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いつでもできる!ツボを刺激して辛い生理痛をやわらげよう!

 

生理痛がひどい時、どんな方法で痛みを和らげていますか?

鎮痛剤を服用する人が特に多いと思いますが、なかには薬を飲むことに抵抗があるという人もいるようです。

そこで今回生理痛を和らげる方法としておすすめしたいのが「ツボ」押しです。

ツボは正しく押せれば即効性もあるので、つらい生理痛も早く緩和することもできます。

早速具体的なツボや押し方などを詳しく見ていきましょう。

 

目次

ここを押して!部位別のツボ

人間の身体には「経絡(けいらく)」という組織や器官をつなげている通路があり、その通路を「気血(きけつ)」というエネルギーが流れているというのが東洋医学の考え方です。

そしてこの経絡上にある重要なポイントが「経穴(けいけつ)」であり、別名「ツボ」と呼ばれる地点です。

心や身体に異常が生じると、気血の流れが滞り、ツボ周辺も変化すると言われています。

この時、症状に関連したツボを刺激することで気血の流れを良くし、もともとの治癒力や免疫力を取り戻すことができるのです。

まずは生理痛に効果があるツボをいくつか紹介していきましょう。

お腹

お腹にあるツボの中でも、生理痛に効果的に働くものとして「気海(きかい)」「関元(かんげん)」「中極(ちゅうきょく)」などがあります。

その場所や具体的な効果は以下の通りです。

気海(きかい)

場所:おへそから指1~2本分くらい下

特徴:「元気の源」と呼ばれるツボで、全身を巡る気が集まる場所

効果:生理痛の緩和、生理不順の改善、便秘や下痢の改善、腰痛・貧血の緩和など

関元(かんげん)

場所:おへそから指4本分くらい下

特徴:全身の調子を整えるツボ

効果:生理痛の緩和、生理不順の改善、子宮筋腫対策、腰痛・冷え性の改善など

中極(ちゅうきょく)

場所:「関元」からさらに指1本分くらい下

特徴:泌尿器系や生殖器系の病気に効果があるツボ

効果:生理痛の緩和、生理不順の改善、子宮内膜炎・子宮筋腫・膀胱炎の改善など

「気海」「関元」「中極」はすべて正中線上にあるツボです。正中線とは頭から体の中心を縦に通る線のことを指します。

続いては生理痛に効果的なツボの中でも、手にあるものとして「合谷(ごうこく)」を紹介していきましょう。

合谷(ごうこく)

場所:手の甲側、親指と人差し指の骨が交わる部分よりもやや人差し指寄り

特徴:万能のツボと呼ばれることが多い

効果:生理痛・頭痛・肩こり、歯痛の緩和、手足の冷え、下痢、むくみの改善など

「合谷」は気分を落ち着かせる効果もあるので、生理中にイライラしやすい人にもおすすめです。

足裏にツボが多くあるのはよく知られていますが、実は足全体にも生理痛の緩和効果が期待できるツボはいくつかあります。それぞれ場所や効果を紹介していきましょう。

三陰交(さんいんこう)

場所:足の内側、くるぶしの頂点から指4本分くらい上のすねの骨の後ろ側にあるくぼみ

特徴:子宮や卵巣の状態を表しているとされている、女性特有の症状の万能のツボ。ここが張っていたり、押すと痛みがあったりすると異常が起きている可能性も大。

効果:生理痛の緩和、生理不順・不正出血・不妊などの改善、腰痛・冷え・血行不良の緩和など

血海(けっかい)

場所:膝の内側、皿から上に指2~4本くらい上

特徴:多くの血液が集まる場所なので、刺激することで血行促進が期待できる

効果:ホルモンバランスを整え、生理痛や生理不順などを緩和する、腰痛・冷え・血行不良の改善など

足三里(あしさんり)

場所:膝の皿の外側にあるくぼみから指4本くらい下の部分のすこし外側

特徴:胃の働きを良くする作用がある

効果:生理痛の緩和、胃痛・下痢・食欲不振などのイチョウトラブルの改善、むくみ解消など

陰廉(いんれん)

場所:両方の太ももの内側、付け根から指3本くらい下からやや前側

特徴:婦人病に効果的なツボ

効果:生理痛の改善、不妊症治療、冷えの改善、膀胱炎の改善など

行間(こうかん)

場所:脚の親指と人差し指の間の甲側にあるくぼみ

特徴:肝臓を司る「肝経」を調整

効果:生理中の不快な症状の緩和、精神を安定させる、めまいの改善、足裏の痛みや眼精疲労の緩和など

場所:一番細いウエストの部分の背骨から、左右に指2本くらい外側

特徴:腰痛に特に効果がある

効果:生理痛・腰痛の緩和、生理不順の改善、体の冷え・むくみの改善など

ツボおしする際には

最後に、ツボ押しの基本的な方法や知っておきたい注意点などを詳しく紹介していきたいと思います。

ツボ押しの基本的な方法

ただやみくもにツボを押せば症状が緩和されるわけではありません。

むしろ力任せにツボを刺激すると、症状の悪化や体調不良を引き起こす危険もあるので注意しましょう。

まず、ツボを押すときは指の腹で垂直に刺激します。

この時、気持ち良いと感じるくらいの強さに調節して行うようにしましょう。

ゆっくりと力を入れて、5秒間力を入れて押したら5秒かけて力を抜くという動作を10回ほど繰り返します。

違いが出ないように、左右で同じ回数をこなすようにしましょう。

ツボを押すときは息を吐きながら、離すときは息を吸いながら浅い深呼吸を心がけると効果的です。

ツボ押しのタイミング

ツボ押しは入浴後や就寝前に行うとベストです。

入浴後は直後ではなく、20~30分位経って、身体が落ち着いたころに行うようにしましょう。

生理中はツボを温めるだけでもOK

生理痛がひどい時は、無理に力を入れてツボを押す必要はありません。

優しく押すか、さするようにツボを刺激してあげましょう。

また、腰やお腹部分にある「気海」「関元」「腎兪」といったツボは、温めるだけでも効果が発揮されると言われています。

腰やお腹を刺激できないほど生理痛がひどい時には、カイロや湯たんぽなどで周辺を温めてあげると良いでしょう。

また、大丈夫そうなら温めてからツボを押すと血行が良くなるので、より高い効果が実感できます。

ツボ押しの注意点

ツボを押すにあたって注意点もいくつかあります。

  1. 力を入れ過ぎない
  2. 同じ場所ばかり長く刺激しない

同じツボばかりを強く、長時間刺激してしまうと、筋肉を傷つけてしまうこともあります。

ツボ押しはあくまで気持ち良いと思う強さで、1度につき10回を心がけて行うようにしましょう。

また、ツボ周辺に傷や炎症がある場合はツボ押しを控えましょう。無理に刺激を与えると、傷や炎症が悪化してしまうこともあります。

ツボ押しをおすすめできない人も!

ツボ押しは誰でも何時でもできるわけではありません。

人によってはツボ押しを控えた方が良いこともあります。

具体的にツボ押しをおすすめできない人の特徴は以下の通りです。

1.飲酒中、飲酒後

飲酒後にツボを刺激すると、体内にアルコールが回りやすくなってしまい、酔いが回ったり気分が悪くなったりしてしまいます。

2.体調不良である

ツボを押すことで血行が良くなるので、発熱後さらに熱が上がってしまったり、けがを悪化させてしまったりといったことも考えられます。

3.腎臓・心臓が悪い

ツボを押すことで症状や状態を悪化させてしまうことも十分あるので、できるだけ控えた方が良いでしょう。

4.生理痛が特にひどい

生理痛があまりにひどい場合は、子宮内膜症などの子宮頚の病気にかかっている可能性もあります。この時、無理にツボを押してしまうと症状を悪化させることもあるので控えるようにしましょう。

5.妊娠の可能性がある

もし妊娠の可能性があるのなら、産婦人科で診てもらうまでツボ押しは控えましょう。妊娠中は身体がとてもデリケートなので、少しの刺激も避ける必要があります。

最後に

いかがでしたか?生理痛がひどかったり、気分が落ち込んでしまったりするとき、症状を緩和してくれるツボを覚えておくと安心できますよね。ぜひ参考にしてください。