けない場合は仕方ないですが、可能な限り皮膚科に行くこと。
市販薬を使う場合も治らない・悪化したと言う場合は医師に相談です。
インフルエンザと同じように、自覚症状がなくなることとウイルスの活動が弱まることは必ずしも一致しません。
もし、ヘルペスの薬を途中でやめてしまうとそこからウイルスが形勢逆転することも考えられます。
ヘルペスはうつりやすい病気なので、ヘルペスにかかっている時は相手とのキス・間接キスを控えましょう。
もちろん、唇を触った手で相手に触れることもやめた方がいいでしょう。
そして、リップクリームの使用も控えた方がいいです。
口唇ヘルペスはアルギニンと言うアミノ酸が増えた時に発症しやすくなります。
これはウイルスのエサとなるからです。
アルギニンの入っている食べ物はチョコレートやナッツ、干しブドウなどです。
逆に口唇ヘルペスを予防してくれるのがリジンと言うアミノ酸です。
アルギニンより多くリジンを取ることでヘルペスを防ぎます。
リジンは肉・魚・大豆と言ったタンパク源に広く入っています。
紫外線にはヘルペスウイルスを活性化させる効果があります。
通常生活をする範囲なら構いませんが、日差しの強い時や唇が荒れている時は紫外線対策をしましょう。
具体的には日焼け止め効果のあるリップクリーム・口紅を塗ります。
このように、ヘルペスは誰もが持っているウイルスなので普段から活発にさせない努力が必要です。
免疫力を保つためにも栄養バランスの良い食事と十分な睡眠を心がけましょう。
もしヘルペスにかかってしまったら、自己判断を避け皮膚科の診断を受けてくださいね。