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ジョギング1時間分のカロリーを消費?!痩せる入浴「高温反復浴」

 

「痩せたいけど、忙しくてダイエットのために時間を確保できない」という人には、お風呂ダイエットがオススメです。お風呂ダイエットといってもさまざまな方法があります。「入浴時間さえあまり長くは確保できない」というほど忙しい人には、高温反復浴がオススメです。自宅のお風呂で簡単にできるダイエット法なのに、その効果はジョギング1時間分という「高温反復浴」についてご紹介いたします。

目次

高温反復浴とは

高温反復浴とは、高温のお風呂に入ったり出たりを繰り返す入浴法です。

お湯の温度が高くても、長時間入浴をしないのでのぼせる心配はありません。また、出たり入ったりを繰り返すことも、のぼせ防止に役立っているのです。

高温反復浴は、ジョギングやウォーキングのような有酸素運動を1時間したのと同じくらいの効果が得られます。しかも走る場合と違って1時間もかからず、短時間ですませられる画期的なダイエット法です。

お風呂ダイエットといえば、長風呂を想像する人が多いかもしれませんね。しかし、高温反復浴は短時間集中タイプのダイエット法なのです。入浴にあまり時間をかけたくない人にピッタリ!

効果

1回の高温反復浴で消費できるカロリーは、約300kcal~400kcalです。

「数字で消費カロリーを言われてもピンと来ない」という人もいるかもしれませんね。最近では、市販の食品や外食のメニューにもカロリーの掲載がよく見られます。例えば、インスタントラーメンのカロリーは平均して約450kcal前後です。高温反復浴1回で、インスタントラーメン1杯分のカロリーの大半を消費できるという計算になります。

また、高温反復浴の消費カロリーを運動に例えると、ジョギング1時間分、または5km分と同程度とも言われるのは、前述のとおり。つまり本来ならば、インスタントラーメンを食べたら1時間くらい走らなければいけなかったところ、高温反復浴なら短い時間すませられるということになります。

太りにくく痩せやすい体質になる

お湯に入ったり出たりを繰り返すことで、血管が拡張されます。すると血液の流れがスムーズになり、老廃物の排出が促進されるのです。さらに、体中に効率良く血液が送り込まれます。

血液が届けられるということは、働きが悪かった内臓が目を覚ますということ。例えば、腎臓がうまく働けば、尿に乗せて老廃物が効率よく排出できます。また、熱いお湯に入るので、短い時間でもたっぷりと汗をかきますね。汗をかくことでも、老廃物を排出できます。

老廃物は、体内にため込むとむくんで太りやすくなってしまう憎い存在。そのまま放置すれば、むくみを通り越してセルライト化してしまうかもしれません。セルライトになってしまうと、通常のダイエットだけではなかなか除去できないのです。老廃物の排出は、ダイエットの効果をあますことなく受け取れる体質作りにつながります。

おなかがすきにくくなる

高温反復浴をすると、血行が促進されて全身に血液がめぐります。

食事を消化しようとするとき、血液は胃腸に集まり、消化器官が活発に働こうとすることはご存じでしょうか? 血液を全身にめぐるようにすると胃腸に血液を集めきれず、消化活動が抑えられるのです。食べたものが効率良く消化されたら、すぐにおなかがすくことは容易に想像できますね。

「消化活動のために血液を集めたいところ、平均的に分配された血液しか送られてこない」というだけなので、消化がまったくできなくなるわけではありません。食事の直後に入浴するような極端な入り方さえしなければ、消化不良を起こすこともないので、ご安心ください。

ダイエットへのモチベーションが高まる

入浴はリラックス効果があるとされていますが、それは「ゆったり入るのに快適な温度」の場合。適温のお風呂は、副交感神経を高めてくれるのです。

一方、高温反復浴は熱いお湯に入るので、交感神経のほうが高まります。副交感神経はリラックスを、交感神経は興奮を促進する神経です。高温反復浴で交感神経を高めれば、やる気のアップにつながります。

昔から「病は気から」という言葉がありますね。意味は逆ですが同じように、やる気が高まれば成果はついてくるもの。モチベーションが高まることで、実際に消費するカロリー量にも影響を与えるかも!?

効率良く脂肪が燃焼する

熱いお湯に入って出るを繰り返すということは、体を温める・冷やすを繰り返すということ。

一度温めた体を冷やすと、褐色脂肪細胞が活性化します。褐色脂肪細胞とは、脂肪を燃やして熱を発生させる細胞です。お風呂から出てしばらくすると、冷えていく体温を回復させるため、褐色脂肪細胞が熱を発生させようとします。

褐色脂肪細胞はデコルテ周辺に集中して存在するため、このあたりを冷やすとさらに有効です。体温が自然に冷めていくのを待つだけではなく、ぬれタオルや保冷剤などで冷やすとより高い効果が得られます。

高温反復浴のやり方

高温反復浴のやり方は、以下の手順を参考にしてみてください。

事前の準備

お湯の温度は42度~44度くらいの設定で、肩までしっかり入れる湯量にします。たっぷりと汗をかくので、事前にミネラルウォーターを飲んでおきましょう。脱水対策の目的もありますが、あらかじめ水分を補給しておけばさらに発汗を促し、効果が高まります。

湯船に入る前にシャワー

プールや海に入る前には、冷たい水を体にかけて慣らすものですよね。同じように、急激な温度変化による心臓への負担を軽くするため、あらかじめ熱めのシャワーを浴びておきます。シャワーはいきなり肩や頭からかけるのではなく、足元から順に上の部位へかけていきましょう。

湯船で3分

足の先から湯船に入ります。お湯の温度が高く体への負担が大きいので、深呼吸で息を整えながらゆっくりと入ってください。肩まで入ったら、そのまま3分間体を温めます。

湯船から出て5分

立ちくらみを起こさないようにゆっくりと立ち上がって、湯船から出ましょう。この時間は高温反復浴では「休憩」の意味を持ちます。通常の入浴も兼ねているなら、このタイミングで髪を洗うと良いですね。先ほど湯船に入る前にシャワーの温度を高くしていたと思いますが、ここでは少し低めに設定しなおしましょう。

再び湯船で3分

先ほどと同じように、ゆっくりと湯船に入ります。

再び湯船から出て5分

2度目の休憩タイムです。このタイミングでは、体を洗うと良いですね。洗う順番は好みによると思いますが「掃除は高いところから」と言われるのと同様に、体を洗うのも上から順番に洗うことをオススメします。

最後に湯船で3分

また先ほどまでと同じく、湯船に入ってください。

慣れないうちは、この時点でのぼせてしまう人もいるかもしれません。無理をせずに、水分補給をしたり早めに入浴を切り上げましょう。高温反復浴は1回の効果が高いダイエット法ではありますが、たった1回実行して終わりではなく、継続することに意味があります。徐々に体を慣らしていきましょう。

入浴後

お風呂からあがったら、水分補給をしましょう。炭酸飲料のように刺激があるものを飲みたくなるかもしれませんが、ミネラルウォーターが適切です。

前述のように、高温反復浴は1時間走ったのと同じくらいのカロリーを消費しています。実際に1時間走ったつもりで、30分程度体を休めましょう。デコルテ周りを冷やすと、脂肪燃焼の効果がより高まります。

まとめ

自宅のお風呂で簡単にできるダイエット法なのに、その効果はジョギング1時間分という「高温反復浴」についてご紹介いたしました。

お風呂ダイエットのなかでも、高温反復浴は特に時間をかけないダイエット法なので、忙しい人にはピッタリです。しかも、走らなくても走ったのと同等の効果が得られるのですから、運動が苦手な人にもオススメ!

体重によっては、走ると腰やヒザなどの関節を痛める危険性があります。しかし、高温反復浴ならそんなリスクもなく、効率良くカロリーを消費できるのです。