MENU

においの悩み第一位は口臭!その原因のひとつ「臭い玉」って知ってる?

 

ニオイの悩みの中でも、特に口臭は気になるものです。

自身ではなかなか気付きにくい口臭だからこそ、日頃から丁寧な口臭ケアを心がけている人も多いはずです。

歯磨きやデンタルリンスを使用した口内ケアを行ったり、歯だけでなく舌の汚れをきちんと除去したり……様々な口臭ケアを続けているのにも関わらず口臭が消えない場合には、いつの間にか生じていた臭い玉(膿栓)から嫌なニオイが生じている恐れがあります。

臭い玉から口臭が生じているのであれば、根本的な原因となっている臭い玉を解消しない限り口臭が消えないと言っても過言ではありません。

こちらでは、口臭の原因となる臭い玉の正体とその原因そして取り方といった基本的な知識を分かりやすく解説します。

また、臭い玉の他に考えられる口臭の原因についても合わせてご紹介します。

口臭が気になる方は今一度どのような原因から口臭が生じているのかを再確認し、嫌なニオイを効率良く解消するためにお役立てくださいね。

目次

口臭は「臭い玉」のせい?

口内ケアをしっかりと行っているのにも関わらず口臭が解消されなかったりニオイがいつまでも気になったりする場合には、臭い玉が原因となってニオイが生じていることが考えられます。

はじめに、口臭の原因となる臭い玉について詳しく見ていきましょう。

臭い玉って?

膿栓とも呼ばれる臭い玉は黄色・白っぽい色をした球体で、喉の奥の左右にあたる扁桃腺付近に数ミリ程度の大きさで生じます。

数ミリ程度のサイズものがほとんどですが、時には数センチ程度と大きなものが生じることがあります。

臭い玉ができる原因は?

喉の扁桃腺付近に生じる臭い玉は、「日頃の食事で生じる食べ物のカス」や「呼吸や咳の際に喉に侵入してきた細菌の死骸」が混ざり合うことで生じています。

また、喉に侵入してきた細菌の死骸だけでなく、細菌をやっつけようと頑張った白血球の死骸が集まることでも生じるので、風邪を引いた時には特にできやすいとされています。

扁桃腺の形状は人によって異なりますから、臭い玉のできやすさや生じた臭い玉を鏡で見て確認できるかどうかには個人差があります。

しかし、臭い玉はほぼ全ての人に存在するものなので、たとえ見たことがなかったとしても単に見えないところにできているだけかもしれません。

このように、食べ物のカスや細菌・白血球の死骸などが集まって生まれる臭い玉は非常に臭く、そのニオイは下水道やトイレといった嫌なニオイに似ているほどです。

臭い玉自体からも嫌なニオイがしますが、万が一球体を潰してしまうといっそう強烈なニオイが出るようになります。

したがって、

「鏡で喉の奥を見た時に臭い玉を見つけた」

「口臭ケアを行っているのにニオイが解消されない……もしかして臭い玉があるのでは」

と臭い玉を取る際には、潰さないようにする必要があります。

臭い玉の取り方

鏡で喉の奥を見た時に臭い玉を発見したら、指や綿棒などを使って自力で取り除きたくなるかもしれません。

しかし、ほじくり返すように無理に喉の奥を刺激すると喉粘膜や扁桃腺を傷付けることになりますし、時には傷ついた粘膜から細菌が侵入して感染症が引き起こされることもあります。

臭い玉を取ろうと喉を傷付けてしまえば、臭い玉による嫌なニオイ以上に健康を阻害する結果になりかねませんよ。

臭い玉を自力で取る際には喉や扁桃腺を傷付けず、また臭い玉を潰さずに除去しましょう。

うがい

臭い玉を潰さないようにしながら喉や扁桃腺を傷付けない安全な取り方として、まずうがいによる方法がおすすめです。

単なるうがいではなく、できるだけ多くの水を口に含んで発声するようにうがいをし、水を吐き出す際には喉の奥の汚れを取り除くイメージで唾液も一緒に出しましょう。

何度か繰り返すと唾液と一緒に臭い玉が取りやすくなりますよ。

また、効果を実感できる・できないには個人差がありますが、うがいに使用する水の代わりにイソジンをはじめとした「うがい薬」を取り入れると臭い玉が取れやすい、という人もいます。

折角ですし試してみる価値はありそうですね。

鼻うがい

鼻から流し込んだ塩水を口から吐き出す鼻うがいでは、鼻から喉に塩水が流れる時の刺激で臭い玉を洗い落とすことが可能となります。

  1. 洗面器をはじめとした容器に塩水を入れます。この塩水は「水と塩を9:1の割合」を意識して作りましょう。
  2. 鼻の片方を指で抑え、もう片方の鼻の穴から塩水を吸い込みます。この時、頭を下に向けておくと吸い込んだ塩水を吐き出しやすくなります。
  3. 吸い込んだらすぐに塩水を口から出します。
  4. もう片方の鼻からも塩水を吸い込んで同様に行います。
  5. 両方からの鼻うがいを数回繰り返します。

鼻うがいのコツを掴むまでは上手にできないかもしれません。

しかし、鼻うがいは臭い玉の除去のみならず風邪予防や鼻の中からの皮脂のニオイ除去にも役立ちます。

毎日の習慣として続けていけば、口臭予防&風邪予防と一石二鳥ですね。

痰を出すイメージで咳をする

くしゃみや咳の勢いで臭い玉が口から飛び出てくることもありますから、喉の奥の痰を吐き出すイメージで咳をする方法もまた取り方の1つとなります。

上記でご紹介しました鼻うがい・うがいの方法で「あともう一息で取れそうなのに!」という時に勢い良く咳をするとスッキリ取れますよ。

しかし、咳をしすぎると喉への負担となって炎症を引き起こすこともありますから、咳に頼りきりの取り方はNGとなります。

あくまでも咳で取ろうとするのは程々にしておき、基本は鼻うがいやうがいを上手に使いましょう。

耳鼻咽喉科で除去してもらう

臭い玉の量が多かったり除去が困難だったりする場合には、耳鼻咽喉科で医師に取り除いてもらうのが1番安全で確実な方法となります。

下手に喉を触れば、当然それだけ喉や扁桃腺を傷付けて思わぬ感染症を引き起こすリスクがたかまります。

診療代は必要となりますが、安全性や確実性で考えると最も効果的な除去方法こそが耳鼻咽喉科の受診と言えますよ。

口臭のその他の原因は?

いつの間にか喉に生じていた臭い玉は口臭の原因となりますが、決して臭い玉だけが嫌なニオイの原因ではありません。

口にする食べ物や体内環境そして口内トラブルなど、口臭が生じる原因には様々なものがあります。

最後に、口臭を引き起こす原因とその対処法についてご紹介しますので、口臭が気になる人は該当しているかどうかのチェックをしてみてくださいね。

口臭の原因に思い当たる節がある場合には、それぞれの原因を根本的に解消できる対処法で嫌なニオイとできるだけ早くお別れしちゃいましょう。

舌苔が原因

舌苔とは、舌の表面に苔のように白く付着した汚れの一種のことで、舌の潤いを守ったり口内細菌のバランスを保ったり、さらには舌の細胞や味蕾を保護する役割を担っています。

しかし、舌苔には多くの細菌・細菌の餌となるタンパク質があり、細菌が舌にある餌を分解する際にはニオイ物質「揮発性硫黄化合物」が発生し口臭を引き起こします。

健康で汚れのない舌全体の色はピンク色や薄い白色です。

一方、厚い舌苔が付着している舌表面の色は、部分的に黄褐色や茶色そして黒っぽい色となっていますから舌の色で確認してみてください。

対策

上記のように良い役割も担っている舌苔は完全に悪いものというわけではありませんが、舌苔が口臭を引き起こす一因です。

そこで、舌苔をある程度除去することで気になる口臭を取り除きましょう。

  1. 鏡の前で舌を大きく出し、舌苔の位置を確認します。
  2. 舌苔除去用の舌ブラシを水に濡らし、できる限り舌の根元に近いところにブラシを当てます。
  3. 舌の根元から舌先までブラシを優しく滑らせるように撫でて舌苔を除去します。ブラシを往復がけすると舌を傷付けてしまうのでNG。
  4. 舌表面を滑らせた舌ブラシには舌苔が付着していますから、一度水ですすいでブラシの汚れを落とします。
  5. 舌ブラシに汚れが付着しなくなるまで1~4を何度か繰り返します。舌ブラシに何も付かなくなったら終了です。

舌苔は上記の方法で簡単に落とすことができますし、口臭解消にも即効性がありますよ。

しかし、口臭をできる限り予防したいからといって1日に何度もすれば良い、というものではありません。

舌が傷付き味覚に乱れが生じることもありますから、必ず1日1回までに留めておきましょう。

朝のタイミングで行えば、その日1日の口臭をグッと抑えられますよ。

また、普段使用している歯ブラシでも舌苔の除去は可能ではありますが、舌を傷つける恐れもありますから専用の舌ブラシを使ってのケアが1番ですよ。

ドライマウスが原因

口腔乾燥症とも呼ばれるドライマウスは、その名の通り唾液の分泌量の低下から口の中が乾燥してしまう症状です。

ドライマウスの原因としては、大きなストレスや加齢さらには口呼吸のほか、糖尿病や腎臓病や自己免疫疾患などの病気が挙げられ、時には服用している薬の副作用として生じることもあります。

そもそも唾液には、口内細菌の繁殖を抑制する「殺菌作用」や「再石灰化の促進作用」といった口内環境を健やかに保つためには欠かせない働きがあります。

つまり、唾液の分泌量の低下が生じれば、口内細菌が繁殖しやすくなったり虫歯が生じやすくなったりと様々な口内トラブルのリスクが高まります。

さらには、上記でご紹介しました舌苔もドライマウスによって生じやすくなるのです。

口内細菌の繁殖自体でも口臭が引き起こされますが、虫歯や舌苔そして口内環境の悪化から生じる歯周病が口臭をさらに悪化させます。

したがって、ドライマウスから口臭が生じている場合には、このドライマウスの原因に応じた対処法を行う必要がありますよ。

対策

とは言え、服用している薬の副作用からドライマウスが生じていたとしても、薬の服用を勝手にやめるわけにはいきません。

歯科医院で行われているドライマウスの治療を受けたり、口内保湿ジェルを使用したりといった対処療法を実践しましょう。

無意識のうちに行っている口呼吸が原因となっている場合には、やはり口呼吸から鼻呼吸へとシフトするのが1番の解決策です。

口呼吸改善グッズを試したり専門の歯科医師や医師に相談したりといった方法で無理なく鼻呼吸へとシフトできますよ。

自力で口呼吸から鼻呼吸へのシフトが難しい場合には、専門の医師に相談しましょう。

タバコが原因

喫煙者の人にとってはあまり気にならないかもしれませんが、タバコのニオイ自体も口臭を強める原因となっています。

さらには、タバコに含まれるニコチンやタールといった有害物質は様々なアプローチから口臭を強めます。

まず、ニコチンや一酸化酸素は唾液の分泌量を低下させますし、粘着性が高く口内に付着しやすいタールは口の中をいつまでもタバコ臭くさせてしまいます。

これらの有害物質のみならずタバコの中に多く含まれている様々な有害物質は、口内環境を悪くして口臭の原因にもなる歯周病を引き起こします。

対策

「百害あって一利なし」と言われることの多いタバコは、含まれている様々な有害物質が原因となって口臭を強めます。

喫煙者の人が口臭を緩和するにあたっての最も効果的で即効性のある方法としては、やはり禁煙することです。

とは言え、依存性が高くなかなかやめられないからこそ、タバコは非常に厄介なのです。

だからと言って最初から禁煙を諦めてはいけません。

少しずつの減煙から禁煙を目指すことが大切になりますよ。

 

  • ドライマウスを解消するために水をこまめに口にし、水分補給をしっかりと行う
  • 水やマウスウォッシュで口の中をすすぎ、口内環境を整える
  • 舌や歯を磨き、タバコ由来の有害物質を少しでも多く取り除く
  • 喫煙後には深呼吸をして体内に溜まったタバコの煙を出し切る
  • 唾液の分泌を促進しながら口臭予防成分の得られる口臭予防アイテムを口にする

上記のように、煙草を吸った後や日頃の口内ケアを少し加えるだけで口臭を抑えられますよ。

タバコによる口臭を改善するには禁煙が1番の方法ではありますが、減煙から禁煙を目指していく中で平行していきたいですね。

コーヒーが原因

眠気覚ましに効果を発揮するカフェインが豊富なコーヒーは、仕事中や朝食時に飲む人が多いのではないでしょうか?

実はコーヒーもまた口臭の原因として挙げられます。

まず、カフェインには眠気覚ましの効果以外にも利尿作用があり、普段よりも多くの水分を排出することから水分不足に陥りやすくなります。

体内の水分量が減少するのと同時に唾液の分泌量が減少しますから、ドライマウスから口臭が引き起こされます。

利尿作用による水分不足のみならず、コーヒーに含まれる酸味が口の中を酸性に傾けることでも口臭を引き起こします。

口の中が酸性の状態にあると細菌が繁殖しにくいように思えますよね。

実は逆で、唾液による殺菌作用が発揮されないために細菌が繁殖し口臭が発生しやすい状態なのです。

また、カフェインは胃液の分泌を促進するという作用もあります。

食後のコーヒーは食べ物の消化を助けるという良い効果が得られる一方、空腹時の飲用は増加した胃液によって胃の荒れが生じる原因となります。

胃が荒れると消化不良が生じ、うまく消化されなかった胃の中の内容物からの悪臭が口臭として放出されるようになります。

対策

意外にも口臭の原因となるコーヒーですが、飲み方や飲んだ後のケアで口臭を緩和できますよ。

まず、水を飲みながらコーヒーを飲むだけで口臭のリスクを減らせられます。水を一緒に飲めば利尿作用によって失われる水分や唾液を補えますし、コーヒーによって口の中が酸性に傾くのを防ぐことが可能になります。

また、空腹時や喉の乾きを感じる時にはコーヒーを飲まないようにしたり、コーヒーを飲みすぎないように量を調整したりといった飲み方の工夫でも口臭を抑えられます。

コーヒーに入れる砂糖やミルクもまた時間の経過と共に口臭を引き起こすほか、虫歯リスクを高めますから使用する量を減らしたいですね。

コーヒーを飲んだ後に「ガムを噛む」「マウスウォッシュやデンタルリンスで口の中をすすぐ」といった習慣を定着させれば、コーヒーから酸性に傾いた口内環境を正常に保ち口臭予防に役立ちます。

にんにくが原因

食べると口が臭くなる食べ物としても有名なにんにくですが、そのままの状態のにんにくからはあの強いニオイは出ません。

実際、そのままの生にんにくからはニオイがほとんどしませんよね。

しかし、調理の過程で切る・叩く・潰すといった調理の過程で傷付き、にんにくに含まれるアリインという成分がアリナーゼという酸素に分解されるとニオイ物質「アリシン」が生成されます。

生にんにくからはニオイがしないのに調理過程からニオイが生じるようになるのは、にんにくの組織が調理過程で破壊され、別々の組織内に存在するアリインとアリナーゼとが反応してニオイ物質であるアリシンが発生するからだったのです。

このアリシンは体内で分解されると様々な成分が生じますが、その中でも「アリルメチルスルフィド」はにんにく特有の強烈なニオイの原因となります。

口の中に残ったアリルメチルスルフィドこそが、あのにんにく由来の強烈な口臭を引き起こしていたのです。

さらには、アリルメチルスルフィドが体内に吸収され血液を介して全身を巡った後に、肺から呼気として排出されても口臭を強めてしまうのです。

アリルメチルスルフィドが血液を介して全身を巡った後は、体臭や口臭からニンニクの強いニオイが放出されます。

対策

体内からアリルメチルスルフィドが消えるまで16時間前後かかることもあり、完全にニオイが出なくなるまで2日間かかります。

したがって、アリルメチルスルフィドが体内からなくなるまでの間にニオイのケアを行ったり、アリルメチルスルフィドの排出を早めたりといった対処が有効な手段となります。

まず、「にんにくを食べてから1時間以内」と期間限定ではありますが、緑茶を飲むことが口臭対策に役立ちますよ。

緑茶に含まれているカテキンフラボノイドという成分が持つ殺菌消毒効果によってニオイの原因が少なくなり、嫌な口臭を抑えられます。

さらには、緑茶には利尿作用からアリルメチルスルフィドを尿と共に体の外へと排出するのを助けてくれますよ。

水分補給をきちんと行った上で運動をしたりサウナに入ったりして汗をかけば、汗と一緒にアリルメチルスルフィドを体の外に排出することも可能となります。

しかし、この時の汗はにんにく特有のニオイがしますから注意が必要です。

緑茶と同様にニオイを抑える効果のある食べ物としては、高い消臭作用を誇るポリフェノールに富むりんごが挙げられます。

4分の1個程度のりんごでニオイを抑えられますが、にんにくを食べてからできるだけ早いタイミングで摂り入れるようにしましょう。

また、体内のアリルメチルスルフィドに作用して消臭効果を発揮する薬、そして一時的に口臭を抑えられるブレスケアアイテムを上手に取り入れることももちろん有効です。

加齢が原因

加齢と共に様々な変化が体に生じますよね。その中でも「唾液の分泌量の低下」「内臓機能の低下」といった変化が口臭を引き起こす原因となります。

まず、年齢を重ねるごとに唾液を分泌する唾液腺の機能や口周りの筋肉の低下から、唾液の分泌量が減少します。

先述の通り、唾液の分泌量が低下してドライマウスに陥ると、唾液が持つ殺菌作用が十分に発揮されずに口臭が生じるようになります。

加齢によって体の様々な機能が衰えますが、特に胃や腸そして肝臓機能の低下が口臭に大きく関係しています。

肝臓は体内で発生する有毒なアンモニアを無毒な尿素へと解毒して体の外へと排出するという大切な役割を担っています。

肝臓の機能が低下すればアンモニアの解毒排出が十分に行われなくなり、尿素へと解毒できなかったアンモニアが血液を介して全身を巡るようになります。

全身を巡ったアンモニアが肺から呼気として排出されると、口臭がアンモニア臭くなるのです。

また、胃や腸などの消化器官が弱まると、食事として摂取した食べ物の消化不良が起きたり腸内環境が乱れて便秘が生じやすくなったりします。

胃や腸の内容物がスムーズに消化吸収を経て体の外へと排出されれば嫌なニオイ物質は生じません。

しかし、消化器官の機能低下から胃のトラブルや便秘が生じると、異常発酵・腐敗した食べたものからアンモニアをはじめとした多くのニオイ物質が発生し、呼気として排出されれば強い口臭へと繋がるのです。

対策

<唾液の分泌を促進する>

唾液の分泌を促進する簡単な方法としては、お酢を積極的に摂取することです。お酢の酸っぱい刺激によって唾液の分泌できるほか、殺菌作用から口内細菌の繁殖を抑制できます。

また、噛むという動作から唾液の分泌を促せられるガムの中でも、特に歯に良い効果をもたらすキシリトールが100%使用されているものを取り入れるのも良いですよ。

さらに、口の中で舌を大きく円を描くように360°回して動かす舌運動では、唾液の分泌を促しながら口周りの筋力を高めてシワやほうれい線対策にも役立ちます。

口の中の運動だけでなく、体を動かしてストレスを解消することも唾液の分泌促進には欠かせません。

というのも、唾液の分泌は自律神経のコントロール下にあり、自律神経の乱れの原因となるストレスを運動によって解消できるからです。

ストレス解消法として運動を取り入れる際には、ウォーキングやジョギングそしてサイクリングといった有酸素運動がおすすめですよ。

<腸や肝臓といった内臓機能をサポートする>

腸内環境を整えるには、整腸作用のある食べ物を意識的に摂取すると共に、肉類や油ものといった腸に負担をかけるものや食べ過ぎを控えるといった食生活の改善が必要となります。

まず、整腸作用に優れた食品としては、乳酸菌を豊富に含むヨーグルト・キムチや味噌といった発酵食品、そして野菜類・海藻類・きのこ類・果物類に多く含まれる食物繊維、はちみつ・にんにく・アスパラガスに豊富なオリゴ糖が挙げられます。

つまり、肉類や油ものといった食べ物を控えながら、様々な野菜類や果物類をまんべんなく摂取することこそ腸内環境の正常化では大切な心掛けなのです。

味噌や醤油をはじめとした発酵食品や海藻類や野菜類といった食材をふんだんに使用する和食を中心とした食生活へとシフトすれば、無理なく自然に腸内環境を整えられますよ。

次に、肝機能を高める際に必要なことは何かというと、やはりお酒を飲みすぎないことや体の様々な機能を低下させるストレスを溜めないようにすることが挙げられます。

とは言え、忙しい現代社会で暮らしていると飲まずにストレスを溜めないようにするのは難しいですよね。

そこでおすすめなのが、肝機能を高めたり回復したりできる食材を摂り入れることです。

特に、肝機能をサポートする成分「オルチニン」を豊富に含むしじみ、良質なタンパク質が豊富に含まれている納豆は肝機能の向上には優れた効果を発揮しますよ。

歯周病が原因

歯周病とは歯垢内に多く存在する口内細菌によって歯茎に炎症が生じ、歯と歯茎の隙間が広がって歯垢や歯石が溜まりやすくなるほか、最終的には歯を支える骨までもが溶けてなくなってしまう病気のことです。

歯周病が生じると歯と歯茎の隙間「歯周ポケット」が広がり、拡がった歯周ポケットに歯垢や歯石が溜まりやすくなることで余計に歯周病が進行していきます。

歯垢や歯石が溜まりやすいということは、口臭を生み出す口内細菌が繁殖しやすい状態であると言っても過言ではありません。

歯周病から口内で繁殖した細菌が食べ物のカスをはじめとしたタンパク質を分解すると、「腐った玉ねぎのようなニオイ」のするメチルカプタンや「腐った卵のようなニオイ」のする硫化水素が発生するため、歯周病特有の口臭が引き起こされるようになります。

対策

歯周病から生じる口臭への対策としては、やはり歯磨きを毎日きちんと行うことと定期的に歯科医院を受診して歯を綺麗にしてもらうことが大切になります。

歯科医院は「歯に何らかのトラブルが生じてから行くところ」というイメージがありますよね。

しかし、口臭や歯周病の予防改善には、歯を健康に美しく保つために歯科医院を受診する「予防歯科」の心掛けが大切になりますよ。

特に、歯科医院では専門の器具を使用して歯に付着した汚れや歯石そして歯垢を除去してもらえますから、日頃のセルフケアでは落とせなかった汚れや歯垢を綺麗にすることが可能ですよ。

こまめに口の中を綺麗にすることこそ、歯周病由来の口臭のみならず歯周病の予防の基本となります。

歯磨きをはじめとした自分で行うオーラルケアと共に、定期的な歯科医院の受診によって歯周病や歯周病による口臭の改善予防を意識的に行っていきたいですね。

まとめ

「日頃の食事で生じる食べ物のカス」や「呼吸や咳の際に喉に侵入してきた細菌の死骸」など、鏡で確認できなかったとしても普段の生活を送っていればいつの間にか生じる臭い玉は口臭の原因となります。

もしも鏡で喉の奥を確認した時に臭い玉を確認した場合には、指や綿棒で何度も触ったりほじくり返したりしてはいけません。

自力で取り除く場合には、臭い玉を潰さずにそして喉や扁桃腺を傷付けずに行える「うがい」「鼻うがい」「痰を出すイメージで咳き込む」といった方法での除去を心掛けるようにしてくださいね。

しかしながら、安全性や確実性を踏まえると、耳鼻咽喉科で医師に除去してもらうことが1番です。臭い玉を発見したり気になったりした場合には、速やかな耳鼻咽喉科への受診が口臭改善には最適ですよ。