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生理中にくらくらする。貧血と思ったら、脳貧血?貧血と脳貧血の違いと対策は?

 

生理中に立ち上がる際にフラつく立ちくらみや歩いているとフラフラするといった症状があると、「生理中だし貧血かな」と思いますよね

しかし「貧血かな?」と思っているものが、実は脳貧血であることも考えられます。

脳貧血とは何なのか、どのような症状が見られるのかをご紹介します。

特に生理中に悩まされることの多い貧血の正体についての知識を深め、正しい対処や予防から不快な症状を少しでも減らしてくださいね。

目次

貧血と脳貧血の違いは?

貧血とは?

一般的な貧血とは、血液中に含まれる赤血球の量が少なくなっている状態を指します。

酸素を体の細胞に送り届ける役割を担っている赤血球が減ると、全身の細胞が十分な酸素を得られていない状態になります。

その結果として「ふらつく」という自覚症状が引き起こされるのです。

貧血の場合は、鉄分を補給することが一番です!

鉄分は体の中では作られず、日々の生活で失いやすい栄養素です。

また、女性は月経があるので男性以上に鉄分不足になりやすいです。

貧血気味の方はぜひ日頃から鉄分と、鉄分の吸収を助けてくれるビタミンCなどの栄養素を、日々の食事だけではなくサプリメントで補給されることをおすすめします。

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脳貧血とは?

脳貧血とは、本来なら脳に運搬されるべき血液量が一時的に減った状態のことで、「起立性低血圧」の症状の1つとして考えられています。

寝ている、または座っている状態から急に立ち上がった際に生じる急激な血圧の低下から生じる症状こそ、その名の通り起立性低血圧にあたります。

このような起立性低血圧は、「慢性的に低血圧の状態に陥っている」あるいは「自律神経障害から慢性的な低血圧が生じている」場合に見られる症状です。

脳貧血は起立性低血圧から生じる症状の1つなのですから、低血圧や自律神経障害として現れているとも言えますね。

貧血と脳貧血の両者とも、自覚症状として「立ちくらみ」や「めまいでふらつく」などのため混同されやすいものの、メカニズムが全く異なります。

そのため「ふらつくし貧血かな?」と病院で診てもらっても、貧血とは診断されないこともあります。

この場合には、血液中の赤血球が少なくなっている「貧血」ではなく、脳に行く血液量が一時的に減っている「脳貧血」が当てはまるかと思います。

脳貧血の症状は?

典型的な脳貧血の症状は以下のようになります。脳貧血は貧血と似ている症状があるものの、一般的な貧血とメカニズム根本的に異なります。

  • しばらく立っていたら目の前が急に暗くなって倒れる
  • 座ったり寝ていたりあるいはしゃがんでいる状態から急に立ち上がると立ちくらみでふらふらする
  • 次第に気分が優れなくなり、冷や汗が出始めたり顔色が悪くなったりする

そのため、脳貧血では一般的な貧血では見られないような意外で危険な症状も生じることもあります。

次に、脳貧血の症状の数々を見ていきましょう。

立ちくらみ

立ちくらみの症状は脳貧血の代表的な症状の1つになります。

寝ている、または座っている状態から急に立ち上がった際に、脳への血液運搬が追いつかなくなった結果として生じます。

頭がふらついたり視界が真っ白になったりという症状が現れますが、深刻化すると気を失うこともあります。

倒れて転倒した際に頭をどこかにぶつけると大変危険ですから、急な動作時に上記のような症状が多い場合には注意が必要です。

酷い場合には失神することも

先述の通り、立ちくらみが深刻化すると失神することもあります。

失神は「一過性意識消失発作」と呼ばれ、血圧の低下から脳に血液が行き届かないことで生じます。

数秒~数分以内に意識が回復するため、後遺症はありません。

しかし、症状が重度なものになると意識を失った後に痙攣を伴うこともあります。

寝起きがスッキリしない

脳貧血の中でも理解されにくい症状として寝起きの悪さが挙げられます。

起床時に体を起こすと重力の関係で体内の血液が下へと流れ、結果として脳への血液量が不足することで生じます。

本来、血液は脳へと流れた後に下の方向へと流れていきます。

しかし、低血圧の方でははじめに行われる脳への血液循環が上手く行われず、脳に血液が行き届きにくい状態で朝を迎えるのが苦痛に感じられ寝起きが悪くなるという結果に。

「低血圧で朝に弱い」というのもあながち間違いではなかったのですね。

耳鳴りや緊張性頭痛

起立時に耳鳴りが頻繁に起こる場合には、脳貧血の状態にある可能性が非常に高いです。

耳鳴り自体に医学的根拠があるとは言いにくいです。

しかし、頻繁に立ちくらみを起こしやすい方や、脳貧血が原因で生じる可能性が非常に高い症状となっています。

また緊張性頭痛とは、後頭部~首筋にかけての圧迫感や頭の上に重い石を乗せられているような鈍い痛みを伴う頭痛です。

ストレスや交感神経が優位な状態が続くと引き起こされる症状で、緊張状態が続くと酷い肩こりや眼精疲労、目の奥が痛いといった症状に繋がることも。

脳貧血の状態にある人の場合には、自律神経障害が脳貧血や様々な症状の原因として根底にあります。

交感神経と副交感神経とは、自律神経によって互いに作用するように調整されています。しかし、自律神経が正常に働いていない自律神経障害では、交感神経が作用しっぱなしという状態に陥り、緊張性頭痛が引き起こされるのです。

甲状腺機能低下症

先述の通り、脳貧血は動作から生じる急性の低血圧とご紹介しました。

しかし、脳貧血を生じやすい方は、そもそも慢性的な低血圧にあることも考えられます。

血圧が低いと全身の血行状態も悪い状態にあります。すると、基礎体温が上がりにくくなり基礎代謝や免疫力も低下します。

甲状腺機能低下症とはこうした免疫力の低下、異常から甲状腺ホルモンの分泌が正常に行われなくなり機能が低下する病気です。

低血圧から免疫力が低下して生じるほかにも、甲状腺機能低下症が原因となって低血圧の状態に陥ることも。

そのため、頻繁に脳貧血が生じる場合には、一時的な症状として捉えるのでなく甲状腺機能低下症が原因となっていると考える必要もあります。

命に関わる症状に繋がる恐れも

【心筋梗塞】動脈硬化、心臓に血栓(血のかたまり)がつまることで生じる症状

【不整脈】心拍のリズムが乱れる症状

【肺塞栓症】肺動脈に流れ込んだ血栓が血管を詰まらせる症状

【アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)】免疫の異常や結核などが原因となり、副腎皮質ホルモンの分泌量が低下し、極度の低血圧やショック状態といった危険性を伴う病気

【衣紋掛け痛(コートハンガーペイン)】首の後ろがハンガーのように硬く感じられるほどのひどい肩こり

立ちくらみやふらつく程度だからと脳貧血を放置していると、上記のような脳貧血とは関係のなさそうな重大疾病に繋がる恐れもあります。

脳貧血が健康維持に支障をきたすような思わぬ疾病に繋がる前に原因をきちんと知り、そしてその原因に応じた対処をすることが非常に大切になります。

脳貧血の原因は?

脳貧血を改善するためには、まず何が原因となって生じているのかを知る必要があります。

そこで、次には脳貧血の原因となる様々な症状についてご紹介します。

低血圧

繰り返しになりますが脳貧血とは、血液中の赤血球が減少することで生じる貧血とは異なり、低血圧が原因となって生じていると考えられています。

原因となる低血圧とは、最高血圧が100mmHgに満たない状態を指します。

生活習慣病の原因となる高血圧と違い、低血圧は医学的に問題がなく「病気」として重要視されることはありませんでした。

しかし、低血圧が脳貧血といった症状として現れた場合には、「他の機能障害から低血圧が生じているサイン」だと認識され医学的に対処しなければならないと捉えられます。

このケースに当てはまるのが、次にご紹介します「自律神経の乱れ」から低血圧そして低血圧からの脳貧血が生じている場合です。

自律神経の乱れ

自律神経とは、生命維持のために体の様々な機能を調節するために作用します。

そうした生命維持の作用の1つとして、自律神経は血圧の調整という働きを担っています。

こうした役割を担っている自律神経に障害が生じると、血管の収縮作用が上手く行われなくなり、脳への血液運搬が難しくなります。

つまり、血圧の調整という大切な役割を担う自律神経にトラブルが生じ、血液が脳に正常に送られなくなることで脳貧血の状態に陥るのです。

脳貧血を「たかが立ちくらみやめまいだけの症状だ」と軽んじるのではなく、自律神経のトラブルから血圧の急激な低下が生じている可能性も視野に入れ対処する必要もあることを忘れないでくださいね。

ストレス

過度なストレスから自律神経の働きや自律神経のバランスが乱れてしまうこともあります。

というのも、ストレスから交感神経が優位な状態や緊張状態が長く続くと、精神的にも肉体的にも休まらなくなります。

すると、さらにストレスに敏感になり、余計にストレスが蓄積されていきます。

その悪循環から自律神経障害が生じ、自律神経障害から低血圧に陥るからです。

そのため、普段の生活からストレスによる体の不調を感じやすい方は、脳貧血の状態に陥るリスクが非常に高まっていると考えられます。

脳貧血になった時の対処法は?

脳貧血が生じるのは、何らかの原因が関係する低血圧です。

ストレスや自律神経障害から低血圧に陥っている他にも、もともと低血圧の体質であることも考えられます。

いずれにせよ根本的な原因となる低血圧を改善するまでは、脳貧血からの立ちくらみやめまいなどの症状をすぐに減らすのはなかなか難しいのが現実です。

そのため、実際に症状が現れた際の対処法もきちんと知っておく必要があります。

可能なら横になるのが一番

脳貧血の症状が現れた際には、状況が許すのであれば横になることがベストな対処法になります。

出先や仕事中など横になることができない場合には、しゃがんだり椅子に腰掛けたりするだけでも効果的です。

ふらつきや立ちくらみを我慢して立ったままの体勢を続けると、意識を失い転倒する恐れもありますから、極力我慢せずに横になるか座るかの体勢を取りましょう。

転倒した際に頭をどこかにぶつけてしまうなど、思わぬ怪我にも繋がりかねませんから無理は禁物です。

また、横になったり座ったりする際には、頭に血が行き届きやすくするために頭を低い位置に下げるようにするとgood!

特に、横になる際には脚の下にクッションなどを敷き、脚を頭よりも高い位置に持ってくるようにしましょう。

身につけている衣類やアイテムを緩める

脳貧血の症状から横になったり座ったりする際には、「身につけているものをできる限り緩める」ことがポイントになります。

ベルトやシャツの首周りのボタン、腰回りを締め付けるガードルなど、身に着けているものには案外体を締め付けているものが多くありますから、できる限り緩めましょう。

これは体を締め付けている物を取り除き、全身の血行状態を少しでも改善するためでもあります。

そのため、自脳貧血の症状から気分が悪くなった場所が自宅だった場合には、楽な格好で横になるだけでより早く回復できますよ。

予防するには?

脳貧血を発症した場合の対処法をご紹介しました。

しかし、根本的な解決とはなっていませんから、生活習慣を見直したり脳貧血を改善するために必要な心掛けを行ったりといった予防策を日常生活に取り入れることが必要不可欠です。

ダイエットはNG!栄養バランス良い食生活を

低血圧を改善する目的で食生活を改善するには、適度な塩分摂取と十分なタンパク質の摂取が大切になります。

塩分には血管収縮作用から血圧を上げる効果があります。

タンパク質は筋肉や血管の強化に必要となる栄養素となります。

血圧を上げるには血液を全身に送り届けるための強い筋力や丈夫な血管が必要となりますから、タンパク質は積極的に摂取したい栄養素ですよ。

しかし、塩分やタンパク質の過剰摂取は高血圧やカロリー過多に繋がりかねません。

そのため、栄養バランスの優れた食生活を心掛けながら塩分やタンパク質を食事に取り入れる心掛けを!

ダイエットでの食事制限は、栄養不足から体調不良を起こしやすくなったり、食べたいのに食べられないストレスから自律神経が乱れたりと脳貧血の症状を助長する恐れがあります。

栄養をバランス良く食事から摂取し、適度な運動をすることこそがダイエット成功への近道ですよ。

正しい生活リズムを

脳貧血もとい低血圧を引き起こす自律神経障害は、生活リズムの乱れに繋がることもあります。

そして悪い生活リズムが原因となって自律神経が一層乱れるというような悪循環にも陥りかねません。

そのため、自律神経障害からの脳貧血を改善するには、正しい生活リズムを心掛けながら自律神経の働きをスムーズなものにすることが重要となります。

生活リズムを正しくするためには、早寝早起きを心掛け朝日をしっかりと浴びましょう。

太陽の光を浴びると体内時計が正しくリセットされ、良い寝付きや良質な睡眠に役立ちます。

早起きをして朝食を食べるようにすると、頭に栄養素が行き届き朝からアクティブに活動できますよ。

毎日の生活に適度な運動習慣を取り入れる

体を動かすことは全身の血行状態の改善に非常に有効な手段です。

日頃から運動を行うことで下半身の筋肉が鍛えられ、脳への血液循環も改善されます。

1日20~30分程度を目安に、ウォーキングや水泳などの有酸素運動を取り入れてみてはいかがでしょうか?

運動前には水分や塩分の摂取をしっかりと行うことをお忘れなく。

ただし、無理な運動は脳貧血を引き起こしかねませんから、あくまでも適度な運動にとどめておきましょう。

無理をせずに毎日習慣として続けるほうが、下半身を鍛えたり血液循環の改善には効果的です。

また、体を動かすことでストレスの解消にも役立ちますから、無理なく気持ち良く感じる程度の運動を続けたいですね。

アルコールを控える

アルコールには血管を拡げる作用がありますから、急激な血圧の変化の原因となります。

そのため、脳貧血や低血圧でお悩みの方は飲酒の量や頻度に気を付け、できることならアルコールを控えた生活が好ましいです。

お風呂上がりにぬるま湯をかける

お風呂にゆっくりと浸かると体が温まり、全身の血管が拡がった状態になります。

すると全身の血行状態が良くなる反面、立ち上がった際に多くの血液が下方向へと流れて脳への血液量が少なくなってしまいます。

お風呂上がりに脳貧血から立ちくらみが生じやすいのは、上昇した体温と血行状態の変化によるものなのです。

お風呂上がりに首の周りに30℃程度のぬるま湯を数十秒かけてから出るようにすると、お風呂上がりの脳貧血を予防になります。

これは、体温の急上昇からスムーズになりすぎた血行を抑えるためです。

また、お風呂から上がる際にも急に立ち上がるのではなく、ゆっくりとした動作で行うことも大切ですよ。

急に起き上がらない 立ち上がらない

寝ている、または座っている状態から急に立ち上がるなど、頭の位置を低いところから高い位置へと急に移動させると脳貧血が生じるリスクが高まります。

そこで、日常生活での動作でゆっくりと起き上がるように心掛けるだけでも脳貧血の予防に役立ちます。

急に起き上がらない、立ち上がらないことを意識してくださいね。

治療法は?何科に行くのがいいの?

脳貧血の治療のために病院を受診する際には、脳貧血の専門がいる内科が望ましいです。

しかし、症状の出方や自覚症状の有無など、脳貧血かどうかの自己判断が難しいですよね。

そんな場合にはまず総合病院で症状を診断してもらい、原因に応じた治療を受けられる専門医や病院を紹介してもらうというのもおすすめです。

その際には紹介状を書いてもらうと、別の医療機関での受診がスムーズに行えますよ。

特に、脳貧血の原因が慢性的な自律神経障害という場合には、既に心療内科に通っている方も少なくはありません。

まずは現在通院中の担当医師に脳貧血の症状について相談をしてみるのも有効な手段です。

まとめ

血液中の赤血球が減少する一般的な貧血とは違い、自律神経障害をはじめとした様々な低血圧から生じる脳貧血。

ふらついたり立ちくらみが生じたりと貧血と似た症状が見られる脳貧血ですが、根本的な原因として自律神経障害が関係している恐れがあります。

思いもよらない病に繋がりかねませんから、「単なる貧血」と軽く考えずきちんと対処することが非常に大切ですよ。

生理中には特に一般的な貧血と混同しやすい脳貧血ではありますが、頻繁にふらつきや立ちくらみなどの症状に見舞われる場合には医療機関を受診するようにしてくださいね。