ヒアルロン酸注射の効果とは?実際に受ける際に知っておきたい注意点・副作用をご紹介

アンチエイジング効果が得られる美容治療の中でも、特に「ヒアルロン酸注射」が有名ですよね。「ヒアルロン酸注射というとアンチエイジング効果が高い治療」というイメージを抱いている人が多いかと思います。

しかし、その一方で「ヒアルロン酸注射ではどのような効果が得られるのか」「かかる費用はいくらくらいなのか」など、ヒアルロン酸注射に関する具体的な情報についてはあまり知られていないのではないのでしょうか?

こちらでは、「ヒアルロン酸とは何か」「ヒアルロン酸注射の効果とは」といった基本から、ヒアルロン酸注射を実際に受ける際に知っておきたい注意点について分かりやすく解説します。

ヒアルロン酸の注射って?

ヒアルロン酸注射とはその名の通り「ヒアルロン酸を注射器で注入する美容治療」です。はじめに、使用されるヒアルロン酸がそもそもどのような成分なのか、どうしてヒアルロン酸を注入する必要があるのかについて見ていきましょう。

はじめに ヒアルロン酸とは

そもそもヒアルロン酸とは、私達の体を構成する細胞と細胞の間に存在する成分です。眼球を眼球の形として維持したり、関節の動きを滑らかにしたり、血管では動脈硬化を予防したりと様々な部位ごとに大切な役割を担っています。

特にヒアルロン酸は水分を保持する作用「保水力」に優れていることから、体内に多くの水分をキープしたり、水分を含み弾力に富む性質から細胞を衝撃から守るクッションのような働きを担ったりもしています。約60%が水分で構成されている私達の体は、主にヒアルロン酸によってその水分量が保たれていると言っても過言ではありません。

ヒアルロン酸は皮膚組織の深い層にあたる「真皮」部分に多く存在し、その優れた保水力から肌の潤いや弾力を保っています。

 

ヒアルロン酸量がピークを迎える20歳頃には、肌もみずみずしく弾力に富んでいます。しかし、20歳を過ぎると次第にヒアルロン酸量が減少していき、40歳前後でその量は急激に減少してしまいます。潤いやハリに満ちていた若い頃に比べて、歳を重ねるごとに乾燥肌やたるみが気になるようになるのは、こうしたヒアルロン酸の減少が原因として挙げられます。

ヒアルロン酸注射とは

肌の潤いや弾力を保つには欠かせない成分とも言えるヒアルロン酸を、注射によって直接肌に注入するアンチエイジング方法こそがヒアルロン酸注射です。

もともとヒアルロン酸が多く存在していた皮膚の真皮層へと注入することで、直接ヒアルロン酸量を増やし、体の内側から肌の保水力や弾力を取り戻すことを目的としています。加齢と共に減少したヒアルロン酸の保水力や弾力効果を注入して補うのですね。

こうしたアンチエイジングを目的としたヒアルロン酸注射は主に美容クリニックで取り扱われており、おでこ・眉間・目尻・口周り・あご・ほうれい線・ゴルゴ線・マリオネットラインなど、顔の気になる部分へと行われます。

針の先が丸くなった注射を用いての施術なので、多少の痛みは感じるもののその程度は少なく傷跡も残りません。施術後当日~数日は運動や飲酒そして喫煙を控えなければならないといった制限があるものの、すぐにメイクが可能で10分程度の施術で終わります。

また、ヒアルロン酸は私達の体の中にある成分ですから安全性が高く、注射での注入でもアレルギーを起こすリスクが非常に低くなっているのも魅力の1つです。しかし、注入されたヒアルロン酸は3ヶ月~1年ほどで体内へと吸収され失われるので、効果を得続けたい場合には定期的に施術を受ける必要があります。

ヒアルロン酸注射でアンチエイジング

ヒアルロン酸注射で得られるアンチエイジング効果としては、「肌に潤いを与えて顔の皺を改善・予防」「ほうれい線の解消」「ニキビ痕の解消」そして「たるみの改善」といった加齢と共に生じる肌の悩みへのアプローチが挙げられますよ。

肌に潤いを与えて顔のシワを改善、予防

ヒアルロン酸を肌の真皮層に直接注入して補えば、肌の保水力や弾力を取り戻すことが可能ですから、シワを改善・予防に優れた効果を発揮します。ヒアルロン酸の弾力や水分量で、シワとなって目に見える肌の溝を埋めるとイメージすると分かりやすいですね。

また、シワや老化などのさらなる肌トラブルの原因となる「肌の乾燥」を根本的に解消できたり、水分量を補うことで肌本来が持つ「バリア機能」を高めて紫外線ダメージを軽減したりといった、これからの肌トラブルの予防にも役立ちますよ。

ほうれい線やたるみの解消

見た目年齢にも直接関わるほうれい線やたるみなど、ハリや弾力が失われて生じる肌のお悩みにもヒアルロン酸注射は効果的です。

当然、完全にほうれい線やたるみが解消されるということはありません。しかし、ほうれい線の場合には30代の場合には20代の頃のものに、40代であれば30代の頃のものに若返るというように約10年間の溝を埋めることができますよ。

また、これまでに行ってきたメイクやそのクレンジングによって蓄積したダメージが、たるみとなって生じた目元付近のシワやたるみといった部位にも、安心してヒアルロン酸注射を行えますよ。

ニキビ痕の解消

昔のニキビがクレーター状に凸凹とした「ニキビ痕」となると、メイクの仕上がりだけでなく見た目年齢にも悪い影響を与えてしまいますよね。ヒアルロン酸注射による肌の弾力アップは、ニキビ痕の解消にも役立ちますよ。というのも、クレーター状に凹んだニキビ痕に少しずつヒアルロン酸注射を行い、凹みを平らにして顔全体を均一に整えられるからです。

 

また、肌の潤いを取り戻せば肌細胞の修復に欠かせない「肌のターンオーバー」が促進され、より効率良くニキビ痕の修復・改善が可能となります。

ヒアルロン酸注射の注意点

肌の保水力や弾力をアップに優れた効果を発揮するヒアルロン酸注射ですが、嬉しい作用ばかりではなく気を付けなければならない注意点がいくつか存在します。

以下では、ヒアルロン酸注射でのアンチエイジングを考える際に知っておくべき、「ヒアルロン酸注射のデメリット」「ヒアルロン酸注射による副作用や合併症」そして「実際にヒアルロン酸注射を受ける際に気を付けるべきポイント」をご紹介します。

どんな薬にも副作用のリスクが少なからず存在するように、ヒアルロン酸注射にもリスクが少なからず伴います。そうしたリスクをきちんと理解した上で、ヒアルロン酸注射を受けるかどうかの判断を行いたいですね。

ヒアルロン酸注射のデメリット

ヒアルロン酸注射のデメリットとしては、「継続して受ける必要がある」「施術費用が決して安くはない」そして「注入量が多いと顔が不自然になる」が挙げられます。

確かにヒアルロン酸注射では保水力や肌の弾力アップといった効果が得られますが、その効果を得るためにそれ相応の費用がかかること、決してずっと続く効果ではないということをきちんと理解しておきたいですね。

1回1本7~10万円と決して安くはない

施術を受けられるクリニックでは、「ヒアルロン酸1本いくら」という料金体系を取っているところがほとんどです。相場としてはだいたい「1本4~6万円」と決して安くはありません。

  • 比較的ヒアルロン酸が多い20代:1本(1cc)以下=相場4~6万円
  • 徐々にヒアルロン酸量が減少している30代:1~2本=相場4~12万円
  • 急激にヒアルロン酸が減少し始める40代:2本程度=相場8~12万円
  • ヒアルロン酸が20代の半分ほどに減少した50・60代:2~4本=相場8~24万円

さらに、増やしたいヒアルロン酸量によって施術に使用するヒアルロン酸の本数が異なります。既に体内にあるヒアルロン酸が多ければ多いほど使用するヒアルロン酸は少なくて済みますし、逆に体内のヒアルロン酸量が少なければそれだけ多くのヒアルロン酸が使用されます。

したがって、ヒアルロン酸注射で使用される本数は、必ずしも1本で済むというわけではありません。こうしたヒアルロン酸注射の施術費用を踏まえ、使用する本数や受ける間隔を決める必要がありますよ。

効果を得続けるには定期的に受ける必要がある

ヒアルロン酸注射を受けたからと言って、ヒアルロン酸による効果をずっと得られるというわけではありません。

注入されたヒアルロン酸は半年~1年で体内へと吸収されて失われてしまうので、効果がなくなると再びシワやたるみが目立つようになります。したがって、ヒアルロン酸による効果を得続けるためには、定期的に受ける必要があります。

入れる量が多いと顔が不自然になる

「ヒアルロン酸からの効果をより長く得たい」「ヒアルロン酸の効果をより多く得たい」といった理由からヒアルロン酸の注入量を多くしてもらおうとする人がいます。

しかし、ヒアルロン酸の過剰注入を行うと、「皮膚の一部分が膨らみすぎる」「膨らむ範囲が広くなりすぎて不自然になる」「しこりが残る」といった症状が現れます。注入されたヒアルロン酸は時間経過とともに体内へと吸収されて消失して元に戻りますし、マッサージを行うことでヒアルロン酸が皮膚の中で均一になりある程度は改善されます。

しかし、もしもヒアルロン酸注射を受けた後の膨らみが気になり、早く元の状態に戻したい場合には施術を受けたクリニックへ相談しましょう。ヒアルロン酸の体内への吸収を早める効果のある「ヒアルロン酸分解酵素(ヒアルロニダーゼ)」の注入によって、約1日で元の状態へと戻すことができますよ。

ヒアルロン酸による優れた効果をより多く得たい気持ちは分かりますが、せっかく受けるヒアルロン酸注射で台無しにならないよう適量の注入を受けるようにしてくださいね。

副作用や合併症が出ることも

ヒアルロン酸自体はもともと体内に存在し安全性が非常に高い成分です。しかし、上記のように過剰注入を行えば施術部分が膨らみすぎたり、しこりが残ったりといった「顔の不自然さ」が生じます。

しかし、過剰注入による作用以外にも、ヒアルロン酸注射を受けることで生じる副作用や合併症がいくつかありますから注意しましょうね。特に、ヒアルロン酸注射に使用されるヒアルロン酸や麻酔が体に合わない場合には、アレルギー症状が起こる恐れがありますよ。

血管が傷付くと内出血や腫れに

ヒアルロン酸注射で使用される注射針は、通常のもののように鋭くはなく丸みを帯びています。先が丸くなっている注射針を使用することで血管を傷つけるリスクはかなり抑えられていますが、それでも針を使用する以上血管が傷付いて内出血が生じることもあります。

基本的にヒアルロン酸注射で生じた内出血は1週間ほどで治まります。しかし、「1~2日ほど冷やす」くらいの対処法しかありませんから、治るまでの間は化粧でごまかすほかありません。また、内出血が酷い場合には腫れも生じますが、こちらも冷やしながら治りを待つことしかできません。

血の巡りが悪くなる「血流障害」が生じることも

ヒアルロン酸が血管内に入る、あるいは注入されたヒアルロン酸が血管を圧迫することで生じる血行不良を「血流障害」といいます。

ヒアルロン酸注射を行う以上どの部位でもそのリスクは伴いますが、ほうれい線~鼻にかけての部分・眉間・目・ゴルゴ線の内側といった鼻の周囲が特に起こりやすくなっています。

鼻の周囲に血流障害が生じると、視力低下や失明といった恐ろしい症状が引き起こされかねません。生じる頻度は非常に稀ではありますが、こうした血流障害が生じるリスクを少なからず伴うことをお忘れなく。

体質によってはアレルギー反応が生じる

先述の通りヒアルロン酸自体はもともと体内にある成分ですから、安全性が高く注入してもアレルギー反応も生じません。

しかし、ヒアルロン酸注射に使用される「ヒアルロン酸製剤」には局所麻酔薬や製品を安定させるための成分が含まれていますから、それらが体に合わない場合にはアレルギー反応が生じることもあります。

アレルギー反応といった副作用を避けるためにも、アレルギー体質の方やこれまでに麻酔でアレルギーが生じたことのある人は、事前にその旨を担当医に必ず伝えるようにしてくださいね。

ヒアルロン酸注射で気をつけるべきポイント

注射による施術でヒアルロン酸を体内に注入する美容治療を決して安くはない料金で受けるヒアルロン酸注射だからこそ、クリニック選びが安全にそして確かな効果を実感できるかどうかの鍵を握っていますよ。

使用されるヒアルロン酸の質・値段に注意

安い費用でヒアルロン酸注射を受けたい気持ちは十分に分かります。しかし、だからといってヒアルロン酸1本あたりの料金があまりにも安いクリニックは選ばないようにしましょう。

胸用に作られた原価の安いヒアルロン酸が使用されていたり、ヒアルロン酸の取り扱いが信頼できるものでなかったり、と何らかのリスクが伴うことが否定できなくなってしまいます。

ですから、安い料金のみに惹かれてクリニック選びをするのではなく、安全にヒアルロン酸注射を受けられるかどうかで判断するようにしてくださいね。

クリニック選びは慎重に

決して安くはない費用がかかるとともに、副作用や合併症などのリスクを伴うヒアルロン酸注射ですから、信頼できるクリニックを選ぶようにしましょう。

サービスや料金の確認は当然ですが、ヒアルロン酸注射を行う医者の技術や経験に加えて使用されるヒアルロン酸の質もきちんとリサーチするようにしてくださいね。

優れた効果を得られるヒアルロン酸注射ですが、それなりの費用やリスクを伴います。安全でかつ確かな効果を得られるヒアルロン酸注射は、信頼できるクリニックを正しい判断で選ぶことから始まりますよ。

まとめ

もともと私達の体内に存在するヒアルロン酸を補うことで、内側から潤いハリのある肌へと生まれ変わることができる美容治療こそヒアルロン酸注射です。

ヒアルロン酸注射が持つ優れたアンチエイジング効果には惹かれますが、施術を受ける際にはヒアルロン酸注射のデメリットや副作用といったリスクを踏まえて受けるかどうかを判断する必要があります。また、考えられるリスクをできる限り回避するためにも、クリニック選びは入念に行わなければなりません。

参考文献:湘南美容外科

参考文献:アサミ美容外科

参考文献:城本クリニック