ワキガのニオイは人に迷惑を掛けるのでそれなりに気を遣うのですが、もうひとつ、エチケットとして気をつけたいのが服の黄ばみです。
人には直接迷惑を掛けるわけではありませんが、夏場に薄着をするようになると目立ってしまうのでなんとか防ぎたいものです。
これからどんな対策があるのか考えていきましょう。
ワキガのニオイは人に迷惑を掛けるのでそれなりに気を遣うのですが、もうひとつ、エチケットとして気をつけたいのが服の黄ばみです。
人には直接迷惑を掛けるわけではありませんが、夏場に薄着をするようになると目立ってしまうのでなんとか防ぎたいものです。
これからどんな対策があるのか考えていきましょう。
ワキガによる黄ばみを少なくするには、その衣服の素材にも問題があったのです。
ポリエステルやアクリルは、ワイシャツや下着にもよく使われている素材です。
しわも寄りにくく、早く乾くので使いやすいですが、ワキガがある人にはニオイが拡散しやすく、お勧めできない素材です。
ただし、黄ばみの付き方は木綿やその他と違ってつきにくい素材といえます。
汗がこもらないので、ニオイが長く続くことはないですが、少しの汗でもニオイが発散します。
制汗剤などの使用を少しこまめに行う必要があるでしょう。
化学繊維でもレーヨンの場合は汗が乾く際に縮んでしわになることがあります。
木綿は下着の中では着心地が良くて値段もリーズナブルなので、使っている人も多いです。
水分を吸収しやすく、熱に強い性質を持っています。
ただし、汗を掻いたら吸収性は良いものの、なかなか乾かないという性格を持っています。
ワキガのニオイという観点で考えると、少しの汗では周りに広がることはありませんが、長く蒸れた状態が続くことになるので、ニオイが長く続くことになりかねません。
また、黄ばみの原因となる成分が長く繊維に接していることになるので、黄ばみもつきやすいのです。
シルクはどうかというと、保湿・吸収性能は綿よりも優れています。
シルクは何より値段も高いですし、すぐにシワになり、熱にも弱いので気を遣います。
汗を掻くとよく吸収し、熱を外に逃がしてくれるので、長く乾かないということはありませんが、汗シミもつきやすくなってしまいます。
麻は天然繊維の中で最も吸収性が良く、水に強い素材です。
通気性も良いので、汗が滞ってニオイがすることはありません。
シミについても綿やシルクなどよりはつきにくいですが、やはり汗のシミはつきます。
ニットシャツなどに使われるウールは外からの水滴を浸透させず、中の汗は、水蒸気となって外部へ抜けていく優れものです。
黄ばみもつきやすくはありません。
一般的に綿や麻などの天然植物繊維は吸湿性に優れています。
一方で化学繊維は水分を吸収する力が弱く通気性も悪いため、蒸れた状態を作りやすいのです。
また、化学繊維でも汗を外に素早く逃がして乾きやすくする機能を持ったものもありますが、これは早い段階からニオイを外に発散させることにもなり、周囲にニオイを感じさせることになります。
また、主に水分だけが蒸発してニオイ成分が衣服に残ってしまい、シミの原因になってしまう繊維もあります。
ニオイについては脇の下ができるだけ素早く乾くことが重要ですが、天然素材にせよ化学繊維にせよ、乾きやすい服はアポクリン腺から出る「リポフスチン」が衣服にしみこんで黄ばみが目立つようになります。
ちなみに、服の脇の下が当たる部分に黄ばみや変色がみられる場合、必ずワキガが出ているからとは限りません。
制汗剤によるものや汗腺の機能が低下して、エクリン腺から出る余分なミネラルや鉄分などが変色の原因になっている場合もあります。
黄ばみの原因はワキガによるものと即断する人も多いですが、それ以外のものもあります。
ワキガが気になる人でも衣服に黄ばみがつかない人もいます。
ワキガ以外に心当たりのある人がいたら、まずはその対策から始めてみましょう。
ワキガが原因でできる黄ばみはアポクリン腺から出るリポフスチンが衣服にしみこむことでできます。
リポフスチンが多く、長く滞在することが黄ばみをつけることになるので汗を掻いたら素早く拭き取ることが大事です。
また、吸水性の良い下着を着けることでシャツに黄ばみをつくのを防ぐこともできます。
もちろん、ワキガを抑えることも黄ばみをつけにくくする対策の1つです。
きれいな汗を掻き、脇の下に汗が滞留しないようにする運動も定期的に行いましょう。
とはいえ、黄ばみがついてしまったら落とすしかありません。
大事な衣服はクリーニングに出すしかないのでしょうか。
ワキガの黄ばみの原因になるリポフスチンは老化色素とも呼ばれ、アルツハイマー病とも密接に関連する物質です。
また、フリーラジカルや過酸化脂質などを処理した後にできる不活性物質と考えられています。
化学構造はタンパク質と脂質が複雑に絡み合った凝集体となっており、非常に分解しづらい物質になっています。
主に皮脂汚れとなる襟垢は、酵素入り洗剤(皮脂分解酵素入り)でもかなり落ちますが、そもそも色素となって沈着しているリポフスチンは酵素入り洗剤や漂白剤だけでは落ちにくいのです。
そこで、重曹(炭酸水素ナトリウム)を使います。
重曹はアルカリ性で、胃薬、入浴剤などにも使用されており、口に入っても安全な物質です。
薬局でも簡単に手に入る物質で、漂白効果・消臭効果に優れた成分です。
それでも落ちないような頑固な黄ばみには、重曹に加えて「液体酸素系漂白剤」を組み合わせると漂白効果が大きくなります。
洗濯やつけ置き洗いする場合は、温度も大事です。
おおよそ40~50℃の温度で効果が一番大きくなるので、お風呂のお湯などをうまく活用すれば経済的です。
重曹の漂白液はスプレーにしても使えるため、黄ばみに直接塗り、スチームアイロンのスチームやドライヤーの温風を当てて漂白することもできます。
また、あらかじめ脇の下の部分に軽くスプレーしておくと、消臭効果でニオイ防止にもなります。
ただし、漂白力が大変強いため、色柄物、麻などには使用できません。
あらかじめ服の端の方で色落ちや変色がないか確かめて、慎重に行いましょう。
重曹が使えないものは、最終的にクリーニングに出すことになります。
ワキガによる衣服の黄ばみはおしゃれな服を着る機会の多い女性には悩みの種になります。
もともとワキガ体質の人はあまり汗を掻いていないにもかかわらず、黄色いシミがついてしまうので、あまりよい服を着られないと諦めているのではないでしょうか。
黄ばみがついた場合にはできるだけ早く処置をしましょう。
漂白効果を期待して重曹を使うと効果的に落とすことができます。
衣服が漂白剤で色落ちや逆に変色がないか、慎重に試してから使いましょう。
今回は、ワキガの服の黄ばみについて対策など紹介させていただきましたが、黄ばむ前の対策として、デオドラント商品を使うのがおすすめです。
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