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体臭には種類があった!そのニオイ、実は「加齢臭」じゃないかも?!

 

「加齢臭」と聞くと「中高年の男性から発生する嫌な体臭」というイメージを浮かべますよね。

そのため、自分自身や周りの人から嫌な臭いがすると「加齢臭かな」と感じる人がほとんどだと思います。

しかし加齢臭と一言で言っても、嫌な体臭と感じられる臭いの全てが加齢臭に当てはまるわけではありません。

人それぞれに個性があるように、人が出す体臭にも様々な違いがあります。

加齢臭だと感じていた臭いの正体が、実は加齢臭ではなかったということも十分にあり得るのです。

こちらでは、体臭の種類とその原因について分かりやすくご紹介します。

臭いの種類によってその発生原因も異なります。

それぞれの臭いの原因に応じた対処を行ない、体臭の根本的な解消にお役立てくださいね。

 

目次

体臭の種類って?

体臭はその人の生活習慣や体質さらには年齢によって「どのような臭いがするのか」が異なります。

加齢臭には加齢臭の、またその他の臭いにはそれぞれに応じた対処をきちんと行うためにも、それぞれの臭いの特徴や原因をきちんと知る必要があります。

はじめに7種類に分類される体臭のそれぞれの特徴と共に、加齢臭がどのような臭いなのか、また加齢臭がどういう原因から生じるのかについて分かりやすくご紹介します。

体臭の種類

  • 刺激性は主に脇から生じるスパイスのような臭い
  • 酸味は主に脇から発生するお酢のような酸っぱい臭い
  • 脂っぽさは主に頭から発生する古い油のような臭い
  • 生臭さは汗や口臭が、魚や卵が腐ったような臭いに
  • 埃っぽさは主に体感から生じる埃っぽい・草っぽい・古い臭い
  • その他、甘酸っぱい、カビ臭い、おしっこ臭いなど何らかの病気が原因となって生じる臭い

体臭は上記の7種類に大きく分類されます。

その他にも、汗臭や疲労臭などの加齢臭と間違われやすい臭いがあります。

まず、汗臭とはその名の通り汗が原因となって生じる臭いのことです。

汗そのものに臭いが無かったとしても、生じた汗が酸化したり雑菌が繁殖したりして生じます。

さらに運動不足だったりエアコンの効いた場所にいることが多かったりと、汗を書くことが少ない人の場合には、汗腺に溜まった老廃物が原因となって汗自体がアンモニア臭くなることがあります。

一方、疲労臭とはストレスによる免疫力や肝機能の低下から体内のアンモニアが正常に分解されずに、汗に含まれるアンモニアの増加に伴って生じる臭いです。

ストレスが多い・睡眠不足・飲酒や喫煙・食生活の乱れといった生活習慣が原因として挙げられます。

加齢臭は?

汗臭も疲労臭もどちらも加齢臭と間違われやすい臭いですが、決して加齢臭ではありません。

加齢臭はブルーチーズのような臭い・古本のような臭い・古くなった脂のような臭いと表現されることが多いです。

加齢臭の臭いには様々な例え方がありますが、「何かが古くなったような臭い」「どこか脂っぽい臭い」が共通しています。

7種類に分類される体臭の中で、加齢臭にあたるものは「脂っぽさ」「埃っぽさ」と考えても問題ありません。

したがって、「どこかアンモニアのような臭い」「ツンと鼻を刺激する臭い」といった特徴のある汗臭や疲労臭と加齢臭とは全く異なるものだったのです。

加齢臭の原因は?

加齢臭の原因となる臭い物質は「ノネナール」と呼ばれるものです。

ノネナールは脂肪酸「パルミトレイン酸」と過酸化物質が結びついて生じます。

加齢臭が40歳をすぎた頃に生じ始めるのは、このタイミングで皮脂の中に含まれるパルミトオレイン酸や体内の過酸化物質が増加するからです。

また、加齢に伴う体内の変化のみならず、脂質が高い食生活・大きなストレス・疲労といった生活習慣に関する要素もパルミトレイン酸や過酸化物質を増やす原因となります。

皮脂に含まれるパルミトレイン酸とそれを酸化させる過酸化物質が原因となってノネナールが生じるため、背中・頭皮・脇・耳の裏側~首の後ろといった皮脂腺が多く分布する部位は特に加齢臭が強くなります。

加齢臭とミドル脂臭

加齢臭は「加齢臭」と「ミドル脂臭」との2種類に分類されます。

このうち加齢臭は加齢に伴うパルミトレイン酸や過酸化物質の増加、この2つの物質が結びついて生じるノネナールが原因であるとご紹介しました。

しかし、「ミドル脂臭」は上記でご紹介しました「加齢臭」とは全く異なるメカニズム・成分が原因となって生じますから、ミドル脂臭にはミドル脂臭に応じた対策が必要となります。

嫌な臭いを効果的にそして原因を根本的に解消するためにも、加齢臭とミドル脂臭との違いをきちんと知っておきたいですね。

ミドル脂臭とは?

加齢臭と間違われやすいミドル脂臭は、汗に含まれる乳酸が皮膚に存在するブドウ球菌によって分解されると生じる「ジアセチル」という物質が原因となって生じます。

脂っぽい臭いがする加齢臭とは異なり、ミドル脂臭は腐った生ゴミのような不快な臭いが特徴です。

また40歳を過ぎた頃に出始める加齢臭に対して、ミドル脂臭は20代後半~30代と比較的若い層にも見られ、主に後頭部~首の後ろから強く発します。

これは、後頭部~首の後ろはきちんと洗いにくい部分であると同時に、汗に含まれる乳酸が多いからです。

加齢臭とミドル脂臭とはそれぞれ混同されやすいですが、生じるメカニズムや原因物質さらには臭いが生じる部位も異なります。

したがって、「加齢臭」だと感じている臭いの正体が何かをきちんと判断し、加齢臭あるいはミドル脂臭それぞれに応じた対処法を行いましょう。

加齢臭を抑制するには

加齢臭の原因物質であるノネナールは、皮脂に含まれるパルミトレイン酸と過酸化物質とが結びつくことで生成されます。

したがって、加齢臭を抑制するには「皮脂へのアプローチ」と「過酸化物質へのアプローチ」との2つが重要となります。

皮脂への対策

まず、皮脂へのアプローチとしては「食生活の見直し」と「体を清潔に保つこと」が挙げられます。

肉類・油もの・ジャンクフード・ファストフードといった脂質の高い食べ物はパルミトレイン酸のみならず、皮脂自体をも増やす原因となりますから極力控えるようにしましょう。

汗をかいた時には皮脂が酸化する前にこまめに拭き取ったり着替えたりと体を清潔に保つことも加齢臭の抑制では大切になりますよ。

殺菌作用のあるデオトラントシートを使用すれば、出先でも簡単に臭いを抑制することができるのでおすすめです。

毎日の入浴の際には殺菌作用のある薬用ソープを使用すれば、臭いやその原因となる菌を綺麗に洗い落とせます。

加えて、1日で溜まった体の皮脂や汚れ、さらには臭いを落とすために、しっかりと湯船に浸かって体の芯から温まって汗をかくようにしてくださいね。

忙しいからとシャワーで済ませる人も多いかと思いますが、折角毎日行う入浴ですから湯船に浸かって最大限臭いを抑えられるようにしましょう。

過酸化物質への対策

年を重ねるごとに体内に生じる過酸化物質は増加しますが、毎日の過ごし方や生活習慣の改善によって抑制が可能となります。

そもそも、過酸化物質はストレスや飲酒や喫煙、睡眠不足といった習慣から過剰に生成されます。

そこで、ストレスを溜め込まないようにしたり、飲酒・喫煙量を減らしたり、さらには規則正しい生活を送るようにしたりといった毎日の心掛けだけでも過酸化物質を抑制できますよ。

また、いきなりの禁酒・禁煙はストレスの原因となりますから、自分自身と相談しながら減酒・減煙をするように心掛けたいですね。

規則正しい生活やストレスの解消、禁酒や禁煙といった生活習慣を改めれば、加齢臭が改善されるだけでなくさらなる健康状態へも繋がりますよ。

加齢臭の抑制に加えて、毎日の健康維持のためにも過酸化物質を増やさないように日々努めていきたいですね。

ミドル脂臭を抑制するには

ミドル脂臭は、汗に含まれる乳酸が皮膚に存在するブドウ球菌に分解されて生じる「ジアセチル」が原因となります。

ミドル脂臭を抑制するには「ミドル脂臭が生じる部位を清潔に保つこと」そして「乳酸の分泌を抑えること」が鍵を握ります。

ミドル脂臭が生じる部位を清潔に保つ

ミドル脂臭が後頭部~首の後ろにかけて強く発生するのは、この部位は皮脂や汚れの洗い残しが目立つところだからです。

そのため、シャンプーやボディソープで頭皮や首の後ろを入念に洗って余分な皮脂や汚れそして乳酸を洗い落としましょう。

だからと言ってゴシゴシと力強く擦って洗ってはいけません。

ゴシゴシと洗って皮膚や頭皮を健やかに保つための皮脂さえも過剰に落としてしまえば、さらなる皮脂の過剰分泌に繋がりかねませんよ。

したがって、たっぷり作った泡で優しく丁寧に洗うイメージで清潔にしてくださいね。

乳酸の分泌を抑える

ミドル脂臭を抑えるには、ジアセチルの原因となる「乳酸の分泌の抑制」へのアプローチが欠かせません。

  • 軽い運動を習慣に取り入れる
  • ストレスを溜め込まない
  • 疲れをためない
  • 規則正しい生活習慣を

加齢臭の抑制と同様に、ミドル脂臭の抑制でも過度な飲酒・喫煙をやめる・規則正しい生活を送る・食生活を改善するといった生活習慣の改善は欠かせません。

また、運動不足から汗をあまりかかない生活が続くと、アンモニアを多く含んで臭くさらにはベタつく汗となります。

ミドル脂臭のみならず汗自体も臭うとなると強烈な臭いに繋がりかねませんから、日頃から汗をかけるほどの適度な運動を習慣として身につけるようにしましょう。

もちろん、かいた汗を放っておくとブドウ球菌に分解されてミドル脂臭を発生させてしまいますから、かいた汗はこまめに拭き取ったり衣類を着替えたりしてくださいね。

どちらも男女関係ない

加齢臭もミドル脂臭も男性のほうが強く出る傾向にありますが、男性特有の症状ではなく女性にも現れます。

「加齢臭は男性に出る臭いだし、女性の私は大丈夫」と油断してケアを怠っていれば、「いつの間にか嫌な臭いが体から発生していた」ということも十分に起こり得ます。

むしろ、加齢臭やミドル脂臭の発生原因が揃ってしまうと、男女問わずどんな人にも生じるのです。

自身の体臭に敏感になりすぎる必要はありません。

しかし、体を清潔に保ったり健やかな生活習慣を意識したりと上記でご紹介しました方法を日常生活の中で意識的に行っていくことが、嫌な臭いの根本的な解消の第一歩ですよ。

まとめ

加齢臭と感じていた嫌な臭いには、加齢臭やミドル脂臭のみならず汗臭や疲労臭といった様々な種類が存在します。

加齢臭やミドル脂臭といった気になる臭いへの予防・対策には、今回こちらでご紹介しましたそれぞれの臭いの特徴から判断してそれに応じた方法が必要です。

今までに加齢臭対策の効果を実感できなかった人は、もしかすると臭いの種類に合っていない方法を行っていたのかもしれません。

こちらでご紹介しました内容から今一度臭いの種類を見極め、それぞれに応じた方法を改めて実践してみてくださいね。

加齢臭の予防・対策には臭いの種類を見極めること、そしてその臭いに合った方法を毎日続けていくことが大切になります。

加齢臭は解消できないと諦めずに、毎日コツコツとケアを続けていけば確実に臭いを抑えていきたいですね。