いつまで続くの、この痛み!生理がおわってもまだ痛む、生理後痛とは?
生理が始まる直前から生理中の期間に生じる、下腹部や腰の痛み、頭痛などの生理痛に悩まされている女性は少なくありません。
毎月の生理痛のせいで、生理期間にはどうしても憂鬱な気分になるものです。
こうした生理痛は、生理が終わっていくのと同時に自然とおさまっていきますよね。
しかし、なかには生理が終わったにも関わらず生理痛が続くことがあり、これは「生理後痛」と呼ばれています。
生理後痛は、生理に伴うホルモンバランスの乱れによるところが多いとされています。
そこで、「生理後痛」が生じる原因とともに解消法や予防法を分かりやすくご紹介します。
目次
生理後痛とは?
「生理後痛」とは、生理が終わった後にも生理痛のような痛みが生じることを指します。
生理後痛の痛み方や痛む部位といった症状は、生理痛とほとんど同じです。
生理後痛の具体的な症状としては、以下のようなものがあります。
生理後痛としてよくある症状
- 下腹部がチクチクする
- お腹に違和感がある
- 下腹部の右下や左下が痛い
- 腰痛がある
- 吐き気がある
- 頭痛がある
- 胸が張って痛い
- 足の付け根が痛い
- 足がだるい
生理前~生理中~生理後と長期間悩まされることも…
生理後痛が生じるようになると、生理後痛が治まった後、すぐに次の生理に伴うPMS(月経前症候群)が引き起こされるタイミングに差し掛かってしまい、いつも何らかの不調に悩まされる事になりますよね。
ただでさえ毎月生理痛に悩まされているのに、生理後痛にまで悩まされてしまうと、ずっと女性特有の不調に悩まされることになってしまいます。
女性特有の悩みは、少ないに越したことはありませんよね。
では、生理後痛の原因はどのようなものなのでしょうか。
生理後痛の原因は?
原因としては、主に「生理後に生じるホルモンバランスの乱れ」と「排卵痛」の2つが挙げられます。
それぞれがどのような形で生理後痛を引き起こすのでしょうか。
ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類が存在します。
「生理後~排卵期」にはエストロゲンが、「排卵前後~生理開始前」のタイミングにはプロゲステロンがそれぞれ活発になります。
エストロゲンとプロゲステロンの2つの女性ホルモンによって、毎月の生理が規則正しく来るように調整されているのです。
子宮が正常運転を再開するために
生理が終わると、ホルモンバランスも落ち着くように思いますが、実はそうではないんです。
実は、生理が終わった後の女性の体内では、生理前のタイミングと同じように、次の生理に向けた準備が始まっています。
つまり、生理後にもホルモンバランスの変化が生じているのです。
生理後は、子宮が急いで正常運転を再開しようとしたり、卵子が出てくる前の状態へと戻ろうとしたりします。
そのため、生理後もホルモンバランスが変化する時期なんです。
生理中に似たホルモンバランスになる
生理後痛が引き起こされるメカニズムの一つは、生理後のホルモンバランスの乱れによって、生理中と似たホルモンバランスになってしまうことだと言われています。
生理後~排卵前のタイミングは、ホルモンの分泌量が変化したり、バランスが崩れたりしがちです。
つまり、生理後のタイミングのホルモンバランスをコントロールすることが大事になってきます。
排卵痛
生理後痛の一つとして、排卵痛というものがあります。
次の生理への準備として、女性の体内では生理後7~10日後には排卵期として排卵が行われます。
個人差はありますが、体質によってはこのタイミングで排卵痛を感じる人も中にはいます。
下腹部全体に重く感じられる・鈍痛が生じたり、下腹部の左右どちらか一方のみに痛みが現れたりといった症状が上記のタイミングで生じる場合には、排卵痛の可能性があります。
ただ、排卵痛は、生理後から排卵が起こるまでの間は痛みが起きにくいので、生理後すぐに痛みが継続するなら、ホルモンバランスの乱れと考えた方がいいかもしれません。
ホルモンバランスの乱れにはサプリメントがおすすめ
生理後痛も、生理痛と同じように「ホルモンバランスの乱れ」によるものが多いようです。
生理に伴うホルモンバランスの乱れは避けられないものですが、少しでもバランスを整えようとすることはできます。
生活習慣の見直しなども大切ですが、ホルモンバランスを上手にコントロールするには女性向けのサプリメントに力を借りるのもおすすめです。
サプリメントというと、栄養補給のために摂取するイメージが強いと思いますが、生理痛・PMS・生理後痛などの女性特有の悩みを手助けしてくれるサプリメントがあるんです。
女性特有の悩みをトータルサポート
ホルモンバランスのコントロールを手助けしてくれるのはもちろん、その他にも女性の健康と美容に役立つ成分も効率よく摂取することができます。
我慢しているだけでは、なかなか悩みが解消されないことも多いです。
サプリメントは、悩みの改善だけではなく、普段から怠りがちな女性らしさを取り戻すサポートもしてくれますから、一度試してみるといいかもしれません。
この記事の最後では、おすすめのサプリメントの紹介もしていますので参考にしてみてください。
もしかしたら、婦人科系の病気の可能性も?
ホルモンバランスの乱れや排卵痛以外にも、婦人科系の病気が原因となって生理後痛が生じている可能性も考えられます。
「生理痛のようなものだし……」と軽く考えずに、痛み方や痛みが生じる期間といった特徴をきちんと知りセルフチェックを行うことこそ早期発見・早期治療ではとても大切になりますよ。
生理後痛が伴う婦人科系の病気は?
生理後痛が生じる婦人科系の病気としては、子宮内膜症・子宮筋腫・卵巣腫瘍が挙げられます。
それぞれ、どういった病気なのかを簡単に説明してみましょう。
子宮内膜症 |
本来、子宮でしか増殖しない子宮内膜が卵巣や卵管などの子宮以外の場所で増殖する病気。 |
子宮筋腫 |
子宮内外の細胞壁に良性の腫瘍が生じる病気。 |
卵巣腫瘍 |
卵巣に腫瘍(良性・悪性・良性と悪性の中間にある境界悪性の3種類)が生じる病気。 |
また婦人科系の病気が原因となって生じる生理後痛には、痛み方や痛む期間に特徴が現れます。
その見分け方についてみていきましょう。
痛み方と痛む期間に要注意
子宮内膜症・子宮筋腫・卵巣腫瘍の病気から生理後痛が生じている場合には、生理の3日目以降あるいは基礎体温が低い時期のみに下腹部の左右どちらかに針で指すようなチクチクとした痛みが生じます。
また、子宮内膜症から卵巣と子宮がお腹の下の方との癒着が生じていると脚の付け根が、腸とお腹の膜との癒着ではお尻のあたりに突き刺すような痛みが生じます。
生理後痛が何の原因から生じているのかをセルフチェックするには、「どこが痛んでいるのか」と痛む部位にも注意することが重要です。
必要以上に心配する必要はありませんが、生理のたびに酷い痛みが引き起こされたり、痛みの期間が次第に長くなったりという症状に心当たりのある場合には、婦人科での診察治療を受けるようにしてくださいね。
下腹部痛は妊娠の可能性もある!?
生理後の下腹部痛が、妊娠超初期症状として生じている場合もあります。
- 「基礎体温が高温期のまま続いている」
- 「前回の生理が普段の生理周期とずれている」
こんな場合には、生理だと思っていた出血は着床出血として考えられ、妊娠の可能性が高まります。
婦人科系の病気から生じる生理後痛が生理中の痛みが酷くなったり、低温期のみに痛みが生じたりするのに対し、妊娠超初期症状としての下腹部痛は高温期の状態で生じるという違いがあります。
もしも上記の症状に心当たりがある場合には、下腹部が痛いからとすぐに鎮痛剤に頼るのではなく、一度妊娠検査薬での検査をお勧めします。
セルフチェックでの確認が大切
婦人科を受診するか否かの目安としては、「どのあたりがどのように痛むか」や不正出血などの他の症状が無いかの確認を行いましょう。
婦人科系の病気に早く気付くうえで、日頃から基礎体温を計ることも大切です。
基礎体温というと妊娠を目的としてチェックするイメージがありますが、婦人科系疾患の早期発見への重要な手がかりとなるということを覚えておいてくださいね。
痛みの程度次第では婦人科の受診を
生理後痛が、あまりにも酷く、複数回の生理周期に渡って長く続く場合には、婦人科を受診するようにしましょう。
「どこか悪いから生理後痛があるのでは」と不安な状態が続けばストレスとなります。そこで一度きちんと病院で診察をしてもらい、「何の病気でもない」と診断をしてもらうことで不安が取り除かれ、安心感が得られますよ。
また、もしも何らかの病気が原因となって生じていた場合には、その病気を治療することで生理後解消にも繋がりますから、不安な方は一度婦人科での受診をお勧めします。
楽になりたいときの対処法
婦人科系の病気では無さそうな場合、生理後痛は、ホルモンバランスの乱れが原因となっていることが考えられます。
ストレスや体の冷えや生活習慣など、毎日の過ごし方が蓄積してホルモンバランスの乱れへと繋がります。
したがって、生理後痛の原因となるホルモンバランスの乱れを解消するには、ホルモンバランスを上手にコントロールすることが大切です。
そのためには、
- 「ストレスを溜め込まないための対策」
- 「体を冷えから守る対策」
- 「生活習慣の改善」
が必要となります。
ストレスを溜め込まないための対策を
過度なストレスを感じたり、ストレスがどんどん蓄積されたりすると、自律神経の乱れからホルモンバランスが崩れてしまいます。
そのため、ホルモンバランスの乱れの予防策として、ストレスを溜め込まないようにする対策は欠かせません。
とはいえ、完全にストレスを感じないようにするのは無理な話ですから、自分に合ったストレスの解消法を見つけましょう。
夢中になって楽しめる趣味や友人と会って好きなものを食べるといった何らかの手段を見つけることこそ、ストレスの解消に大いに役立つのです。
時にはリラックス効果の得られるアロマやハーブティーを新しい習慣として取り入れてもgood♪
また、生理を嫌なものとして考えてしまうと、毎月やって来る生理のたびにストレスとして感じられてしまいます。
そこで、生理を「将来の妊娠のために必要な準備」あるいは「生理は健康維持のためには必要なこと」としてできる限り前向きに捉えるようにする心構えも必要ですよ。
生理後痛自体がストレスの場合
そもそも生理後痛は、生理中と同じようなホルモンバランスに陥っているわけですから、生理中特有の精神的なイライラがどうしても生じてしまいます。
いくらストレスを解消しようにも、そこに生理痛の痛みが加わることで、ストレスが溜まってしまうという方も多いと思います。
そんな方は、PMS・生理痛のためのサプリメントがたくさんあるので、そういったもので少しでもケアしておくと楽になることがあります。
冷え対策を
女性にとって冷えは大敵です!
体が冷えると血行状態が悪くなると同時に、ホルモン分泌に大きく関係する卵巣や子宮の機能が低下します。
その結果としてホルモン分泌が正常に行われなくなり、ホルモンバランスの乱れが引き起こされてしまうのです。そのため、体の冷えを防ぐことも大切になります。
- 夏場にはエアコンの温度を下げすぎない
- お風呂をシャワーで済まさずに湯船に浸かって体を温める
- 冷たいものを食べ過ぎたり飲みすぎたりしない
- 冬場には室内でも上着やひざ掛けを上手に使う
- 体を温めるホットドリンクを飲むようにする
上記のように普段の生活の中で口にするものを変えたり、日頃の習慣を少し変えたりするだけで体の冷えを簡単に予防できます。
特に、日頃から手足の冷えを感じる方は、意識して体を冷やさないようにしましょう。
生活習慣の改善も必要
睡眠不足やダイエットの食事制限による偏った食生活もまたホルモンバランスの乱れを引き起こします。
したがって、栄養バランスの優れた食生活、規則正しい生活リズム、十分な睡眠時間の確保といった生活習慣の改善も必要となります。
こうした生活習慣をすぐには改善するのはなかなか難しいですよね。
しかし、少しずつ改善していこうという心掛けを続ければ、必ず正しい生活習慣へと繋がります。
自分の生活スタイル中でできる範囲内のことから取り組み、ホルモンバランスの乱れに繋がる要因を徐々に取り除くようにしてくださいね。
こうした生活習慣の改善は、ホルモンバランスの乱れの予防から生理後痛のみならず生理に関係する諸症状の緩和、そして健康維持にもとても役立ちますよ。
少しずつ健やかな毎日を送られるように改善していきたいですね。
PMS・生理痛のためのサプリメントを紹介
ホルモンバランスの乱れを整えるには、普段の生活習慣を見直すことが大切になってきますが、それに合わせてサプリメントを摂取することもおすすめの方法の一つです。
サプリメントといえば、栄養機能食品としてビタミンや鉄分などの不足した栄養素を補うイメージが強いと思います。
しかし、サプリの中には生理痛やPMSといった女性特有の悩みに合わせたものがあるのです。
今回はその中から、おすすめの商品を紹介します。
ムーンラック
ムーンラックは漢方生薬研究所から販売されている、生理痛・PMS対策サプリメントです。
女性にうれしい効果のある、3種のハーブである「カチプファティマ」、「チェストベリー」、「ペパーミント」、3種の生薬である「冬葵(トウキ)」、「黄花黄耆(キバナオウギ)」、「桂皮(ケイヒ)」が含まれています。
また、「テアニン」、「クエン酸第一ナトリウム」といった2種の優良成分も配合されています。
特に、「カチプファティマ」と「チェストベリー」は古くから毎月の女性の症状に用いられてきており、PMSや月経困難症の対策ハーブとして有名な成分です。
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