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20代も「加齢臭」?!不快な加齢臭が始まるのはいくつから?対策は??

 

「オヤジ臭」とも呼ばれる「加齢臭」は、40歳を過ぎた中高年の男性から出始めるイメージがありますよね。しかし、加齢臭は男性に限ったものではなく男女問わず生じる加齢現象で、時には20代といった若い年代でも加齢臭が出始めることがあります。

したがって、「加齢臭は中高年の男性だけの症状だ」と勘違いをしてケアや対策を行わなければ、誰だって知らないうちに嫌なニオイが出る恐れがあるのです。

こちらでは、加齢臭の原因と出始める年齢のほか、日常生活の中で簡単にできる加齢臭の予防策を分かりやすくご紹介します。

単なる加齢現象ではなく生じる原因がきちんとある加齢臭だからこそ、ケアや対策を怠れば誰でも生じるものだと認識を改めて、日々の対策をきちんと行っていきたいですね。

 

目次

加齢臭っていつから?

体臭がどのようなものであるのかは自身で分かりにくいこともあり、知らず知らずのうちに加齢臭が体から出ていた……ということも珍しくはありません。

かといって、自身の体臭に敏感なり過ぎる必要はありません。

しかしながら加齢臭の嫌なニオイが出ないように対策するには、

「加齢臭がどのような原因から生じるのか」

そして「加齢臭が出やすくなる時期」をきちんと知っておく必要がありますよ。

はじめに、加齢臭の原因と生じ始めるタイミングについて見ていきましょう。

加齢臭の原因は?

加齢臭と一言で言っても、私達が「嫌なニオイ」として認識するものには「加齢臭」と「ミドル脂臭」との2種類が存在します。

これら2つのニオイはそれぞれ異なる原因・部位から生じるものの、「加齢臭の嫌なニオイ」と混同されやすいですから違いをきちんと踏まえて対策をしなければなりません。

ノネナールが原因の加齢臭

まず、古本のような埃っぽいニオイ・カビのような嫌なニオイと例えられることが多い加齢臭は、皮脂に含まれる脂肪酸と過酸化脂質とが結びつくことで生じるニオイ物質「ノネナール」が原因となって生じます。

原因として皮脂が大きく関わっていることもあり、胸部・背中・脇・耳元といった皮脂腺が多く分布する部位から主に発生します。

ジアセチルが原因のミドル脂臭

一方、古くなった油のようなニオイとして表現されるミドル脂臭では、ニオイ物質「ジアセチル」が原因となっています。

ジアセチルとは、皮膚に常在細菌として存在するブドウ球菌が、汗に含まれる乳酸を分解することで生じるニオイ物質で、ノネナールと比較すると飛散しやすいという嫌な特徴があります。

ジアセチルの生成に常在細菌であるブドウ球菌そして汗が関係していることもあり、特にニオイが強く発生するのは、後頭部~首の後ろといった汗をかきやすく洗い残しやすい部位となっています。

いくつから?男性は?女性は?

ニオイ物質「ノネナール」が原因となる加齢臭は、女性よりも男性のほうが強く出るという特徴があります。

とは言え、男性でも女性でも年を重ねるごとに加齢臭が出やすくなり、男性では40歳を過ぎた頃から、女性では閉経後から出始めるようになります。

男性の場合には40代が最も皮脂分泌が活発になる時期で、加齢臭の原因となるノネナールが生成されやすいことが関係しています。

また、女性の場合には閉経後の女性ホルモンの減少によって、女性ホルモンが持つ皮脂分泌の抑制作用が得られにくくなり、ノネナールの原因である過酸化脂質が生じやすくなるからです。

加齢臭が生じ始めるタイミングは男女で多少異なりますが、加齢に伴う体の変化によって加齢臭が生じやすくなります。

また、ホルモン作用や抵抗力の低下から体内の活性酸素が増加し、また活性酸素から過酸化脂質が生成されやすくなるのは、男女に共通する加齢臭の原因になります。

20代からの人も?!

上記の体内の変化が原因となる加齢臭はだいたいは40代以降から生じますが、最近では20代でも加齢臭で悩む人が増えています。

加齢臭の原因が皮脂や過酸化脂質、ミドル脂臭の場合には汗に含まれる乳酸と常在細菌のブドウ球菌が原因であるからこそ、これらの要因が生じやすい生活習慣があれば年齢を問わずに嫌なニオイが生じるからです。

 

  • 脂質が多く栄養バランスの悪い食生活
  • 大きいストレスを感じている
  • 過度な飲酒、喫煙
  • 睡眠不足をはじめとした生活リズムの乱れ
  • 運動不足

私達の体が食事から摂取したものや過ごし方から大きく影響を受けているのと同時に、加齢臭やミドル脂臭の原因も日々の過ごし方によって大きく左右されます。

以上のような生活を送っている方は、年齢に関係なく加齢臭やミドル脂臭のリスクを高めていると言っても過言ではありません。

たとえ20代で加齢臭が出ていなかったとしても、上記のような毎日を続けていると加齢臭が出始めるのは時間の問題となります。

加齢臭やミドル脂臭の嫌なニオイは決して「若いから関係ない」というものではありませんし、むしろ乱れた生活習慣を続けていれば年齢や男女に関係なく現れる症状なのです。

加齢臭のリスクへの認識を今一度改めて、少しでも嫌なニオイを抑えたり出ないようにしたりと対策を行っていくことが大切になりますよ。

予防できる?

将来加齢臭の嫌なニオイが出ないように、あるいは若いのにも関わらず既に出ている加齢臭のニオイを少しでも抑えるには、対策・予防法を毎日コツコツと続けていくことが鍵を握ります。

また、「一度出始めた加齢臭はどうしようもない」ということはなく、生活習慣を見直し改善することでニオイを最小限に抑えられますよ。

最後に、将来起こりうる加齢臭の予防、既に出ている加齢臭の対策として取り入れるべきいくつかの方法をご紹介します。

予防策

脂肪酸と過酸化脂質から生じるノネナールが原因の加齢臭、そして汗に含まれる乳酸がブドウ球菌に分解されて生じるジアセチルが原因のミドル脂臭、これら2つのニオイ物質はどちらも生活習慣の見直しによって抑えられます。

脂っこい食べ物を控える

肉類・揚げ物など、ファストフード・ジャンクフードなどの加工品といった高カロリーで高脂質の食べ物は、皮脂の分泌量を増加させます。

皮脂の分泌量が増えれば当然皮脂に含まれる脂肪酸も増加し、結果としてノネナールが生じやすくなってしまいます。

したがって、加齢臭対策として食生活を改善する際には脂っこい食べ物を控えることから始めてください。

脂肪分の高い肉類の代わりに、魚類や野菜類といったヘルシーな食材を摂るようにしたいですね。

抗酸化作用が高い食べ物を意識的に摂取する

脂肪分が高い食べ物を控えると同時に、抗酸化作用に優れた栄養素が豊富なものを意識的に摂取するようにしましょう。

加齢臭の原因となる過酸化脂質を生み出すのみならず、細胞を酸化させる=老化させる物質である活性酸素を抑える働きが抗酸化作用です。

抗酸化作用は活性酸素が生じやすくなる40歳を過ぎた中高年では当然摂り入れたい効果ですし、20~30代と比較的若い年代から抗酸化作用を摂り入れておけば中高年で生じる活性酸素量を抑えられます。

 

ビタミンC:イチゴ、ブロッコリーなど

ビタミンE:アーモンド、アボカド、かぼちゃ、とうもろこしなど

βカロテン(体内に摂り込まれるとビタミンAに変化する):にんじん、かぼちゃ、

ポリフェノール成分:赤ワイン、大豆をはじめとした大豆イソフラボン、ごま、ブルーベリー、ココア、緑茶、ウーロン茶など