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妻・娘に言われた「パパの枕臭い!」イヤな加齢臭、塩シャンプーで予防できる?!

 

就寝時や起床後などのタイミングで「あれ?枕がくさい」と気になったり、彼女・妻・娘から「枕がくさい」と指摘されたりすると、どうしても加齢臭が悩みの1つとなりますよね。

若い頃は「加齢臭なんてまだまだ先の話だし」と思っていたのに、いつの間にか自分自身から出た加齢臭で枕が臭くなっていた……とショックを受ける男性は少なくはありません。

とは言え、加齢臭は年を重ねるごとに自然と生じる加齢現象の1つですし、加齢臭対策をきちんと行えばニオイをグッと抑えられます。

特に、枕のニオイが気になる場合には、「頭皮や髪のケア」そして「枕のニオイ対策」がポイントとなります。こちらでは、気になる加齢臭の原因やその対策、枕のニオイの解消方法を分かりやすくご紹介します。

目次

どうして枕が臭くなる?

娘に言われてしまった・・・「パパの枕が臭い。」

枕から加齢臭のニオイがしたり枕カバーや枕自体が茶色く変色したりと、毎日使用する枕だからこその悩みがつきまといますよね。

自身で枕のニオイが気になり始めた、あるいは彼女・妻・娘から「枕がくさい」と言われたものなら大変ショックを受けてしまいます。

ショックを受けながらも「枕の加齢臭は年齢によるものだからどうしようもない」と諦めてはいませんか?

確かに加齢臭は加齢現象の1つではありますが、嫌なニオイの発生にはきちんと原因やメカニズムがあります。

それらの原因やメカニズムに応じた対策を正しく行えば、嫌な枕のニオイもグッと抑えられますよ。

枕のにおいの原因は?

枕のニオイの原因としては「加齢臭とミドル脂臭」といった加齢臭によるものと、「汗や皮脂」「よだれ」の加齢臭以外の汚れによるものとに分類されます。

加齢臭とミドル脂臭

枕から嫌なニオイがする大きな原因としては、頭部~首の後ろから出る加齢臭とミドル脂臭です。

では、加齢臭と並んで大きな原因として挙げられるミドル脂臭は何でしょうか?

ミドル脂臭とは汗に含まれている乳酸が、皮膚の常在菌として存在するブドウ球菌に分解されることで生じるニオイ物質「ジアセチル」が原因となって生じるニオイです。

特に、運動不足の人の汗には多くのアンモニアや乳酸が含まれているため、汗自体からも嫌なニオイがするほか、ジアセチルが生じやすく強いミドル脂臭が出るようになります。

睡眠中に分泌される汗や皮脂

また、睡眠中に生じる汗もまたニオイの原因です。睡眠中は特に体を動かすこともありませんし汗をかかないように思えますが、睡眠中は非常に多くの汗をかいています。その汗自体が「汗臭」としてニオイが生じますし、上記のミドル脂臭の原因となります。

枕と接する頭部~首の後ろは、体の中でも皮脂腺が多く分布する部位の1つなので、汗とともに多くの皮脂も分泌されます。

汗のみならず皮脂までもが餌となり、雑菌の増殖を引き起こし嫌なニオイのリスクを高めてしまうのです。

口呼吸の人は要注意!よだれもニオイの原因に

そして意外なニオイの原因として挙げられるのが、よだれです。

睡眠中に鼻呼吸を行っていて、口が閉じていてよだれが出ていなければ問題ありません。

しかし、睡眠中に口呼吸になっている人の口内では唾液による殺菌作用が正常に働かず、口の中でどんどん雑菌が繁殖している状態にあります。

そんな口内のよだれが枕へと染み込んでしまうということは、多くの雑菌がよだれを介して枕へと侵入していると言っても過言ではありません。

しかも、睡眠中の枕は「汗による湿度」「体温による温度」「餌となる皮脂」といった雑菌の繁殖には最適な状態にあり、よだれから侵入した菌がどんどん増えていくばかりです。

「目を覚ますといつも口が開いている」「枕がよだれで湿っていることがある」「いびきの自覚がある」といった自覚がある人は、口呼吸によって増殖した雑菌がよだれによって枕に付着し、嫌なニオイを引き起こしている恐れが十分に考えられますよ。

加齢臭の原因って?

ミドル脂臭がニオイ物質「ジアセチル」が原因となるのに対し、加齢臭では皮脂腺内の脂肪酸と過酸化脂質とが結びついて生じるニオイ物質「ノネナール」が原因となります。

ミドル脂臭は主に30~40代の男性に生じやすく、ジアセチルが持つ「少しの量でも強いニオイを放ち拡散しやすい」という性質から枕のニオイを強めます。

一方、加齢臭は皮脂の分泌量が最も活発になる40~50代以降で出やすく、一度衣類に染み付くと除去しにくいという特徴があります。

生じる原因やメカニズムそして生じる年齢に違いがあることから、ミドル脂臭と加齢臭とは全く別のものであると認識し、それぞれに応じた対策を行う必要があります。

なぜ枕から加齢臭?

ミドル脂臭と加齢臭とでは原因となるニオイ物質や生じるメカニズムが異なりますが、汗や皮脂がニオイの根本的な原因として共通しています。

したがって、ミドル脂臭も加齢臭も皮脂腺が多く存在する部位から特に強く生じます。

皮脂は皮膚を乾燥から守るために分泌されるものなので全身に分布しますが、先述の通り頭部~首の後ろといった部位には特に多くの皮脂腺が存在します。

頭部~首の後ろには皮脂腺が特に多く分布すること、ミドル脂臭や加齢臭は皮脂や汗が原因となること、そして枕が皮脂腺の多い部位に長時間触れることの3つの要因が合わさるからこそ、枕からニオイが出るようになるのですね。

枕のクサイにおいを防ぐ!

枕のニオイを取るための対策方法としては、ミドル脂臭や加齢臭を根本的に解消するための「髪の毛や頭皮の洗浄」はもちろん、枕カバーや枕自体の洗浄といった枕の対策も欠かせません。

ミドル脂臭や加齢臭にアプローチすると同時に、枕についたニオイの解消・予防をきちんと行えばニオイを激的に解消できますよ。

対策方法を紹介!

枕のニオイを軽減するにあたり「正しいシャンプー方法で髪と頭皮を清潔にすること」を基本として加齢臭を根本的に解消していく中で、枕カバーや枕自体のニオイや汚れを綺麗にしていくことがポイントとなります。

正しいシャンプー方法で髪と頭皮を清潔に

頭部~首の後ろから加齢臭やミドル脂臭が生じる主な原因は、きちんと洗い落とせずに頭皮や皮膚に蓄積した皮脂です。

特に、加齢に伴って分泌される皮脂の粘り気が増し、洗い落としにくくなりますから入念に洗う必要があります。

そこで、頭皮や首の後ろの皮脂を毎日のお風呂できちんとオフできるように、正しいシャンプー方法を身につけましょう。

ブラッシング

お風呂に入る前の髪が乾いた状態の時に、目の粗いブラシでのブラッシングで髪に付着した汚れやホコリをある程度除去します。

すすぎ・泡立て

シャンプーを使用する前には、お湯で頭皮や髪全体をしっかりとすすぎます。

手に取ったシャンプーを手のひらでしっかりと泡立ててから頭に乗せます。

マッサージ

柔らかい指の腹を使って頭皮をマッサージするイメージで、頭皮・髪全体を洗います。特に、加齢臭が強く出る頭の後ろ~首の後ろは意識して洗いましょう。

泡立ちにくい人は頭皮の皮脂分泌量が多い傾向にありますから、2度洗いがおすすめです。

洗い流す

シャンプーの後に泡を洗い流す際には、すすぎ残しの無いようにしっかりと!

すすぎ残しとなったシャンプーはニオイの原因となるだけでなく、薄毛の原因になりますよ。

男性ホルモンの影響によってどうしても皮脂の分泌量が多くなりがちな男性ですが、正しいシャンプー方法で毎日きちんと皮脂を洗い落とすことでニオイの予防・解消が可能となります。

ただし、より多くの皮脂を除去したいからとゴシゴシと力強く洗ったり、爪を立てて洗ったりすると頭皮を健やかに保つために必要な皮脂までも洗い流すことになります。

過剰な皮脂の除去は「必要な皮脂を補おう」と作用させてしまい、かえって皮脂分泌量の増加を引き起こします。

したがって、必ず指の腹を使って頭皮を優しくマッサージするように優しく洗うようにしてくださいね。

枕カバーのニオイを落とす

「枕カバーはあまり洗わない」という人は少なくはありません。

しかし、枕からの嫌なニオイを解消・予防するにあたり、枕カバーは「2~3日に1回」を目安にこまめに洗うようにしましょう。

何枚か洗い替えを用意して、常に清潔な状態のものを使用するとgood!

また、加齢臭の原因であるノネナールは繊維の奥深くまで侵入し、脂肪酸と過酸化脂質が結びついて生じていることもあり通常通りに洗濯するだけではなかなか落としにくいという嫌な性質があります。

既にノネナールをはじめとしたニオイ物質や汚れが染み付いている枕カバーの場合には、40度ほどのぬるま湯と酵素系漂白剤とを使用した浸け置き洗いがおすすめです。

40度ほどのぬるま湯を張った枕カバーを浸けておく容器に、酵素系漂白剤(使用する酵素系漂白座時に表記されている分量に応じた量)を混ぜ入れて30分~2時間ほどつけ置きます。その後、普段と同じ洗濯方法で洗うだけで完了!

汚れが気になる部分は直接酵素系漂白剤をかけて揉み洗いをしてから浸け置いておくと綺麗に落とせますよ。

酵素系漂白剤を使用する際にはゴム手袋を使用するなど、手が荒れないための対策をお忘れなく。

枕自体も清潔に

枕の嫌なニオイの原因である雑菌は、温度・湿度・皮脂や汚れなどの餌といった条件が揃うと繁殖します。

これは裏を返せば、乾燥して湿気を飛ばしたり皮脂や汚れなどの餌を取り除いたりすれば雑菌の繁殖を抑えられるということです。

そばがら・羽毛・ウレタンなど枕の種類に応じた日陰干し・天日干しなどの方法で、こまめに枕を干して湿気を飛ばしましょう。

室内干しの場合でも椅子に立てかけておく・窓際の日が当たる場所に置いておく・通気の良いところに置く、といった簡単な方法で湿気を除去できますよ。

枕を清潔にするにあたって一番効果的な方法は、やはり丸洗いすることです。

ウォッシャブルの枕に買い替えてこまめに丸洗いすると、汚れや雑菌の繁殖によるニオイを根本的に解消できますよ。

また、防ダニ・抗菌・消臭といった効果が期待できる枕もお手軽な価格で発売されていますから、長年使用している枕のニオイが気になる場合には買い替えるのも手です。

塩シャンプーがいいってホント?

頭皮環境を健やかな状態に改善し、余計な皮脂分泌やニオイの原因となる雑菌・皮脂・フケを抑えられるシャンプー方法として「塩シャンプー」が注目を集めています。

もちろん上記でご紹介しました正しいシャンプー方法も加齢臭には大変効果的ですが、安く簡単に始められる塩シャンプーを新たな加齢臭対策として始めてみてはいかがでしょうか?

そもそも塩シャンプーって?

塩シャンプーとは何かというと40度前後のお湯に粗塩を入れ、塩に含まれるナトリウムイオンが持つ殺菌効果やタンパク質の除去効果によって頭皮の汚れ・皮脂・フケを洗い落とす方法です。

昔から殺菌作用があることで知られる塩を、頭皮の環境改善に活用する方法こそが塩シャンプーなのですね。

お湯と粗塩のみの使用なので、頭皮や髪への刺激が少なく優しいシャンプー方法となっています。

また、塩シャンプーで頭皮をマッサージすると頭皮の血行が改善されてデトックス効果も得られるようになり、髪の毛が生まれ変わる・強い髪を維持するための栄養が頭全体に行き渡りますよ。

普通のシャンプーとの比較

市販されている多くのシャンプーには、泡立ちを良くする・洗浄力を高めるために合成界面活性剤が使用されています。

合成界面活性剤が含まれているシャンプーは、よく泡立ちますし洗浄力も高く頭皮の汚れや皮脂の除去には非常に役立ちます。

しかし、洗浄力が強すぎるため頭皮を健やかな状態に保つための皮脂までもが洗い流されてしまい、頭皮の乾燥やフケの増加に加えて失われた皮脂を補おうと皮脂分泌量が増加します。

したがって、頭皮環境の乱れから生じている加齢臭には、普通のシャンプーが持つ強い洗浄力による皮脂の除去よりも、塩シャンプーでの優しく頭皮環境を整えられる方法が適しているとされています。

塩シャンプーの方法

ブラッシング

シャンプー前のタイミングに、髪の毛を目の粗いブラシで丁寧にブラッシングします。

1日の中で髪に付着した汚れ・ホコリ・皮脂・整髪料・抜け毛を落とすことで、シャンプーの洗浄力に頼らずに頭皮や髪を清潔にしやすくなります。

ここは普通のシャンプーと同じです。

塩シャンプー作成

40度ほどのお湯を張った洗面器に、粗塩を大さじ1杯入れてよくかき混ぜます。

生成された塩ではナトリウムがイオン化しにくく、タンパク質の除去効果を十分に得られません。

なので、使用する塩はナトリウムがイオン化しやすい粗塩を使用してくださいね。

湯シャン

お湯だけのシャンプーで頭皮や髪の毛の汚れを落とします。

ヘアスプレーやヘアワックスなどの整髪剤はお湯だけでは取り除けませんから、必ず塩シャンプーの前に市販のリンスやトリートメントを使用して洗い落としましょう。

塩シャンプーに浸ける

お湯だけのシャンプーをした後、市販のリンスやトリートメントで整髪剤を落とした後のタイミングで2の塩シャンプーに頭ごと浸けます。

髪を洗面器の中で泳がせるようにするだけでも十分に綺麗になります。

マッサージをして洗い流す

塩シャンプーを全体に染み込ませたら、柔らかい指の腹を使って地肌を揉むこむイメージでマッサージしましょう。

地肌のマッサージが終わったら、すすぎ残しの無いように入念にシャワーで洗い流します。

塩が頭皮に残ると大きなダメージとなりますから、きちんと洗い流すようにしてくださいね。

塩シャンプーを行う目安としては「3日に1回程度」の頻度がおすすめです。

また、頭皮に塩シャンプーをつけにくい場合には、細い口のついた容器に入れて髪にかけるようにするとシャンプーしやすくなりますよ。

注意点

塩シャンプーの効果が出始めるのは「悪くなった頭皮環境が正常な状態へとリセットするのに要する1~2ヶ月後」と、決して即効性が得られるわけではありません。

それに、いきなり今までのシャンプー方法から塩シャンプーへと移行すると、「髪がベタつく」「頭皮のニオイが余計に悪化した」といった悪い点ばかりが目立ちます。

したがって、塩シャンプーを始める際には塩シャンプーをした次の2日間は普通のシャンプー・リンスを使用する、というようにまず使用していたシャンプーやリンスと併用するようにしましょう。徐々にシャンプーの頻度を減らしていくと同時に、塩シャンプーの日を増やして行くとスムーズに移行できますよ。

塩シャンプーを加齢臭対策の一環として取り入れる際には、頭皮や髪の状態と相談しながら長いスパンで頭皮環境を整えていくイメージで続けていきましょうね。

まとめ

頭皮や首の後ろといった加齢臭やミドル脂臭が生じやすい部位と長時間密着する枕だからこそ、嫌なニオイが蓄積されやすく取り除きにくいことが分かりました。

正しいシャンプー方法や塩シャンプーを取り入れて加齢臭を根本的に解消していくと同時に、枕カバーや枕自体へのニオイケアを行って昨日よりも少ない加齢臭・臭わない枕を目指しましょう。

枕のニオイは比較的すぐに取り除けますが、加齢臭自体の抑制はただちに行えるというわけではありません。

すぐに加齢臭が改善されないからと諦めるのではなく、毎日コツコツと加齢臭対策を続けていくことが大切ですよ。

近い将来の自分自身がニオイに悩まずに済むよう、今日からできることを着実に行っていきたいですね。