ゴルフクラブの基礎知識!種類・役割や購入するときの注意点は?
これからゴルフを始める初心者の方が、もっとも悩むのは「ゴルフクラブはどういうのを買えばよいのだろうか?」という点だと思います。
ゴルフクラブにはさまざまな種類があり、メーカーも仕様もよりどりみどり。実際ゴルフショップに行けば所狭しと何百本ものゴルフクラブが店頭に並べられており、この中からどれを選べばよいのかと途方に暮れることもあるでしょう。
そこで今回は初心者の方に向け、ゴルフクラブを選ぶ際の参考となるよう、ゴルフクラブに関する基礎知識をお教えいたします。
これからゴルフを始める初心者の方が、もっとも悩むのは「ゴルフクラブはどういうのを買えばよいのだろうか?」という点だと思います。
ゴルフクラブにはさまざまな種類があり、メーカーも仕様もよりどりみどり。実際ゴルフショップに行けば所狭しと何百本ものゴルフクラブが店頭に並べられており、この中からどれを選べばよいのかと途方に暮れることもあるでしょう。
そこで今回は初心者の方に向け、ゴルフクラブを選ぶ際の参考となるよう、ゴルフクラブに関する基礎知識をお教えいたします。
目次
ゴルフクラブの種類と役割
ゴルフクラブには多くの種類があり、それぞれに明確な役割を持った使われ方をします。以下、代表的なゴルフクラブの役割と、初心者が購入する際に選考ポイントとなる点を記します。
ドライバー
役割
主にミドルホールやロングホールのティーショットで使用します。ゴルフクラブの中で最も長く、最もヘッドが大きく、最も飛距離の出るのがドライバーです。
ヘッド素材はチタンやカーボンを使って軽量化されています。昔はヘッドが木製であったため、その時の名残で1番ウッドと呼ぶ場合もあります。
ティーグラウンドではボールをティーアップして打つため、ヘッド形状も独特であり、メーカーもドライバーの開発には最も力を入れると言われています。
選ぶポイント
初心者がドライバーを選ぶポイントですが、ヘッドとシャフトの両方に注目して選ぶのがコツです。
ヘッドはストレートフェイスと呼ばれる、クラブを構えた時にフェースがまっすぐ正面を向いているこのを選ぶようにしましょう。フックフェイス(正面より右方向を向いている)だとボールが捕まりやすいですが、スイングに変なクセが付いてしまうため初心者にはお勧めできません。
次にシャフトですが、自身のスイングスピードに合わせて選ぶようにしましょう。男性ならS、女性ならRあたりが一般的な目安になります。
フェアウェイウッド
役割
ドライバーと同じく「ウッド」と名前が付いていますが素材はチタンやカーボンです。主にフェアウェイにあるボールを遠くへ飛ばす時に使用します。しっかりと当たれば200ヤード近く飛ぶこともありますが、アイアンよりもボールをとらえるのが難しいため初心者はミスショットしやすいクラブと言えるでしょう。
フェアウェイウッドを使う場面としては、ロングホールの2打目、ドライバーでティーショットをミスした時のリカバリー、距離の短いホールでのティーショットなどが挙げられます。
選ぶポイント
フェアウェイウッドは、初心者がゴルフクラブを選ぶ際の優先順位としては下の方になります。つまり、他のクラブを先に選んだ上で、他のクラブではカバーできない部分についてフェアウェイウッドで対応するといった方向で考えましょう。
フェアウェイウッドよりも打ちやすいユーティリティ(後述)が比較的初心者向きであるため、ユーティリティを先に選ぶと良いです。
フェアウェイウッドはユーティリティでも届かない距離を飛ばす時に使うという感じになるため、ロフト角が14~18度のものを2本程度用意すればよいでしょう。
ユーティリティ
役割
ウッドとアイアンの中間に位置するクラブとして近年急激に普及してきたユーティリティ。フェアウェイウッド並みに飛距離が出てアイアン並みに打ちやすいという特徴があります。
初心者にとっては非常に頼りになるクラブですが、プロでもここ一番で正確なショットを打ちたい時に使うことがあります。
また、フェアウェイウッドはラフからのショットを苦手としますが、ユーティリティは比較的浅いラフであればアイアンと同じように振りぬいて飛距離を稼ぐことができます。初心者はセットの中に少なくともユーティリティを1本は入れておきましょう。
選ぶポイント
ユーティリティを選ぶポイントですが、何よりも打ちやすさを重視してください。最初に自分が打ちやすいと思うヘッド形状を選択しましょう。ウッド型やアイアン型、M型などがあります。必ずショップの試打室でティーアップせずに打ってみましょう。ボールのつかまりや振り抜き感などをチェックし、打やすいものを選ぶようにしてください。
また、シャフトは初心者であればカーボンシャフトが打ちやすいでしょう。
アイアン
役割
アイアンは100~200ヤードの距離を、方向性を重視してボールを打つ時に使うクラブです。一般的には3番アイアンから9番アイアンまであり、番号の小さいほどロフトが立って(ボールが低く遠くへ飛ぶ)います。ただし、打ちやすいのは番号の小さいクラブです。
また、3番アイアンはロングアイアン、4~6番アイアンはミドルアイアン、7~9番アイアンはショートアイアンと呼びます。
大まかな飛距離ですが、ロングアイアンで180ヤード程度、ミドルアイアンは140~180ヤード、ショートアイアンは100~140ヤードあたりをカバーすると考えればよいでしょう。
※クラブの種類やゴルファーによって飛距離は変動します
選ぶポイント
アイアンのヘッド形状には、キャビティとマッスルバックがあります。また、近年ハーフキャビティという両者の中間のようなヘッド形状のアイアンも誕生しています。
初心者の方はキャビティもしくはハーフキャビティのアイアンが打ちやすくおススメです。どちらが良いかは、実際に試打して打感の良いほうを選ぶようにしましょう。
次にシャフトですが、体育会系の活動を行っていたなど比較的パワーに自信のある方は最初からスチールシャフトを選んだほうが良いです。シャフトが重く、しっかりとしたスイングをしなければボールが飛びませんが、小手先でのスイングを防止する効果があります。カーボンシャフトは軽く振り抜きやすいため、女性や力のない初心者に向いています。しかし、振りやすい反面方向性にやや難があります。
ウェッジ
役割
グリーンまであと少しの場面、あるいはバンカーなどのハザードから脱出する場面などで使用するのがウェッジです。一般的には、アプローチウェッジ・サンドウェッジ・ピッチングウェッジの3種類を指して言います。
ヘッドのロフト角が大きく、ボールを高く上げて100ヤード以内の距離を飛ばす時に使用します。また、サンドウェッジは名前の通りバンカーで使用することが多く、砂の抵抗に負けないように振り抜くことを前提に設計されています。
「グリーンまで残り50ヤード」といった場面で活躍することが多く、微妙な距離調整が可能なクラブを選ぶと良いでしょう。
選ぶポイント
ウェッジを選ぶポイントとして最も大切なのは、ヘッドのロフト角です。一般的にロフト角は4度以上開いているクラブをセットするのが基本です。従って、仮にピッチングウェッジが45度であったとすると、アプローチウェッジは49度以上のもの、サンドウェッジはそこからさらに4度以上開いているものを選びましょう。
また、サンドウェッジはバウンス角も大切です。バウンス角が大きいとバンカーで使いやすく、あごの高いバンカーでも脱出が容易になります。バウンス角度が12~14度のモデルであれば初心者でも扱いやすいでしょう。
パター
役割
パターはグリーン上でボールをカップに入れる時に使うクラブです。基本的にグリーン上(例外的にグリーンエッジなど)で使用するクラブであるため、ボールを転がすために作られています。
他クラブよりもシャフトの長さやヘッドの形状にバリエーションがあり、ゴルファーの好みも大きく分かれます。
現在主流となっているのは、ヘッド形状がかまぼこ状になったマレット型やネオマレット型です。また、上級者はピン型を好む傾向があります。
選ぶポイント
パター選びはゴルフクラブ選びの中で最も難しいと言われています。というのも、クラブのバリエーションが多い上に、パッティングは「感覚」を大切にするショットであるため初心者でも人によって最適クラブが大きく異なってくるためです。
ショップの試打コーナーで何本も試して、「持ちやすさ」「構えやすさ」「狙った方向へ転がるか」「狙った距離に届いているか」を確認しましょう。
ゴルフクラブに書いてある番号って何?
ウッドやアイアンには、ヘッドの部分に番号が印字されていると思います。この番号はそれぞれのクラブの番手を表しています。アイアンの7ならば7番アイアン、ウッドの3ならば3番ウッドとなります。
アイアンでもウッドでも、番号が小さいほうがボールの飛ぶ角度が低く、遠くまで飛んでいくように設計されています。つまり、同じ力でスイングすると、番手が大きいほど高くボールが上がる分飛距離が出ないということです。
プレイヤーはカップまでの残りの距離に応じてクラブの番手を変え、ボールを運んでいきながらスコアを競うことになります。
初心者がゴルフクラブを買うときの注意するポイント
初心者がゴルフクラブを買う時に注意すべきポイントですが、最初は以下の点に注意して選ぶようにしましょう。
① セッティング
プレーには最高14本のクラブしか使うことができません。このうち、ドライバーとパターは必須であり、残り12本についてどのようなクラブを選ぶかを決めましょう。
一般的な初心者のセッティング例ですが、
ドライバー/フェアウェイウッド/ユーティリティ×3/アイアン5番~9番/PW/AW/SW/パター
とする方が多いようです。
② メーカー(ブランド)
ゴルフクラブはメーカーによってさまざまな個性があります。従って、ウッド類はできるだけメーカーを統一したほうが良いでしょう。なお、アイアンはウッド類とは違うメーカーでもかまいませんが、アイアンの番手ごとにメーカーを変えることはやめておきましょう。
③ 最初は少ない本数で
ゴルフを始める際、最初から14本すべてをそろえる必要はありません。コースデビューしてしばらくのうちは10本程度で十分ラウンドできることの方が多いでしょう。
とりあえず、ドライバー/ユーティリティ/アイアン5番~9番/AW/SW/パター の10本を優先して購入し、徐々に買い揃えていくのも一手です。
Q&A
初心者のクラブ購入にありがちな疑問点をQ&Aにしてみました。
ゴルフクラブセットってどうなの?
ショップなどでゴルフクラブフルセットが安く売られている時がありますね。予算があまり無い場合は検討してみるのも良いでしょう。特に「ゴルフに誘われていて、おもしろそうだけど続けるかどうかわからない」といった方であれば、とりあえずセットを購入してプレーしてみると良いと思います。
ただし、ショップがセッティングし安く売っているクラブセットは、在庫処分的な意味合いもあるため購入者に合ったクラブではない可能性が高いです。本格的にゴルフを始めようとする方には向いていないでしょう。
ゴルフクラブのレンタルってどうなの?
セットクラブと同様、レンタルは程度の悪いクラブが多くあまりおススメしません。急場しのぎ程度で考えたほうが良いでしょう。ただし、中古ショップなどでは購入を希望するクラブを一定期間レンタルする制度などがあります。この場合は欲しいクラブを実際にコースで試してみるという使い方ができるため、積極的に利用した方が良いですね。
ユーティリティとフェアウェイウッドの違い
大まかにいうと、ドライバーより打ちやすくドライバーより短い距離(200ヤード強)を飛ばすのがフェアウェイウッド。ロングアイアン並みの距離(200ヤード弱)をロングアイアンより打ちやすくしたのがユーティリティです。
両方ともティーグラウンドでも使用することができますし、フェアウェイでも使えます。
まとめ
ゴルフは道具がスコアに大きく左右する競技です。もちろん腕前も問われますが、道具がスコアに与える影響はかなり大きいと言えるでしょう。初心者の方ははじめのうちから自分に合ったクラブを購入し練習を重ね、悪い癖のつかないように徐々にステップアップしていくことが大切です。
最初のクラブ選びこそ、十分に時間をかけて慎重に行いたいものですね。