口の中がパサつく、いつもより喉が渇いてしまう。
そんな状態が続くようならドライマウスの可能性があります。
ドライマウスはかつては高齢の方に多い症状でしたが、最近は若い女性にも増えています。
口臭の大きな原因とも言われるドライマウスはどのように対策すればよいのでしょうか?
口の中がパサつく、いつもより喉が渇いてしまう。
そんな状態が続くようならドライマウスの可能性があります。
ドライマウスはかつては高齢の方に多い症状でしたが、最近は若い女性にも増えています。
口臭の大きな原因とも言われるドライマウスはどのように対策すればよいのでしょうか?
ドライマウスとは、慢性的に唾液が分泌されず口の中が乾いてしまう症状のことを言います。
口が渇いているというくらい、大げさに考える必要はないだろう。
そう思う気持ちもよく分かります。
そこで、唾液がどのように口内環境を良くしてくれているのかを見ていきましょう。
私たちの口内が潤っているのは唾液のお蔭です。
唾液はよくでんぷんを消化するものと知られていますが、さらに口内の殺菌作用も備えています。
つまり、唾液が正常に分泌されている人は口内の雑菌も繁殖しづらいことを意味します。
もちろん、唾液が行きわたることで口内が傷つきづらくなるメリットもあります。
乾燥肌が傷つきやすい様に、乾燥した口内もダメージを受けやすいです。
そのため、ドライマウスの人は健康な人に比べて口内炎や歯周病にかかりやすい傾向にあり、さらに、きつい口臭もしてしまいます。
ドライマウスによる口臭は卵の腐ったようなにおいがします。
これは口内にある汚れが腐敗することで発生する硫化水素が原因となります。
ドライマウスの状態は細菌が繁殖しやすくなるので、健康な人以上につよい口臭が出てしまうわけです。
さらに、歯周病もきつい口臭の元となります。
歯周病の場所から発せられる臭いはメチルカプタンと言う硫化水素よりもさらに強烈な成分で、腐った玉ねぎに形容されます。
単純に口が傷つきやすいと言うのも痛いですよね。
口呼吸をしている人は鼻呼吸をしている人よりもドライマウスになりやすいです。
理由は単純で、口内を空気が出入りするからです。
髪にドライヤーを当てるように、口内も呼吸によって乾いていきます。
とくに、小さなころから口呼吸の習慣がついている人や良く鼻づまりになる人は無意識のうちに口呼吸になっているかもしれません。
良く噛む人や舌を動かす人は唾液が分泌されやすくなります。
逆によく噛まない人や舌を動かさない人はドライマウスになりやすいです。
舌の動きは案外大切で、人によっては舌の位置が悪いだけで部分的なドライマウスになることもあります。
神経の働きが乱れると唾液の量が減ってしまいます。
主にストレスによるものとホルモンバランスによるものが考えられます。
緊張するときに口の中が乾くのは普通ですが、ストレスが慢性的に続くようであれば、健康面でも精神衛生を考えたうえでもよくありません。
また、ホルモンバランスの乱れが原因となるのは妊娠や思春期に伴う口臭です。
このような場合はしかるべき時がたてば改善されるので、深く悩まなくても大丈夫です。
薬の副作用によってドライマウスになる場合もあります。
これは抗鬱剤や血圧を下げる降圧剤によって起こる場合が考えられるので、薬を変えてもらうのも1つの方法です。
この時に、ドライマウスになるからと薬をやめないこと。
今の薬を使っているのは病気を治すためである以上、断薬ではなく調整によってお悩みを解決します。
この聞き慣れない病気は免疫疾患であり、今のところは治療法が見つかっていません。
日本では多くて30万人いると見られ主に女性に発症することが知られています。
症状は目・口内・鼻の乾燥、アレルギーや息切れ、日光過敏などが見られます。
その他には疲れやすさやめまい、集中力の低下などが感じられます。
今できる対策法は唾液を出しやすくする習慣を奨励することや、人口唾液を用いることが挙げられますが、非常に稀な病気ですが適切に共存していくことが求められます。
ドライマウスを改善するには唾液の出やすい習慣をつけることです。
具体的にはよく噛むこと、舌を動かすことが求められます。
良く噛むことのできる食べ物としては、まず固いものが挙げられます。
さらに口の中に残るガムもおすすめです。
そして、唾液の分泌を促進する食べ物として梅干やレモンなどの酸っぱい食べ物もおすすめです。
舌を動かす体操もありますが、普段の会話を増やすだけでも舌が動かせます。
舌が動くことにより唾液の分泌が増えるだけでなく唾液が口内に万遍なく行きわたるのです。
もちろん、水分をこまめに摂ることも効果的です。
口の中のうるおいを保つことで口内を乾燥から守り、免疫機能もアップします。
保湿スプレーでもいいのですが、できれば水を飲むことがおすすめです。
水を飲むと口の中だけでなく体中に水分が行きわたります。
そのため、ドライマウスだけでなく乾燥肌の対策にもなるでしょう。
さらに、水は体の代謝も促すので美容やダイエットにもおすすめです。
より、体をいたわるならぬるめの白湯がいいでしょう。
そして、口呼吸をやめることです。
鼻呼吸ができる場合はとにかく意識が大切です。
一回一回の呼吸を鼻でするように意識すると、いずれ無意識での口呼吸ができるようになります。
鼻呼吸ができない場合は、ひとつは鼻呼吸の練習をすること、そして鼻づまりを治すことが考えられます。
鼻呼吸は口呼吸と違う筋肉を使うため最初は慣れないのです。
また、鼻の方が入ってくる空気が少ない点も慣れる必要があります。
病院で対処してもらう時は、問診と検査によって原因を特定します。
それによって生活習慣を見直すか、使用している薬を変えるかなどが分かります。
ちなみに、口臭測定の際にはどのような成分による口臭なのかもわかります。
ドライマウスの治療は事前に説明がされ、同意のもとで行われます。
基本的なものとしては、口内を保湿し汚れをブラッシングします。
口臭の原因は口内の汚れなのでこれだけでも臭いが緩和します。
つぎに、唾液腺を刺激するためのマッサージが行われます。
耳や顎の近くにあるツボを押すことで唾液が出やすくなりますが、これは自分でも行うことが可能です。
ちなみに、ドライマウスを漢方薬で緩和することも考えられます。
薬の力を借りたいときは漢方薬も選択肢に入れてみましょう。
具体的には麦門冬湯や八味地黄丸、滋陰降火湯などが挙げられます。
このように、ドライマウスはただ口の中が乾くだけでなく深刻な口臭の原因となります。
普段から唾液の出やすい生活を心がけて、潤ったお口を保ちましょう。
なお、ドライマウスは歯周病や虫歯も原因とするものがあるので通常の歯科治療で対策することもあります。