ワキガは女性にも気になるニオイです。
女性はニオイに敏感で少しのニオイでも気になるものです。
体をキレイに洗う、下着をこまめに着替える等の対策をしているかと思いますが、日頃のケアとしてできるもう一つのことが制汗剤の使用です。
制汗剤は市販されているものも多くありますが、副作用には注意しないといけないこともあります。
ワキガ対策には、正しい知識を持って使うことが求められます。
ワキガは女性にも気になるニオイです。
女性はニオイに敏感で少しのニオイでも気になるものです。
体をキレイに洗う、下着をこまめに着替える等の対策をしているかと思いますが、日頃のケアとしてできるもう一つのことが制汗剤の使用です。
制汗剤は市販されているものも多くありますが、副作用には注意しないといけないこともあります。
ワキガ対策には、正しい知識を持って使うことが求められます。
脇のにおいは健康な人でもたくさん汗を掻けば、かすかに出ます。
下着を脱いで嗅ぐとニオイがする時がある、あれです。
これくらいのニオイであれば周囲にはほとんど影響することはありません。
問題となるワキガは特別に汗を掻いていないのにニオイがすること。
体を清潔にしているにもかかわらず、いつも周囲にニオイがして、人間関係にも支障をきたす場合もあります。
ワキガの原因はアポクリン腺から出る汗の成分にアンモニアなどのタンパク質系の成分が含まれることです。
アポクリン腺はエクリン腺とならんで汗腺と呼ばれる器官です。
しかしエクリン腺は体温調節になくてはならない器官ですが、アポクリン腺は、汗腺であるにもかかわらず体温調節には関係がありません。
アポクリン腺はもともと哺乳類が持っているフェロモンを出す器官であったのが、二足歩行をするようになり、より視覚的な刺激が性的刺激として優位になってきたために退化してきたと考えられています。
アポクリン腺が陰部や脇の下、乳輪、外耳道、などに多く存在することはその名残と考えられています。
必要なくなったアポクリン腺から出る成分のニオイですが、いまではその役割がなくなって、嫌なニオイとして認識されるようになりました。
ワキガは汗とともに周囲に拡散するため、汗を掻きやすい体質の人は、ニオイが周囲に広がりやすいことになります。
よく間違われる多汗症の人ですが、同時にワキガ体質であるなら、ニオイが周囲に広がりやすいことになります。
ワキガ対策にはいろんなデオドラント商品などが販売されていますが、どんなものがあるのでしょうか。
一般的に販売されている薬用石鹸でも軽い症状のワキガなら十分にニオイを抑えることは可能です。
ただし、汚れをキレイに落としすぎて、乾燥肌や突っ張った感じになることもあるようです。
そのような症状に悩まされる場合は使用を中止してください。
子どもさんの場合は特に気をつけてあげましょう。
他には、柿渋入りの石鹸や、ミョウバン入りの石鹸もあります。
これらの成分は体臭を抑える消臭効果や制汗効果がありますが、やはり肌荒れなどが認められる場合があるので気をつけながら使いましょう。
コンビニでも手軽に購入できる制汗スプレーは、香料でごまかすものやヒヤッとした感覚でさっぱり感を誘うような商品が多く、体臭を抑える効果はあまり期待できません。
それでも軽い症状のワキガであれば、これでも十分な場合がほとんどです。
若い人にも使えるものであれば、肌への刺激も少なく安心して使えます。
インターネットでは輸入商品も購入できますが、こちらは刺激が強すぎて肌荒れを起こす心配があります。
汗を抑える制汗剤の成分が入ったクリームは、スプレーよりも一般的です。
化粧品メーカーが開発・販売しているもののあり、安心できる商品群になります。
制汗スプレーとは異なり、中程度の人も使える商品です。
最近よく宣伝されている消臭スプレーの中にも、ワキガに効果のある柿渋などを配合したものがあります。
事前にスプレーしておくことで消臭効果も期待できますし、もちろん、汗を掻いた後の衣服にスプレーしても効果があります。
ワキガパッドは下着が黄ばんでしまうのを防ぐために脇の下につけて汗を吸収するものです。
それほど汗を掻かない状況であれば、周囲への拡散を防ぐことができるので効果は期待できますが、汗を掻きすぎると効果がなくなるだけでなく細菌の繁殖に好適な環境を作ってしまうのでかえって逆効果にもなります。
消臭効果のあるシャツや汗を素早く乾かしてしまうシャツもニオイを拡散させないために有効な対策になります。
これらの商品は比較的軽い症状のワキガなら効果があるが、ひどい場合のワキガには効果がないものもあります。
また、汗を吸収するパッドのように、かえって逆効果になることもあります。
これらの商品の特徴をよく知った上で使うことが大事ですが、そのうえで中程度の症状がある場合には、塩化アルミニウムや柿渋などの成分の入った商品を使うべきです。
市販されている商品で効果のある成分は、柿渋、塩化アルミニウム、ミョウバンなどです。
柿渋エキスは柿タンニンに消臭・殺菌効果があります。
タンニンはポリフェノールの一種で、その抗酸化作用の強さは茶カテキンの25倍ともいわれています。
美容外科の治療薬としても使われるミョウバンは、肌にも優しくかゆみが起こるトラブルの心配もあまりありません。
ミョウバンは収斂作用もあり、汗や皮脂を効果的に抑えると同時に消臭効果も期待できます。
ヨクイニンは漢方薬としても使用されることもある殺菌作用のある穀類の成分です。
乾燥肌の人にも優しく、肌荒れを防ぐ効果もあります。
タンニン同様、抗酸化作用のある成分で、抗菌や消臭効果が期待できます。
殺菌作用のあるイソプロピルメチルフェノールは、肌への刺激もなく、安心して使うことができます。
収斂作用があり、腋の下のサラサラ感が持続します。
他には塩化アルミニウムも収斂作用があり、汗を出にくくします。
このような市販されている商品では、ニオイを抑えることはできても、完治することはありません。
それでもニオイがなくなってしまわないで困るという場合には、手術も視野に専門医を受診しましょう。
ワキガの手術はアポクリン腺を除去することにより、汗を掻かなくすることでワキガをなくすものです。
元を断つので、ワキガはなくなるはずですが、完全になくなるわけではありません。
手術の結果取り残しができることで、ニオイが残る、脇の下以外のところでニオイがきつくなる、精神的な落ち込みが原因でニオイがなくならないといったことがあります。
ワキの下を3~5cmほど切開し、皮膚を裏返して確認できるアポクリン腺を一つ一つ取り除いていく方法です。
確実にアポクリン腺を除去できます。
メスの入り方が大きいので、傷跡が大きく残ってしまいます。
ワキの下に1cmほどの穴を開け、そこから細い管(カニューレ)を通してアポクリン腺やエクリン腺、皮脂腺などをかき出すようにして吸い取ります。
皮膚を裏返す必要がないので、大きな傷が残ることはなく、皮脂腺なども除去できるメリットがあります。
脇の下に穴を空け、超音波を発生させながらその熱でアポクリン腺などを破壊しながら吸引します。
皮膚表面を冷やすことにより、他の皮膚組織のダメージを減らすことができます。
ワキの下を1cmほど切開し、専用器具を用いて皮下組織ごと削り、アポクリン腺やエクリン腺を除去します。
ワキガの出る脇の下に局所麻酔をして、毛根へ直接、絶縁針を刺し、約5秒間、高周波を流す事により毛根と同時に臭いを発生させる アポクリン腺やエクリエン腺、皮脂腺を同時に熱破壊させます。
いずれも傷跡が残る、取り残しがある等の欠点があり、手術は最後の手段と考える方が良いでしょう。
ワキガ対策としては体をキレイにするなど、できる対策は様々あります。
軽い症状の場合は、市販の制汗剤などで十分に解決できます。
ただし、肌に刺激が強いこともあるので注意して選びましょう。
他にも市販の様々なグッズがありますが、効果があまりないものやかえって悪化させるもののあるので、その特徴を良く理解した上で使いましょう。
これらのグッズを使えばほとんどの人は周囲に迷惑を掛けるほどのニオイはしなくなります。
それでも治らない人は手術もありますが、最後の手段として、専門医とよく相談して慎重にやるようにしましょう。