男女共通の悩みとして挙げられるにおい。
体臭と一口に言っても、においが出る部位や状況によって違いがあり、悩みも様々です。
そもそも、どうしてにおいは発生してしまうのでしょうか?
においが発生するメカニズムを調べました。
男女共通の悩みとして挙げられるにおい。
体臭と一口に言っても、においが出る部位や状況によって違いがあり、悩みも様々です。
そもそも、どうしてにおいは発生してしまうのでしょうか?
においが発生するメカニズムを調べました。
性別や男女関係なく存在するにおいの悩みですが、一体どのような悩みを皆さん抱えているのでしょうか。
悩みの種類や内容を知る事が出来れば、においの対策も取りやすくなります。
まずは多くの人が抱えるにおいに関する悩みをご紹介します。
多くの人が抱える悩みの一つに、体臭そのものがあげられます。
これは、「自分の体臭が気になる」というだけでなく「他人の体臭が気になる・苦痛に感じる」という意味も含んでいます。
女性は男性よりもにおいに敏感ですから、特に深刻な問題となっています。
仕事上では、体臭によって仕事仲間に迷惑をかけてしまう事がある他、最悪の場合クレームの対象になる事もあるのです。
影響があるのは仕事上だけではありません。
女性が男性を選ぶ際、匂いはかなり重要なポイントとして扱われています。
例えイケメンだったとしても、体臭や口臭に問題がある場合、恋人として選ばない女性もいるのです。
また、女性も主に思春期から自分の体臭に悩む人が増え始めており、様々な対策を取る人が多いと言われています。
男女関係なく悩んでいるのは、自分の体臭が周りに不快感を与えていないか、という事です。
多くの人が自分の体臭を「臭い」と感じる経験をしている為、このような悩みを書かける人が多いようです。
また、体臭そのものを気にする人も多いですが、体臭に対する指摘に頭を悩ませる人もたくさんいます。
他人の体臭や口臭が気になった事がある人は多く、特に女性はほとんどの人が他人の体臭を「臭い」と感じた経験があります。
その為、もし自分が臭いなら指摘してほしい、と思う人はたくさんいますが、指摘できる人はとても少ないようです。
においを指摘して相手を傷付けてしまうのではないか、どの様に指摘すればいいか分からない等、においを指摘する事を難しいと感じている人がたくさんいるのです。
何とか指摘しても肝心の相手に気づいてもらう事が出来ずに頭を抱えてしまった、という経験をしている人も少なくありません。
においが発生するメカニズムは、においを発する場所やその状態によって違いがあります。
においケアをする時には、この違いを抑えた上で行う必要があるのです。
においケアをする事が多い箇所を中心に、においが発生するメカニズムを解説します。
まずは、体臭そのもののメカニズムを解説していきます。
人の皮膚には皮脂を分泌する皮脂腺と、汗を分泌する汗腺が無数に存在します。
皮脂は肌の潤いを保ち、雑菌の繁殖を抑える効果が、汗には皮膚の表面を冷やす事によって体温を調節する効果があります。
皮膚の上には皮膚の油分と水分が混ざる事によって、薄い膜が張っているような状態になっています。
これを皮膚膜と言い、この中には様々な雑菌が生息しているのです。
この雑菌が分泌された皮脂や汗を分解すると、ガスが発生します。
このガスが体臭の正体です。
体の部位によって体臭に変化がありますが、これは汗皮脂の成分による違いです。
汗腺には2つの種類があります。
一つはエクリン腺と呼ばれ、この汗腺からはさらさらした汗が分泌されます。
この汗は水分の中にナトリウムをはじめとしたミネラルが含まれており、出てすぐににおいの元となる事はありません。
この汗の成分が分解される事によって、体臭となります。
もう一つはアポクリン腺と呼ばれており、この汗腺から分泌される汗の中にはたんぱく質や脂肪等の成分が含まれており、独特のにおいがします。
アポクリン腺にはフェロモンが含まれており、異性を惹き付ける効果もあります。
このアポクリン腺から分泌される汗は最初からにおいが付いている他、このにおいが強い場合、ワキガをはじめとしたにおいトラブルの元となると言われています。
体臭の対策をする際には、皮脂や汗の種類によって対策をする必要がある他、汗を分解する雑菌に関しても気を付ける必要があるのです。
上でも少し触れましたが、ワキガの原因となるのは、アポクリン腺から分泌される汗です。
このアポクリン腺から分泌される汗が、雑菌によって分解された時のにおいが強いとワキガとなります。
アポクリン腺は脇以外の場所にも存在しており、耳の中やおへそ、性器や乳首の周り等に存在しており、全ての部分がワキガになる可能性があります。
どの部位も蒸れる場所で、においがこもりやすいですから、ワキガのケアをする時はこまめなケアが大切になっていきます。
根本的にワキガを治す場合、においの発生源であるアポクリン腺を除去する方法がとられます。
口臭は皮膚とは少し違います。
口腔内にいるにおいを生み出す雑菌が繁殖する事によって発生します。
歯と歯茎の間にある歯周ポケットに、歯周病菌が繁殖する事で口臭が発生します。
歯周ポケットは歯ブラシできれいにする事は難しく、歯周病菌が繁殖しやすい環境です。
卵が腐ったようなにおいや、魚の臓物の様なにおいがする口臭は、歯周病菌が原因だと言われています。
歯だけでなく、下にも口臭の原因がある事があります。
舌の上にできる苔上の物質である舌苔が口臭を作り出している事があります。
この舌苔は、舌の表面にある角質が硬くなってひび割れ、その隙間に汚れや雑菌が溜まり込む事で生まれます。
口呼吸や消化器系の疾患で生まれる事もありますが、何も問題がなくてもできる場合もあります。
この舌苔が口臭の主な原因になっている事もあり、口臭ケアでは歯磨きだけでなく舌のケアも重要になっていきます。
足の裏のにおいは、エクリン腺が原因である事が多いです。
このエクリン腺から分泌された汗が、靴下や靴の中で蒸れる事によってにおいが発生します。
足が蒸れた状態になると、雑菌が繁殖、汗を分解し、においを発生させるのです。
この他、足の角質が正常に代謝されていないと、それも汗と同じく菌が分解していくのでにおいの原因になります。
角質が多く、蒸れた状態の足は水虫が発生しやすい状態にもなりますから、水虫がにおいの原因を作り出している事もあるのです。
足のにおいケアでは、足を通気性の良い状態に保つ事が重要になります。
また、定期的に足の爪や角質のケアもしておくとより効果的です。
ワキガの項目でも少し触れましたが、性器のにおいが気になる、という人もいます。
普段から下着に包まれている性器は蒸れやすく、清潔にしておかないと雑菌が繁殖してしまいます。
性器がにおう時の主な原因は、この雑菌の繁殖によるものです。
雑菌が性器からの分泌物や尿等を分解し、においを生み出しているのです。
また、分泌物や尿にもにおいがありますから、これが原因であることもあります。
性器にトラブルが起きていると、性器から特有のにおいがする場合もあります。
この他、においが気になるがどうしても場所が特定できない、という場合もあります。
そのような場合、耳の裏や胸の下、背中などをチェックしてみて下さい。
体の中でも洗いにくい部分や、肉が重なる部分は汚れが溜まりやすく、溜まった汚れがにおいを発している場合があるのです。
においが気になるけど、発生源が分からない場合は、いつもよりも念入りに頭や体を洗うとにおいを抑える事が出来るかもしれません。
においは男女を問わず多くの人を悩ませる問題です。
においが発生する仕組みには、汗腺と雑菌が深く関係しています。
その為、においケアを行う場合、汗と雑菌の両方に対してケアを行う事が大切になるのです。
においが発生する部位に合わせて、適切なケアを心掛けて下さいね。