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書類やスマホがびっしょり…。この手汗どうにかしたい!手汗の原因と対策

 

緊張すると汗をかいたことあるという経験を持っている人は多いはずです。

その時、手に何か持っていると手にびっしょりと手汗をかくこともあります。

手汗をかいてしまうと書類も濡れて困ってしまいます。この手汗の原因と対策法について紹介しましょう。

 

目次

手汗がひどい?!

そもそも手汗ってなんでかくの?

手汗は夏場の暑いときというよりは季節関係なく緊張した時にかきやすいという特徴があります。

手汗をかくのは緊張している状態を指しているとも考えられます。

緊張するとき2種類の汗が出ると言われており、温熱性発汗と精神性発汗があり、温熱性発汗は体温を一定に保つために行うもので、汗を出して熱を発散し調整しています。

緊張したときには体が火照りやすいので体は冷やそうとして汗をかくのです。

もう1つの精神性発汗は精神的なプレッシャーが加わることが原因となります。

緊張状態にあるときは、この精神性発汗の方が多いです。

日常困ることってどんなこと?

手汗がひどいと、日頃仕事をしたりさまざまな人と関わっていく中でも困ることがあります。

自分が持っている書類が手汗でびっしょり濡れてしまい相手に渡すのに困ってしまう、スマホを持っている手に汗をかくのでスマホが壊れてしまうおそれもありますし、不快感も出ます。

その他にも職場で誰かにものを渡すときにも、自分の手汗がついたものを相手に手渡すと思うと渡すのが怖くなってしまいます。

大事な会議や人と会う時に限って手汗がひどくなって握手に困ってしまうといったように、手汗によって日頃困ることも多くありますよね。

手掌多汗症っていう病気?

手汗があまりにひどいとき、病気の恐れもあるので注意しましょう。

緊張したときには手汗以外にもかく場合がありますが、手のひらにだけピンポイントで汗をたくさんかくというときは、手掌多汗症かもしれません。

手掌多汗症は特定の部分にだけ異常に汗をかく局所性多汗症であり、特徴としてはいきなり手汗をかくようになるというよりは小さい頃から手のひらによく汗をかくというものがあります。

緊張した時に手のひらに汗をかくことはありますが、手掌多汗症になると常に手のひらがじっとり湿っている状態になります。

手掌多汗症は感じる症状もさまざまですが、手がしっとり湿っている感じがするといった軽度のものから、滴がぽたぽたと垂れてくるほど汗をかく重度のものもあります。

ここまでくると仕事においても支障が出てきてしまうでしょう。

手汗の原因は?

精神的なもの

手汗において大きな原因となっているのが、この精神的なものになります。

私たちは不安や緊張を感じた時に、交感神経が働き始めます。

交感神経が刺激することで発汗につながりますが、交感神経が通常よりも敏感になることで汗をかきやすくなります。

交感神経をコントロールできれば手汗も改善できるかもしれませんが、緊張などで交感神経が活発に働く理由が明らかになっていないのが現実です。

生活習慣

手汗は生活習慣も原因として挙げられます。

食生活

たとえば、食事についてみてみると、熱いものや辛いものを普段から多く食べていると味覚性多汗症になり、手汗もかきやすくなります。

香辛料を多く含むものを好んで食べたり、熱い飲み物ばかり飲んでいると手汗もひどくなります。

喫煙

また、喫煙の習慣もよくありません。

タバコに含まれるニコチンが自律神経に影響を与えて、興奮させます。

これによって手汗をかくようになります。

睡眠不足

睡眠不足が続くと手汗がひどくなるとも言われています。

睡眠不足の状態が続くことで、汗を抑制する働きのある副交感神経が優位に働いてくれなくなります。

これによって発汗を促進させてしまう交感神経の方が活発に働いてしまうんです。

肥満

体型と手汗にも関係があります。

特に肥満体型の人は、他の人よりも手汗をかきやすいです。

肥満の人は内臓脂肪や皮下脂肪が多くついているので、体内の熱が放出されにくくなっています。

ここから発汗で熱のコントロールがしにくくなるので肥満でない人よりもたくさん汗をかくようになります。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスが乱れることで体にはさまざまな影響が出ますが、これは手汗にも関係しています。

これは更年期障害を抱えるような世代の女性に多いとされています。

ホルモンバランスが乱れることで暑くもないのにいきなり汗をかくようになります。

この場合は、手汗以外の部位でも汗をかいていると感じるケースが多いでしょう。

疾患の症状のひとつ

何か疾患を抱えていることで手汗がひどくなっている場合もあります。

バセドウ病や糖尿病、急性リウマチ、生殖器障害、プランマー病などによっても手汗が症状の1つとして挙げられています。

今紹介した病気は一部になり、他にも手汗が症状として出てくる病気が存在します。

対策ってなにかある?

自分でできる対策は?

手汗は書類やスマホを持っている時にも困ってしまうので対策を取って緩和していきたいという人も多いでしょう。

そこで、自分でできる対策を紹介しましょう。

適度な運動を習慣にする

運動不足は体に良くないと言いますが、手汗にもよくありません。

そこで手軽にできる軽い運動から始めてみましょう。

手汗は乳酸も原因の1つとして考えられているのですが、この乳酸は運動不足になることで体内に蓄積されていきます。

それを運動をすることで体内にたまらないようにしておくと良いんです。

ウォーキングやジョギング、スイミングなどで十分なので、毎日ちょっとの時間を利用してできる運動を実践しましょう。

腹式呼吸でリラックス

緊張している時にかきやすい手汗はリラックスすることが大事です。

そこで、腹式呼吸をしてみましょう。

副交感神経を優位にするためにリラックスさせることが大切なので、大きく息を吐いて行う腹式呼吸がおすすめです。

腹式呼吸の方法も調べて正しく行うことで、より気持ちを落ち着かせることができます。

正しい姿勢を心がける

実は姿勢が悪い状態を続けていても手汗の原因になると言われています。

そこで、日頃の姿勢を正していくことも手汗対策になります。

自律神経の乱れが手汗と深い関係がありますが、これが姿勢とも関係していると言われているので猫背などの悪い姿勢はやめて背筋を伸ばした正しい姿勢を心がけたいです。

刺激の強い食事は控える

熱いものや辛いものが手汗によくないことは上で説明しました。

そこで、食事対策としては刺激の強いものは極力控えるようにしましょう。

手術することもできる

自分でできる対策も試してきたけれどなかなか改善されない、仕事にも支障が出るというときには最終手段として手術という方法もあります。

現在は多汗症内視鏡手術(ETS手術)と呼ばれる方法が有効とされています。

ワキの下に5ミリほどの穴を開けて管を差し込んでいき、胸部の交感神経を断つという手術になります。

両脇行ってもたったの10分で終わる手術となっており、日帰りも可能な手術となっています。

手術の痕も目立たないというので、本当にひどい手汗で悩んでいるときには手術という手段もあるということを知っておきましょう。

まとめ

手汗は自分だけでなく周りにも気づかれてしまいますし、そう思うと余計に精神面でのダメージが大きくなるので手汗もひどくなりがちです。

緊張以外にも体型や年齢によるもの、喫煙や睡眠不足によっても手汗はかきます。

手汗の原因を知って自分でできる対策を実践してみましょう。