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HANAオーガニックの林田代表が考える、今後のオーガニック化粧品市場の展望

オーガニック化粧品メーカー HANAオーガニック。

今回はHANAオーガニック代表の林田さんにオーガニック化粧品を取り組もうと思った理由や、オーガニック化粧品とはどういうものか、実際に会社に訪問してインタビューをしてきました。

HANAオーガニックのたくさんの魅力をお聞きし私自身大ファンになりました。この魅力をもっと多くの方に知っていただければ嬉しいです。

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お忙しい中ありがとうございました!

HANAオーガニック代表林田七恵さんのプロフィール

日本オーガニックコスメ協会公認
オーガニックコスメアドバイザー
日本ホリスティックビューティー協会公認
ホリスティックビューティーアドバイザー
認定校校長、九州支部代表

株式会社えそらフォレスト取締役副社長
HANAオーガニック開発者

公式サイト:https://www.hana-organic.jp/
公式ブログ:林田七恵BLOG
フェイスブック:https://www.facebook.com/nanae.hayashida.5

 

目次

HANAオーガニック代表の林田さんがオーガニック化粧品を使うようになった経緯

そもそも、林田さんはなぜオーガニックコスメを作り始めたのですか?
もともと私自身がオーガニックコスメを使い始めたのが2000年くらいで、オーガニックコスメを作り始めたのが2008年なんです。
それまで前職で自分でも無添加化粧品を作っていたので、それを使ってたんですけど、2000年くらいにフランスからオーガニックコスメを輸入して使い始めました。
そしたら石油由来成分も入っていないし、かつ香りも豊かで、使ったときにシミが動き始めたんですよ。
動くってどういうことかというと、普通シミってできたら必ずターンオーバーしてるので、なくなったりできたりを繰り返してるんです。
私の肌は長年皮膚科の薬を使ってたので、肌の力が本当に低下していて。それが理由で全然シミが動かなかったんです。まだ25、6歳で結構大きなシミがドンッとある状態だったんですけど、オーガニックコスメを使い始めたらシミが動き始めて、やっぱり植物のほうが可能性は高いなと思って。
そこから海外のオーガニックコスメを色々使って、日本で作りたいと思ったんですけど、2007年まで日本にオーガニックコスメを作る工場がなかったんですよ。
2007年にエコサート・ジャパンというフランスのオーガニックコスメの認証団体が日本に入ってきて、初めて作れるようになったので、2008年から日本でも作れるようになりました。
前職の化粧品会社では、どういった化粧品を扱っていたんですか?
無添加化粧品です。前職のブランドは、その当初の日本にある工場のなかではとても優しい処方で、表示指定成分を入れないだとかなるべく植物の天然抽出由来成分にこだわっていました。
ただ防腐剤とか界面活性剤はやっぱり石油由来成分しかありませんでした。
その無添加化粧品では林田さんのシミは治らなかったんですか?
皮膚科の薬を使っているときに起こった症状はなくなって、だんだん肌も明るくなったんで変化はあったんです。だけど、シミだけは動かなかったんですよ。
それで、色々な物を作って試したんですけど、どれもこれもそれ以上先には進まなくて・・・さすがに日本にある製品は処方もわかっていたので、次は海外のものを試してみようと思っていたときにオーガニックコスメに出会いました。
そしたら、やっぱり肌が変わるので、これはケミカルのエヴィデンスがある成分もいいけど、違うアプローチで効果があるんじゃないかと思ってオーガニックコスメの研究を始めました。
実際効果が出始めたのはどれくらいからですか?
半年くらいだと思います。
半年くらいしたときに、結婚式があって美容室に行ったときに、「シミ薄くなったよね?」ってはっきり言われたんです。10年くらい自分のなかにあったシミだったんで、オーガニックでこんなに変わるんだなと思いました。
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お話をされる林田代表

それは同じ化粧品を半年間使い続けたのか、それとも色々試したのかどちらですか?
そうですね、ドイツとフランスのオーガニックコスメを色々輸入して、その中の一つにフローラムというメーカーがあって、そこのが気に入ってメインで使ってたんですけど、色々試しましたね。
自分で作ろうと思ったときにどうしても改善したかったのが、海外のオーガニックコスメってめちゃくちゃ使いづらいんですよ。
例えば、テクスチャーがベタベタ、クレジングが落ちない。。いい香りのものもあるんですけど、植物そのまんまの香りで漬物の匂いがしたりとか・・日本人みたいな繊細さがないので、どっちかというと日本でいうところの道の駅で売っているような雑貨みたいなものが多くて。
香りを楽しむ要素が一切無くて、肌につけるだけといった感じですか?
そうですね、原料臭が凄い商品があれば、香りは凄くいいけどテクスチャーに拘ってなかったり、ベタベタだったりとか、UVも塗ると昔のUVみたいに真っ白になってしまったりとか・・
海外市場でもHANAオーガニックと同じくらいの品質レベルの化粧品はあるんですか?
HANAオーガニックだけでなく、メイドインジャパンのオーガニックコスメが世界一だと思いますね。開発を始めた2008年のときには、日本に3社だけ工場ができたんです。
そこの商品を全部取り寄せましたけど、どれも同じようなレベルでもうひどかったです。日本の方は使いたくないだろうなってレベルだったんですね・・
そうだったんですか・・
3年くらい大分試作しましたね。そしたら段々と良くなってきて、最初に製品として出したのが化粧水と乳液なんですよ。
これはやっと既存のケミカル製品と同じくらいテクスチャーが良くなったから出したんです。ところがUVは良くなるのに、それから3年かかりました。
だから、そのくらいまだまだ発展途上ですけど、ここ1年、2年はもうほとんどケミカルと使用感が変わらなくなって、世界的には日本がナンバーワンなんじゃないかなと思いますね。

HANAオーガニックは日本の風土に合った化粧品

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HANAオーガニックの会報誌もたくさんいただきました

今後、HANAオーガニックを海外に展開していきますか?
私たちはまだ資本力の問題と、ネットワークで海外までまだ行き着いていないですけど、日本人が関わっている「SHIGETA」っていうブランドがあるんですが、それはフランスでも人気ですし、日本初のオーガニックコスメとしては凄く可能性があると思いますね。
それって日本人の人種や人柄からきているんですかね?フランス料理屋とかでも日本人が重宝されるみたいな。
それはあるでしょうね。日本人の繊細さとか、消費者がうるさいからメーカーがやらざるを得なくなる、とかも含めてでしょうね。
それと、これどうしようもないのが、ヨーロッパは凄い乾燥するんですよね。
乾燥が激しいのは水が硬水で悪いんですよ。だからヨーロッパの水を使ってヨーロッパで暮らしていると日本人の普通の方だったら髪の毛パサパサだし、ゴワゴワになっちゃうんですよ。
だからそれくらいこってりしているものじゃないと無理なんですよね。だから、日本の風土に合うオーガニックコスメがなかったんです。
最近韓国のコスメが流行っていますが、あれはケミカルコスメなんですか?
実は韓国はオーガニック先進国なんですよ。私が2010年のときに、最初日本で作ろうか韓国で作ろうか迷ったんですよ。
韓国はもともと漢方が多いんで、ずっと自分たちの漢方コスメとケミカルコスメのバランスを取って使ってきたし、作ってきたんですよ。
日本は戦後、外資がどっと入ってきてしまったので、小さな漢方って潰れてケミカル一辺倒になってしまったんです。
韓国は歴史があるのとフランスとドイツのオーガニックコスメのOEM、受託先として30年歴史があるんですよ。
だから韓国の方が実はオーガニックコスメの処方もたくさん持っていて。それで取り寄せて確かにヨーロッパのよりも大分良かったんですけど、やっぱり食生が日本と違うでしょ、日本と韓国って。
やっぱり日本人の肌に対しては、マイルドさが足りないというか。そこもあってやっぱり日本の方がいいなと思って日本にしたんです。
国によって化粧品の特徴が違うんですね。日本人は絶対メイドインジャパンを使った方がいいってことですね?
とにかくケミカルの場合だと、化学式で処方が組めてしまいますけど、オーガニックのものって、原料だけでぶれるので、職人技の世界なんですよ。
だからその職人がどこの国の誰の肌のために作ってるかで全然変わっちゃうんですよね。おもしろいですよね(笑)。

オーガニック化粧品の良いところ・悪いところ

オーガニックコスメ作りの背景などについてお聞きしましたが、オーガニックコスメの良いところ、悪いところを教えてもらえますか?
オーガニックコスメの良さの一番大きな点は、長期的に使っても肌の生理機能を邪魔しないことなんですよね。
自分の本当に持っている力を高めて支えてくれるので、自分の持つ機能を信じられるようになれるというか・・だから食事も私たちが食べたもので私達のカラダができてると言いますけど、やっぱり食をよくしていくとカラダも動きやすいし、健康でいれるじゃないですか。
そういう意味では日々の積み重ねがちゃんと将来を作っていくっていう安心感があって、使えば使うほど良くなっていく、ていうところが一番いいことかなと思っています。
逆に悪いところは、対処療法じゃないので即効性がないんですよね。
だから凄い日焼けをしてしまったときは、ケミカルのもので応急処置をしたほうがいい場合もあるでしょうし。。
それから、SPF50でしっかりとブロックしてくれるものはオーガニックにはないので、炎天下で長時間遊ぶときはケミカルのUVを使ったほうがいいと思うんですよね。
機能性、即効性ではケミカルの方が勝っているものも大分あると思います。だからオーガニックコスメのデメリットとすれば、全部オーガニックでしようとすると、現代の生活に合わないところですね。
生活習慣の一つみたいな感じなんですね。
そうですね、生活習慣の中に組み入れていただいて、それでもインフルエンザにかかってしまったら、タミフル飲む人が多いじゃないですか。
なぜなら仕事をしないといけないから。それと同じようにやっぱり外で仕事をしないといけないときとか色んなケースバイケースでケミカルの力を借りた方がいいときはあるでしょうし、オーガニックはそこが苦手ですね。
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お話をされる林田代表

ケミカルを減らしていって、オーガニックを徐々に増やしていくような感じで、バランスを変えていくのが理想なんですかね?
そうですね。最初は3ヶ月とかオーガニックコスメだけに切り替えて、正常な状態に・・・要は薬を一年中飲み続けて薬がないといれない依存状態になってるわけですよ。
じゃ、何をしたらいいか、まずは薬を辞めることですよね。
それで薬を辞めて3ヶ月間リバウンドがあったりで大変だと思うんですけど、乗り越えれば自分のカラダの力がわかってくるじゃないですか?
そっからまた必要だったら薬を手にしたらいいことなんで。だからまず3ヶ月間は一回ケミカルを辞めてオーガニックだけを使ってみる。だいたい皆さん、まず潤わないって言いますね。
やっぱりケミカルの保湿の成分の方がシーリング効果というか、サランラップみたいな効果が高いんですよ。
でもオーガニックはサランラップみたいにはならないので、どうしても保湿された感じがないんですよね。だから、最初はそういったのに慣れないとけないでしょうね。
化粧品の種類の話なんですけど、オーガニック化粧品でも完全にオーガニックのコスメと完全ではないオーガニックのコスメって何が変わってくるんですか?
そうですね、これはもうケースバイケースだと思うんですよね。
さっき言ってた石油由来成分の排除ってところはせっかくオーガニックを使うんであれば、知ってた方がいいと思うんですけど、じゃユーザーの方がどうやって見極めるかというと凄い難しいんですよ。
そうですよね・・・
HANAオーガニックは、そこをある意味やせ我慢して厳格にやってますけど、実は海外の「エコサート(国際有機認定機関)」とか、その国際基準でもケミカルの一部は認めてるんですよね。
AとBの成分であれば、どうしても防腐剤を使うときは使っていいよとか。なぜかというとあまりに厳格にしすぎると流通しなくなるんで。
HANAオーガニックの製品はほとんど通販じゃないですか。そうすると作ってお客さまに渡すときのタイムロスがないんですよね。
これが一般流通だと、店舗の方に売りますよね、それで店舗の方が在庫抱えますよね、そうすると店舗の方が在庫を裁かなきゃいけなくなるじゃないですか。
そうすると消費期限も含めて長くないと売り切れないわけですよ。そうすると防腐効果はしっかり持たせないと、腐ってしまったらメーカーの責任になってしまうじゃないですか。
そうするとやっぱり、そういった店舗を含めた流通市場を伸ばそうと思うと、やっぱり一部でもケミカルを認めてあげたほうが、結果としてオーガニックコスメが広がるんですよね。
なるほど、保存期間が短いから小売とかにあまり向いていないということですか。
本質的にはそうですね。だからそういった広めていくって意味では少しだけケミカルの防腐剤を使っているメーカーさんもあります。
でもこれは別に悪いことではなくて、その99%が天然で1%だけ防腐剤を使うことで、みんなが使いやすくなったりとか。
あと正直1%防腐剤をケミカルに変えるだけで、コストがドンと下がるんですよ。そうするとやっぱり買いやすくなるでしょ?
だからそこはメリットデメリットなんですよ。ただ、本当に99%ケミカルで1%だけオーガニックなのに、堂々とオーガニックですって言ってるところもあるから、そこの見分けがしづらいってところが今一番大変ですね。
そうですね。オーガニックコスメはケミカルに比べてどれくらい消費期限が短いですか?
そうですね、実際には未開封で1年、開封後で半年ですね。
ただ実際には未開封で3年、開封で1年くらいは持つところまで技術として備わっているんですよ。お客さまにどうご案内するかは製造してからの話もあるので、少し短く言ってるんですね。
ケミカルは、だいたい未開封で3年、開封で1年とか言われてますけど、実際には10年くらい持つんじゃないかな。そういう意味ではどんなに技術が発達しても3分の1くらいしか持たないのが事実で・・
それだけ持てば十分な気もしますが。。
これは面白い話なんですけど、大手のA社さんなんて、津々浦々まで販売店さんがあるわけですよ。
北海道に行ったときにおばあちゃんがやっているタバコ屋の奥に化粧品のコーナーがあって、そこになんと15年前の化粧品が売られていたと・・(笑)
そっか、ユーザーの手に届いてからじゃないですもんね、製造してからだから結局小売になるといつまで残っているかがわからないということか・・
そうなんですよ、でもそこまで卸してしまったら管理できないから、売られてしまったらもうおしまいで、もし肌が荒れたらそれはメーカー責任になるんです。
だからうちは全部通販だから大丈夫ですけど、店舗は大変だと思いますね。
本当そうですね。在庫管理とか大変ですね・・・
だから実際10年から15年くらいもつものを作るっていいますよね・・怖いから。
消費期限って書いてるもんですか?
消費期限はだいたい書いてないですね。基本的にはメーカーに問い合わせないとわからないですね。
そうなんですね、ずっと使えるもんだと思っていました。

オーガニック化粧品市場のこれからについて

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だんだんと熱く語られだしました

オーガニックコスメ市場についての今後の見解を教えてもらえますか?
オーガニックコスメ市場自体は伸びると思います。
というのが、日本ではオーガニックコスメは2007年にやっと作られるようになったんですけど、海外では皆さん普通にオーガニックコスメとケミカルコスメの両方を上手に使っているんです。
日本はほとんどケミカルだけを使っていたけど、それが急に、オーガニックの日本製ができてどんどん進化してるので、これからはオーガニックコスメの市場はまだまだ増えると思いますね。
ただ、問題なのはさっき言ったみたいに、それがどういったレベルのオーガニックコスメなのかが見分けがつかなくなってきていることです。
残念なことにこだわっているオーガニックメーカーさんほど最近は閉鎖されてる。
なぜかというと、こだわればこだわるほど原価が上がるりますよね?で、結局こだわっていないオーガニックコスメと差がつかないからユーザーはマーケティングが上手なブランドから買いますよね?
原価が高いメーカーほどマーケティングに費用をかけられないので、良い物程無くなっていくという残念な状態が・・・
原価が安い化粧品ほどガンガン広告を出せるから、やっぱり認知度も広まるし、原価かければかけるほど広告出せないといった感じですよね。
そうですね、今オーガニックコスメやHANAオーガニックが広まった背景として結局どんなブランドも最近はスケルトンになってきているじゃないですか。
SNSが発達して、その製品を誰が作っているのかとか、私もよくお客さんに会いますけど、会社の姿勢とか、もしくは林田七恵っていう人が普段子供と何しているかまでわかる世界なわけですよね。
だから、一人の人がなぜ作っていて、その人が信用できるのかということが見える化されてきているので、HANAオーガニックはそういった方が支持してくださっているので、少し成長できているんですよね。
だから私たちは全てスケルトン化して、なるべく全部を見せることで、ユーザーの方に信用していただくことができれば、決して広告費をたくさん払ったからといって、その先が何も見えない何やってるかわからないといった会社よりかは、お客さまが選ぶ時代が来るんじゃないかなと思っています。
そうなったらいいなと思っていますね。
確かに林田さんのブログを拝見しましたが、凄く人柄が出ていてこの方が作っている化粧品なら信頼できるなって感じがしました。
ありがたいですよね。でも前職で私は人前にたったことは一度も無いんです。
10年前までは化粧品っていうのはこんなシミに悩んでいたような普通の40代に作って欲しくなかったのだと思います。
やっぱりどっかの凄い研究所で君島十和子さんみたいな人がいてといった夢の世界だったから。
それでも、化粧品はシワが完璧になくなるとか不老不死の薬ではないんだっていうことが段々とわかってきたから、等身大のもののほうがお客さまは好きになってきたのかなと。
市場の伸びの部分で、流通がこれから課題になるのかなと思っているんですけど、そのあたりの解決策ってありますか?直販で売っていくのかそれとも商品を改善して小売でもいけるようにしていこうと思っているのか。
そうですね、HANAオーガニックは基本ダイレクトっていうのがメインなので、お客さまと直接繋がれる範囲にしたいので、もし店舗に出すとしても自社店舗の方がいいと思っていますね。
直接自分でコントロールできるように。今はビューティーライブラリというところに卸していて、東京の青山と福岡と横浜の3店舗あります。
ここの母体は元々オーガニックを取り扱っているヴェレダという会社で、社長も友達だから信頼できるので、スタッフにも教育させてもらっています。だからそういったところとは組んでいこうと思いますね。
一気に売って拡大していくというよりもファンを増やして成長していくというイメージですか?
そうですね。そのほうがいいと思いますね。

HANAオーガニックをはじめて手にとる方へのメッセージ

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HANAオーガニックの特徴をご紹介頂きます

これからHANAオーガニックを使われる方に向けて、HANAオーガニックの特徴を教えてもらえますか?
まずHANAオーガニックの成分的の特徴はローズです。オーガニックコスメはローズを使っているメーカーが凄い多いんです。
なんでかというと、数千種類ある植物の中でローズは王様と言われているんですよ。
千年前に初めてアロマの精油を作ったのもローズなんですね。初めて精油をする蒸留器を作ったときに、専門家が最初に蒸留したのがローズなんです。
なぜかというと、それだけローズがそのときに用いられたということなんですね。
そういう意味では、古代の不老不死を望む方々が大事にしてきたのがローズだし、ブルガリアにおいては、女性が初潮を迎えたらまず側に置くのがローズだし、女性の人生とともに一番使われている植物がローズなんです。
それをHANAオーガニックはブルガリアのエニオボンチェフ社っていう農場まで全部指定して直接畑を見に行って取り寄せてます。
それを、水を配合せずに全てローズウォータ―をベースにしているので、そこが成分的には他の化粧品とは大分違うところじゃないかなと思います。
機能としては、肌のメカニズムが皆さん今狂ってしまっていて、炎症を起こしてしまっているんですね。
だから細胞たちを守るために緊急自体になってしまっているので、年齢以上に老化してしまったりとか本来排出されるはずのシミが留まってしまっています。
だから私たちはホリスティックケアと呼んでいるんですけど、肌のメカニズムに基づいた設計をしようと思っていまして、そこはローズに加えてエヴィデンスのしっかりある成分、植物成分でもエヴィデンスがある成分はいっぱいありますから、そういったものを組み合わせて作っています。
なので、ローズという一番中心成分が他よりも強いっていうところと処方としてはしっかりと論理的に肌の炎症を抑えて、メカニズムを立て直す処方をとっている、そういう意味では高機能なオーガニックコスメと言えると思います。
女性はほとんどの方がローズの香りが好きだとは思うんですけど、ローズが苦手な方とかでも使いやすいような商品を今後展開していく予定はありますか?
そうですね、現段階ではローズ以外の香りは考えていないですが、漢方処方が入った商品などは少しローズの香りが隠されていたりもするので、今後香りのバリエーションは出てくる可能性があります。
けれど、HANAオーガニックにおいては、ローズを抜くことはないですね。
あと、1週間分のトライアルには理由があって、香りって慣れている香りをいい香りと思うことがあるんですよ。香りって鼻に香り成分が付着すると電気信号で脳に伝わるんですよ。
脳が電気信号を感じて、この匂いはいいな、悪いな、好きだなと感じるんですね。
なので、脳の刺激だから癖が凄く影響するんですよ。なので、2、3日嗅いでいただいて、慣れてからいいか悪いかを判断して欲しいんですね。
特にケミカルを使った方とかオーガニックにあんまり慣れていない方だと、天然の本当の香りって複雑すぎるんですよ。
香水とかの中にゲラニオールっている成分があるんですけど、それはローズの500種類ある以上の1種類だけを抽出して香水に入れています。だから香水の方が成分数は少ないんですよね。
そこでローズを嗅いじゃうと500種類以上が混ざってくるから、複雑すぎて気持ち悪いと感じる人がいるんですよ。これも慣れなので、1週間くらい使っていくと、なんかいい香りになってきたなって方がいらっしゃいますね。
価格帯は他のオーガニックコスメと比べてどんな感じですか?
HANAオーガニックは基本的に安いでしょうね。オーガニックコスメを初めての方でも使えるようにしたかったので、無添加化粧品の化粧品さんと同じくらいの価格にしているんですよ。
普通オーガニックは前職のときと比べると原価が倍くらいしているので、価格を上げないと合わないんですよ。HANAオーガニックの場合は、上げていないので。。。
利益を削って販売しているということですか?
広告手法のやり方を変えて、口コミで伝わるようなやり方にしています。
今後値上げしていくような動きは?
もうできないでしょうね(笑)
でも、やっぱりもうなるべく広がっていって、使い続けて欲しいので、あとは企業努力かなと思っています。
あとは、リピートの購入で利益を安定していきたいとは考えていますね。
ローズってブルガリアから仕入れるとなると為替とかが影響してくるんじゃないですか?
そうですね、この2015年、2016年が不足で。。やっぱり農業製品だから、よくレタスの価格が倍になるじゃないですか?それと同じことが起こるんですよ。
そうなりますよね。仕入れの値段が上がったり下がったりするとかなり影響を受けそうですね。
そこはブルガリアの畑の方が凄くご理解してくださっていて、HANAオーガニックと日本市場の方が大好きで、価格を上げないでいてくれているんですよ。
あっそうなんですか!
全部自分のところで吸収してくださっていて。
じゃ、HANAオーガニックさんには安定した供給がされるということですか。
ありがたいことに。。去年は収穫が半分くらいだったんですよ。だから市場は価格が倍になったんですよ。でもうちはそのままにしてくださったので、なんとか。
供給量が変わってくると、ユーザーの需要が増えると供給できないというリスクもありますよね?
ありますね、オーガニックって急に大幅に増やしたりってできないんですよ。畑と繋がっているんですよ。
ですよね。そう考えると、やっぱり口コミで増やしていくのが合っていますよね。
だから販売方法のことも、ブルガリアのエニオボンチェフ社の社長のフィリップさんにも全部お伝えしていて、フィリップさんはそういう意味でうちを大分信頼してくれていますね。
フィリップさんも、「その販売方法じゃないと逆にうちも付き合えない、急に来年倍くらいと言っても無理だから」って感じですね。

オーガニックコスメを使っている方・使おうと思っている方へ

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みなさまも是非、お手にとってお試しください

オーガニックコスメを使われる方、使っている方になにかアドバイスをいただけますか?
オーガニックコスメを使う気持ちよさを先に感じていただきたいですね。香りがとてもいいんですよ。
あとは、肌の上に重たいものを乗せている感じがない。
実はケミカルって皮膜を張るのが凄い上手で、マニュキアみたいなもんなんですよ。洗顔とかクレンジングの中にもマニュキアと同じような成分が入っているんですよ。
洗った後になるべく、洗いざらしにならずに肌が保湿された感じを残すために。でも、それに慣れてしまっていると、いつも何かが乗っかっている状態なんですね。
HANAオーガニックは塗ってもそこまでシーリングしないですから、なんていうか本当に肌が呼吸できるというか快適、すっぴんにもなります。
心地いいなとか軽いなとか、まず好きになってもらって、その上で続けていただきたいですね。ただ不安になると思うんですよ。いわゆる保湿感が足りないだとか、少しメイクをしていても隠れていないような気がするとか。
でもそれは3ヶ月間、自分のことを信じて向かい合ってみる時間が必要ですね。まずは気持ちよくなって、軽やかさが好きになることができると、3ヶ月間乗り越えられると思います。で、1回乗り越えたらもう戻れないんです。皆さん、水道水はもう飲めないでしょ?それと一緒です。ベースが変わるので。
やっぱり3ヶ月間は続けることが大切なんですね。
そうですね、1ヶ月目くらいで最初の実感は肌が明るくなります。やっぱり色んなものを乗っけていて塞いでいるので肌の代謝が弱まっているんですよね。
それがなくなってくるといらない角質も勝手に落ちていくし、キメが整っていくので肌が明るくなるんですね。
3ヶ月間すると洗顔した後に、すぐに何も塗らなくても「あっ、そんなに突っ張らない」「乾燥しない」「潤うな」っていう感じが出てきます。それが面白いので、「あっなんか私、変わる」っていう感じが出て来ます。
実感できるレベルで変わってくるんですね。
変わってきますね。
よくお話する40代後半の福岡のお客さまがいらっしゃって、最初私のセミナーでこの話を聞いて、5アイテム使ってたんですね、化粧水、乳液、美容液、クリーム、アイクリーム。
それで「林田さん、信じて使ってみるけど、大丈夫?本当?」等のお電話を何度もいただきました。
しばらくお電話がなくなってどうなったかなと思っていたら、1年後にセミナーを開いたときにいらっしゃって、「もうつけるの忘れるくらいなのよ」って仰るんです。40代後半の方だから、「この歳になって潤いが出て来ると思わなかった」って。もう1プッシュくらいで潤うって言ってましたね。
そんなに変わるんですね!逆にオーガニックコスメを使わないほうがいい方っているんですか?
まずは、敏感肌の方は肌の内側に塗って、ピリピリするようだったら使わないほうがいいですね。
ていうのも、食事と同じで合わないものって天然のものでもあるので。ケミカルみたいに強い成分とかでダイレクトに効果を出すものではないから、敏感肌の方でも使えるんですけど、ただ相性はあるので使ったときにピリピリするとか赤みが出るっていうのを無理して使い続ける必要はないですね。
稀にそういう方もいらっしゃるんですか?
そうですね、稀にいますね。ただ、皆さん香りも好きだし、コンセプトも好きだから使いたいっておっしゃる方もいるんですよ。
その場合は、赤みとか痒みが治まって、また2、3週間たってから使うとか、あとは季節ですね。春はどうしても敏感に傾きがちなので、最初使って合った方は季節を変えて使われたほうがいいですね。

HANAオーガニックが最適な年齢層について

HANAオーガニックの商品はおすすめする年齢層とかはあるんですか?
やっぱり肌に炎症が起こりやすくなって、衰えてきた肌を元気にしようというのが目的なので、20代前半の方はいらないでしょうね。
10代、20代前半の方はこの花精油の高配合なローズの香りはまだトゥーマッチなんですよ。逆に少しシミとか乾燥とか肌にトラブルが出始めたということは、このサイクルがうまくいかなくなってきたということなので、いくつでもおかまいなく使っていただきたいですね。
美意識が高い方は、若い人でも老化が怖いって方がいるじゃないですか?そういった方は20代から使ってても問題ないんですかね?
問題ないですね。20代前半の方でよくあるのは、この香りが臭いって言うんですよ。
なぜかというと、野菜をずっと食べてないと久しぶりに野菜を食べると美味しいと感じるじゃないですか?人って欲してるものを美味しいとかいい香りと思うんですね。だから香りがまだ合わないってことはまだいらないんですよ。
女性ホルモンの分泌量も豊富ですし、まだまだ免疫力も落ちていないから、ただ疲れている方とか交感神経っていって、昼間の緊張するときの神経が高ぶっている方はこれを嗅ぐと凄い好きって言うんですね。ストレスがある方とかも。だから嗅いでいくら使ってもなんかいい気持ちと思わない、臭いと思う方は必要ないんですよ。
若い人はだいたいそうなるもんですか?
22、23歳くらいまではそういう方が多かったですね。ただ、就職活動で凄いストレスを抱えている方とかは好きでしたね。
なるほど。
ニキビができたとか、バランス崩したって方にはいいと思いますね。
そういう若い方は何もしないのがベストなんですか?
そうですね。もし使うなら、洗顔とUVだけが一番いいですね。

男性もHANAオーガニックを使ってもよいの?

HANAオーガニックさんはたくさんの広告媒体に掲載されていますが、メンズの雑誌にも掲載されていますよね?例えば「OCEANS」なんかにも載っていたと思いますが、あれは男性に向けてどんな商品を紹介していたのですか?
OCEANSの男性記者の方が日焼け止めを探していて、HANAオーガニックを取り上げていただきました。オーガニックコスメだから基本的に男性でも全然いいわけですよ。
HANAオーガニックは今後メンズの展開は考えていないんですか?
そうですね、今のところは考えていないですね。弊社がメンズラインを展開していないのは、べつに男性でも全然使えるからなんです。
肌のメカニズムは一緒なので。ただ、少し男性に考慮するとすれば、UVには色を着けないほうがいいだろうし、洗顔ももう少し落とす力をつけてあげたりした方が男性にはいいかもしれないですね。皮脂分泌力が高いので。塗り物系に関しては全く男性、女性関係ないですね。
男性におすすめのHANAオーガニックの商品はありますか?
「ホワイトジェリー」の美容液がおすすめですね。男性って皮脂の分泌力が高いですけど、これはジェリーだから油が入っていないんですよ。肌の炎症を鎮めてくれるけど、そんなにべったりしません。
特に男女の区別をつけていないだけで、男女使えるということですね。
そうですね。もしひげ剃り後とかで乾燥している場合、この「アーユスオイル」がおすすめです。ごま油の香りなので、男性も好きじゃないですか?
あっそんなに花の匂いはしないですね。
そうなんですよ、これは根っこの香りなので花の香りより、男性が好きな香りかもしれません。
しかも凄いリラックス効果が高いんですよ。だから徹夜明けとかで、仕事で遅くなったときに、寝る前にこういう香りを嗅いでいただくことで凄く深く眠れるんです。
香り以外ではどういった効果がありますか?
セサミンオイルはビタミンEが入っているので、肌の活性にいいんですよ。
あとは、モリンガオイルとブラックシードオイルというものが入っていて炎症を抑えてくれるんですよね。だからひげ剃り後で赤くなったりとか、花粉症でジュクジュクしてきたときには、うすく伸ばしていただくと、肌が整いますね。
最近メンズ美容に敏感な方が増えているので、ニーズがある気がしますね。
男性の方はオイルの使い方を間違えると、毛穴が詰まってしまって炎症を起こして、吹き出物になりやすいんですよ。
特に男性が女性物の化粧品を使って起こりがちなのが、女性のケミカルってほとんどシリコンが入っていて塞いでしまうので、男性は毛穴が詰まってニキビになっちゃうんですよ。そういう意味ではオーガニックコスメは詰まらないので、凄くいいと思います。
僕は乳液を朝晩使ってます。洗顔して、2プッシュ、それだけでいいんです。
匂いって結構残るもんですか?
合成香料じゃないので、意外とすぐ消えますよ。
そうですか、朝から会社に出社して男性からローズの香りがすると、怪しまれそうなので安心しました(笑)。
男性って年を取ると髭周りとかが臭うっていうじゃないですか?HANAオーガニックはそういった匂いにも効果があるんですか?
匂いには効果があります、常在菌なので。匂いってすべて菌が原因なんですよね。
だから菌バランスが整っていれば、匂いは出ないんですよ。だから加齢臭抑えるときにも、凄くいいですね。
HANAオーガニックにはシャンプーもあるんですよ。しかも全身シャンプーと全身トリートメントなんですよ。
うちの息子も髪から顔、体まで洗ってますよ。トリートメントは、例えば風呂あがりに乾燥するところにトリートメントを全身のオイルとして使っていただくといいですね。
ハンドクリーム代わりにもなりますので。匂いが気になる方は、この「ピュアトリートメント」がいいですね。日焼けが気になる方、炎症が気になる方はこの「ホワイトジェリー」がいいですね。
新商品の発売予定はありますか?
6月に子供用を発売しようと思っています。子供といっても10歳の女の子に向けて、初めて女性の入り口にたったときのファーストオーガニック、「初めてのコスメをオーガニックにしましょう」というメッセージで洗顔とUVだけ作ろうと思っています。
それ以外にも、その年のローズウォーターだけを使った「ローズウォーターヌーボー」という化粧水を毎年出しています。
これは本当に男性にもおすすめで全身にかけてもらっても大丈夫です。香りが気持ち良くて、保湿効果があるので、顔とか全身どこでもかけていただいて大丈夫です。
他にもHANAオーガニックでは限定製品があるんですよ。毎年9月にヌーボー、3月に新商品、12月に限定クリスマスアイテムが発売されますので、1年を通してHANAオーガニックを楽しんでいただけます。
新商品や限定品の発売もとても楽しみです。本日は長時間に渡り、HANAオーガニックについて色々と教えていただき、ありがとうございました。オーガニックコスメのイメージが大きく変わりましたし、自分の肌にももっと向き合ってあげようと思いました。もう完全にHANAオーガニックのファンになってしまいましたね。今日は本当にありがとうございました!

取材協力:株式会社えそらフォレスト 林田七恵さん