わきがが発生する原因は、アポクリン汗腺という汗の出る器官から排出される汗を、皮膚に存在する皮膚常在菌(ジフテロイド菌や表皮ブドウ球菌)が分解することです。
でも、発生の原因がわかっても、あなたの体からわきがが発生するようになった原因はよくわかっていないはず。
このページでは、わきがの臭いがどんな原因で発生しているのか、わきがが発症する原因にはどんなものがあるのかを紹介していきます。
まずは3段階あるわきがのステージについて理解していきましょう。
わきがが発生する原因は、アポクリン汗腺という汗の出る器官から排出される汗を、皮膚に存在する皮膚常在菌(ジフテロイド菌や表皮ブドウ球菌)が分解することです。
でも、発生の原因がわかっても、あなたの体からわきがが発生するようになった原因はよくわかっていないはず。
このページでは、わきがの臭いがどんな原因で発生しているのか、わきがが発症する原因にはどんなものがあるのかを紹介していきます。
まずは3段階あるわきがのステージについて理解していきましょう。
わきがには大きく分けて【軽度、中度、重度】の3段階のステージが存在します。
基本的にわきがのケアが必要な方は中度~重度のステージに当てはまる人です。
それぞれのステージの症状を見ていきましょう。
軽度の場合は、脇の下に鼻を近づけないとほとんど嫌な臭いはしません。
そのため、体の負担とコストの負担を考えるのであれば、手術によってわきがをなくす方法はおすすめできません。
軽度なものであれば、消臭効果のある制汗剤等の利用でおさえることができるので、毎日清潔にしていれば健康的に毎日が過ごせるでしょう。
「自分のワキガで周りに迷惑を掛けているのではないか」と過敏に反応することでかえって症状を悪化させる場合もあるので、わきがを悪化させないためにも気にしすぎないようにしましょう。
症状が中程度の場合は、特に汗をたくさん掻いているというわけではないのにニオイが気になるようになります。
それでも、周りにはほとんど気づかれませんが、満員電車では少し気になるニオイがする程度です。
そのため、中度の方でも基本的には手術によってわきがをなくす必要はないと言えますが、場合によっては臭いが強くなってくることも考えられます。
あまりに臭いが強くなるようでしたら手術を考慮したケアを考えなければいけませんが、中度のなら現状では手術を行わないほうが良いと言えるでしょう。
重症になると、肌を清潔にしているくらいでは追いつかず、いつも嫌な臭いがするようになります。
周囲の人も近づくだけでニオイが気になり、人間関係に支障が出る場合があり、その場合には手術という選択肢を取るほうがベターだと言えます。
人との接触ができなくなり、引きこもりなどの生活に支障をきたす場合には手術による治療を検討してみてください。
わきがとは「わきがの臭いを発生させる素となる汗」と「わきがの臭いを発生させる菌」の2つの要素が交わることで発生する臭いのことです。
そのため、わきがが発生する原因は汗と菌が交わること。
と理解しておきましょう。
わきがの原因となるそれぞれの要素について詳しく見ていきましょう。
アポクリン汗腺から出る汗は、脂質やミネラル、タンパク質など、通常他の部位から出る汗とは違う様々な成分が含まれています。
私達の体には「エクリン汗腺」「アポクリン汗腺」の2種類の汗腺があり、わきがの原因となる汗はアポクリン汗腺から排出される汗となっています。
アポクリン汗腺は人によっては発汗できる程汗腺が成長せず、一生汗を出さない場合があります。
しかし、わきがの方はなんらかの理由でアポクリン汗腺が発達してしまし、積極的に汗を出すようになってしまったと考えらえれます。
わきがの臭いを発生させる表皮ブドウ球菌やジフテロイド菌は、アポクリン汗腺から出る汗を好む細菌です。
これらの細菌は、アポクリン汗腺から出た汗を餌とし、汗を食べた代謝物としてわきがの臭いを発生させる細菌となっています。
ぬか床に野菜をつけると細菌が発酵をさせるように、わきがはアポクリン汗腺から出た汗を細菌が発酵・分解させることで発生する臭いというわけです。
表皮ブドウ球菌は比較的に殺菌や抗菌がしやすい菌で、汗ふきシートなどで除菌しやすい細菌ですが、ジフテロイド菌は殺菌してもすぐに回復したり、殺菌に耐えたりする強い菌となっています。
そのため、ジフテロイド菌が多く脇に繁殖している方はわきがの臭いが強くなる傾向にあります。
わきがはアポクリン汗腺から出た汗と、皮膚にいるわきがの臭いを発生させる細菌の2つが交わることで発生する臭いです。
そのため、どちらか一方が欠けていたり、どちらか一方の原因をなくすことでわきがの臭いをなくすことが可能になります。
しかし、これらの原因をなくすために間違ったケアや対処を行なってしまうと、わきがの原因である汗を大量に発汗させることにもなりかねませんし、臭いを発生させる細菌の繁殖を手助けしてしまう恐れがあります。
臭いの発生原因を理解し、正しい対処をすることでわきがの臭いは抑えることができるので、まずはしっかりと原因を理解しておきましょう。
わきがが発症する原因は、アポクリン汗腺が汗を出せるくらいまで成長してしまうこと。
アポクリン汗腺から汗が出なければわきがになることはありません。
わきがが発症してしまったというあなたは、なにかしらの原因でアポクリン汗腺が発達してしまい、発汗ができるようになってしまったことがわきがの原因となっているはず。
そんなわきがが発症する原因であるアポクリン汗は主に食生活、自律神経の乱れ、遺伝、タバコやお酒、第二次性徴と言った影響を受けて発達します。
詳細を見ていきましょう。
汗腺は食生活によって大きな影響を受けます。
辛いものや動物性脂質、動物性たんぱく質などを食べると、汗腺を刺激し、発汗を促してしまうのです。
お肉中心や甘い物の食べ過ぎ、辛いものの食べ過ぎは成長しきっていないアポクリン汗腺を成長させる要因になります。
まだわきがの臭いが弱い方はこれから臭いがキツくなる可能性もあるので、特に注意しましょう。
体に悪いとされる食生活はアポクリン汗腺を成長させる原因となるので、わきがの症状出ている方は食生活に気をつけることが大切です。
※すでに臭いがキツイ方は食生活の改善で臭いが弱くなることも考えられます。
睡眠不足や過度なストレスの抱え込み、運動不足などが原因で自律神経が乱れると、わきがを発症させる原因となります。
自律神経が乱れると交感神経優位な状態が続きます。
交感神経が優位な状態は常に汗腺を刺激する状態ですので、アポクリン汗腺を成長させてしまう原因となるのです。
また、自立神経の乱れはホルモンバランスの乱れを引き起こします。
ホルモンバランス飲み誰は、汗腺を刺激する原因にもなります。
汗腺は刺激されればされる程成長してしまうので、慢性的な睡眠不足やストレスを抱え込んでいる場合は自律神経の乱れが原因でわきがが発症してしまったと考えられます。
アポクリン腺の量は遺伝的形質として受け継がれます。
アポクリン汗腺は優性遺伝をしてしまうので、以下の確率で遺伝します。
両親のどちらかがわきがなら50%以上
両親の両方がわきがなら80%以上
遺伝が原因でわきがが発症してしまうことは多くあるので、原因が不明なあなたはわきがが発症してしまったら両親がわきがか確認すると良いでしょう。
タバコとお酒は汗腺を刺激する最たるものです。
タバコもお酒も交感神経を刺激して汗腺を活発に働かせる要因となるものです。
お酒は少量なら体に良いと言われることもありますが、ことがわきがになる場合にはそうではありません。
汗腺が強く刺激されるタバコとお酒は、十分わきがを発症させる原因になりうる要因だと言えます。
第二次性徴が始まる思春期には、体のなかでホルモンバランスが大きく乱れます。
ホルモンバランスの乱れは自律神経の乱れにも繋がり、汗腺を大きく刺激する要因となるのです。
最近では小学生がわきがになるなど、第二次性徴が早まっている傾向にありますが、中学生くらいの年齢になり第二次性徴が始まるとわきがが発症してしまうというケースは多く存在します。
片方の脇だけわきがの臭いがする片わきがの原因は、わきがの原因と相違ありません。
片方だけわきががする場合、それはあなたの片方の脇のアポクリン汗腺だけ成長してしまったということ。
アポクリン汗腺は耳、脇、乳首、デリケートゾーンに分布する汗腺ですが、どれも均等に成長することはありません。
片わきがはおもに利き手の方に発症することが多いですが、これは利き手をよく動かし、摩擦による刺激を多く受けることが原因だと考えられています。
片方のわきだけだからといって何か異常があるわけではありません。
わきがの原因を探す理由として、わきがの症状がうつったと感じている方も多いと思います。
結論から言うと、わきががうつることはありえません。
わきがは体質的にわきがの臭いを発生させる汗腺が発達していないと発生しない症状ですので、わきがの人の近くにいるからといってうつるものではないからです。
もしあなたがわきががうつったと感じるのであれば、それは「衣服の貸し借り」「自臭症」「わきがの発症」の3つの原因が考えられます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
わきがの症状がうつることはありませんが、わきがの臭いが衣服にうつる可能性はあります。
わきがはアポクリン汗腺から出た汗が細菌によって分解されることで発生する臭いです。そのため、わきがの人に衣服を貸したことで、ニオイ物質や汗の成分、細菌が衣服にうつり、服からわきがの臭いがすることがあるのです。
わきがのニオイ成分には脂質などが含まれているので、普通に洗濯しても簡単に落ちない場合があります。
洗濯したのに臭いが残っていることでわきががうつったと勘違いすることがありますが、わきがの臭いが衣服についてしまっただけなので気にしないようにしましょう。
自分の臭いが気になってしまって日常生活に支障をきたすようになると、それは自臭症(じしゅうしょう)と呼ばれる精神的な疾患にかかっている可能性があります。
わきがの臭いはとても独特で、医療機関に受診することで一発で診断がくだります。
逆に、わきがでない場合にはわきがではないという診断もすぐに出ます。
自分がわきがだと思いこんでしまうと、わきがであるという妄想を実際に起っている症状として認識してしまうので、気にしすぎるのは厳禁です。
身近な家族や友人にわきがかも、、、
と相談して、全く臭いがしないということであればあなたはわきがではありません。
万が一わきがだったとしても、軽度のわきがですのであなたの周囲の人に臭いが感じられる程臭いは出ていません。
わきが治療のためにして実際にわきがの診断を受けるケースはそこまで多くありません。
わきががうつった・発症したと不安になって抱え込む前に、あなたの身近な人に確認してみるのがおすすめです。
わきががうつったと感じる場合、実際にわきがが発症してしまったケースも考えられます。
しかし、このケースは「わきがの症状がうつった」のではなく、「あなたのわきがが発症してしまった」だけなので、わきががうつったわけではありません。
もともとあなたがわきがになる体質を持っており、うつったと勘違いするタイミングでわきがが発症してしまっただけです。
わきがの発症原因は個人によって異なりますし、発症するタイミングもことなります。
個人の体質の問題で発症する症状ですので、うつることは100%ありえないのです。
わきがの原因はアポクリン汗腺から出る汗を皮膚にいる細菌が分解してしまうところにあります。
そのため、汗か細菌、又はその両方の対処を行うことで臭いの軽減が可能です。
現状わきがではないけど、両親がわきがで遺伝の可能性がある場合、生活習慣や食生活の見直しでわきがの発症を防げる可能性もあります。
わきがが発症してしまっていても、わきがの原因となる要因をなくしていくことで臭いの軽減に繋がります。
わきがのケアは原因を理解することがもっとも大切になるので、原因の理解を深めて、適切な対処を行なっていきましょう。