実はクサイ?!本人は気付きにくい「加齢臭」をセルフチェックする方法!
加齢臭を発している本人は全く気にしていない一方で、周りの人間が臭いに敏感になっている……といった場面がよくあるように、加齢臭の厄介な現象の1つとして「周りは嫌な加齢臭に悩まされているのに、本人は気付いていない」ことが挙げられます。
周りの人は「臭いですよ」と言えずに我慢するしかなく、また本人は気付いていないからこそ加齢臭の対策を行わないことから、加齢臭がする本人が知らない間に人が遠のいているなんてこともあり得ます。
こちらでは、知らず知らずのうちに人を遠ざけかねない加齢臭のセルフチェックの方法についてご紹介します。
目次
加齢臭気付いてる??
加齢臭は発している本人は気付きにくいものです。
これは同じ匂いを嗅いでいると慣れが生じて次第に感じられなくなる「嗅覚の順応性」が関係していたり、そもそも加齢臭がどんな臭いなのか・どこから臭うのか分からなかったりといったことが関係しています。
加齢臭があるかどうかをセルフチェックする前に、まずは加齢臭に気付きにくくなるメカニズムと合わせて、チェックする際の判断材料となる臭いの特徴や発生する部位を簡単にご紹介します。
もしかしたら加齢臭?!
加齢臭がする人がそばにいるとすごく気になりますよね。
「こんなに臭いがするのに本人は気付いていないのだろうか」と思った経験はありませんか?
しかし、「この人の加齢臭は酷い」と加齢臭を他人事のように感じている自分自身からも加齢臭が出ている恐れもあります。
実は気付いていないだけで周りの人に不快に思われていた、あるいは知らず知らずのうちに酷くなった加齢臭が人を遠ざけていた……なんてことも十分にあり得るのです。
こうした事態が生じるのは、加齢臭のみならず体臭は本人には気付きにくくなっているからです。
自分では気付きにくい
匂いを感じ取る嗅覚は、他の五感の中でも順応性(変化に適応する能力のこと)が高くなっています。
はじめは感じ取ることができた匂いが、次第に気にならなくなるのがこの嗅覚の順応性になります。
普段自宅にいても特に匂いを感じないのに、旅行先から久しぶりに帰ってきた時に「自分の家の匂い」を感じてホッとするのも順応性が生み出している現象の1つです。
嗅覚の順応性が高くなっているのは、ガスや煙と言った何らかの危険を匂いでいち早く察知して身を守るためです。
確かにいつまでも同じ匂いばかりがしていると、何らかの危険の手がかりとなる匂いに気づきにくくなりそうですよね。
嗅覚の順応性は危険から身を守る際に極めて役に立つ能力ではありますが、自身の匂いに気付かなくなるという厄介な側面を生み出す原因にもなっています。
他人の加齢臭には敏感な反面、自身の加齢臭に気付けないのは嗅覚の順応性が作用した結果だったのです。
どんなにおいなの?
加齢臭は皮脂に含まれるパルミトレイン酸という脂肪酸が酸化することで生じるノネナールという臭い物質が原因となって発生します。
- チーズのような臭い
- ろうそくのような臭い
- 古本のような臭い
- 魚の腐った臭い
- 脂っぽい臭い
人によって臭いの感じ方や例え方は異なりますが、加齢臭はだいたい上記のように表現されることが多いです。
どれも決して良い匂いだとは言えないものばかりですね。
どこからにおう?
皮脂に含まれるパルミトレイン酸が加齢臭の原因ですから、耳や首の後ろ・頭皮・脇の下・背中・胸・肌や額といった皮脂腺が多く集まっている部位から匂いが発生します。
特に、耳や首の後ろと言った部位はきちんと洗えていないことが多いため、溜まった汚れや皮脂が原因となって強い臭いを発しているとされています。
チェック方法
「自分自身から加齢臭が出ているか」あるいは「加齢臭の程度がどれほどのものなのか」をチェックする方法としては、大きく分けて「セルフチェックの方法」と「他の人にチェックしてもらう方法」との2つがあります。
「加齢臭がどのような臭いなのか」「どの部位から特に強く発生するのか」の2点を踏まえれば、加齢臭のセルフチェックが可能となりますよ。
まずはチェックリストを確認
加齢臭の程度や臭いの質は個人によって異なりますが、加齢臭が出ている人には多くの特徴が共通点として挙げられます。
まずは加齢臭が発生している人の特徴をチェックして、自分に該当するものがいくつあるか確認してみてください。
年齢が40歳以上である
食生活が乱れがち
- 肉類や脂っこいものを中心に食べ、野菜を食べない人
- 不規則な食事の時間や就寝前の食事
- 食事は1日1~2食であり、一回でおなかいっぱい食べる人
睡眠時間が短い・不規則
疲れ・ストレスが溜まっている
運動不足
体を少し動かすだけで汗ばむ人
お酒・タバコをよく嗜む
入浴はシャワーのみ
エアコンのきいた部屋によくいる
ワキガである
身だしなみに無頓着
いくつ当てはまりましたか?
該当項目が多ければ多いほど加齢臭が発生するリスクが高くなります。
半数該当した人は気付いていないだけで、既に加齢臭が生じているかもしれません。
もしも加齢臭発生のリスクが高いようでしたら、以下の方法で実際に臭いを嗅いで確かめてみましょう。
脱いだ衣類の臭いを嗅ぐ
お風呂に入る際に1日肌に直接身に着けていたTシャツや下着の脇・背中・首周り・胸といった特に加齢臭が生じる部位を嗅いでみましょう。
衣類を身に着けている時には嗅覚の順応性から臭いに気付かなくなっていますが、一度体から離すことで臭いを感じ取ることができますよ。
脱いだ直後でなかなか臭いを感じられなかった場合には、服を脱いでしばらく経った入浴後のタイミングであればより強く臭いを感じられます。
シーツや枕などの寝具の臭いを嗅ぐ
耳や首の後ろ・頭皮といった加齢臭が特に強く出ている部位と睡眠中にずっと触れている枕を嗅ぐことでも、加齢臭の可否やその程度を感じられます。
また、睡眠中にはたくさん汗をかいています。
その汗を吸ったシーツやパジャマを寝起きのタイミングで嗅いでみるのも手です。
ティッシュや指で臭いを拭き取って嗅ぐ
皮脂を吸収するティッシュや指の腹で臭いが気になる部位を強く拭き取れば、その箇所で付着した臭いを嗅ぐことができます。
これも帰宅時や起床時と行った汗をたくさんかいた後のタイミングで行うとわかりやすいですよ。
ほかの人にチェックしてもらおう
ほかの人にチェックしてもらう方法としては、「身近で親しい人に臭いをチェックしてもらう」「病院で専門医に相談する」という2つがあります。
打ち明ける際に少し勇気が必要となりますが、客観的に冷静な判断が得られますよ。
身近で親しい人に臭いをチェックしてもらう
加齢臭は自分では気付きにくいものですから、思い切ってほかの人にチェックしてもらいましょう。
臭いをチェックしてもらう際には、臭かったら臭いと遠慮なく言ってもらえるような家族やパートナーなど親しい人に頼んでくださいね。
病院で専門医に相談する
「スメルハラスメント」という言葉が定着しているほど臭いに敏感になっている最近では、加齢臭に対する治療を設けている病院が数多く存在します。
臭いのチェックをしてもらえそうな人が近くにいない、セルフチェックだけでは不安を感じるという人は、一度病院を受診して専門医に判断してもらいましょう。
加齢臭や体臭が自身で分かりにくいことから気にしすぎてしまいがちになりますが、専門の知識を持つ医師にきちんと判断してもらうだけでも安心できるものですよ。
まとめ
加齢臭の問題は周りの人を不快にさせるのみならず、臭いから知らず知らずのうちに人を遠ざけてしまうことから様々なシチュエーションでの人間関係に支障をきたしかねません。
加齢臭をセルフチェックで自身でも確認することで、少しでも加齢臭のケアから臭いを抑えられるようにすることこそ大人としてのエチケットですよ。
周りの人だけでなく、自分自身も快適に過ごせられるよう、まずは加齢臭のセルフチェックから始めてみてはいかがでしょうか?