食材を宅配してくれるサービスは、忙しい人にとって非常にありがたいものです。買い物に行く手間を省くことができますし、品質のよい食材を手軽に買うことができます。
ただ、「買い物をしに行く暇がないほど忙しい」「宅配食材が届く時間帯には、家にいない」という人も多いでしょう。何しろ物が「食べ物」ですから、この「受け取れない」というのはかなり深刻な問題です。
このような悩みを解消するために、宅配食材を扱う会社では、多くの場合、「留守のときの対応策」を講じてくれています。再配達や留め置きといった形をとることが普通ですが、自分の都合のよい方法を選ぶことができます。
今回は、各社で違う「留守時の宅配食材の扱い方」について解説していきましょう。
指定の場所に置いてもらえるサービス
宅配業者のなかには、指定場所での「留め置き」が選べるサービスを提供しているところがあります。まずは「留め置きサービス」に対応しているところを見ていきましょう。
らでぃっしゅぼーや
らでぃっしゅぼーやには、「専用車での宅配」と、「ヤマト宅急便を使ったサービス」があります。留め置きサービスを利用する場合は「専用車での宅配」を選びましょう。
申込時に「不在の場合は、ここに留め置きをしておいてほしい」という設定をしていれば、そこに保冷材と一緒に荷物を届けてくれます。気心の知れた友人の家や親戚の家などにお願いしても良いですし、玄関先での留め置きをお願いするのもよいでしょう。
大地を守る会
大地を守る会は、定期便を申し込むと、「留め置き」を利用できます。
これは、指定した場所にコンテナや発泡スチロールを置き、その中に食材と保冷材(冷凍の場合はドライアイスで対応)を入れて置いておいてくれるというものです。カバーやベルトで保護するので、いたずら防止にも役立ちます。
この「大地を守る会」も、日時指定で荷物を受け取ることが可能です。
パルシステム
パルシステムは万が一の盗難対策が万全です。
国産品を届けることにこだわるパルシステムは、「通い箱」という専用の箱を使って届けます。これは、コンテナ(折り畳み式)か発泡スチロールの箱であり、希望すれば、セーフティカバーをかけてくれます。また、万が一誰かに開封されてしまった場合、すぐにそれとわかるように、シールを剥した跡が残る封印シールも利用しています。
不在時は、指定した留め置き場所に届けてくれるので安心です。
生活クラブ
「生協」はおなじみの言葉だと思われますが、これの宅配バージョンが「生活クラブ」です。
生活クラブの場合、事前に指定しておけば、留め置き場所に届けてくれます。オートロックのマンションであっても対応は可能です。自分で用意した保冷容器などに入れてくれるため、傷みやすい食材でも安心です。
留め置きって安全なの?
このように、各社で、「忙しい人向けの不在サービス」を提供しています。しかしそこで問題になるのが、その安全性です。
自分たちがいないときに、「カギの外側」に食材を置かれるということで、不安に感じる人も多いでしょう。だれもが触れる場所、いたずらができる場所、中身を抜いて行ける場所に保管されることになるからです。
「食べ物」という、口に入れるものであるため、もしいたずらなどをされてしまっていたら命に関わります。
このような不安は常につきまといますし、「100パーセントの安全」はありません。しかし各社でカバーを作るなどの工夫をしています。
ご紹介したように、封印シールやベルトを使ってセキュリティ面に気を配っている会社もあるので、セキュリティ面を重要視するのであれば、これらの会社の宅配食材を選びましょう。
再配達で受け取れるサービス
「人通りがとても多いところなので、やはり留め置きは少し不安」「集合住宅だし、曜日によっては早く帰れる日もあるので、直接受け取りたい」という人は、再配達制や時間指定制をとっているところを選ぶとよいでしょう。
Oisix
オイシックスでは、日時指定ができるようになっています。
この会社の良いところは、「土日であっても指定できる」ということです。そのため、カレンダー通りのお休みの人でも安心して受け取ることが可能です。
時間指定は、午前中~21時までの間で、原則2時間刻みで指定可能です。(午前中は「午前中」というくくり、20時以降の指定は「20時~21時」まで)
らでぃっしゅぼーや
らでぃっしゅぼーやで時間指定便を利用する場合、「ヤマト宅急便を使ったサービス」を選びましょう。
ヤマト宅急便を使った場合は、火曜日~土曜日のいずれかの配送日を選ぶことができます。また、時間指定も可能で、もっとも遅い便では20~21時のお届けになります。これならば、「仕事の後に受け取る」ということができそうです。
再配達も可能です。
らでぃっしゅぼーやは、非会員や不定期での利用の場合でも取り寄せができますが、このようなケースの場合は、ヤマト便での再配達を利用することになります。
わんまいる
わんまいるは「食材の宅配」よりも「食事の宅配」に重きを置く会社です。
今まで紹介してきたところは、「食材を届けるので、後は自分で料理をしてください」というスタンスが基本です。しかし、わんまいるの場合はお総菜などを届ける形が主流です。
このようなシステムのわんまいるですが、これも日時や時間を指定して届けてもらうことができます。また、急に外出しなければならなくなったという場合もわんまいるが預かってくれるので、再配達を希望することができます。
ちょっと待って!再配達じゃなくて直接受け取ることも考えよう
有名な宅配業者の場合、どの会社でも、配送日時や時間を指定することができます。留め置きはやはりセキュリティ面の不安が出ることもありますし、再配達には時間もかかります。
そのため、「帰宅時間がはっきりしている」「毎週水曜日は休みだ」というように、「家にいられる時間」が前もって予測できる人であるならば、日時(時間)指定をして直接受け取った方が安全です。また、再配達までの時間もかかりません。家族に受け取ってもらうという選択肢もあるので、一度検討してみてはいかがでしょうか。
宅配食材や宅配料理を取り寄せることは、煩雑な「買い物」の手順や時間を節約することに繋がります。また、多少割高ではあるものの、産地直送のおいしい食材を手に入れられるのも魅力です。
忙しい人にぴったりの宅配サービス。
せっかく利用するならば、それぞれの会社の配送環境も考慮して、自分にぴったりのものを選びたいものです。
