ホルモンバランスが乱れるとニキビができる?生活習慣から改善する方法

ホルモンという言葉を聞いて、思い浮かぶものは人様々ですよね。

焼き肉のホルモン、女性・男性ホルモンや、ホルモンバランスという言葉に使われますが、具体的にはどんなものなのでしょうか?

ホルモンは無色透明で、アミノ酸を原料とするものと、コレステロールを原料とするものの2種類があります。

アミノ酸を原料とするものには、甲状腺ホルモアドレナリンがあり、コレステロールを原料とするものには卵巣や睾丸、副腎皮質から分泌される性ホルモンがあります。

今回は、ニキビの原因に深く関わる性ホルモンのはたらきについてご紹介します。

男性ホルモンと女性ホルモンについて

性ホルモンには男性ホルモンと女性ホルモンがあります。

それぞれの働きについて詳しく見てみましょう。

男性にあるのが男性ホルモン、女性にあるのが女性ホルモンではない!?

その名の通り、男性だけにあるのが男性ホルモン、女性だけにあるのが女性ホルモンだと思っていませんか?

ところが、男性の体の中でも女性ホルモンは作られ、逆に女性の体内でも男性ホルモンは作られているのです。

男性ホルモンは生殖器官と副腎で作られており、女性の場合は卵巣で作られています。

男性の体内で作られる女性ホルモンは、コレステロールから作られる「弱男性ホルモン」という男性ホルモンが変化したもの。

実は、男性・女性ホルモンはよく似た構造になっていて、酵素の微妙な違いによって2種類のホルモンが作り出されています。

男性ホルモン(アンドロゲン)の働き

男性ホルモンは副腎と睾丸で作られます。

その働きは男性らしいしっかりとした体つきや、思考回路の発達を促します。

  • テストステロン
  • アンドロステネジオン
  • デヒドロエピアンドロステロン

男性ホルモンは、これら3種類を総称した「アンドロゲン」と呼ばれるもの。

一般男性の場合は、毎日7mgほど分泌されています。

アンドロゲンの作用

アンドロゲンの作用は、以下の通りです。

  • 男性らしい、筋肉質な体つきを作る
  • 皮脂の分泌を活発にする 
  • 体毛を発達させる 
  • たんぱく質から筋肉や内臓を作る 
  • 性欲を高める

女性ホルモン(エストロゲン+プロゲステロン)の働き

女性ホルモンは、女性らしい体つきや、女性の体内リズムをコントロールする働きがあります。

  • 卵胞ホルモン(エストロゲン)
  • 黄体ホルモン(プロゲステロン)

女性ホルモンはこの2種類から成り、卵巣で作られます。

エストロゲンは生理が終わる頃から排卵前にかけて分泌が多くなり、プロゲステロンは排卵後に分泌され、排卵を抑制する役割があります。

女性ホルモンの作用

女性ホルモンの作用は、以下の通りです。

  • 女性らしい、丸みのある体のラインを作る
  • 生理、妊娠をコントロールする
  • 記憶力を保つ
  • 食欲を抑える
  • 肌や髪の健康を保つ
  • 骨を強くする
  • 自律神経を安定させる

ホルモンバランスがニキビに与える影響

ホルモンバランスが乱れるとニキビが増える原因となることがあります。

バランスが乱れた状態とは、男性ホルモン(アンドロゲン)の分泌が増えて、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減っていることを指します。

では、ホルモンバランスの乱れが肌に与える影響とはどのようなものでしょうか。

男性ホルモン(アンドロゲン)の増加が肌に及ぼす影響

男性ホルモンは皮脂の分泌を活発化し、肌の角質層を厚くする働きがあります。

アンドロゲンが増えすぎると「異常角化」という状態になります。

硬くなった角質が毛穴に詰まり、皮脂が溜まることによって大人ニキビの原因となります。

  • もみあげ部分から顎にかけてのUゾーン
  • 口の周り
  • 鼻の下
  • 背中

これらの場所にニキビが出来る場合は、男性ホルモンが原因かもしれません。

Uゾーンと口周りは男性ホルモンの影響を受けやすく、これは男性のヒゲが生える位置にあたります。女性の場合は、ヒゲの代わりに大人ニキビが出来るということです。

女性ホルモン(エストロゲン)の減少が肌に及ぼす影響

ホルモンバランスの乱れと言って思いつくのは「生理前」ではないでしょうか。

生理前はエストロゲンが減少し、肌の不調を引き起こします。

女性ホルモンには肌のバリア機能を保ち、角質を柔らかくし肌の保湿力を高める作用があります。

エストロゲンの分泌が減少すると肌は乾燥し、角質が硬くなってしまいます。

角質が柔ら状態であれば、毛穴が塞がってしまうことはありません。

つまり女性ホルモンの減少により毛穴に角質が詰まってしまい、にきびができやすくなるのです。

ホルモンバランスが崩れる原因

ホルモンバランスの乱れはなぜ起きてしまうのでしょうか?実は、その原因は日頃の習慣にあるといわれています。

では、具体的にはなにが原因なのかみていきましょう。

睡眠不足

まず考えられる原因は睡眠不足です。

睡眠中に、体の中では様々なホルモンが分泌されています。

その睡眠がとれていなければホルモンも正常に分泌されません。

食生活の乱れ

栄養バランスの偏った食事がホルモンのバランスを乱します。

ファーストフード、インスタント食品、お菓子や甘いものを日頃からよく食べる人は注意が必要。

食生活の乱れによって、ホルモンの分泌に必要な栄養素が不足してしまいます。

精神的ストレス

精神的な影響を受けやすいのが脳の視床下部で、卵胞ホルモンの分泌をつかさどっています。

過度なストレスや、なかなか休息を取れない時、時間に追われて焦っていると感じている時は注意が必要です。

ストレスが溜まるとホルモンバランスが乱れ、生理不順や肌のトラブルの原因になることも。

過度なダイエット

無理なダイエットは栄養不足に陥りやすく、ホルモン分泌に必要な栄養が不足します。

卵巣が女性ホルモンを分泌しづらい状態になり、ホルモンのバランスが崩れてしまう原因に。

ホルモンバランスを整えるには?

様々な原因から崩れてしまったホルモンバランスを整えるためには、どのような点に気を付けると良いでしょうか?具体的な対策についてみていきましょう。

十分な睡眠を取る

睡眠中に分泌されるホルモンには、疲労回復や新陳代謝を活発にする成長ホルモン、性ホルモンや深い眠りに誘導するメラトニンなどが挙げられます。

十分な睡眠をとることで、さまざまなホルモンの分泌を促し細胞の再生や修復を行うことができます。

食生活の改善

1日3食決まったリズムで食べ、腹八分目で栄養バランスを意識した食生活をこころがけましょう。

女性ホルモンの分泌を促進するビタミンB6、ビタミンE、女性ホルモンと同じはたらきをする大豆イソフラボンを積極的に摂りましょう。

大豆イソフラボンは豆腐や納豆に豊富に含まれ、ビタミンB6はマグロやカツオなどの赤身の魚や、レバー、ナッツ類に豊富です。

ビタミンEはうなぎの他にアボカドやかぼちゃにも含まれます。

適度な運動

適度な運動を取り入れることで自律神経が正常に働き、ホルモンバランスを整えてくれます。

毎日少しでも良いので、ストレッチやウォーキング、軽めのジョギングを行いましょう。

運動が苦手な場合は、散歩やなるべく階段を使うようにすることから初めることがオススメです。

好きな音楽を聴く

好きな音楽を聴くことはリラックス効果を生み、ストレス状態から解放してくれます。

過度なストレスがなくなると自律神経の働きが回復し、ホルモンバランスが整います。

よりリラックス効果を得るには、ゆったりした曲調のカフェミュージックやクラシックなどが良いでしょう。

アロマをする

香りには、ホルモン分泌の元となる脳に直接アプローチし、ホルモンバランスを整える作用があります。

嗅覚は脳に直接働きかけ、癒しの効果だけではなく医学的にも認められる「療法」です。

ホルモンの乱れを整えてくれるアロマには以下のようなものがあります。

ゼラニラム

ホルモンのはたらきを整えるえ、整理前後の不調や更年期障害に効果を発揮します。むくみを改善し、毒素を体から出すのを助けるはたらきがあります。

クラリセージ

ホルモンバランスを安定させ、PMSや更年期生涯など女性特有のトラブルを緩和します。

クラリセージに含まれる「スクラレオール」という成分が、女性ホルモンであるエストロゲンと似た構造になっています。

イランイラン

ホルモンバランスを保つ働きがあり、子宮の強壮剤になります。

精神安定に効果があり、呼吸や心拍を整えます。

ホルモンバランスを整えるためには漢方やサプリもおすすめ

ホルモンバランスの乱れは生活習慣を整えることで整っていきますが、忙しい人はきちんとした生活ができない人もいますよね。

そんな人には漢方やサプリメントを取り入れるのがおすすめです。

じっくりと体質改善したい人には漢方がおすすめ

漢方薬はそれぞれの体質や症状に合わせて選ぶことができ、ニキビ肌向けの漢方薬もあります。

即効性はないので、ニキビの炎症を今すぐ抑えることはできません。

体質改善を目指して、ニキビのできにくい肌を作りたい人におすすめの方法です。

漢方は大人ニキビを体の中から撃退してくれる!?おすすめの漢方薬を紹介

薬の副作用が気になる人はサプリメントがおすすめ

漢方薬は優しいイメージがありますが、薬なので副作用の心配をする人も多いですよね。

そんな人には、ほとんど副作用の心配のないサプリメントがおすすめです。

特にホルモンバランスが乱れがちな人はビタミン不足になっている可能性があるので、マルチビタミンのサプリを選ぶといいでしょう。

また女性のホルモンバランスの乱れには生理前サプリが向いています。

ニキビにおすすめのサプリメントとは?マルチビタミンの成分と働き

ひどい場合は皮膚科でホルモン治療を受けよう

生活習慣を整えたり、漢方やサプリを取り入れてもニキビが良くならない場合は、皮膚科でホルモン治療を受けるのも一つの方法です。

ホルモン治療とは、男性ホルモンの分泌を抑えて、女性ホルモンを取り入れる治療方法です。

主に女性のホルモンバランスの乱れによるニキビに用いられます。

低用量ピルとスピロノラクトンの併用が一般的の治療法となっているようです。

ひどいニキビの場合は、ホルモン治療を受けるのもおすすめです。

生活習慣を見直して、イキイキとした毎日を過ごそう!

ホルモンバランスの乱れは、大人にきび以外にも気持ちを憂鬱にさせたり、疲れやすくなるなど様々な不快な症状を引き起こします。

肌荒れや気持ちが落ち込むと、毎日をイキイキ過ごすのは難しいですよね。

ホルモンバランスは日頃の生活習慣を見直すことで改善できます。

今日から生活の一部として、続けていける方法を取り入れてみましょう。