生理痛や吐き気、イライラなど、生理中はいろいろな不快な症状に悩まされやすい時期ですよね。
なかには症状がひどくて会社や学校を休んでしまうという人も多いようです。
そこで今回、生理中のきつい症状を緩和する方法としてアロマを紹介していきたいと思います。
アロマがどんなふうに生理中の症状に効くのか、どんなアロマが効果的なのかを早速見ていきましょう。
生理痛や吐き気、イライラなど、生理中はいろいろな不快な症状に悩まされやすい時期ですよね。
なかには症状がひどくて会社や学校を休んでしまうという人も多いようです。
そこで今回、生理中のきつい症状を緩和する方法としてアロマを紹介していきたいと思います。
アロマがどんなふうに生理中の症状に効くのか、どんなアロマが効果的なのかを早速見ていきましょう。
アロマテラピーとは、植物由来の天然100パーセント精油を使用して行う芳香療法のことをいいます。
世界各国で補完医療や緩和のためのケアとして用いられている治療方法でもあり、体の状態や症状に合わせて精油を調合し、香りを嗅いだり体に塗りながらマッサージしたりすることで症状の緩和を目指します。
また、アロマテラピーで使用する精油の原料となるのが多種多様のハーブです。
ハーブの香りが体に作用することで、もともとある自然治癒力を高め、血行促進やリラックス効果、そしてホルモンバランスの乱れからくる生理痛の症状の緩和につながると考えられています。
アロマテラピーはきちんと有資格者によって施術してもらうこともできますし、簡単なものならば自分で行うこともできます。
その中でも最も簡単で安全な方法として、芳香浴を紹介しましょう。
芳香浴とは天然のアロマオイルを使ってお部屋に香りを充満させ、心身の健康をはかる方法を指します。
アロマポットやアロマランプを使用しても良いですし、ハンカチやティッシュに精油を1~2滴垂らして香りを楽しんでも良いでしょう。
一方で、お風呂に精油を入れる際は、全身浴ならば5滴、半身浴ならば3滴を上限としておきましょう。
芳香浴を行う場合、注意点もあります。
特に芳香浴中に肌に異常を感じたり、気分が悪くなったりしたらすぐに換気をし、肌を大量の水で洗い流すようにしましょう。
また、お肌の調子や体調次第で精油の量を調整することも大切です。
アロマオイルは全部で200~300種類もあると言われており、それらは香りや種類によって大きく7種類に分類できます。
それぞれ柑橘系、フローラル系、ウッディ―系、ハーブ系、樹脂系、スパイシー系、動物系と呼ばれており、一つ一つ効果も異なります。
ここでは、数あるアロマの中でも、生理の時の不快な症状を緩和する効果があるものを6つ紹介していきましょう。
ラベンダーは「万能製油」と呼ばれているほどさまざまな用途で使用できるアロマです。
さわやかでフローラルな香りが特徴で、一般的に広く使用されているものでもあるので、アロマ初心者の人でも抵抗なく香りを楽しめると思います。
ラベンダーの主な効能としては、生理痛の痛みの緩和や頭痛や不安を和らげるほか、安眠効果などが挙げられます。
胃痛や筋肉痛の緩和など、体の内側に働きかける効果のほか、ニキビや傷の治療にも効果が期待されていますし、スキンケアやヘアケアとしてラベンダーが使用されることもあります。
ちなみに、生理中の使用は問題ありませんが、妊娠初期の使用は勧められていないので注意しましょう。
甘くて濃厚な香りが特徴のイランイランも、初心者の人にお勧めできる使いやすいアロマのひとつです。
生理中にうれしいリラックス効果やホルモンバランスを調整してくれる効果があるので、生理痛の緩和だけでなく生理不順や更年期障害の症状緩和が期待できます。
そのほか、乾燥肌や脂性肌の改善、育毛や頭皮のケアとしても使用されることがあります。
肌が弱い人はイランイランの使用はあまりおすすめできません。
また、高濃度のイランイランを使用すると、頭痛や吐き気を催すこともあるので、注意して取り扱うようにしましょう。
ハーブ系ながら、ローズに似たフローラルな香りを楽しむことができるゼラニウムは、防虫効果もあるアロマです。
ホルモンバランスを整え、生理痛や生理不順を改善してくれるほか、自律神経を整えることで、落ち込みやイライラを解消し明るい気持ちにさせてくれる効果が期待されています。
生理に関すること以外にも、むくみや肥満の解消、シワやシミの改善など健康面やスキンケアにも効果的に働くと言われています。
妊娠中はゼラニウムのアロマ使用はおすすめできません。
また、敏感肌の人は特に、まれに肌トラブルを引き起こすこともあるので、注意して使用するようにしましょう。
ヒノキに似たウッディな香りを楽しむことができるサイプレスは、心と体を引き締めてくれるアロマと言われています。
ホルモンバランスを整える効果があるので、生理痛の緩和のほか月経前緊張症などの生理関連の症状の改善に効果が期待できます。
また、イライラしやすい生理中の精神を安定させるほか、冷え性改善にも効果的に働きます。生理関連の効果以外にも、体臭やむくみ、セルライトの予防にも有効とされています。
クラリセージは、ナッツのようなほのかな甘みを感じさせる深みがある香りのアロマです。
生理痛である腹痛や頭痛の緩和のほか、女性ホルモンと似た働きをする成分を含んでいることから更年期障害や生理不順など、婦人科系のトラブル全般に効果があるとも言われています。
そのほか、情緒不安定にも有効であることから、心身のバランスの調整、うつ状態の改善、けいれんや痛み、炎症の緩和のために使用されることもあります。
フレッシュで爽快感溢れる香りが特徴のグレープフルーツのアロマは、ダイエットのサポートとしても活用されています。
生理中に落ち込みがちな精神を安定させ、明るい気持ちにさせてくれるほか、リラックス効果も期待されているアロマです。
生理関連以外にも、二日酔いや消化不良の改善、ニキビや吹き出物対策としても使用されることがあります。
このほか、ブレンドすることで相乗効果が得られるアロマもあります。初心者にはブレンドは難しいかもしれませんが、いずれにせよ体と心の状態をしっかり把握してからアロマを選ぶと良いでしょう。
先述したように、アロマは一つ一つで香りも効能も異なります。
したがって、アロマというものなら何でも良いわけではありませんし、妊娠中など、時期によっては使用を控える必要があることもあります。
また、生理痛に効果があるからといって、無理に香りを嗅ぎ続ける必要はありません。
いくら高い効能が期待されているものでも、人によってはその香りを苦手だと思うことももちろんあります。
むしろ、苦手な香りを我慢して嗅いでいると、余計に生理痛が悪化することもあるので、その場合は使用を取りやめて違うアロマを試してみることをおすすめします。
お風呂にアロマオイルを垂らして入浴を楽しんだり、アロマオイルをマッサージオイルとして使用したりするときは、肌への影響も考慮しましょう。
普段から敏感肌の人はもちろんのこと、普通肌の人も生理前や生理中は肌が敏感になっているので、アロマを使用すると肌荒れやかゆみ、発疹が現れることもあります。
肌トラブルを避けるためにも、事前に肌にパッチテスト行うなど、安全性を確かめた後でアロマを使用するようにしましょう。
いかがでしたか?生理痛がひどい時はどうしても即効性がある鎮痛剤に手を伸ばしてしまいがちですが、その分身体への負担が気になるという人も多いかと思います。
その点、アロマならば自然の力で症状を緩和し、体調を良くしてくれるので、体に無理な負担がありません。
ぜひ自分に合ったアロマを見つけて、日常生活の中に取り込んでみてください。