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【甘酒+〇〇アレンジレシピ】甘酒は飲む点滴?!美容・健康効果さらにUP

 

甘酒、好きですか? 甘酒というと、冬の屋外イベントで熱々の甘酒が振る舞われたりするので、なんとなく冬の飲み物だと思われていますが、実は夏の飲み物なのです。夏の季語にもなっているのですよ。疲れた体に染み渡る甘酒は飲む点滴ともいわれています。そんな甘酒の凄さを紹介していきます。

目次

甘酒とは

お酒が苦手だから甘酒は飲めないという人も多いのではないでしょうか?

ですが、実は、お酒が飲めない人でもお子さんでも飲める甘酒があるのです。

甘酒は2種類ある

甘酒には、米麹で作る甘酒と、酒粕で作る甘酒があります。

ご家庭で甘酒を作る場合、酒粕で作る方法の方が簡単なため、こちらが多いのではないかと思います。

酒粕は、日本酒を作る際に出る絞りかすで、酒蔵が不要になった酒粕を直接販売していたり、パッケージングされたものがスーパーなどで市販されていたりします。酒粕タイプの甘酒は、この酒粕を鍋に入れ、砂糖と水を加えて煮溶かして作ります。溶かすだけで簡単だし、甘さも自分好みで調節できるので、美味しい甘酒が簡単に飲めます。

しかし、いくら絞りかすとはいえ、もともとはお酒を作っていたもの。温めることで多少は飛ぶとはいえ、アルコール分は残っています。ですので、アルコールが全く飲めない人やお子様には飲めません。

そんな時には、米麹で作るタイプの甘酒を試してみてください。

こちらは、米麹と米(お粥)と水を材料に、発酵させて作り上げているもので、アルコール分は全く含まれていません。麹というのは、麹菌と呼ばれる微生物です。微生物は、有機物を分解する働きをします。腐敗と発酵は、どちらもこの微生物による働きで、人間にとって有害な成分を作り出すものを腐敗と呼び、お酒や納豆のように、美味しいと感じられるものを作り出す分解を発酵と呼んでいるのです。

米麹で作る甘酒を飲んでみたいと思った場合、簡単なのは、甘酒を売っているお店に行くことや、通信販売などで手に入れることです。商品説明に「米麹で作った」と書いてあれば間違いありません。

とはいえ、自宅でも米麹から作る甘酒を作ることはできます。

自宅で作るには、まず、麹菌を手に入れなくてはいけません。麹菌は自然界にどこにでもいる菌ですが、美味しく発酵させる能力を持つ麹菌は多くありません。そこで、すでに美味しく発酵せせることができることがわかっている「種麹」をもとに、お米を発酵させて作るのが米麹です。この種麹を育てているお店は全国でわずか数件しかありません。そのようなお店では、米麹も販売されているので、通販等を利用して入手するといいですね。

お粥に米麹を混ぜて温めて発酵させるわけですが、60度を超えると麹菌が死んでしまうので、50度〜60度に保つのがコツです。

成分の比較

酒粕で作る甘酒と米麹で作る甘酒。2つの甘酒の成分を比較するとどちらが優れているのでしょう。

まずカロリーですが、それぞれの材料を100グラムあたりで比較すると、酒粕のカロリー(227Kcal)よりも米麹のカロリー(286Kcal)の方が高くなります。さらに、米麹の方は、材料にお米を使うのでさらにカロリーは高くなります。米麹タイプの甘酒には砂糖は入っておらず、お粥を分解することで甘みを出しているのですが、カロリーは高いのですね。しかし、大元の原料のカロリーには差があるのですが、実際に甘酒にした場合、どちらも81Kcalとなり、差がありません(酒粕タイプの甘酒に砂糖を入れるとさらに高くなります)。

アミノ酸たっぷりの甘酒には、ビタミンB群(B1、B2、B6など)の他に、カリウム、マグネシウムなどのミネラル類もたっぷり含まれています。

しかし、米麹タイプの甘酒には、酒粕タイプには含まれていない成分がいくつか含まれています。ビタミンEの他、マンガン、セレン、モリブデンなどの微量元素が含まれています。

このような理由で、米麹タイプの甘酒の方がオススメです!

甘酒は飲む点滴?! 甘酒の効果・効能

では次に、甘酒にどのような効果・効能があるのか具体的に見ていきましょう。

最初に紹介したように、甘酒は飲む点滴と呼ばれています。

江戸時代、夏の暑さで食欲が落ちた体に体力を取り戻させるために、薬代わりに飲まれていたのが甘酒です。アミノ酸とビタミン、ミネラルたっぷりの甘酒は、美肌やアンチエイジング、ダイエットにも効果があるのですよ!

女性ならとてもきになる美肌とダイエット。ダイエットを目的にするなら米麹の甘酒、美容を目的にするなら酒粕の甘酒がオススメなのです。

ダイエットにオススメ! 米麹の甘酒

米麹の甘酒には、ブドウ糖、オリゴ糖、リパーゼがたくさん含まれています。それぞれの役割は以下の通り。

ブドウ糖 満腹感を与えるので、食べ過ぎを防ぐこうかがある
オリゴ糖 腸内の環境を整え、便秘予防になる
リパーゼ 脂肪を分解しエネルギーに変える酵素

 

最近若い女性の間で人気があるプチ断食(ファスティング)は、週末など数日間食事を抜くというものですが、プチ断食が終わった後に急に食事を再開すると胃腸に負担がかかってしまいます。そんなときには、コップ一杯の甘酒を飲むことから再開してください。栄養もあり、満腹感も感じられる甘酒は、食事の代わりとしても代用できます。

美肌におすすめ! 酒粕の甘酒

次に美肌。こちらには、断然酒粕の甘酒がおすすめです。

お酒やその材料には肌を白くする効果があるのですが、それは、豊富なビタミンB群や、トリアシルグリセロールなどの成分が含まれているからです。代表的な成分とその役割をご紹介します。

 

トリアシルグリセロール シミの原因になるメラニン色素を抑制する
ビタミンB群 肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を活性化、美白効果
タンパク質 肌を作るもとになる
スフィンゴ脂質 肌の角質層で肌の潤いを保つ働き
セラミド 肌の水分保持機能を高める保湿効果
食物繊維 便秘の解消で、肌荒れを防ぐ
プロリン 肌の弾力を保つ働きをするコラーゲンを作る重要な成分

このほか、滋養強壮といった従来からの効能や、疲労回復、リラックス効果も期待できます。夏はよく冷やして、冬は温めて、と、一年中飲めるのも嬉しいですね。

甘酒+〇〇でアンチエイジング効果さらにUP

美容や健康にとても良いことがわかった甘酒ですが、毎日そのまま飲み続けるのは飽きてしまうかもしれませんね。そんなときのために、アレンジレシピをいくつか紹介します。アレンジすることで、味の変化を楽しめるのはもちろん、加えるものによってはさらに美容成分がアップすることも期待できます。

甘酒+豆乳

定番なのは、甘酒に豆乳を加えるレシピ。

豆乳は、無調整豆乳がよいでしょう。割合はお好みです。

豆乳にも、女性ホルモンのバランスを整える効果や美白効果が知られています。豆乳と組み合わせることで、美肌にもさらに効果がありそうですね。

甘酒+豆乳+生姜

豆乳に加えて、生姜を加えるレシピです。寒い冬には特におすすめです。

人肌程度に温めた甘酒と豆乳に、生姜の絞り汁やスライス、すりおろしなどを加えます。

チューブタイプの生姜なら、より簡単に飲めますね。

酒粕タイプの甘酒がオススメですが、 白砂糖の代わりに、きび砂糖や蜂蜜で甘みを加えるとより一層まろやかな味になります。

甘酒+豆乳+きなこ

豆乳ときな粉で美肌効果を高まることは知られていますね。イソフラボンたっぷりの組み合わせで、とてもお肌に良い両者。これをさらに甘酒に加えることで、ますます美肌効果が高まります。

甘酒200mlと豆乳200mlに、きなこを大さじ6杯くらい入れるのがオススメです。

甘酒+かぼちゃ

ちょっと意外に思われ雨かもしれないのが、甘酒にかぼちゃを入れてスムージーにしてしまう組み合わせです。
蒸したかぼちゃ30gくらい
甘酒 大さじ2
水 300ml
塩 少々

上記の材料をミキサーにかけ、スムージーにします。バニラエッセンスがあれば数滴加えると、まるで甘いお菓子のような美味しいスムージーになります。

食物繊維たっぷりのかぼちゃと組み合わせることで、便通もよくなり美肌効果がアップ。満腹感も得られるのでダイエットにも効果的ですね。

甘酒+抹茶

またまた意外なのが、抹茶との組み合わせです。

カテキン豊富な抹茶を加えることで、アンチエイジングに効果があります。
抹茶 大さじ2杯
甘酒 大さじ5杯
水 600ml

甘酒+ブルーベリー+バナナ

フルーツとの組み合わせも最高です。ブルーベリーやバナナとともに、甘酒を加えてミキサーにかけます。水の代わりに甘酒を用いるスムージーは、美容と健康に最適です。

甘酒+ほうれん草+バナナ

もう一つ、野菜スムージーに甘酒を入れるのもオススメです。

こちらも、水の代わりに甘酒を加えてミキサーにかけます。ほうれん草や小松菜など、日常的に野菜ジュースを作って飲んでいる方は、その中にほんの少し甘酒を加えるだけで、美容効果をアップできるのです。

いずれも、甘酒は市販のもので構いません。瓶で買って飲みきれなくなってしまった甘酒も、このようにアレンジを加えることで、美味しく飲みきることができそうですね。

まとめ

以上、甘酒の効能について見てきましたがいかがだったでしょうか。

まずは、甘酒には2種類あることがわかりましたね。

アルコールが入っていないので、お酒が飲めない人でも飲める

そして、酒粕タイプの甘酒は美肌に、米麹タイプの甘酒はダイエットにより効果的だということもわかってもらえたと思います。自分で作るのが大変だと感じる人は、市販されているものを手に入れてください。

また、甘酒を出しているお店もあります。

有名なのは、東京は御茶ノ水にある神田明神の近くにある「天野屋」です。江戸時代から続く老舗のお店です。米麹から作る伝統の甘酒を、冷・温どちらも提供しているお店です。近くに遊びに行くことがあったら、ぜひ立ち寄ってみてください。

参考文献: 森永製菓