「オーラルケア」という言葉をご存知ですか?
エチケットや虫歯予防として毎日歯磨きをしますよね。
しかし、オーラルケアでは虫歯予防ではなく、口の中全体を清潔で健康な状態に保つことを目的としています。
口の中の状態が、見た目の印象だけでなく体の健康に繋がることが判明した今、オーラルケアへの注目度が急激に上昇しています。
こちらでは、オーラルケアの重要性とともに、今日からできる簡単なオーラルケアの方法をご紹介します。
オーラルケアって??
見た目の印象や健康状態をより良く、そして将来1本でも多くの歯を健康な状態で残すためにオーラルケアを始めてみませんか?
オーラルケアとは
オーラルケアとは、歯や舌など口の中の全体を清潔で健やかに保つためのケアのことです。
口に関するケアというと、歯周病や虫歯などの「歯」に関するトラブルの予防を連想しますよね。
しかし、オーラルケアでは歯のトラブルを防ぐのみにとどまらず、口臭予防のために口の中の粘膜や舌を清潔にしたり歯を白く美しく保ったりと、「口の中全体のケア」を行います。
単なる歯のトラブルを予防するのではなく、清潔さや健康状態そして見た目を重視したケアこそがオーラルケアなのです。
なぜ必要?
口の中には約30億もの細菌があるとされています。
入念な歯磨きをよく行う人でも、1000~2000億個の細菌が存在するとも言われています。
こうした細菌が口の中でどんどん増殖する状態が続くと、口臭・虫歯・歯周病を発症します。
その中でも特に歯周病は、歯の健康に悪影響を与えるだけでなく思わぬ疾患から体の健康にも害を及ぼすのです。
というのも、歯周病を発症すると血糖値が高くなります。
高くなった血糖値が原因となり、糖尿病・心臓病・脳梗塞・認知症など、命の危険に関わる重大な病を発症するリスクが伴うのです。
口内トラブルのみならず体の健康に関わる口の中の状態。
だからこそ、健やかな体で元気に毎日を過ごしていくためにも、オーラルケアで口の中の健康を維持する必要があるのですね。
日本人は意識が低い?!
全身疾患に影響する口内環境は、オーラルケアで健康で清潔な状態を保たなければなりません。
しかし一方で私たち日本人は、オーラルケアに対する意識が諸外国に比べると非常に低いというデータが存在します。
アメリカやヨーロッパでは「虫歯にならないように定期的に歯科医院に通う」という考え方が一般的。
そして、オーラルケアに使用するデンタルリンスやデンタルフロスの使用率・年間購入額も日本のほぼ2倍となっています。
日本では歯科医院に関して「虫歯になってから歯医者に行く」と認識し、オーラルケアを歯ブラシでの歯磨きのみで済ませている人が大半です。
日本人の成人約80%が歯周病に陥っている現状は、オーラルケアに関しては前時代的と言えるでしょう。
オーラルケアのポイント
歯周病をはじめとした口内トラブルの原因は、口腔内の細菌の増加です。
そこで、毎日の歯磨きを丁寧に行ったり部位別にアイテムを使い分けたり、と歯垢や汚れをきちんと落とすことこそがオーラルケアのポイントとなります。
まずは意識の変化から
笑顔を浮かべる口元から美しく白い歯が見えていると清潔な印象に繋がりますよね。
逆に口臭が気になったり黄ばんだ歯が見えたりすれば、どんなに身だしなみを着飾っていてもオシャレが台無しになってしまいます。
口臭や歯の黄ばみなど、口の中の状態はその人の印象にも大きく影響を与えることから、現代の女性を中心にオーラルケアの意識が高まってきています。
歯のホワイトニングなど歯の美容を目的としたアイテムが増えてきているのも、このような意識の変化が背景にあるからです。
オーラルケアを始めるきっかけが美意識だったとしても、口内環境が清潔で健康な状態へと改善されれば全身の健康へと繋がります。
それに若い頃からオーラルケアの継続を心がければ、ずっと先の将来にもより多くの歯を残すことができます。
歯の美しさを目指しながら、一生ものの歯を失ってから後悔しないよう、早いうちからオーラルケアを心がけましょう!
今すぐにできること
オーラルケアを始めるにあたり、何から始めれば良いのか悩みますよね。
そこで以下では、今日から始められる簡単なオーラルケアの方法をご紹介します。
歯磨きの見直し
虫歯や歯周病の原因は、口の中に残った歯垢です。
その歯垢をなるべく除去することが、歯磨きでの大切なポイントとなります。
歯と歯の間・歯並びが凸凹している箇所・歯と歯茎の境目など、歯垢が溜まりやすい部分は特に念入りに!
1ヶ所を20回以上細かく磨いていき、約15分掛けて歯の全体を磨くことが理想です。
もちろん、朝昼晩の1日3回は欠かさず行いましょう。
1日の中でも、特に夜寝る前の歯磨きは丁寧に行いましょう。
というのも、眠っている間には口の中を清潔に保つ働きのある唾液の分泌が緩やかになり、細菌が繁殖しやすい状態にあるからです。
細菌の増殖を少しでも減らすため、寝る前にはできるだけ多くの歯垢や汚れを取り除きましょうね。
普段の歯磨きの中で少しの心掛けやポイントを踏まえるだけでも、十分に効果を発揮するオーラルケアになりますよ。
歯磨きにプラスαのケアを始める
歯ブラシでの歯磨きだけでは、歯並びや部位によっては汚れ・歯垢を落としきれないかと思います。
そこで、歯ブラシ以外のアイテムを部位ごとに使い分けることで隅々まで綺麗にしましょう。
デンタルフロス 歯と歯の間にある汚れ・歯垢を削り落とす糸
歯間ブラシ 歯と歯の間に見られる三角状のすき間の汚れ・歯垢を磨き落とす小さいタイプの歯ブラシ
デンタルリンス 殺菌作用をはじめとした薬用成分を配合する洗口液