普段顔を合わせる人の口臭はとても気になるものです。
口臭ひとつで初対面の印象が悪くなることもあれば、100年の恋が冷めてしまうこともあるでしょう。
一人ではなかなか気づけない口臭ですが、ここに書かれた経験、生活習慣があるのなら、すぐに口臭の測定や対策に力を入れましょう。
普段顔を合わせる人の口臭はとても気になるものです。
口臭ひとつで初対面の印象が悪くなることもあれば、100年の恋が冷めてしまうこともあるでしょう。
一人ではなかなか気づけない口臭ですが、ここに書かれた経験、生活習慣があるのなら、すぐに口臭の測定や対策に力を入れましょう。
食べ物のにおい、植物のにおい、部屋のにおい、他人のにおい…考えてみれば私たちは意外と臭いについて敏感であることが分かります。
臭いがだめで食べられないものや行きたくない場所がある人も珍しくないでしょう。
そんな中、私たちが最も気にする臭いが口臭なのです。
口臭は世の中の80%ほどの人たちが気にしています。
これは汗臭さと同じくらいで、加齢臭、タバコのにおい、足のにおいよりも多い数値です。
さらに、口臭は男女問わず気になるものなので、異性関係の決め手となることも十分あります。
逆に化粧品や香水、整髪料についてはある程度の男女差が見られ、女性よりも男性が気にする傾向にあります。
口臭が気になる理由は恐らく最も嗅ぎやすい臭いだからでしょう。
簡単に言えば普段の生活において最も鼻に近い位置にあるのが口なので、体臭以上に気になります。
しかも、口臭は硫化水素やメタンガスと言った臭いの強い成分でできているので相手にとっては指摘しなくてもかなりの我慢を強いていることになります。
口臭はデリケートな問題なので注意したくてもできないのが現状で7割の人が我慢しているようです。
さらに、私たちの嗅覚は自分のにおいを感じづらい傾向にあります。
これは嗅覚がマヒするわけではなく、自分のにおいだけ感知できなくなってしまうのが恐ろしいところ。
歯科医で測定してもらうことも一つの手です。
口臭の一番のデメリットは「顔を合わせたくない」と思われることです。
そのせいでコミュニケーションは減り、対人関係もうまくいかなくなってしまいます。
人格に問題がないのですから、非常にもったいないことです。
特に、人の第一印象は合って数秒で決まりますから、初対面の時こそ口臭に気を遣いたいですね。
仕事はコミュニケーションが命です。
コミュニケーションが円滑な職場ほど仕事効率がよく、逆に人間関係の悪い職場ほど仕事の効率が落ちる傾向にあります。
残念ながら口臭の強い人とはあまり話したくないのが本音であるため、せっかくのチャンスや重要な相談を受けられていないことが予想されます。
特に、取引先への営業こそ第一印象が重要です。
その時に口臭がするだけで契約を避けられてしまうことも十分に考えられます。
見た目や振る舞いだけでなく、口臭も立派な身だしなみと言えますね。
恋愛は、親密になるにつれ相手に近づいていきます。
その時に口臭が目立つと雰囲気が冷めてしまいます。
特に、キスをするときにはとても辛い思いをするようで、それだけで気持ちが萎えてしまうことや、それ以降のキスを避けられることが考えられます。
もちろん、女性も十分な注意が必要です。
就職活動は最も第一印象が重要な場面と言えます。
わずか数回の面接で採用が決まるわけですから、その時に口臭がきついと思われたら採用が遠のきます。
職場に採用される人は仕事ができるだけでなく、社内環境を良くしてくれるという要素もあります。
明るい付き合いはきれいな口元から始まります。
他には、電車やバスに乗っている時も口臭が気になります。
電車での飲食でさえ食べ物のにおいが気になるので、それよりも強い口臭も不快感の対象となります。
ちなみに、接客業や美容師の方はお客さんとの顔が近いため、なおさらに口臭対策が必要となります。
ここまで口臭が問題となっていることにびっくりしたかもしれません。
でも、口臭は原因と種類を知ることでしっかり対策することが可能です。
あなたの生活習慣に、心当たりのあるものはないか、些細なものでも探してみましょう。
口臭の原因となるものは大きく分けて口内の汚れ・細菌・ドライマウスです。
まず、口の中で食べかすや古い皮膚が溜まっていきます。
これは歯磨きで落とせるものですが、放置していると、それをエサとする細菌が繁殖します。
この時に口臭の原因物質が発生するのです。
ちなみに虫歯の場合はミュータンス菌が歯を侵食します。
口の中も腸内と同じように善玉菌と悪玉菌がいるので、健康な人でも細菌はたくさんいます。
そのうち悪玉菌が食べかすを腐らせて、硫化水素やメタン化合物のような強い臭いを発する物質を作るのです。
歯や歯茎に溜まっている場合はプラーク、舌に溜まっている場合は舌苔(ぜったい)と呼ばれます。
さらに、歯周病菌が繁殖すると、通常よりも多くのメタン化合物が生じます。
これは硫化水素の20倍の臭さを誇るので、すぐに治療することが求められます。
また、まれに内臓疾患による口臭が起きることもあります。
そして、ドライマウス(口内の乾燥)も気を付けなければいけません。
口の中が乾く原因は唾液が分泌されないことを意味し、口の中の免疫が落ちてしまいます。
唾液には食べ物を消化し、粘膜を守り、さらに殺菌効果もあるからです。
このような口臭の起こる原因はさらに4つに分かれます。
食べ物やたばこなどが原因で起きる口臭を外因的口臭と言います。
これは病気とは関係ないので、原因となるものをやめれば改善できます。
外因的口臭を引き起こすものは主ににんにくやねぎ類・アルコール・コーヒー・タバコが挙げられます。
これらの物質は、口に残るだけでなく胃腸から臭い成分が吸収されることで肺に行きわたり、口臭となってしまうのです。
もちろん肺以外にも行きわたるので体臭としても目立つことがあります。
特に、タバコの場合は禁煙した後もしばらくタバコ臭さが残るほどに強力です。
心理的に口臭があると思い込む場合を内因的口臭と言います。
この状態は口臭症とも呼ばれ実際には口臭がない場合もよくあります。
内因的口臭の原因は強いストレスや不安を抱えていることです。
病院で正確な数値を出してもらうことが一番の安心になるでしょう。
繰り返しますが、内因的口臭は実際に口臭が起きているとは限りません。
そのため、口臭の一般的要因にも当てはまらないのです。
人にはどんなに健康でも口臭がするときがあります。
これを生理的口臭と言います。
たとえば夜寝ている時は舌が動かないので唾液が少なくなっています。
これが朝起きると口臭がする理由です。
他には、緊張した時に唾液が減るのも生理的口臭が起きる原因です。
これは緊張すると交感神経が優位になるためで、コーヒーを飲んだ時にもカフェインの作用で緊張状態になります。
どちらも、一時的なドライマウス状態になるだけなので心配無用です。
そして、改善すべき口臭の多くはこの病的口臭です。
口臭に関わる病気と言えば歯周病菌が発生する歯周病、膿が悪臭を放つ虫歯、唾液が分泌できないドライマウスが挙げられます。
ドライマウスも歯科治療によって改善可能です。
さらに、胃や肝臓の病気や便秘によっても口臭が引き起こされます。
特に便秘は便が留まることで異常発酵を起こしています。
その結果、腸から有害物質が吸収されるので口臭以外にも肌荒れや体力の低下がみられます。
生活習慣に原因がある場合は、そこから改善することが望ましいです。
もし、あなたの口臭が気になるという場合はその原因は病的口臭か外因的口臭である可能性が高いです。
口臭は人付き合いを避けられる大きな原因となるので、毎日を気持ちよく過ごすうえではしっかり治すことが良いです。
まずは、口臭を客観的に測定したうえで対策を考えましょう。